感熱転写記録方式
1980年当時最も安定な記録技術

1980年代、最も安定した記録技術。昔はワープロなどの出力用に主に使用。原理は、100ミクロン(1ミリの十分の一)程度の微細な発熱素子を信号に応じて瞬時に発熱させ、4ミクロン程度の薄いマイラーシート上に塗布した数ミクロンの薄い固体インクを溶融し、紙と接触させて紙背面から加えた圧力でインクを紙に移動させます。インクが全て紙に移動し、完全に[1,0]2値の記録技術です。このインクシートをYellow,Magenta,Cyan,Black用意し、4回重ねてカラー画像を形成します。当時の記録技術の内、熱のみを安定にコントロールすれば良く、世界初のデジタルカラー複写機にはこの感熱転写方式を採用しました。ただし、一度使ったインクシートは画像部のインクが抜けて一度しか使用できず、多くのインクが無駄になる欠点があります。