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緑・花文化の知識認定試験小テスト その5
第5回緑・花文化の知識認定試験(40問 約30分)2002.4.15
- シェイクスピアが『冬物語』の中で,「お日様と一緒に寝てお日様と一緒に涙を流して起きる花」
と表現し,古くから花びらが皮膚病などの薬として用いられてきたほか,御飯やシチューの色付け
にも使われてきたこの植物は。
- サフラン
- キンレンカ
- ヒマワリ
- キンセンカ
- ホウセンカ
- 次の花壇の植物から一年草を選べ。(あとはすべて多年草)
- ダリア
- ワスレナグサ
- ガーベラ
- オシロイバナ
- モスフロックス
- 次の植物のうち,モンシロチョウやスジグロチョウの幼虫が好まないものは。
- ショカツサイ
- タンポポ
- イヌガラシ
- ダイコン
- キャベツ
- ハイキングでヤマジノホトトギスを見つけた。ホトトギスの仲間はいくつか知られているが,この花の色の特徴で正しいのはどれか
- 薄黄色
- 白
- 黄色
- 薄桃色に赤の斑点
- 白っぽい花びらに紫の斑点
- リンドウ科の一年草で,民間の胃薬として用いられ,あまりに苦いのでこの名がある。
- ドクダミ
- ニガナ
- ネコノシタ
- ゲンノショウコ
- センブリ
- 春の七草の一つに「ホトケノザ」があるが,シソ科の同名の植物とは異なる。食用ともなるこの「ホトケノザ」とは。
- ハコベ
- タンポポ
- ハハコグサ
- コオニタビラコ
- ジシバリ
- 秋は木の実の季節。食べられる木の実は,昔から子供たちの山野での楽しみのひとつであった。さて,次のうち,木の実の熟すのが秋でないものがある。それを選べ。
- ヤマモモ
- ギンナン(イチョウ)
- アケビ
- シイノミ(スダジイ)
- カヤ
- 甘物と植物の関係で,直接関係のないものはどれか。
- 甘茶とチャ
- 砂糖の代用品とステビア
- メープルシロップとサトウカエデ
- 砂糖とサトウキビ
- 花の蜜とスイカズラ
- 植物の葉には殺菌効果などがあり,昔から食べ物を植物の葉で包む習慣がある。次の植物(樹木)で,あまり食べ物を包むことがないものを選べ。
- ホオノキ
- カシワ
- カキノキ
- オオシマザクラ
- ウルシ
- 南アフリカ原産で,オオセンボンヤリまたはハナグルマという和名ももつキク科の宿根草は。
- ヤグルマギク
- ガーベラ
- ガザニア
- リアトリス
- ディモルフォセカ
- ベジタブルフラワーの代表的な植物で,葉はぴりりと辛い。丸い葉は騎士の楯,花は逆さにすると兜の形に見えるので戦いの象徴とされる。
- キンレンカ
- スイートバイオレット
- ボリジ
- ハイビスカス
- カモミール
- 「道の辺の尾花が下の思草(おもいぐさ) 今さらになどものか思わむ」と万葉集でうたわれた思草とは何か。
- ジャノヒゲ
- ギンリョウソウ
- ナンバンギセル
- ハコベ
- スミレ
- フランスの育種家ベルネ・デュセ氏が,17年の歳月をかけて何千という交配を重ね,やっと得た2本の黄花色のうち,「ソレイユ・ドール(黄金の太陽)」という品種を作出したのが1900年。この花の現在の黄色い品種のほとんどは,これが祖先となっている。
- バラ
- コスモス
- ルピナス
- チューリップ
- パンジー
- 赤い花を火に見たてて,カガリビバナという和名をもつ地中海地方原産の植物は。
- モナルダ
- ヒガンバナ
- シクラメン
- ポインセチア
- ケイトウ
- この植物は,風の娘という意味がある。これは,風の神ゼピュロスに恋心を抱かれた美少女が,ゼピュロスの妻の嫉妬のために野の花に変えられてしまった物語を背景にしている。ヨーロッパの南部の林に自生しているこの植物とは。
- ムスカリ
- スノードロップ
- アネモネ
- クロッカス
- ヒアシンス
- キンポウゲ科のこの植物の語源(属名)はカエル。カエルのすむ湿地を好むこの植物とは,
- ラナンキュラス
- カラー
- スイレン
- スイセン
- アマリリス
- チョウの食草は種類によって決まっているので、その時期に食草を探すとその幼虫に会える。次の中で,ベニシジミの幼虫が好むタデ科の食草を選べ。
- カラムシ
- イヌガラシ
- セリ
- カタバミ
- ギシギシ
- 次の植物の種子で,アリの好物(誘引物質:カランクル)が付いていて、アリによって運ばれるものを選べ。
- ヤマユリ
- ネナシカズラ
- カンアオイ
- イノコズチ
- ハルジオン
- 次の植物はどれも,子供たちが草笛をつくってあそぶ。この中でひとつだけ実(木の実も含む)ではない部分をつかうものがある。どれか。
- ホオヅキ
- スズメノテッポウ
- カラスノエンドウ
- ツバキ
- マテバシイ
- 次の植物の組み合わせは,海岸と野山の同じ科の植物を並べたものだが,ひとつだけ間違い(異科のもの)がある。どれか。
- ハマカンゾウ/ヤマユリ
- ハマボッス/オカトラノオ
- キリンソウ/アキノキリンソウ
- コウボウムギ/カヤツリグサ
- ハマヒルガオ/コヒルガオ
- ドクダミ科のハンゲショウは水辺に生え,夏ごろ花穂の下の葉が1〜2枚,元半分ていどが白くなる。その理由で正しいのはどれか。
- 葉が日焼けを起こさないよう太陽光線を反射するため。
- 太陽が強すぎて,葉緑素が欠如するため。
- 虫たちを誘うため。
- 葉が花びらに変化するため。
- その時期だけ,ある病気に冒されるため。
- 植物名の由来とその名の関係で、正しいものをさがせ。
- 根をなめると目がくらくらするので,クララ(マメ科)
- つばきが出るほどおいしい油が採れるので、ツバキ(ツバキ科)
- 水の中でも必死に生きようと葉を伸ばすので、ヒシ(ヒシ科)
- ヘビが食べるので、ヘビイチゴ(バラ科)
- やがて大きな草になるので、オキナグサ(キンポウゲ科)
- 次の特徴をもつ植物を下から選べ。
特徴:田んぼや小川のほとりに生え,秋に,地下茎の先に小さないもをつける。8〜9月頃白い花を咲かせ,葉は特大の矢じり型。
- ウリカワ
- オモダカ
- ハンゲショウ
- コウホネ
- ヒルムシロ
- ウキクサについての特徴で,正しいものを選べ。
- 花はさかない。
- 冬芽が沈んで冬を越す。
- シダ植物である。
- 北海道から沖縄まで広く分布する。
- 茎はない。
- アイガモ農法では,アイガモがウンカやヨコバイ,イナゴ,カメムシ,ユスリカなどありとあら
ゆる害虫を食べてくれるだけでなく,雑草や種子なども食べ,雑草が生えないように田んぼを攪拌し,糞が養分となるので,その効果は絶大といわれている。さて,アイガモが食べている次の植物で,おもに種子を好んで食べるものを選べ。
- カズノコグサ
- ウキクサ
- アゼナ
- ウリカワ
- コナギ
- 日本にも古くから花を食べる習慣があった。さて,次の花を食べる植物のうち,葉がトリカブトに似ているため,注意しなければならないものはどれか。
- スイカズラ
- ミョウガ
- ヤマホトトギス
- スミレ
- ニリンソウ
- 次のハーブとその別名の関係で間違いを選べ。
- フェンネル/ウイキョウ
- モナルダ/ベルガモット
- ジャーマンカモミール/ローマンカモミール
- ヒソップ/ヤナギハッカ
- キンレンカ/ナスターチューム
- 江戸時代から伝わる子供のあそびで,この植物の花を爪にこすりつけてマニュキアにした。さて,この植物を選べ。実はさわるとはじけて飛ぶ。
- オシロイバナ
- ナデシコ
- ホウセンカ
- スミレ
- サルビア
- 観賞用のこの植物は,藤原氏ゆかりの花として,紫が冠位12階制の最高位の色だったこともあり,平安時代の主要な園芸植物となった,その植物とは。
- ムラサキ
- ハギ
- ムラサキシキブ
- フジ
- キリ
- 古来から,その植物の気品ある清楚さが愛でられ,『万葉集』には118首がうたわれた。これはサクラ40首の3倍,ハギ141首に次ぐ多さである。
- フジ
- ウメ
- キク
- ヤマブキ
- ユリ
- 古代エジプトでは青い花が魔よけとされ,王のミイラの胸を飾った。また,敵に追われ,麦畑に実を潜めたプロシアの皇子は,雑草として群生していたこの草と戯れて難を逃れ,後に国花に制定したという。この植物とは。
- ジャーマンアイリス
- クロッカス
- ヤグルマソウ
- ラヴェンダー
- クロタネソウ
- 岩上に自生し,薬にされたことから古名は「岩薬」。江戸時代には,この茎や葉の姿を鑑賞するため流行し,花には芳香がある,この植物を選べ。
- イワヒバ
- オモト
- フウラン
- セッコク
- カンラン
- この赤い果実は女神の子宮のシンボルとされ,多数の種子は豊穣を表した。果実に残るがくは冠を連想し,大冠をいただく果物として権威の象徴となった。果実だけでなく,花にも特徴のあるこの植物は何か。
- ソルダム
- フェイジュア
- バラ
- ザクロ
- リンゴ
- この植物の種子は,古代中国では高価な薬で,牛と取引されたという。漢名の「牽牛(けんぎゅう)」はそれにちなむ。現在も種子を下剤や利尿剤に用いるが,日本ではむしろ鑑賞用として栽培の歴史は古い,その植物とは。
- ホウズキ
- セッコク
- アサガオ
- キキョウ
- サクラソウ
- 青森県三内丸山遺跡(紀元前4500年前の縄文時代)では,クリ,クルミ,ヤマブドウ,キイチゴ,ニワトコなどに混じり,ヒョウタンやエゴマ,ゴボウなどの種子も見つかっている。既に魚介類や野生動物の狩猟だけでなく,栽培植物で立派に農耕を営んでいる様子がうかがえる。それらに混じり,ある種子が大量に出土し,これで酒を造ったとの見方もでている。今では,植えることが少なくなったこの木は何か。
- ウメ
- カキノキ
- ヤマグワ
- ナツメ
- イチジク
- コチニ−ルはある植物につくカイガラムシで,アルミやスズなどの「媒染(ばいせん)」で鮮やかな赤に染まる。コチニ−ルがつく植物とは。
- シャリンバイ
- スオウ
- ヌルデ
- ヤシャブシ
- サボテン
- 徳川家康から三代,秀忠,家光が江戸城で花を育てていたことが,『江戸図屏風』の「御花畠」により知られている。さて,その中には描かれていないものを選べ。
- ツバキ
- キク
- スカシユリ
- ナデシコ
- ボタン
- 鷹狩のために荒川の川原に出向いた徳川秀忠が,そこに咲く可憐な花にいたく興味を示し,共の者が花好きな将軍を喜ばせようと持ち帰ったのが栽培の始まりという。その植物とは。
- サクラソウ
- フクジュソウ
- アヤメ
- ミスミソウ
- ナデシコ
- 次のうち肥後六花でないものはどれか。
- ハナショウブ
- ハス
- キク
- アサガオ
- サザンカ
- 一年の邪気を払い無病息災を願う元旦の飲み物として,お屠蘇は屠蘇散(漢方薬)を酒・味醂などに浸したもの。次の植物のうち,使わないもの(漢方薬)を選べ。
- 桂皮
- 山椒
- 桔梗の根
- 浜防風
- 梅干の種子
(答えと解説)
1−4)キンセンカ サフランは高級なので代用として食べ物の色付けに使用
2−2)ワスレナグサ オシロイバナは寒い地方では1年草
3−2)タンポポ モンシロチョウの仲間はアブラナ科を食草とする。タンポポはキク科。
4−5)白っぽい花びらに紫の斑点
5−5)センブリ 千回振っても苦いことから。
6−4)コオニタビラコ 春の七草はすべて食用。
7−1)ヤマモモ ヤマモモだけは6〜7月ごろ熟す。日保ちしないため出荷なし。
8−1)甘茶とチャ 甘茶はユキノシタ科アジサイの仲間のアマチャから。
9−5)ウルシ ホオノキ:ほう葉味噌 カシワ:もち カキノキ:すし オオシマザクラ:もち
10−2)ガーベラ ガザニア,ディモルフォセカも南アフリカ原産
11−1)キンレンカ ナスターチュームともいう。
12−3)ナンバンギセル 尾花(ススキ)に寄生し,根元で花を咲かせる。
13−1)バラ 青いバラはまだ作出されていない。
14−3)シクラメン 塊茎の様子からブタノマンジュウという和名も。
15−3)アネモネ 日本のイチリンソウやニリンソウなども同じアネモネ属。
16−1)ラナンキュラス キツネノボタン,ミヤマキンポゲなどもラナンキュラス属
17−5)ギシギシ カラムシ/アカタテハ イヌガラシ/スジグロチョウ セリ/キアゲハ
カタバミ/ヤマトシジミ
18−3)カンアオイ このほかシクラメン,スミレなどが知られる。
19−2)スズメノテッポウ 花穂を引き抜いて笛にする。
20−3)キリンソウ/アキノキリンソウ 花は一見似ているが,それぞれベンケイソウ科,キク科。
21−3)虫たちを誘うため。
22−1)根をなめると目がくらくらするので,クララ。
23−2)オモダカ
24−2)冬芽が沈んで冬を越す。 ウキクサ科の植物で,花は8〜9月だがめったに咲かない。葉に見
えるのは葉状体で茎に相当。葉状体は海面状組織が発達し,一部から出芽して繁殖。
25−1)カズノコグサ アイガモのくちばしと舌にギザギザがあるため,水面にある広葉の柔らかい草
は好み,イネ科やカヤツリグサ科などの細い葉よりその種子を好む。
26−5)ニリンソウ 同じキンポウゲ科だが,毒をもつものが多いので注意。
27−3)ジャーマンカモミール/ローマンカモミール 同じキク科だが,異種。
28−3)ホウセンカ
29−4)フジ 藤原氏を偲ぶ植物として,家紋などに多く見られる。
30−2)ウメ
31−3)ヤグルマソウ(ヤグルマギク)
32−4)セッコク
33−4)ザクロ
34−3)アサガオ
35−3)ヤマグワ 三内丸山遺跡では建築材としてクリ材がふんだんに用いられていた。
36−5)サボテン
37−5)ボタン
38−1)サクラソウ
39−2)ハス このほか,ツバキとシャクヤクが加わり「肥後六花」。
40−5)梅干の種子 他にびゃくじゅつ(オケラの根茎)の5種類セットを『紀伊国屋漢薬局』で扱う。
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