最近の活動


長浜市・虎姫まちづくりセンターにて、個別塾を開講中です
個別塾について
ただ今開校している個別塾ですが、下のような指導報告書を使って、生
徒さん一人一人に合わせた指導を心掛けています。


漢字 ― 音読みと訓読みの見分け方?


いよいよ受験シーズンですが、生徒の一人は2年生ですのでまだ余裕が
あると思いきや?、ちょうどこの時期から3年間のまとめ教材が配られ
て、5 科の復習を行っていくのが通例です。





生徒もちょうど時間ができたので、家でさっそく(どんどん進めていく
モチベーションもなかなか持ちづらいようですが)演習していました。


国語の最初の課は、漢字の学習からでした。「重箱読み(じゅうばこよ
み)」や「湯桶読み(ゆとうよみ)」については私も知っていたものの、
その言葉の意味の説明だけでは生徒が納得できる由もありません。


実際に問題を解いてみると、例えば”本”は、「ほん」と「もと」という
2つの読み方がありますが、どちらが音読み(中国由来の読み方)でど
ちらが訓読み(日本独自の読み方)なのかを問うています。


…定義を知ってはいても、改めて考えると戸惑ってしまいます。




それで、ネットで検索してみました。 
すると…


出てました。…やはり同じような問題があり、同じように考えて
いる人はいるんですね-。


どうやら、「ん」で終わる読みは音読みのようです。
そうすると、どうして「ほん」という読み方が音読みと言えるの
かも納得できます。

しかし、それでも納得できずに考えた方もいて、その説明による
と、「もともと中国から漢字が伝わった時には『本』の存在はあ
ったのだから『ほん』が音読みなのではないか」とありました。
(簡潔に言い換えていますが)



なるほど…と、妙に納得できました。


他にも調べていくと、「濁点(だくてん⇒)」や「拗音(よう
おん)」「促音(そくおん)」、つまり小さなひらがなが付くの
も音読みとのこと。


はたまた、「う・ん・ち・く・き・つ・い」で終われば音読みだ
よと説明してくれている記事もありました。 

よく考えましたね。 すごいなー。




こうして自分も学びながら、教えられる”守備範囲”をふやしていければ
と思っています。


それでも、

自分が理解すること ≠ 相手が分かるように教えられること

と、思っていますから教え方も磨いてゆかねばなりません
…なかな家庭教師も奥が深いです。



       22年 1月 28日 文責 八田 知明




学力よりも大切なこと?

家庭教師として、こんな題で記事を書くのはどうかとも思いますが、
一人の生徒との関わりの中で感じたことを書こうと思います。


まず、生徒一人一人の学力の伸びしろについての私見ですが、ちょう
ど学校で学ぶ副教科、例えば美術とか音楽などは、歌が上手く歌えな
いとか、絵が上手に描けない…など個人差があるように、頑張っても
超えられない"限界"というものが生徒一人一人にあると思っています。


ただ、それで諦めてしまうのではなく、どれだけ努力するかがその生
徒にとって非常に大切なことで、その頑張りは将来の貴重な財産にな
ると思っています。


それを踏まえた上でお読みいただきたいのですが、


今指導している生徒の一人は、彼が小学3年生の時から教えています
ので、かれこれ5年ほどの付き合いになります。







上の画像を見てください。何の変哲もないワークに見えますが、こん
なふうに○と×の両方が付いているのは、生徒自身が独力で解けなか
ったところに×を付けているからなんです。


良いように"ごまかす"こともできるのに、誰から言われなくても普通
にこれができるのは正直なんだろうな、えらいなと思っています。


その彼が、ここ最近やる気を出してきていることに気づきました。



そんなある日のこと、ぽつりと、「いつも朝6時前に起きている」と
言うのです。


どうしてかと尋ねると、「ワークをやってる」との答え。


自発的に、なかなかできることではありません。…自分の中学時代の
ことを思い返すと恥ずかしくなります。



そのような頑張りもあって、テストの成績も少しずつですが上がって
きています。


もう一つここ最近で驚いたのは (失礼…)、彼が部活の顧問の先生から
キャプテンに指名されたことです。

先生も彼のことを良く観察しているんだろうなと思いました。


普段はどことなく適当な雰囲気のある生徒なんですが、中学卒業まで
の限られた期間にもっと良い特質を伸ばしてほしい、それが学力向上
につながってほしいと願っています。



そんなわけで彼を見ていると、学力よりも大切なことってあるよな…
と思えるのです。



                21年 11月 6日文責 八田 知明