中一数学 1.正の数、負の数
今まで小学校では出てこなかった"マイナスの数"。
何となく分っていたつもりでも、「500円払った=ー500円もらった」とあると、少し頭が混乱してしまうかも知れませんね。
「ー500円もらった」などと普段は絶対に言わないですが、これは"負"つまりマイナスの数を使って言いかえたもので、"逆、逆"と言いかえれば良いだけですね。
それでは、正負の数をやってゆきましょう!
その前に...
ここで出てくる言葉の意味を復習しておきましょう。
「整数」という言葉は、もう習っていますね。"少数"でも"分数"でもない数で、1に1づつ足していった数のことです。
これを中学では(マイナスと区別して)「正の整数」といっています。
毎日の生活の中で普通に出てくるので、「自然数」ともいいます。 それで、「正の整数」=「自然数」 です。
これに中学では、それらにマイナスをつけた「負の整数」が加わるわけです。
でも整数だけではなくて、 みたいな少数や分数の計算も出てくるので、それを全部ひっくるめて「正の数、負の数」といっています。教科書作っている先生たちも、いろいろ気を使って書いているんだね。
では、次の言葉の意味は?
数直線(すうちょくせん) ー 直線に目もりを付けて、そこに数をのせたもの。
原点 ー 数直線の上で0(ゼロ)にあたるところ。
絶対値 ー ある数から符号(ふごう、+とー)を取ったもの。数直線で考えると、ある数と原点との距離ということになります。左右どっちにいっても距離は変わりませんから、符号は付けないわけです。
不等号 ー =つまり等号ではない(等しくない)と言う意味。2つの数の大小を表る気号です。たとえば<>≦≧などですね。左から「しょうなり、だいなり、しょうなりイコール、だいなりイコール」と読みます。
<と≦はどちらも右が大きく、>≧は左が大きいのですが、イコールがあると書かれている数も入って、イコールがないとその数は入りません。たとえば <5だと5は入らず、「 は5より小さい」あるいは「 は5未満」ですが、 ≦5だと「 は5以下(5も入る)」になります。 これは小学校の復習ですね。
こうした言葉の意味をこれからもしっかり自分のものにしていってください。きっと数学の"底力"がついてきて問題を解くのが楽しくなってきますよ。
小学校では「たし算、ひき算」と言っていましたが、中学ではこれを合せて「加減」といいます。仲が良いのでくっつけて呼ぶんですね。(加はたし算、減はひき算)別々に言うと「加法」、「減法」となります。加法の答えは「和」と言い、減法の答えは「差」と言います。
ついでにかけ算は「乗法」、その答えは積(せき)などと言い、わり算は「除法」で答えは商です。この二つも仲が良いので「乗除(じょうじょ)」と呼んだりします。