放射能汚染とどう向き合っていくのか




◇ 未だ放射能汚染は予断を許さない ◇

Haginokai 2012 Miyagi Japan.
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右の図は以前、文部科学省が出した汚染マップです。 
濃度分布は赤い色が高濃度、一番下の薄茶が低濃度汚染
された地域です。

全国の自治体では、土壌がどれぐらい汚染されたかを示す
土壌汚染の結果を公表している自治体があります。
東日本の殆どの範囲で高濃度に汚染されているのがお分
かりになると思います。

このほか、空中を漂う放射性物質(定時降下物)を公表して
いる自治体もあり、福島や宮城、関東方面では1週間の測定
で、数ベクレル〜数十ベクレル降下してきています。
これは、土壌に吸着した放射性物質が風などによって舞い
上がっているためとされていますが、今尚収束の先が見え
ない原発からの粉塵なども原因と思われます。

2012年6月下旬には、4号機の解体作業が国民に通告
することなく行われ、このときに大量の放射能を大量に
含んだ粉塵を撒き散らしながら解体に着手していたのです。
通常、原子炉の解体でこのような解体方法は有り得ない話
なのです。

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このように杜撰な工事や、国民の心情を無視した安全神話が
今尚続けられていることから、安全という言葉は通用しません。
故に私たちはこのように訴え続けているのです。

まだまだ安全とは言えない現在、少しでも気をつけなければ
いけないことは、風の強い日はマスクをしたり、家に入る前に
洋服を軽く叩く。 屋外干しの洗濯物は取り込む際にしっかり
叩いてから取り込むよう心がけることこそ、身近な自己防衛に
つながります。 現に、関東地方の一般家庭の掃除機のダスト
を調べたところ、数百から一万ベクレルの放射能検出が相次い
でいるという調査結果が出されているのです。 

内部被曝では最も危険なのがα線やβ線を発する放射性核種で、これらの検査は殆ど行っていないなかでの安全宣言です。セシウムが検出されている以上、それ以外の核種やストロンチウムなどについても混入していて当然と考えるべきでしょう。
ストロンチウムはカルシウムと性質が似ていることから、主に骨などに蓄積し、白血病や骨肉腫、このほかに糖尿病や脳神経の中枢器官を犯す病気を引き起こす要因が強いと過去の実証データからも明らかにされています。