回転ドア事故対策について

  2004年6月に自動回転ドアの事故防止対策に関するガイドラインが発表された。 この問題については死亡事故発生以来注目してきた。しかしこれで本当に安全なのか、又これで使用中止していた回転ドアが使用され始めるのか、そして回転ドアの普及が進むのか考えてみた。

  自動回転ドアの事故防止のよりどころはセンサである。センサで検知してドアを停止させる事が基本である。しかし先に死亡事故が起きたドアにもセンサはあった。ガイドラインには種々の安全策が盛り込まれているが、センサが間違いなく作動する事が前提条件である。又フェイルセーフ機能との表現もあるが具体的でない。

  私のレベルで思いつくとすれば、NCのセンサを使用する事であろうか。NCとはノルマルクローズの事で、何かを検知したら接触していた接点が離れる種類のセンサの事である。センサには大抵NCとNO(ノルマルオープン)の接点が備わっているが、通常は何かを検知したらその信号を出すためにNOの接点に配線される。あえてNCを使用するのは検知しない時間を監視するためである。信号が途絶えた場合、センサが検知したか異常が起きた事になる。センサの異常には断線や故障が考えられる。しかしこれで全ての異常がわかるわけではない。何よりも設定不良という人為的ミスはどうにもならない。そこでセンサの検知に頼らない安全対策が絶対に必要である。ガイドラインには「又はクラッチ機構やドア羽根が折りたたまれる等の機構を設けなければならない。」とある。「又は」ではなく、人体への負担が低い力でセンサに頼らずにメカニカルに作動する機構が必須であると思う。

  小型だが良い回転ドアを見つけた。
大型の自動回転ドアもこのように進化していく必要が有るのではと思う。 (2005/2/21)    


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