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緑・花文化の知識認定試験小テスト その1
第1回緑・花文化の知識認定試験(30問 約20分)2000.02.17
- ギリシャ神話によると,美少年のナルキッソスが池の面にうつった自分の姿を美しいニンフだと思いこみ,その姿に恋してやせ衰え,死んだ後にある植物の花になったという。この植物は何か。
- ヒヤシンス
- クロッカス
- スノードロップ
- スイセン
- チューリップ
- 1492年のコロンブスのアメリカ大陸発見を契機に,16世紀から18世紀にかけて南米からヨーロッパへ伝えられた有用植物はおびただしい数に上る。つぎの中でもともとヨーロッパに自生していたものはどれか。
- タバコ
- ヒマワリ
- トウガラシ
- シクラメン
- ジャガイモ
- ゴッホが描いたキク科の1年草で,油料作物としてヨーロッパで広く栽培され,これがヨーロッパを象徴する風景となっている。この植物はなにか。
- トウモロコシ
- ベニバナ
- ヒマワリ
- ダイズ
- マリーゴールド
- 次の植物は代表的なドライフラワーであるが,アブラナ科の1年草で,白い小さな小判のような果実がついた姿を楽しむその植物を選べ。
- スターチス
- ルナリア
- ローダンセ
- モナルダ
- ヒメコバンソウ
- 次の花木の中で,1年のうち一番早く花が咲く(1月には咲いている)のはどれか。
- ロウバイ
- アジサイ
- キンモクセイ
- コブシ
- サルスベリ
- ラン科でないのに,根などの様子から「ラン」と名のつく植物も少なくない。次のうちラン科の植物を選べ。
- ヤブラン
- クンシラン
- スズラン
- ハラン
- シラン
- 植物には和名のほかに別名をもつものも多い。次の植物と別名の関係でまちがいはどれか。
- ユリノキ=ハンテンボク
- ヒガンバナ=マンジュシャゲ
- サルビア=ヒゴロモソウ
- ネジバナ=モジズリ
- フヨウ=ムクゲ
- 次の観葉植物のうち,シダ植物はどれか。
- アイビー
- アジアンタム
- ドラセナ
- エニシダ
- ポトス
- 都道府県の花で,まちがいを選べ。
- 北海道/ラベンダー
- 山形県/ベニバナ
- 広島県/モミジ
- 高知県/ヤマモモ
- 沖縄県/デイコ
- 鑑賞する部分が花びらでなく,葉や包(ホウ)の色づいた部分であるものも少なくない。次の植物のうち,鑑賞する部分がおもに花びらであるものを選べ。
- コリウス
- ポインセチア
- ハゲイトウ
- ブーゲンビレア
- ホオノキ
- 次の植物は,高山植物(高山帯を主たる生活場所とする植物)であるが,そうでないものを選べ。
- コケモモ
- イワカガミ
- コマクサ
- ギンラン
- クロユリ
- 空き地では比較的帰化植物の方が,もともと日本の林縁(林のふちや林の下など)に生えている植物より分布の勢いが強い。次の植物のうち,もともと日本の林縁に自生するものを選べ。
- ヘラオオバコ
- オオブタクサ
- フデリンドウ
- シロツメクサ
- ヒメジョオン
- 植物の名前は動物に由来するものが多い。次のうち「どこにでもある,役に立たない」などという意味からつけられた動物名に由来するものはどれか。
- ウバユリ
- エビネ
- コマツナギ
- スズメウリ
- イヌビユ
- 人間生活との関係からつけられた植物名は多い。次の組合せで,まちがいを選べ。
- 弓−マユミ
- 糊−ノリウツギ
- 血止め−チドメグサ
- 唾(つば)−ツバキ
- 石けん−シャボンソウ
- 日本に広く野生し,秋に赤紫色〜白色の小さな花をさかせる植物で,「万葉集」によまれた植物の中では群をぬくほど多い,秋の七草のひとつでもあるこの植物とは。
- ハギ
- シオン
- フジ
- ホトトギス
- クズ
- 夕方から美しくさくので,別名ユウゲショウ(夕化粧),また午後4時頃から咲きだすことからフォー・オクロックという名もある,熱帯アメリカ原産の植物を選べ。
- ハイビスカス
- オシロイバナ
- テッセン
- プルメリア
- ダリア
- 日本原産の植物でありながら,日本よりヨーロッパで観葉植物として人気のある常緑樹はどれか。(その名が学名にもなっている)
- クロトン
- カランコエ
- マンリョウ
- アオキ
- ケヤキ
- 球根植物とは,多年草のうち上部は枯れても根や地下茎が肥大して増える植物であるが,球根植物でないものはどれか。
- スイセン
- ムスカリ
- クロッカス
- アマリリス
- バーベナ
- 次の観葉植物のうち,葉ざし(さし木の一種)でも殖やせるものはどれか。
- アロエ
- ドラセナ
- サンスベリア
- アナナス
- ゴムノキ
- 次の植物は代表的なハーブであるが,1年草はどれか。
- フェンネル
- オレガノ
- セージ
- タイム
- ロケット
- 早春の代表的な茶花として知られる日本原産のこの花木は,古代は有用植物であったという。侘助(わびすけ)や玉の浦(たまのうら)をはじめ多くの園芸品種が作出され,江戸時代にはブームともなった,その植物は。
- サクラ
- ウメ
- ツバキ
- コブシ
- ボケ
- 次の植物は代表的な日本の薬草だが,さまざまな病気に効くことから,「ジュウヤク」とも呼ばれる,日陰に生える多年草はどれか。
- センブリ
- ドクダミ
- アマチャヅル
- ゲンノショウコ
- ヨモギ
- 春の七草について,間違っているのはどれか。
- すべて日本原産である。
- どの植物も食べられる。
- すべて草である。
- 1月7日に「七草がゆ」として食べる習慣がある。
- スズナはカブのことである。
- クリスマスや正月の飾りには植物が伝統的に使われるが,正月のしめ飾りにはふつう使わない植物はどれか。
- ダイダイ
- ウラジロ
- ユズリハ
- コブ
- シキミ
- 5月5日に菖蒲湯(しょうぶゆ)にはいる習慣があるが,この植物のショウブは花を観賞するハナショウブとはちがう植物である。菖蒲湯のショウブと同じなかま(科)の植物を選べ。
- カキツバタ
- スイレン
- アシ
- ミズバショウ
- シャガ
- ユリ(ヤマユリ)に関する記述で間違っているのはどれか。
- ユリ科の多年草である。
- 球根は食用になる。
- 古事記や万葉集が詠まれた頃から品種改良が進んだ。
- テッポウユリやヤマユリは,戦前ヨーロッパへ大量に輸出された。
- 種子で殖やすことができる。
- 横浜市では「市民の木」を6種類制定しているが,間違っているものを選べ。
- サンゴジュ
- サクラ
- ケヤキ
- サザンカ
- イチョウ
- 次の植物の組み合わせで,接木のできない組合せはどれか。
- ボタンとシャクヤク
- トマトとジャガイモ
- カラタチとミカン
- アサガオとサツマイモ
- ツバキとサンゴジュ
- 山菜は食べる部分によって,また地方によって,もとの植物名と山菜の名前が異なる場合がある。さて,次の組合せで正しくないものはどれか。
- フキ/ふきのとう
- ゼンマイ/わらび
- スギナ/つくし
- タラノキ/たらの芽
- スイバ/すかんぽ
- 花には神話や伝説などからそれぞれの国で「花言葉」が生まれ,花を贈ることによってメッセージを伝えることができる。では,一般に「片思い,私のことを思って」という花言葉をもつ花は。
- サルビア
- カトレア 3)パンジー
- アマリリス
- バラ
(答えと解説)
1−4) スイセンは水辺に多い植物なので,水仙と書く。
2−4) シクラメンは地中海〜ヨーロッパ原産の植物
3−3) トウモロコシ,ベニバナ,ダイズも油料作物
4−2) ルナリアのルナはラテン語の「月」の意味。さやの形から。
5−1) 1月頃いち早く開花し,香りがよい。ウメの仲間ではなく,ロウバイ科。
6−4) シランは横浜にも分布する。
7−5) 和名とは日本で一番通用している植物の名前。そのほかは別名,異名,一名などとなる。
8−2) シダ植物は胞子で増える。エニシダはマメ科
9−1) 北海道はスズラン
10−5) ホオノキの花は上向きに咲くので下からは見えにくい。花はクリーム色。
11−4) ギンランは関東地方の低山地帯で見られる。
12−3) フデリンドウは関東地方の明るい林の下に見られる。
13−5) スズメ:小さいもの カラス:黒いもの キツネ:黄色いもの
14−4) ツバキはつやのある葉をもつ木という意味
15−1) 春の七草,秋の七草の問題はよく出るので覚えておくこと。
16−2) 寒い地方では1年草扱い。こどもたちは,花でパラシュート遊びをし,実でおしろいをつくって遊ぶ。
17−4) 学名はアオクバ・ジャポニカ
18−5) 園芸植物のうち球根植物は,地中海性気候の植物が多い。
19−3) セントポーリア,セイロンベンケイ,カゲツ(クラッスラ)などは葉ざしが可能。
20−5) スイートバジル,キンレンカ,ボリジなどが1年草。
21−3) ツバキは花を鑑賞するほかに,実は油料,材は炭などとして有用。
22−2) ドクダミは毒を出すという意味
23−1) ダイコンはヨーロッパ,カブも地中海,広くユーラシアとされる。
24−5) シキミは悪しき実という意味。
25−4) サトイモ科
26−3) 日本のユリの名声を不動のものにしたのは,1862年にロンドン・フラワーショーに出品したヤマユリだった。明治初期には球根の輸出が盛んとなった。
27−2) このほか,シイノキ(一般的なドングリのなる常緑樹を指している)ツバキで6種類。
28−5) 科が異なると接木は難しい。近縁ほど易しい。
29−2) 同じシダ植物だが,別種。
30−3) パンジーは,フランス語のパンセ(伏目がちに物思いにふけっている様子:つぼみの様子に似ている)からきている。
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