今回は中華風肉団子です。パッケージには大根キムチと中華風ワカメスープが同封されていて、どこの国の
戦闘糧食なのか分からなくなりそうです。一品でもメニューを増やして現場の隊員さんが飽きないように、という
工夫ですが、現行14種類のこのU型戦闘糧食が、近々21種類にまで増えるそうなので、ちょっと楽しみでもあ
ります。
さて、湯煎したレトルトパックを開封。ピンポン球を一回り小さくしたサイズの肉団子が10個、とろりとした甘酢
あんに絡まりながらゴロゴロと転がり出て来ました。
先ずは一口。うん、思ったよりもマイルドな甘酢あん。肉団子自体は脂肪分の少ないややボソボソした歯ざわ
りですが、これは常温でも食べやすいようにと言う事でしょう。
しかしこの甘酢あん、なかなかいい仕事をしてあります。甘み、酸味、醤油味のどれ一つ突出しておらず、しっ
かり肉団子に味が染みているのにくどくなく、不思議なさっぱり感がありますね。残った甘酢あんを白飯にかけて
食べるとこれも美味。最初から中華風肉団子丼にして、がーっとかき込んでもよかったかも。
『大根キムチ』。うーん、何回食べてもこれはキムチじゃないよなあ。味は悪くなく、ご飯にもお茶うけにも酒の
肴にもあいそうですが、やっぱりこれはつぼ漬けでしょうね(笑)。
『中華風わかめスープ』は、市販のフリーズドライと同じもの。変わったものを期待していると肩すかしをくらい
ますが、これはこれでいつもの味でホッとします。規定の湯量ではちょっと塩気が濃い気がしましたので、私的
にはお湯をやや多めに入れるのがいいかな。
全体的に見ると、なかなか完成度の高い戦闘糧食でした。以前試食した酢豚に近い味かと思っていましたが、
味付けは断然こっちの方が良かったですね。やっぱりあの、ケチャップっぽい酢豚と言うのは賛否が分かれる
かもしれません。
漬物、汁物とのバランスもよく、やっぱり自衛隊の糧食は美味しいですね。お陰でMREはもう食べれそうにあ
りません。ネタ的にはあっちの方が美味しいんですが(笑)。
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