SDFヌードル(しょうゆ味)




    さて、今回は『SDFヌードル しょうゆ味』です。これは自衛隊の基地駐屯地、艦艇等で出される通常食に追加する形で
   支給されていた知る人ぞ知るカップめん
でしたが、いつの間にやら売店での販売が始まった模様です。私がこれを見つけ
   たのは、ちびっこヤング大会で訪れた海自舞鶴基地内のコンビニで、思わず買い込んでしまったというシロモノであります。
    以前からその存在はネット上の情報で知ってはいたのですが、その評判としては概ね『具がショボイ』『味が濃い』と言っ
   たものでした。果たしてどの様なお味になっているのでしょうか。
    あと一応商品名こそSDFヌードルと言う取ってつけた様な名称ですが、まあ見れば見るほどあのカップラーメンそっくり。
   それもそのはず、製造元は日清食品鰍ナす。本家カップヌードル君からすれば、親父が余所で作っちゃった腹違いの弟
   が、自分にそっくりだった時の様な気分
なんじゃないでしょうか。そう考えると、なんだかどちらも一寸戸惑っていると言う
   か、よそよそしそう
に見えますね。


    カップに印刷されている標準栄養成分表によると、一食当たりのカロリーは352kcal。本家カップヌードルの357kcal
   ほぼ同じですが、その他のタンパク質や炭水化物、ナトリウム、各種ビタミン類は軒並みダウンスペックとなっています。
   しかし脂質だけはSDFヌードルの方が増加していて、この辺りはやっぱり手っ取り早いカロリー補給を重視している自衛
   隊仕様なんでしょうか。
    まあこれだけ食べるなら心配ですが、隊員さん達は普段はきちんと栄養の整った食事をしているので、この程度は問
   題ないでしょう。







    さて、まずはカップのフタを開けて中身を確認です。今回は本家カップヌードルと並べて比較してみましたが、やはり具は
   かなりしょぼいなあ。本家カップヌードルは下の麺が見えない程にエビやチャーシュー、卵、ネギ等で覆われているのに対
   し、SDFヌードルはあちこちに下の麺が見えるというさびしい風景です。しかもエビは露骨に小さくなって数も減らされてい
   るし…(泣)。
    しかしちょっと嬉しかったのが、入っていた乾燥肉がコロチャーではなく、あの懐かしの謎肉だった事ですね。うーん、こ
   れは楽しみだなあ。とりあえずカップ内側の線までお湯を注ぎ、3分待ちます。


    蓋を開けると、うん、香りは本家カップヌードルそのまんま。最初は具のしょぼさに悲しい気持ちになりましたが、卵がしっ
   かり戻って膨らんでいるので、出来上がりの見た目は本家に引けを取りません。
    麺や卵、ネギの具合も殆ど同じですが、肉はしっかり謎肉でした!いやー懐かしい(笑)。噛むとあっという間に口の中で
   ツブツブ状にほぐれ、中からウソ臭いコンソメみたいなスープがじゅわっと染み出てくるのが嬉しいなあ。
    しかし以前の謎肉に比べると、僅かに食感が違う様な気もしないではない様な…。本家の謎肉は、もっとボソボソした感
   じだったような気がするなあ。まあ最後に食べたのはもう何年も前の事なので、いい加減な私の舌の記憶の方が微妙に変
   わっているのかもしれません。


    あとスープですが、確かに本家カップヌードルよりも味が濃い。というか、塩味がキツイです。しかしナトリウム含有量を
   見ると、本家よりもSDFヌードルの方が少ない
んですよね。お湯の量は300mlとどちらも同じですし、これは果たしてど
   ういう事なんだろう。
    恐らく、食塩以外の調味料である香辛料、デキストリン、ポークエキス、野菜エキス、チキンエキス、粉末メンマの類が
   本家よりも少なくなっていて、相対的に塩味が突出してきつく感じられるのではないでしょうか。うん、そう言えば、塩気が
   きつく感じるのにその背後にあるべきダシっ気というか、うまみ成分みたいな物が若干少なくなっている様な気がするな
   あ。
一食分のカロリーがほぼ同じなのに、ビタミン類が軒並み少なくなっているのもその影響なのかも。具が少ないのも
   関係しているのかもしれません。


    ラベルを隠して食べれば、はっきり言って本家カップヌードルと殆ど区別のつかない内容でした。単純に突っ込みどころ
   を探すなら、自衛隊オリジナルカップラーメン『標的』の方が面白くはありますが、やっぱりこういうスタンダードな味と言う
   のはホッとするなあ…
と感じました。




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