X氏の推考-4-

私自身はめったに行くことは無い図書館。
いつも受け付けにいるというサンプルに話を聞くことが出来た。


サンプル



はいはい、なんでしょう。


ああ、あの二人ね。
割と来てるわね。
え?二人のときもあれば、待ち合わせをしているときもあるかしら。


ああ、あの男前の彼!


勿体ないのよ、ねぇ。(隣の職員へ同意を求める)

いつもいろんな女の子が話しかけてくるのよ?
しかも、大概かわいいんやから、ねぇ?(再び、同意を求める)

それなのに、歯牙にもかけなんやから、勿体ないやろ?


そうそう!(隣の職員、情報を提供)

あれは、可哀想だったわ、ほんま。
でも、相手にされないからって、あまりにしつこく言い寄ったらあかんね。

図書館で静かに本が読めないのなら、帰れ!って、ねぇ?(再び)


確かあの子、去年の準ミスやった子よ。
あれかなりへこんどったわね、きっと。

まあ、あまり性格もよくなさそうだったから、ええけど。


うん?


ああ、そうなんよ。
有栖川君っていうのよね、彼。
変わった名前やから、知ってるわよ。


そりゃもう、優しい顔で笑うのよ、彼には。

きっと、ええ子なんでしょうね、有栖川君。
だって、いっしょに居る男前の彼がいつも大事そうにしているもの。
え?


やっぱり?

わかるわ〜!
あ、来たわよ!

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Author by emi