放射能汚染とどう向き合っていくのか




チェルノブイリ原子力発電所事故の悪夢が、ここ日本で発生することなど
誰しもが想像していなかったのではないでしょうか。

原子力発電所の安全神話を信じ、私たちは今日まで原発の仕組みや安全
に対する疑問を抱くことすらなく生活を続けてきました。

震災によって、原発の危険性が明らかさまになり、崩壊した安全神話に
危機感を抱きながら生活していかなければいけないという、まさに、暗黒
の時代に突入してしまったのです。

しかし、起きてしまった事故を嘆いても何も始まりません。ひとりひとりが
放射能についての考えを改め、今後は向き合って生活していかなければ
ならないのです。放射能について、もう一度真剣に考えてみませんか。

◇  放射能とは? ◇


放射能とは、放射線を発する物質のことで、その物質の
原子核が崩壊して放射線を出す能力のことを放射能と
言い、正しくは放射性物質といいます。

放射性物質には自然のものや人工的に作られたものを
含めると1000核種以上あるとされています。

その物質から発せられるものが放射線で、言わば、目に
見えない電子を帯びた電磁波のようなものです。

放射線の利用価値は非常に大きく、様々な産業が支えられ
ていることも事実です。例えば医療分野で使われるレントゲン
や、工業分野では核反応を利用した新素材の開発など、まさ
に放射線は「産業の発展」をも支える基幹エネルギーとして
身近な場所で使われています。

しかし、その扱い方を誤ると、人類では手がつけられない大事故や
大惨事を招いてしまい、未だ処理方法が確立されていない非常に
危険な物質でもあるのです。 
放射性物質の廃棄処理は世界中でも問題視されています。

史上最悪の爆発事故を起こしたチェルノブイリ原子力発電所

Haginokai 2012 Miyagi Japan.

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