広島・長崎でおきた原爆被害の実相を 
後世に語り継ぐ人(証言者)を求めています
 
 
 
     幼年期で被爆の記憶が残っていない方 
     被爆体験のない方も歓迎します! 
    

私たち広島・長崎の原爆被害者は、あの悲惨な出来事を一時も忘れることが出来ません。1発の原子爆弾で広島では14万人、長崎では7万人もの一般市民の命を奪った、あの人類史上類のない悲惨な出来事を、このまま風化させてしまうことはできないのです。
 被爆78年を過ぎた今多くの人が、広島・長崎で起きたことを、被爆された方々の体験談を通して知りたがっています。そして被爆後の人生をどう生き抜いてきたかも、聞きたがっているのです。
 福岡市原爆被害者の会では今、20余人の方(証言者)が、学校や一般の方々の集いに出かけ、広島・長崎での被爆体験を語り継ぐ活動を続けていますが、被爆者は高齢のため語り継ぐ人が年々減ることに焦りを感じています。
 被爆したその時の出来事をいまさら他人に話したくない、思い出したくもない、との強い思いがあることも理解できます。また他人に話すような体験ではないと思う気持も理解できます。でも皆さんが体験されたことは、体験した本人にしか語れない一瞬の出来事で、忘れ去られてしまってはいけない貴重な体験なのです。

 
その体験は、外の誰にも語ることが出来ない貴重な体験ですから、体験した事実をありのまま語っていただくと、聞く人の心に響くのです。

 被爆された方に限らず、当時幼年期で記憶がない方や被爆されたご家族の方、そして被爆体験のない方等、被爆の実相を風化させてはいけないと思う皆さん、被爆体験を後世に語り継ぐ活動に参加してください。 
被爆時幼年期だったので記憶がない方あるいは被爆体験のない方には、被爆を体験した方々が被爆当時の様子をありのまま教える外、語り方を助言するなどのサポートもいたしますし、「証言活動の手引き」も用意しています。

証言を始めた頃の中川裕子さんの感想
   「証言活動の手引き」によせて  

また大勢の人前で話すのは苦手な方は、紙芝居や映像を見てもらいながら話す方法や体験者の手記を朗読して語り継ぐ方法もあります。
 体験談を聞く生徒や一般の方々の真剣なまなざしに出会うとき、またその後に寄せられた感想文を読んだとき、語り継ぐことができた充実感とやり甲斐を感じると同時に、平和への思いを共有できた喜びを実感します。
 あの悲惨な体験をされた皆さん、そして被爆の実相を学んだ皆さん、広島・長崎の悲劇を2度と繰り返すことがないよう、貴重な被爆体験を後世に語り継ぎましょう。
 一人でも多く、語り継ぐ活動に参加されることを切に願っています。
どうか思い切って一歩を踏み出してみてください。

   ご相談は福岡市原爆被害者の会 事務局 092-711-0425まで