下塗り、中塗り、仕上げ塗り後に特殊フィルムコーティングしてあります。
全面コーティングしました。(肩ヒモもコーティングしてあります。)
撮影の光の当て方の関係で色が違って見えています。
合成皮革生地が劣化するとベトベトになったり剥げたりします。生地をツメでこすって山が戻らなかったり剥げてしまったら、加水分解しています。合成皮革生地の最終段階です。(このかばんはツメでこすると剥げてしまいました。)
押入れを開けてビックリ
思い出のランドセルはボロボロ。
でも大丈夫!
ランドセルにちょっとさわっただけで
ポロポロ剥げ落ちてしまうランドセルは
表面生地をはがして丈夫な新しい生地に移植して
長期保存できるように製作いたします
当店では、人口皮革ランドセル(クラリーノ等)の劣化に応じて
下記のように基準を設けています
ランドセルのフタの折り曲げ部分※1を折り曲げて見て下さい
ランドセルの矢印部分を見てください。(劣化確認ポイント)
※1 ↓部分をつまんで小さなスジがあったら【劣化1】です。 (当店に送られてくる人工皮革ランドセルの90パーセントは【劣化1】以上です)
※劣化1になるのに6年間かかりましたが劣化1から劣化2に進行するのは早いです。(押入れでの保存はさらに数倍早いです)
【劣化0】生地を折ってもスジが出ない(全く劣化していないという意味ではありません)
【劣化1】生地を折ると小さいスジができる
【劣化2】生地を折ると大きなスジができる
【劣化3】生地を折らなくてもわかる小さいヒビ
【劣化4】生地を折らなくてもわかる全体的な大きなヒビ
【劣化5】全体的な触るとポロポロ剥げ落ちる大きなワレ
【劣化5】に関してはそのままコーティングしても本体生地が綿状に劣化しているため裁断、
縫製ができないうえ、強度においても長年の保存は困難と考えられますので、
表面生地のボロボロの部分を丈夫な新しい生地に移植する製法で製作いたします。
【重 要】
★長期保存コーティング加工は、3層構造になっています。
■フィルムコーティング
劣化の度合いが大きい生地は塩化ビニール系の厚地特殊フィルム(30ミクロン)でミニランドセルの生地
を覆うため丈夫で劣化しにくく又、色落ちもしにくくなるという長所があります。土に埋めた塩化ビニールは半永久的に腐敗しないとも言われています。
しかし、ランドセルの経年によるキズ、凹み、また生地の模様によって、
フィルムと生地の間に空気が多少残る場合があります。
★20年前に施工したフィルムコーティングは現在もそのままです。お客様から送られてくるランドセルの中には、
卒業後10年程度で人口皮革ランドセルは保存状態によって劣化5に到達するものも多く見られます。
コーティングをご希望の方は。(商品番号 T-1)
●(T-1)のコーティング内容 (フィルムを含む全体のコーティング)
1 フタ、身頃、マチにウレタン等の基礎コーティングをして、その後更に生地の状態によりフィルム又は液体ビニールコーティングをします。『当分の間フィルムコーティングのみとしました。』
2 さらにコーティングを保護する為の保護コーティングをして3層の丈夫なコーティングになっています。
3 フタのウラ面、透明の時間割のテープ、生地パーツの付属類全てと背の部分を状態によりウレタン等のコーティングまたはフィルムコーティングします。
4 中仕切りもコーティングが必要な場合は、フィルムコーティングをします。
5 肩ヒモは現在なんともなくても、中のスポンジは100%劣化して粉末になってしまうので、あらかじめ包みフィルムコーティングをして保護します。
身頃のベルトも包みフィルムコーティングをします。
6 テープ類、玉縁は劣化の状態によりウレタン等のコーティングまたはフィルムコーティングをします。
●劣化5の長期保存加工(商品番号 T-2)
(T-2)のコーティング内容
劣化5の、ボロボロと生地がはがれ落ちてしまうランドセルは、その生地を新しい丈夫な生地に移植する
製法でお作りします。このようなランドセルは、本体生地もすでにワタ状になっていて生地の強度がありません。
★劣化5になったランドセルのみに下記の生地移植を行います。劣化5のランドセルは簡単に表面生地をはがせますが劣化4の状態の場合、まだ部分的にしっかりと本体生地に接着している場合が多いため生地移植できないので通常のフィルムコーティングになります。(その場合T-2のご注文でもT-1の価格になります)
1 フタ、身頃、マチにフィルムコーティングをした後、表面生地をはがして丈夫な生地に移植します。
2 フタのウラ面、透明の時間割のテープ、背の部分をフィルムコーティングをします。
3 小さいパーツ類は強度不足と判断した場合、新しい生地を使用する場合があります。その場合も
生地パーツにフィルムコーティング をする場合があります。
4 肩ヒモは現在なんともなくても、中のスポンジが100%劣化して粉末になってしまうので、あらかじめ包みフィルムコーティングをして保護します。
身頃のベルトも包みフィルムコーティングをします。
5 テープ類、玉縁は劣化の状態によりウレタン等のコーティングまたはフィルムコーティングをします。
6 中仕切りもコーティングが必要な場合、フィルムコーティングをします。
●製品化されたミニランドセルへの長期保存加工(商品番号 T-3)
ミニランドセルにより様々ですので状況により対処いたします。
★ミニランドセル全体をフィルムを含むコーティングをする場合【T-1】としてください。
★【T-2】のご注文でも生地移植できないランドセルもあり、その逆もあります。劣化5になったランドセルのみに生地移植を行います。劣化5のランドセルは簡単に表面生地をはがせますが劣化4の状態の場合、まだ部分的にしっかりと本体生地に接着しているため生地移植できないので通常のフィルムコーティングになります。(その場合T-2のご注文でもT-1の価格になります)
★牛革製ランドセルやコードバン製ランドセルでも、部分的に人口皮革を用いて製作しているものも多く(背中、肩ヒモの裏、フタの裏、玉縁、テーブなどには人口皮革が使用されている場合が多いようです)その部分がいち早く劣化している場合も多いです。必要部分をコーティングいたします。【T-1】としてください。
★コードバン製ランドセルも、一見なんともないと見えていて革の内部がかなり劣化しているものもよく有ります。2つに折り曲げると“お煎餅“のようにパリンと音を立てて割れるものもよく有ります。(フタを巻いているテープその他が劣化しているランドセルはそれなりに生地の内部も相当に劣化していると思ってください。)
★コーティングすると光沢がでます。
★フィルムコーティングの場合、凸凹模様のある生地やキズなど凹んだ部分のある生地や空気の抜けにくい生地に空気が残る場合があります。
★沖縄のお客様からもよくご注文いただきますが、本州のお客様より劣化が格段に早いです。劣化が温度と湿度と太陽光に関係しているためです。 《保存する場合押入れや窓際は禁物です。》
★牛革製のランドセルも劣化が進行し最終段階になると、紙と同じように指でつまんで裂ける程劣化してしまいます。
劣化した田園調布雙葉幼稚園の合成皮革のかばんも全面コーティングし、裏補強もして丈夫に作り、長期保存できるようにしました。(下記写真)
“押入れの中でボロボロになってしまった思い出の詰まった大事なランドセル、でも、大丈夫です。ハーモニーは25年間積み上げてきた技術で、ボロボロのランドセルをミニランドセルにしてきました。今まであきらめていた沢山の方々から喜びのお手紙をいっぱいいただいております。” 40年以上前のランドセルも何度もお作りしています。
“劣化5のランドセルです。
さわるとポロポロ剥げ落ちてきますがハーモニーは22年前からこのことに取り組んできました。”
★沖縄のお客様からもよくご注文いただきますが、本州のお客様より劣化が格段に早いです。劣化が温度と湿度と太陽光に関係しているためです。★
劣化例ピンクのボタンをクリックしてください。
2006年卒業の方で、
★「押入れではなく部屋に置いていて劣化してしまいました。卒業当時はヒビなどなく、5年たったらこのようになってしまいました。」とのことでした。
ミニランドセル製作にあたり、全面コーティングして劣化を止め、裏補強をして製作しました。
また、背中の部分と肩ヒモの背負う部分も汗で劣化していましたので、コーティングして丈夫にお作りいたしました。★
このお子様のお孫様に、ミニランドセルを見せながら小学校の思い出を語りあえるよう心を込めてお作りいたしました。
このランドセルは、フタ、マチ、身頃、肩ヒモの表部分は牛革製で、背部分と肩ヒモのウラとフタを開けると有る身頃のベルト部分は人口皮革製で劣化3〜劣化5になっていました。コーティングして丈夫にしました。牛革部分は状態が良かったのでコーティングしませんでした。 (おまかせコーティング)
《極細い線ができる→小さいスジになる→大きいスジになる→小さいヒビになる→大きいヒビになる→大きい割れになる→崩壊(色の付いた表面生地は剥げ落ち白い色になります)》
姉のランドセルはボロボロ。弟は綺麗なランドセル。
お二人とも大丈夫です。
★ぼろぼろのランドセルが生き返ります★
このランドセルは部分的に劣化2〜劣化5でした。
特に、ランドセルで疲労しているフタの折り曲げ部分や肩ヒモ、フタを開けると有る、身頃に付いているベルトやランドセルを巻いているテープなどに最初の劣化が来る場合が多いです。その後劣化は部分的だったものからランドセル全体に広がり、劣化はどんどん進んで行きます。
たとえ劣化していても“大切な思い出”
★劣化は生地の内部から始まり、その後表面に出てくる場合が多いようです★
コードバン製のランドセル
一見、ヘリを巻いているテープは劣化しているものの、コードバンの本体生地は劣化していないように見えたコードバン製ランドセルでしたが、ランドセルの端を軽くつまんだらパキンと音がして割れてしまいました。(革の内部はかなり劣化していて(劣化5)、この革の状態でミニランドセルを作ることが出来ません)ご注文の際はT−1おまかせとしていただけば状況によってコーティングいたします。
津波被害にあった兄弟の、ベルト式ランドセルをコーティングしてミニランドセルにしました
革が水に浸かり弱っていましたので完全コーティングして製作いたしました。
金具は錆び革もキズだらけでした
劣化した姉妹のスヌーピーのランドセルをコーティングして、劣化を止め丈夫にしてミニランドセルにしました。ちなみに平成9年と平成11年卒業でした。
あきらめていたボロボロでカビだらけになってしまった兄弟のランドセルでしたが、カビもとれて喜んでいただくことができました。
楽しかった給食
下塗り→中塗り→仕上げ塗りと進んで行き、傷みのひどい所は厚地の特殊フィルムコーティングします。
※劣化5のランドセルはボロボロ部分を新しい丈夫な生地に移植する製法でお作りいたします。
ランドセルの色の分子はコーティング材料(特殊フィルム)の分子の間を通過しにくいため、色あせ(色落ち)がしにくく、
赤色はもちろん色あせのしやすいピンク、黄色、スカイブルーなどの特に色の薄い生地の長期保存に良いです。日本ビニル工業会★
この時代はもうこない!
商 品 | 商品番号 | 本体価格 | 10%税込価格 | |||
劣化5の長期保存コーティング加工 | T-2 | 5,075円 | 5,580円 |
商 品 | 商品番号 | 本体価格 | 10%税込価格 | |||
長期保存コーティング加工 | T-1 | 3,889円 | 4,270円 |