さて、今回はU型の人気メニュー、ビーフカレーです。パッケージはずっしりと重く、なかなか食べ応えがあり
そう。早速2つの白飯パックとともに湯煎に掛けます。
このカレー、内容量が270gもありました。市販のレトルトカレーがだいたい200g前後、大盛りでも250g程度な
ので、400gの白飯と合わせると、かなりのボリュームになりそう。レトルトパック自体も、他のU型と違って底の
部分が立体的になっていて、水平なテーブルの上ならカレーポット代わりに立てておくことも出来ます。まあ、現
場ではそんな悠長なことはできないとは思いますが…。
湯煎終了。開封すると、実にカレーらしい香りが漂ってきて食欲を刺激します。角切りの野菜はジャガイモとニ
ンジン。牛肉らしきものもちらほらと見えますね。
先ずは一口。うーん、特にどうと言う事の無い、ベーシックでトラディショナルな日本のカレーです。日本人なら
誰もが一度は食べた事のある味、とでも言いましょうか。辛さは控えめで、お好きな方にはやや物足りない味か
もしれませんが、野菜と果実の甘みがしっかりしていて、90%の人が「うん、まあ美味しいんじゃないの?」と言
える味です。
『福神漬』は不自然なオレンジ色を排した、こげ茶色のまっとうな福神漬。ぱりぱりした食感が心地よく、実にカ
レーにあっています。日曜日の夕方にテレビをつけると、ちゃんとサザエさんがやっていたような安心感ですね。
今回初の『ツナサラダ』。開封すると、ポテトサラダと同じくプラスチックタイルみたいな状態で出て来ましたが、
ほぐすとちゃんとツナサラダになりました。しかしこれ、パサパサなのかしっとりなのか、あっさりしてるのかクド
いのか、何だかよく分からない味です。しかしツナの味はしっかりしていてなかなか美味しい。ジャガイモ、ニンジ
ン、コーン、グリーンピースと、微妙に品目も多いですね。生タマネギのスライスと一緒にベーグルに挟んだら、も
っと美味しいかもしれません。
全体的な味のバランスも良くボリュームも十分で、実に優れた戦闘糧食でした。あと。ビーフカレーの原材料
表記にタマネギもありましたが、すっかり煮溶けてしまったらしく影も形もありませんでした。
トップページに戻る
自衛隊戦闘糧食目次に戻る
|