
三河地方は五八間が多く使用されています。
新しい畳を敷いてから1〜2年経つと、日焼け、傷みなどが目立ってきますので、畳表を裏返しにして張り替えましょう。
畳の掃除は、晴天の日の午前中に換気を充分にし、マメに行うことが大切です。
畳は湿気が一番きらいです。畳を長く使用するためにも、ダニの発生を防ぐためにも、年2回程度天日干しをしたいものです。春と秋の晴天の日に、畳を裏返しにして4〜5時間干してください。乾いたらほこりなどを取り除いて清潔にして下さい。また、畳を移動する場合は、床板に目印を付けておくと便利です。畳を干す場所がない場合は、部屋の中に畳を上げてビールなどの空箱などを置き、風を通すだけでも効果があります。
・畳の上にカーペットやじゅうたんなどの重ね敷きをする。
・雑巾をよく絞らないで拭き掃除をする。
・室内の風通しがよくない。
・加湿器などを使い、室内の湿度が必要以上に高い。
・洗濯物など室内で干す。
・菓子などの食べこぼしを放置する。
・犬や猫などのペットを室内で飼う。
天気のよい日には窓や戸を開けて、室内に風を多く入れることに心掛けましょう。カビの発生がみられたら、漂白剤を水でうすめ、雑巾で表面のカビをよく拭き取り、次にアルコールを布に浸み込ませて丁寧に拭いてください。(漂白剤は有効塩素5%以下にして下さい。強いと畳表の青さまで漂白してしまいますので注意して下さい。)
乾いた布にクリームクレンザーを少量つけて拭き取ってください。
牛乳またはレモン汁で湿らせて、更に酸素酸ソーダを10倍に薄めたもので丁寧に拭き取ってください。
塩、天ぷら粉、粉末の洗剤などをふりかけ、液体を充分吸い取った後、掃除機またはホウキなどで掃き取り、かたく絞った雑巾でよく拭いてください。
へこんだ場所に霧を吹き付け、濡れたタオルを当て、丁寧にアイロンをかけて下さい。
天ぷら粉、ベビーパウダーなどをふりかけ、粉に充分吸い取らせてから掃除機やホウキで掃き取り、かたく絞った雑巾でよく拭いてください。
い草を刈り取った後、染土で泥染をして下記のような効果を出しています。
・い草の乾燥が早く、葉緑素が固定し色合い良く仕上がります。
・変退色が遅く、固有の色合いが出て柔軟性に富んだものとなります。
・い草の表皮が粘土の皮膜により急激に萎縮せず、弾力のある畳表が出来ます。
・畳表を貯蔵している間に、化学作用により畳独特の香りが生まれます。