さっそく開封してみると、以前試食したしょうゆ味と同じく、ぱっと見の具のショボさが目立ちます。本家シーフード味
と並べてみると歴然とするのですが、カニカマボコは妙に小さいし、特にイカ分の不足が顕著ですね。
そして粉末状のスープですが、本家に比べると妙に茶色がかっています。一応賞味期限内のものなので、品質の
劣化ではないと見ていいのでしょうが、何だか不気味だなあ。
とりあえず既定の量までお湯を入れて3分・・・の所を、私の趣味で2分30秒で頂きます。うーん、やっぱり全体的
に茶色いなあ。緑色の筈のネギまでもが、妙に茶色がかっています。そして、あれ?何だこの物体は。見た目焼き豚
っぽいですが、シーフードヌードルに焼き豚なんて入ってたっけ?恐る恐る食べてみると、部分的に茶色く変色したキ
ャベツでした(笑)。茶色く変色した部分が層状になっているので、見ようによっては豚バラ肉みたいに見えない事もな
いんですよね・・・。
恐る恐るスープを飲んでみますが、んん〜、どこか平べったい単調な味だなあ。本家の方はミルクっぽい深みのあ
る味わいですが、随分印象が違います。もちろんこれだけ食べれば普通に美味しいのですが、本家と比較するとどう
しても一段二段落ちているのが感じられます。
麺自体は殆ど変わらない気がしますが、こころなしかこちらの方がツルツルした食感かな?
青ネギも茶色がかっていますが、他の具材であるイカやタマゴに関しては、量は少ないものの特に問題はありませ
んでした。
先に試食したしょうゆ味の方は、本家と比較しても遜色のない出来でしたが、シーフード味の方はちょっと印象が違
いましたね。決して不味いと言う訳ではありませんが、何だか妙な違和感がありました。また、食べている最中はあま
り気になりませんでしたが、食後しばらく口の中の化学調味料っぽい後味が消えませんでした。
味自体はまあイマイチ、ですかね。ただ、ネタ的なお土産としての価値は十分にあると思いますので、基地駐屯地を
訪れた際は、一つ二つ買って帰るのもいいかもしれません。
あと、こちらが2011年に舞鶴で入手したSDFヌードルシーフード味です。カップには日本列島がデザインされていて、
すっきりと垢抜けた印象がありますね。また、上記の2010年版では発泡スチロール製だったカップが紙製に変更にな
っているのは、本家日清シーフードヌードルと同じく環境に配慮しての事なのでしょうか。
果たして中身はどうなっているのやら…とラベルを開封しますが、おお!具が随分増えています!10式(2010年版)で
は麺の上にパラパラと散らばっているだけだった具材が、11式(2011年版)では一気に増量していますね。特にイカ分と
キャベツ分の増え方が著しく、お湯を入れる前の段階で既に麺が見えないほど。これはちょっと楽しみだなあ。早速お
湯を注いで、2分30秒で開封です。
おおう、戻った具がたっぷりなのがいいですね。とは言え、確かに具の量はあるものの、個々のサイズはどれも微妙
に小さいなあ。しかし10式に見られた様なキャベツの変色はありませんし、茶色がかって見えたスープも11式では明る
いミルク色です。
うん、味もかなりよくなっていますね。本家シーフードヌードルにはまだ及びませんが、10式の平坦な味に比べると、
11式はぐっとミルキーで膨らみのある柔らかい味わいになっています。正直、全然印象が違うので驚いてしまいました。
僅か一年の間に、長足の進歩を遂げたと言えるでしょう。
ちなみに栄養成分表示を見ても、10式と11式では別物と言っても過言ではありません。タンパク質やビタミン、カルシ
ウムは大幅に増えている一方、脂質はぐっと抑えられ、塩分も下がっています。一応本家シーフードヌードルのものと
一緒に記載しておきますので、比較してみてください。うーん、こういうデータをのせると、何だかちゃんとした糧食サイ
トみたいですね(笑)。
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本家シーフードヌードル |
SDFシーフード 10式 |
SDFシーフード 11式 対10式比 |
エネルギー |
328kcal |
334kcal |
322kcal (−3.6%) |
タンパク質 |
9.8g |
8.2g |
8.9g (+8.5%) |
脂質 |
11.3g |
14.3g |
10.9g (−23.8%) |
炭水化物 |
46.9g |
43.3g |
47.1g (+8.9%) |
ナトリウム
めん・かやく
スープ |
1.8g
0.8g
1.0g |
1.8g
0.8g
1.0g |
1.7g (−5.6%)
0.7g (−12.5%)
1.0g (±0%) |
ビタミンB1 |
0.91r |
0.67r |
1.03r (+53.7%) |
ビタミンB2 |
0.23r |
0.19r |
0.25r (+31.6%) |
カルシウム |
93r |
89r |
108r (+21.3%) |
食塩含有量 |
4.6g |
4.6g |
4.3g (−6.5%) |
具が細かくなっているのは、恐らくコストを抑えながらボリュームを上げるために、等級の低いもの(所謂ワレモノのお
煎餅みたいなもの)を採用したのだと思われます。確かに本家シーフードヌードルと比べると見た目がチマチマしていま
すが、満足度は10式を大きく凌駕したと言えますね。
10年前に陸自に在籍していたフリーライターの人が、久しぶりに取材で駐屯地を訪れた際に、訓練内容の進化ぶり
に驚かされたという話を何かの本で読んだ事があるのですが、その現場の隊員さん達を陰から支えるSDFヌードルも
負けない位に進化しているという事でしょう。いやはや、これはSDFヌードルシーフード味12式(出るのかな?)が今か
ら楽しみで仕方ありません。
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