みなさんは、「どうして勉強なんかしなくちゃいけないの?」と思うことがよくありませんか?
特に、テストの前になったら、「こんなことをしなくても生きていけるじゃない・・・」
と思っていらっしゃることでしょう。かく言う私も、学生時代にはそう思っていました。
でも、段々大人になり、社会に出て、家庭を築き、人の子の親となってみると、
やはり、人間は勉強をし、テストをし、集団生活をし、規則を守ると言うことの大切さが
よくわかってくるのです。
私たちは社会の中で生きているのですから、社会のために役立つことが、
「学ぶ」ことの最終目標だと思います。色々な学問があり、それぞれ方法は違っていても、
それらはすべて社会を進歩させ、社会を良くすることを目的に学ぶのだと思います。
「古典」と言うのは、中学や高校では、日本の古典と中国の古典を少しだけ習います。
そんな古い時代のものを勉強して、何の役に立つのかと思うことでしょう。
人によって、その答えは違うと思いますが、私は、古典を学ぶのは、「人間」を知るためだと思います。
私たち人間は、昔の人たちが発明したり発見したりした知的なことは受け継いで発展していけますが、
人の心や、情緒や体験と言うものは受け継いではいけません。
実際には社会にはお年よりもいれば赤ちゃんもいて、しかも、世界各国に散らばっていて・・・。
その人たちと平和に暮らしていくためには、お互いのことを理解し合い、思いやらなければなりません。
他の人の考えを広く受け入れ、尊重できなかったら、社会は成り立ちません。戦争も起こります。
そこで、古典を学ぶと昔の人が、何を考え、どのようなものを正しいとしてきたのかが分かります。
それを学ぶ事で、私たちは、何が美しいのか、何が正しいのか、人間とはどんなものか、などを
深く考えることができるのです。