独り言


2010.5.1〜2010.5.5

うちの田舎は横溝正史の本に出てくるような陰鬱な田舎ではなく、重松清の本に出てくるような西日本の半農半漁の田舎でして。
彼の小説を読んでいると、「あー、そんなことあったなあ」って懐かしい情景が目に浮かんできます。

5月1日は午前中で診療を終わりにして、羽田の最終便で故郷へ飛び立ちました。
幸いにも早割りのチケットが手に入っていましたので、行きは2万弱で行けました。(帰りは正規の料金)
久しぶりに会うことになっている友人へのお土産を羽田で調達し、手荷物が規定の大きさ以上にならないようにバッグに詰め込みました。

5月2日は朝から絶好のドライブ日和でしたので、母の軽を借りていざ一人旅へ。
まずは青の洞門。
禅海和尚が一人で掘ったといわれている洞穴の道で、菊池寛の「恩讐の彼方に」が有名。






次に訪れたのが、深耶馬溪の一目八景です。
ここは多分秋に行けば紅葉がきれいなんだろうなあ、っていうところでした。
展望台と称される場所に向かって歩を進めて行きましたが、いざ着いてみると、そこは建物の2階くらいの高さの屋根の上。
おいおい、何だよ、これは。




さて、地図を見ながら次の訪問地を探していますと、今まで一度も行ったことのない玖珠の文字が。
トンネルを抜けて、玖珠町へ進むとインターチェンジの脇に道の駅があったので、そこで休憩。
丁度、昼食時だったので、うちに出入りしているメーカーさんの勧めもあった、「想夫恋」っていう焼きそばを食べに行きました。
これは普通の焼きそばに、かた焼きそばが少し入っているというもので、食感が普通の焼きそばとはちょっと違うんですね。

その後、高速を使って日田へ。
意外と都会じゃないですか。駅で観光マップを手に入れ、市内を少し回ってみました。
で、下道を通って帰ってきましたが、その日の日田は最高気温が26度だったそうです。

帰省する前に、地元で公務員をやっている幼馴染から、「老朽化したので、小学校を立て替えるんだよ。卒業記念で作った作品がまだ残ってるから見に来てみれば?」
っていうメールが来ていたので、見に行ってきました。
今年の9月から新しい校舎を使うようで、昔学んだ古い校舎は、壁も崩れ、色もくすみ、タイルもはげて、確かに老朽化していました。
教室を覗くと小さな机が20ばかり、後ろはがらーんとしていて、寂しい教室でした。空き教室もあちこちにあり、物置と化していました。








これがトーテムポール。自分の作ったものがどれだったのかはすっかり忘れてしまっています。
もう、30年以上経っているので、致し方ないのかもしれません。

5月3日も晴れ。その公務員の友人と一緒に昼食を摂って、ドライブ。彼の結婚式以来の再会でしたからかれこれ10年以上になるなあ。
でも、何だか公務員らしいしゃべり方だったです。

5月4日、地元をあちこち探索。高校時代に通っていた道が随分立派になって、かんぽの宿なんかもありました。
実はそこは、弥生時代の集落や古墳があった場所らしくて、きれいに保存されていました。その頃は全く気付きもせず、友人らと登下校していたんですが・・・。



小さな前方後円墳



夜は別の旧友と食事をしました。真っ黒に日焼けして、僕よりも若々しかったなあ。
長男だし、将来のことなんかはしっかり考えてますね。
田舎で生まれて、田舎で育って、田舎で仕事して、田舎で死ぬ。
それが良い人生なのか、それともつまらない人生なのか、難しいです。

5月5日、最後まで晴れて暑かったです。
空港まで両親に送ってもらい、1時間30分後に羽田へ到着。


5日間で体重の増加が著しく、何とか今月中に元に戻さねば。
患者さんに常々言っていることを自分でやる羽目になるとは・・・。
ずばり、食事と運動です。

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