No.6 CHICKEN IN THAI SAUCE




    今回はメニューNo.6 CHICKEN IN TAHI SAUCEです。タイソース?タイの何ソースの事を指しているのでしょうか。
   個人的にタイ料理は大好き
なのですが、MREのタイ料理か…もの凄く不安でもの凄く楽しみな一品であります。一体
   何をやらかしてくれるというのでしょうか。
    パッケージを開封すると、レトルトパックがふたつ出て来ました。何だかとても得した様な気がするところが、我ながら
   貧乏臭いなあ。
    あと、アクセサリーパケットには砂糖がふたつ入っていたのですが、梱包ミスでしょうか?











【内容】
1:CHICKEN IN THAI STYLE SAUCE (鶏肉のタイソース風)
2:YELLOW AND WILD RICE PILAF (ワイルドライスのピラフ)
3:ベジタブルクラッカー    4:ナッツレーズンミックス
5:粉末カプチーノ    6:アクセサリーパケット    
7:ピーナッツバター    8:スプーン    9:加水式加熱剤











【アクセサリーパケット内容】
1:ティーパック    2:粉末ミルク    3:ウェットティッシュ
4:塩    5:砂糖    6:砂糖   7:マッチ   8:粒ガム
9:ティッシュペーパー    10:タバスコ









 



    まずはレトルト二つを温める訳ですが、今回の加水式加熱剤はどんな感じなのでしょう。製品や経年数によって、か
   なり性能がバラつくからなあ…。祈るような気持ちで加熱剤に水を注ぎ、ふたつのレトルトで挟み込みます。
    その間に、まずは『ナッツレーズンミックス』を開封。四種類のナッツ(ピーナッツ、クルミ、アーモンド、ウォールナッツ)
   とドライレ−ズンがざらざらと出て来ました。
ナッツは塩気が殆ど無く、素材の味がダイレクトに感じられます。レーズン
   もごくごく自然な甘味が生きていて、不思議にナッツ類によく合いますね。ビールよりもウィスキーやウォッカと相性が良
   さそう。


    『ベジタブルクラッカー』。相変わらずカリカリした食感で、サッポロポテトバーベキュー味にちょっとだけ似ています。
   素朴で香ばしく、飽きのこない味わいがいいですね。このまま何枚でも行けそうな気がします。


    『ピーナッツバター』は、存在理由が分かりません。別にナッツレーズンミックスがあるのに、なんで今更。この、一気
   に口の中の水分を持って行かれる様な重々しい食感が苦手なのですが、チーズスプレッドジャムにしてくれたらよか
   ったのになあ。
    次は今回初のお目見えとなる『カプチーノ フレンチバニラ』です。パッケージの指示通りに6オンス(約170ml)の熱湯
   に溶かしてよく混ぜると、焼き立てクッキーの様な濃厚な甘い香りが漂ってきました。きちんとクリーミーな泡が立ってい
   て、味もなかなか美味しいなあ。若干甘さが気になりますが、戦闘糧食の粉末ドリンクとしてはココアドリンクと肩を並
   べる出来ですね。
ベジタブルクラッカーとの相性もよろしく、MREなのにこんなに美味くていいんでしょうか。


    ここで加水式加熱剤をチェックします。うーん、四年前の製造にしては頑張ってくれている方だと思いますが、いか
   んせん2つのレトルトを温めるには力不足です。ガスストーブで湯煎にかける事にしましょう。
    今回は米ものレトルトがあるのでしっかり温め、まずは『CHICKEN IN THAI STYLE SAUCE』から。パッケージを
   開けると、うす茶色のドロドロとしたシチュー状のモノが出て来ました。一口食べると、うーん…何と言っていいのかさ
   っぱり分からない味
です。ただ、これは明らかにタイ料理では無いと思うなあ。
    しかし不味いかと言えば決してそうでもなく、これはこれでこういうものなんだと思えばそれなりに食べれます。主役
   ある鶏肉は殆どが繊維状にほぐれてしまっていますが、所々にごろごろとした塊が転がっています。そのほかの具は、
   でシャリシャリした食感のクワイ、セロリ、マッシュルーム、赤唐辛子、と、結構具沢山です。
    しかしこの味、何と言えばイイのでしょうか。八宝菜にスイートチリソースと薄口しょうゆを混ぜ込んで、化学調味料を
   効かせたような…でいいかなあ。料理経験の無い火星人に、中国人が口頭での説明のみで八宝菜を作らせてみたら
   こんな感じ
かもしれません。


    続いて『YELLOW AND WILD RICE PILAF』です。これがなかなかイケました。ピラフと言うよりもリゾットに近くな
   っていますが、程良いスパイシーさのお陰でパクパク食べれます。ニンジン、グリーンピース、セロリ、マッシュルーム
   が入っていて見た目も鮮やか。1p位の長さの、黒くてプチプチした食感の細長い米も入っていますが、これもいいア
   クセントですね。
    ここでようやく思い出しましたが、これ、以前別のMREで食べていました(メニュー19、Beef and mushroom参照)
   その時はイマイチ温めが足りなかったのか実に妙な味だと思ったのですが、今回はしっかりとストーブで湯煎したので
   まるで別物のようですね。ふと思いついて小瓶のタバスコ様を振りかけると、さらに美味しくなりました。独特のレトルト
   臭が押さえられ、辛いもの好きな私にはいい塩梅になりました。


    半分残ったタバスコ様を先程のチキンタイソースに混ぜてみると、これが実にピッタリ。甘いんだか塩っぱいんだか
   良く分からないアルカイックな味わいに、一本芯が通ったようになりました。
うん、美味いです、これ。
    しかしこれって、タイ料理と言うよりもチャプスイ(アメリカで生まれた中華料理もどきで、八宝菜に近い)じゃないのか
   なあ。もっとも、アメリカ人に日本料理と中華料理、タイ料理の区別がつくのかどうかは怪しいですが。


    食後はアクセサリーパケットの『紅茶』を頂きます。いつもはティーパックを水出しするのですが、今回は温かいミルク
   ティーにしてみました。紅茶自体は特にどうという事の無い安いティーパック味ですが、戦場でも暖かいミルクティーが飲
   めると言うのは凄い事なんでしょうねえ。改めて、MREの万能ぶりというか何でもアリさに感動させられました。


    それにしても今回のメインは、一度タイの人に食べさせて感想を聞いてみたいなあ。火星人とか中国人とか好き勝手
   に書きましたが、味自体はなかなか美味しかったです。
もう一度食べるかと聞かれたら、迷わず頷くでしょう。カプチーノ
   やベジタブルクラッカー、ナッツレーズンミックスも上々の出来で、総合的に満足度の高いお勧めメニューと言えます。




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