「濱田塾」。この、正直、古臭く聞こえる名前に私たちはこだわっています。
しかし、私たちは、この名称を最近のようなモダンなものに変える気はありません。
なぜなら、私たちは、1976年に開業して以来48年間の経験で培ってきた、
「濱田流」を貫いていきたいからです。
私塾は、江戸時代には藩校と区別されて、武士の子弟に漢学を教え、専門の知識を深く教える
ためのものでした。そういう塾では、人間形成は当然、重要な要素であったのです。
受験戦争と呼ばれる時代以来、塾はただ"How to"を教え、人より勝ち抜くことだけを教えるよう
なイメージになりましたが、私たちはその時代でも、人間形成のないところに教育の意味は
ないという信念を貫き、少人数制・個人指導を柱に、社会に奉仕できる人材の養成に力を
注いできました。
私たちは、学力はもちろんですが、「人間力」の形成にもこだわりたいと思っています。
私塾の基本にあるものは、人間対人間が真摯に向き合って、学問を通じて人間性を高めていく
という教育であると思います。開塾以来、その基本理念は変わっていません。
小学校、中学校、高校といった時期は、学力だけではなく、「人間」というものを形成するため
の大変大切な時期だと考えます。
ですから、この大事な時期に人間力の形成が損なわれるのを私たちは恐れます。
「人間力の形成」と一口に言っても、塾の立場や視点から具体的にはどのようにすれば
よいでしょうか。