赤飯





  

     缶ごと25分間湯煎します。火傷しないように気をつけながら缶切りで押し開けて行くと、お赤飯のいい香りが
   ぷんと漂ってきました。これはなかなか食欲をそそります。そう言えばお赤飯なんて何年振りだろう。
    缶詰のご飯と言う事でかなりべったりしたものを想像していましたが、予想に反してお米の一粒一粒がつや
   つやと光ってとても美味しそう。

    一口食べてみると、これがなかなかの美味。ほんのわずかな塩味ともち米、小豆、というシンプルさが、飽き
   の来ない味に仕上がっています。もち米100%なので一缶で相当なボリュームがあるのですが、意外に口当た
   りが軽くどんな副食も合いそう。
    缶の底の方はもち米が自重で潰れてモチ状になっていますが、このまま直火に掛けると焼き立てのせんべ
   い
になるのかな?それも美味そうですが、缶の内部のメッキがどうにかなりそうですね..
    陸自の記念行事などではコレが来賓にふるまわれる、と聞いていたので、おいおい来賓に缶詰かよと思って
   いましたが、なるほどこれなら納得の出来栄えです。戦闘糧食T型の中ではとり飯・たくあん漬と並ぶ傑作との
   事ですが、確かに頷けるものがありました。





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