サイトマップ
「本当の勉強法」への入り口です! レッスンのご案内です いつでもご入塾をお待ちしています! 今年卒業された生徒さんの体験記です 普段の学習に「ちょっと」役立つアドバイスです 濱田塾の中身をちょっと見てみませんか? 濱田塾スタッフの日記です。私たちとお話しましょう! お問い合わせはこちらから
TOP -> 体験記 -> 上川 藍さん

上川 藍さん
(私立小林聖心女子学院高校 2011年卒業)

聖心女子大学文学部歴史社会学科(国際交流)(2011年度)合格


 この濱田塾で勉強を教えていただくようになってから九年が経ち、私も晴れて大学生となり、東京で新たな生活をスタートさせています。

在学中は、卒業などということは全く思い浮かびもせず、「いつかは」とは思っていたけれど、まさかもうその時が来たとは、自分でも夢のよう

です。

しかし、大学という新たなフィールドで自分の目標に向かって自ら道を切り開いていかなければならない今、この塾で培った力がかけがえのない

ものであると実感しています。


小中学校時代、私はあまり勉強に意欲的な生徒ではなかったように思います。とはいっても、格別点数が悪いわけではなく、どちらかというと

できる方でした。私が今その時代を振り返って「勉強に意欲的ではなかった」と評価するのは、この塾で本当に“学ぶ”ということを教えて頂いた

からです。


当時の私は、点数もそこそこ取れていればそれでいい、平均点以上あればいいと考えており、テスト勉強もテスト前にかためて徹夜でする、と

いう勉強方法でした。しかし、これが通用するのは中学まででした。今思えば、勉強にいい加減で詰めが甘かった(私が当時、母からよく言われ

ていた台詞です)と思います。高校になると、勉強しなければならない範囲が一気に増え、難易度もぐっと上がり、詰め込み型の勉強では自分

の理解も追いつかず、部活動や学校行事などにも参加していたため物理的にも限界が来ました。


真っ先にそれが結果として現れたのは英語です。小さい頃から英会話を習っていたため、日本語で習う英文法が大嫌いだった私は、英語を話

す感覚で文法問題を解いており、文法というものを全く理解していませんでした。会話文に頻出するくらいの簡単な文法だった中学生の内は

それでも解けたのですが、高校になり、長文や複雑な文法になると全く歯が立ちませんし、どこが間違っているのかさえ分からないと思っていた

ほどです。


高1の時古典の授業中、真由美先生に「英語の勉強の仕方がわからない!」と嘆いたところ、「英語と古典の勉強方法は同じよ!」と言われて、

衝撃を受けました。

英語が悲惨だった一方、古典は中三の途中から真由美先生に学校の学習内容に即して基礎からしっかりとやって(やり直して)頂いていたの

で、自分でも自信の持てる科目になっていました。


それまで、古典の教科書だけでは知識が足りないと思っていたのですが、実は教科書には基礎的な文法知識が全て詰まっており、一つ一つ

丁寧に学べば、学校の定期テストのための勉強だけでなく、受験にも通用する知識になると知りました。また、教科書で取り扱われる題材は

有名どころが多く、それが頭に例文とし記憶されるので、より効果的でした。


古典はとても論理的でルールを覚えればパズルのように解ける科目だと教えて頂きました。

ただ、活用など覚えることが多いため挫折しやすくとっつきにくく見えますが、一つ一つの文法事項もその成り立ちを知れば、案外簡単に覚え

ることができます。


そして何より自分の中で自信となったのは、FAXや授業中、宿題での圧倒的な練習問題の量でした。ここが、自主学習や大手の塾との大きな

差であると私は思います。

大手の塾では、どうしてもできる子にあわせてしまうため、自分の進度にあった勉強はなかなかできませんし、自主学習では問題数を確保する

のも自分に合った問題集を探すのも、時間と労力がかかります。

日々送られてくるFAXを初めは分からなくても、とにかくやっていくうちにどこが重要なのか、問題のパターンなどが次第に見えるようになってき

ました。

また、苦手なところを重点的に復習し、問題をといてすぐに添削でどこを間違えたかがわかるため、身に付きやすく自分の理解度を把握する

ことができました。時にはサボって先生に怒られたということもありましたが(笑)、続けるということが私の中で揺らがない自信となったと

確信しています。


その英語と古典が同じ勉強方法であるということに衝撃を受けた私は、高1になって初めて、きちんと英語に向き合おうと思いました。

それからは、古典と同じように、真由美先生と、膨大な問題量をこなして問題パターンと出題傾向を知り、英文法を論理的に理解していく内に、

英語の点数も次第に伸びていきました。語学は確かに記憶の学問でありますが、ロジカルに要領よく頭に入れることが英語の上達の秘訣だと

思います。

こうして、古典、英語と、得意科目が増えてくと、次第にどうやって勉強するのかが分かるようになっていきました。

この過程を通して、私は真に理解するということを初めて学びました。


勉強とは、覚えることが前提です。何もないところに新しい知識を入れるのだから、避けては通れないことです。

しかし、理解することと暗記することとは別です。一夜漬けのただ単に丸覚えするということは理解ではなくただの暗記です。真に理解するという

ことは、論理的に頭で考えることであり、暗記とは全く違います。

そして論理的に組み立てて頭に入れることができれば、ただ暗記するよりも効率よく頭に入ってくるし、一度理解してしまえば、テスト中にいきな

り度忘れするということも減りました。


現代社会や政治経済などの社会系の科目の他に、経済学の基礎的な知識など、大学で学ぶ学問へ向けての勉強もさせていただき、社会問題

に経済学的な観点から切り込むことで多角的な視野と、社会に対する関心が高まる機会を与えて頂き、とても感謝しています。

それだけではなく、真由美先生や浩嗣先生とは授業中やテスト前でさえ、たくさんお話をしました(笑)

先生方は18歳やそこらの私と真剣に意見を交えてくださり、勉強面や進路相談はもちろん、悩み事や人生についてまで、先生方と本当に

たくさん語り合いました。

この塾で過ごした時間は、今の私の考え方を築く大事な要素になっていて、高校生という時期にこのような機会を与えてくださったことに本当に

感謝しています。


大学生として今思うのは、大学からの学問とは、今までの勉強で築いた基礎の上へさらに積み重ねるものであると実感しています。

大学の勉強と高校時代の勉強は違うとよく耳にしますが、勉強の姿勢や方法が異なるだけで、勉強というのはいつになっても積み重ねるものな

のだと思います。

当時の自分に言葉を掛けるとすれば、中高時代の勉強は決して無駄ではない、諦めずに続けることに感謝する日が必ず来ると伝えたいと思い

ます。