『ロード・オブ・ザ・リング〜王の帰還』オフ のこと

わくわくし過ぎてあたまがおかしくなりそうでした。1年前からこの日を楽しみにしていたわけですから。映画鑑賞は3回目の私にとって、正直言って映画よりも皆さんとのお話のほうが楽しみでした。
以下はだいぶ失礼な部分もあり申し訳ございませんが、、当日の楽しかった記録です。
2004.03.27 /参加者 : バーバままさん、くらさん、きなさん、風太さん、はづきさん、八方美人男さん、フリップ村上さん、いしさん、yuiさん、スウ

●●消えた風太さん事件

新宿の東口改札、正面の柱付近で待ち合わせ。定刻にはほぼみなさん集まりホクホク顔。ところが風太さん親子がみえません。 さほど遅れているわけではなかったので待っていると携帯が鳴りました。
 私 「あっ待ち合わせ改札です。出られたんですか?じゃあ行きますよ」
 風太さん 「あっ今降ります!」

とおっしゃったので、皆で歌舞伎町方面出口の方を向くとすぐに風太さん親子が走ってみえました。
2人仲良くいらした!
「あっみえました〜!」と言った次の瞬間、

消えましたお母さま
雑踏の中ではづきさんを残し風太さんが忽然と姿を消してしまったのでみんなびっくりして「えっ今いらしたのに!消えた!風太さん!?」と大騒ぎしていたら、

おいしい登場のしかた
柱をぐるっとまわって改札のほうから登場されました。

一同ほっとしつつ相当ウケてました。おいしい登場の仕方だなあ〜。
私は前日「カリオストロの城」をみていて床に穴があいて人が落っこちる場面が頻繁にあったのでまさかそんな穴に?と一瞬思いました。

●映画館にて妙なテンションの9人衆

そんな感じで和やかムードで映画館に向いました。映画の看板の絵は似ていなくって面白かったです。アルウェンが老け気味だしレゴラスは目が点。アラゴルンだけがやけに凛々しかった。「いやでもこれは似てるほう、地方に行ったらとんでもないのがある」とはフリップ村上さんの言。

40分くらい前から並びました。でもやっぱり話ながら待つのは全然苦じゃありませんでした。
風太さん親子は盛り上がりの受け答え動作が全く同じだったりして楽しいことこの上ありません。なにやら怪しげな集団が本やCDのやりとりを暗い通路でにぎやかしく行っておりました。
横溝正史のイメージCDなるものがあるとは初めてしりました。

開場後は席とりにダッシュ。見え易い良い位置がとれて私ははづきさんのお隣でした。はづきさんの部誌用レジュメ(↓写真)を見せて貰ったけれど絵がどれもツボを心得ていてすごく面白い!ああこの鼻よねファラミー!レゴ能天気〜(笑)!などと楽しませて貰いました。

はづきさんのレジュメ

後日送って頂きました。ありがとうございます〜^^。
それぞれのキャラ語りもツボを押えて凝縮されてます。(笑)

そして『二つの塔』での「ギャムリング、ハマを見殺し事件」についてひとしきり大盛り上がり。(後にエオメルの馬呼びとか)こんなコマイ事で盛り上がれるお相手は初めてなので快感!至福!でした。

映画中は私としたことが不覚にも睡魔に襲われることしばしば。前日の夜更かしが祟った等と言ってはお隣で9回目の鑑賞中滂沱の涙に暮れている娘さんに顔向けできませんなあ。

●「ロード・オブ・ザ・リング〜王の帰還」を語る会

実はこれが当日のメインイベントでした。ここからyuiさん参戦。座敷の個室だったので、のびのびと。そんな大声でしゃべらんでも良かろう事をいちいち声をはりあげて盛り上がりに拍車がかかりました。

究極文系親子は動きの息もぴったり

指輪物語専門解説員の風太さん・はづきさん親子の説明に一同関心しきって聞き入ることしばしば。

はづきさんの参加は直前に決まったのですが、やっぱり来て頂いて良かった!奥深い指輪の世界を垣間見ることができました。映画に関して何か突っ込みどころがあると、それに非常に詳しい解説を返されるところは「打てば響く」の言葉どおり。
それに追補編やシルマリルの内容まで固有名詞をちゃんと把握しているところがすごい!

フリップ村上さんは原作読むのは老後のたのしみなんておっしゃっていたようだけれど、この固有名詞の洪水に対処できる集中力と記憶力があるうちに読んで頂きたい。(失礼ごめんなさい;)

詳しく聞こえないところもあったのですが、以下はランダムな思い出し書き出しです。

・ガンダルフは何故魔法を使わないのか・・・エルフ語の発音について・・・エルフが行く西方とは・・・トールキン先生は元祖オタク!
・アラゴルンは何故あのような立場に?原作では云々・・バクシ版の絵本もご持参いただき話のネタはつきず・・。
・「映画のゴンドールは指導者がいなくて悲惨でしたね」「(デネソール候が自分達を)焼けって言う通りにするなよー・・」「よっぽどもういいかげんにして欲しかったとか」「あわよくば(死んでください)みたいな」(笑)。
・『二つの塔』ゴラム「うーぱん」問題は・・「聞く人によって変わりますよね。」「私は確認してみたら「いーたん」でした。」
・グワイヒア他2羽の鷲、原作の選抜シーン良いですよね〜!ゴラムも迎えに来ていたってのは怪しい?予備ではないの?きょろりともしなかった。「いやーよーく見ていると目がちょっと動いてる気がするんです!」とはづきさん。
・アルウェン死にかけるって意味不明!サウロンとなんの関係が?
・エルフの鍛冶屋シーンは必要だったのか?技もなにもありゃしない!
・フロドが最後ゴラムともみ合うのは余計?「私は忘れ果てていて原作どおりだと思ってました。」
「あれは指輪を捨てなくては、とフロドが奪い返そうとするという説もあるが」一同「うそだあ〜!(笑)」

・きなさんがたまにぽつりと鋭い発言をされるのが興味深かった。
「灰色港での別れのシーン、フロドだけはもうホビット特有のぺたっぺたっていう足音がしてなくて、もうホビットではないものになっていたのかも・・。」
・「シェロブは”婆あ”ってサムは何故知ってる?」でも「she」(彼女)と「lob」(古英語で蜘蛛)を掛けた名前にしたって書いて※ありましたわ・・絶対女性に対して何かありますよね・・「うーん」と一同なんとなく納得。
(補足※『J・R・Rトールキン 或る伝記』ハンフリー・カーペンター/トールキンは、何気に二つの単語をつなげてみたら 非常に不快な語幹になったので採用したとか←きなさんありがとうございました )
・セオデン王がエオウィンに「お前が王位を継げ」って、エオメルは!?兄ちゃんはあ〜〜!!?って動揺しまくりで、その後の感動セリフを1回目は全然聞いてませんでした!あれはまあ全滅覚悟で行ったんですよね。
・アラゴルンの歌「へ〜たレ〜・・♪」って聞こえる!

おまけ:酔っ払ってなかったら絶対やらなかったですよごめんなさい!な私の行動
>原作本を取り出して戴冠式でのファラミアの長ーいセリフを大声で全部読んでしまった。
>原作の婚礼シーンでエルロンド様がアラゴルンとアルウェンの手を結ばせるところが大好きだったので横にいらしたフリップ村上さんときなさんの手でやらかしてしまった。ああ思い出すと恥ずかしいな・・。

サーモグラフィーで見てみましょう

などなど。大変に面白く充実した濃ゆい空間であっという間に2時間経ってしまいました。
原作がいろいろと奥深いのは山々で、映画の名シーンもそれぞれで、でも解釈は一つじゃなくても良くて、自由に枝わかれして話し合えるという物語の懐の深さも改めて感じて大満足の「語る会」でした。
ああ欲を言えばもっと時間が欲しかったですね。

そうそう、バーバまま様に武井武雄さんの絵葉書をいただきました。明治生まれとは思えないモダンな絵ですね〜
というお話もしました。指輪の話だけじゃなかったんですよ。

武井武雄さんのハガキありがとうございました!!


より道 <指輪熱物語