松岡八景

3.関根の夕照(お屋敷通り入り口の関根橋のたもと)
語句:関根橋畔花香夕方(春の景色)
意味:「関根橋の付近の川岸にある山桜の並木が爛漫と
咲き誇り、夕日に照らされて関根川の水面も赤く輝いている。」

4.永田の落雁(松ヶ丘保育園南側の広い水田)
語句:永田落雁渡全天(秋の景色)
意味:「永田の水田に降りて羽を休めた雁の群れが、
澄みきった秋空に一斉に飛び立って南の空に向かって行った。」

5.能仁寺の晩鐘(県道67号線南側の高台)
語句:能仁寺晩鐘響遠(冬の景色)
意味:「能仁寺から海の方を見渡すと広々とした水田が
見え、夕暮れが迫ってきた。寺の鐘が鳴り出し、阿武隈山から 吹き降ろす風に韻々と遠くまで響いている。」 能仁寺にあった鐘は戦時中供出され今はない。 なお、ここの釈迦如来木像は市指定の文化財である。

6.天南堂の暮雪(県道67号線沿い小島団地南側)
語句:暮雪薔條天南堂(冬の景色)
意味:「天南堂に雪がものさびしくしんしんと降っている。
広々とした水田は白い海原のようになり、夕暮れも迫り丘の木立も 霞んで見え、墨絵のような景色である。」 小島団地ができる前、ここはふかる水田地帯で、さびしい場所であった。

荒崎の夜雨へ  


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