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大学へ進学した1959年(昭和34年)の夏休みに、鹿児島大学に入学していた幼馴染の孝一君と北海道旅行と洒落こんだ。
この旅は、少し(大いにか?)変わった旅程を辿ったユニークなものであった。仙台を出発して、北海道をほぼ一周したあと、青森から日本海側を南に下り大坂を経て九州に入り、九州を一周してから仙台に帰るという有効期限27日間(途中で交差する駅が出てくるので切符は3枚位に分割されていたように記憶している)の切符を買った他は、細かな日程や宿舎を決めずに出かけた「行き当たりの旅」であった。今で言う、「バックパッカー」の旅で、宿泊はテント、北大の学生寮、知人の逗留先などが殆どで旅館に泊ったのは夕張、岩三沢と遠軽での3泊だけという貧乏旅行である。
概要は「隠居の独り善がりの自分史」の中でも記載したが、我が人生でも最大の国内旅行であり、記録に留める価値があろうと思われるので、記憶を頼りに書き留めておくことにした。ただ、あまりにも古い昔の話であり、正しい日付<7月の半ばから下旬にかけて旅したことは間違いない>は判然としないので、○日目という表現で我慢することとした。
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