チェルノブイリ原子力発電所事故の悪夢が、ここ日本で発生することなど
誰しもが想像していなかったのではないでしょうか。
原子力発電所の安全神話を信じ、私たちは今日まで原発の仕組みや安全
に対する疑問を抱くことすらなく生活を続けてきました。
震災によって、原発の危険性が明らかさまになり、崩壊した安全神話に
危機感を抱きながら生活していかなければいけないという、まさに、暗黒
の時代に突入してしまったのです。
しかし、起きてしまった事故を嘆いても何も始まりません。ひとりひとりが
放射能についての考えを改め、今後は向き合って生活していかなければ
ならないのです。放射能について、もう一度真剣に考えてみませんか。
放射能とは、放射線を発する物質のことで、その物質の
原子核が崩壊して放射線を出す能力のことを放射能と
言い、正しくは放射性物質といいます。
放射性物質には自然のものや人工的に作られたものを
含めると1000核種以上あるとされています。
その物質から発せられるものが放射線で、言わば、目に
見えない電子を帯びた電磁波のようなものです。
放射線の利用価値は非常に大きく、様々な産業が支えられ
ていることも事実です。例えば医療分野で使われるレントゲン
や、工業分野では核反応を利用した新素材の開発など、まさ
に放射線は「産業の発展」をも支える基幹エネルギーとして
身近な場所で使われています。
しかし、その扱い方を誤ると、人類では手がつけられない大事故や
大惨事を招いてしまい、未だ処理方法が確立されていない非常に
危険な物質でもあるのです。
放射性物質の廃棄処理は世界中でも問題視されています。
史上最悪の爆発事故を起こしたチェルノブイリ原子力発電所
Haginokai 2012 Miyagi Japan.