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K&K's Audio Room

このサイトの管理人K&Kのピアノとオーディオのための音楽室
についての紹介です。2004年6月、石井式の室内音響理論に
基づく念願の音楽室が完成しました。この音楽室についての
情報をここに記しておこうと思います。

概要

約20畳弱のスペースを利用した音楽室です。
石井式のリスニングルーム(石井式の詳細はこのホームページのLINKからHOTEIさんのサイトでご確認ください)の石井 伸一郎さん、松浦さん(HOTEIさん)による音響設計のもとに作られています。
ただ、リフォームであることの制約により、天井高がとれず、石井式の理想的な部屋の寸法比にはなっていません。
設計上の残響時間は少し、長めの0.6秒です。ピアノがあること、私の聞く音楽のジャンルがクラシック中心であることを考慮いただいた設計になっています。

以下は2004年6月18日現在の部屋の状態です。


ピアノ設置側




オーディオ機器側




オーディオ機器類の配置はまだ、仮設置状態のため、今後変更の可能性があります。ただ、天井高がごく普通の住宅並の約2.4mほどしか取れないため、このような場合に石井 伸一郎さんが薦めているスピーカの横置き配置(部屋の長手方向の壁を背にしたスピーカの置き方)になる予定です。

床はナラ材のフローリングで、突き板ではなく、集成材を用いたムクの仕上です。
壁、天井の仕上は反射部がシナ合板のオイルフィニッシュ、吸音部はジャージークロス張りです。

あまりに簡素な仕上のため、預けていた家財道具を搬入してくれた引越屋さんからは下地材と間違われたようです。
一見、工事現場の仮設住宅の内装といった感じがしなくもありません。(^^;)

反射部は部屋側から、5.5mmシナ合板、12mm構造用合板、12.5mmプラスターボードを貼り合わせた計30mmで構成されています。
吸音部と反射部の裏側の層はトータルで80mmの高密度(32Kg/m3)グラスウールが張り巡らされているため、壁面のジャージークロスから入った音はこの反射板裏側に回り込んでその部分の吸音層でも吸音されます。これにより、薄い吸音層では吸収が難しい低音までも十分吸音されます。

これが石井式の特長である、全周波数帯域の音を反射する反射部と全周波数帯域の音を吸音する吸音部の組合わせによる壁構造です。
特定の周波数帯を吸音する、薄い合板、穴明きボード、薄い吸音パネルなどは一切使用しないのが石井式です。

なお、この吸音層の奥は、プラスターボード2枚と遮音シートからなる防音壁になっていて、壁と天井はこの防音壁に囲まれています。ウチはコンクリート造りの家ではないので、防音に関しては完璧ではありませんが、ほぼ満足しています。

まだ、仮設置状態での試聴ですが、ピアノ、オーディオの音とも、柔らかい響きで、耳障りな音がありません。
グランドピアノのフタを全開にして弾いても、まったくうるささを感じません。かといって、響きの少ない寂しい音でもありません。
高音の残響が多いので、オフィスのようなカーペット敷きの部屋の響きとは全く異なる独特の響きですが、言葉で表すのは私の語彙力では難しいです。

うれしいのはオーディオの音の音場感が圧倒的に向上したことです。
音像の定位が保たれたまま、雰囲気感が向上しています。
アレっと思ったのはTVの野球中継です。ウチのTVはスピーカが付属していないので音声はオーディオ機器を利用していますが、ステレオ音声での中継では臨場感があがったのでちょっとびっくりしています。

この新しい音楽室でのオーディオの音を以前の音と比べて思うのは、音楽室で得られる音に占める部屋の響きの貢献度の高さです。
改めて部屋の響きの重要性を感じています。


"Audio Room History" にこの音楽室が出来るまでの様子を公開いたします。
(2004年6月18日現在まだ、工事中です)

Audio Room History 1 (工事中)
Audio Room History 2 (工事中)
Audio Room History 3 (工事中)
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