2012.11.18
という訳で、福知山駐屯地創立記念行事の後編です。いやあ福知山は毎年内容が特濃なので、レポートが一
回で収まりきれませんでした。あまり短くまとめても福知山の魅力が伝わりませんし、私の未熟な文章と写真で
はだらだら書いても読む方は苦痛だと思いますので、一昨年に引き続き二部構成という事でお付き合いください。
午前の記念式典と素晴らしい訓練展示が終了し、富山県から5時間かけて遠征して来た艦長さんとSAA水兵
さんと駐屯地敷地へ移動。福知山の記念行事は駐屯地から少し離れた所にある訓練用のグラウンドにて行わ
れるので、午後以降のプログラムは駐屯地へ移動して見学する事になります。
駐屯地内はすでに人で一杯。まずは屋台広場をチェックして歩きましょう。ああ、腹へったなあ。
京都地本からはお馴染み鬼軍曹ラーメン。格闘訓練隊からはドーナッツ。重迫撃砲中隊からは焼き鳥。1中
隊は焼きそば。普通科直接支援隊からは唐揚げ。本部管理中隊からはなんと大盤振る舞いの100円うどん。
見たところ量も普通にあって美味しそうだなあ。
3中隊はイカ焼き。5中隊は綿菓子とフランクフルト。2中隊は焼き鳥と芋煮。そしてレンジャー同志会からはレ
ンジャーグッズの販売です。概ね昨年と同じラインナップですね。よく見ると焼酎の屋台まで出ています。店頭に
大きな甕が置いてあるのが雰囲気だなあ。お湯割り用なのか電気ポットもあり、これだけ冷え込むと嬉しい人も
多いでしょうねえ。
とりあえず3人揃って芋煮の屋台に並びます。うどんとそば、モチを選べる芋煮は野戦用の大鍋でぐらぐらと煮
立てられていて、実に美味しそう。
少し並んで手に入れた芋煮は昨年の様なドロドロデロデロではなく、2年前の様なけんちん汁仕立て。熱々のと
ころに一味を振りかけて、まずは一口。
おお、やっぱり美味いわ福知山の芋煮は。小芋、ニンジン、白ネギ、コンニャク、ゴボウ、そしてたっぷりの豚肉
が入っていて、この熱々加減も冷える時期にはピッタリです。味付けもこれ以上ない位に決まっていますし、豊富
な根菜類と豚肉から出たダシが堪りませんね。
先程からパラついてきた小雨が丼の芋煮に降りかかりますが、これもまた陸自ならではの味付けみたいなもん
でしょう。3人顔を突き合わせて、熱々のところをハフハフとかき込みます。
芋煮の大鍋と格闘していた隊員さんに少しお話を伺うと、この芋煮は野外演習でもよく作るとの事。寒い中くた
くたに疲れ切った体で食べる芋煮は、さぞかし美味しいだろうなあ。
あと、大鍋の芋煮には次々と豚肉や根菜類が継ぎ足され、これは早いうちよりも後の方がダシが煮詰まって美
味しくなりそう。駐屯地に入るのが少し遅れたのですが、これで大正解だった模様です。
大鍋の隣にはカラになった別の鍋が置いてありましたが、ゴツい古タイヤが鍋敷きになっているのが、いかにも
陸自らしい豪快さがあっていいですね。
さてもう一品、鬼軍曹ラーメンの屋台に向かいます。お、屋台の前に鬼軍曹発見。昨年は式典会場の外周フェ
ンスに沢山の鬼軍曹のポスターがあったのですが、今年は何故か一枚もありませんでした。ちょっと心配してい
たのですが、元気そうでなにより。もしかしたら、あまりの凶相にご近所から苦情がでたのかもしれません。
鬼軍曹ラーメンは京都地本からの参加とあって、テント内には募集パンフレットの類が沢山置いてあり、どれも
風で飛ばない様に戦闘糧食T型の缶飯で重石をしてありました。
しばらくして出て来た鬼軍曹ラーメンですが、昨年入っていた飛行機型の麩がなくなって、代わりに海苔が巨大
化していました。コミカルな鬼のイラストが描かれていて、芸が細かいなあ。
スープは熱々のとんこつ醤油。これも寒い時期にはピッタリです。
それにしても福知山駐屯地、そこらじゅうをウロウロしている隊員さんのレンジャー率が妙に高いなあ。流石に
レンジャー訓練発祥の地ですねえと話していたら、
「あ、そう言えば知り合いに元レンジャーがいるんですけど、夜中に突然叩き起こされて教官の人に鍋を振舞わ
れた事があったらしいんですよ。お前らの為に鍋を作ってやったぞ!ほれ食え!って。
で、逆らえる訳もなく、ありがとうございます!喜んで頂きます!ってかき込んだらしいんですけど、よく見ると鍋の
中に煮えたオタマジャクシが浮いてたらしいですよ。どこの水汲んで来たんでしょうねえ(笑)」
と、艦長さん。レンジャーらしい悲惨な話ですが、とりあえずレンジャーがやってる食べ物系の屋台は気をつけ
た方がいいんでしょうか(笑)。でも、どんな味だったんだろう、オタマジャクシって・・・。
その後は厚生センターの売店へ移動。福知山の売店は狭いので、既に沢山の人で埋まっています。レジ前の
長蛇の列には自衛隊限定のお土産類を抱え込んでいる人も多く、帰ったらご近所に配って回るんでしょうか。し
かし自衛隊の記念式典が、休日の手軽なお出かけスポットになるとは。まあ、これまで自衛隊に無関心だった人
が色んな事を考えるきっかけになるのは、いい事なのでしょう。
ざっと見たところ特に糧食ネタになりそうなものはありませんでしたが、この山野愛子どろんこ美容セットって、
この駐屯地で需要があるんでしょうか?午前の訓練展示を見ても、皆さん普段から思う存分どろんこになってい
る様な気がするのですが・・・。
艦長さんとSAA水兵さんが売店を物色している間に、隣室で行われていた文化展を覗きに行きます。部屋に
入ると隊員さんに小さな紙切れを渡されました。どうやら展示されている作品類の人気投票を行っているらしく、
気に入った作品の番号を書いて投票箱に入れて下さいとの事。
へー、これは面白い試みですね。文化展と言っても写真や陶芸、絵画、書、プラモデル、イラスト、活け花等の
なんでもありなので、興味のないジャンルの作品はどうしてもパスしてしまうんですよね。こうして投票して一位を
決めるとなれば、どうしても一つ一つの作品をじっくり見る事になりますし。この辺の工夫は、本当に福知山なら
ではの強みだなあ。いろんな意見が活発に出て、それを柔軟に受け入れる土壌があるんでしょうねえ。
隊員さんだけではなく、そのご家族の方々の力作も沢山あってかなり見ごたえがあります。念入りに一通り見
て回り、S.A.S大賞には第一普通科直接支援中隊の種田2曹の御子息、大雅くん小学6年生が作った重量挙
げをする人形を選ばせて頂きました。なんというか、野放図なパワーがあっていいなこれ。もしかして、休日も体
力練成を怠らないパパがモデルなんでしょうか?
その後は装備品展示会場に移動。一角には『5中男前選手権』というパネルがあり、7普連5中隊が誇る男前
の精鋭15名の人気投票が行われています。自分で自分に投票する隊員がいるのか、一般の方のみ参加、と
注意書きがあるのが、微笑ましい様なトホホな様な。
カッコイイ!と思った隊員さんの写真の下にシールを貼る投票形式ですが、顔写真だけで名前も自己PRも無
いので、なかなかそこから先の展開に進めそうにないのが勿体ない。最近は自衛隊イベントに来る若い女性も
多いですし、上手くやれば1組や2組は出来上がりそうな気がするのですが。
こういう所ではもう一歩前へ、もう一歩上へと行かないところが、福知山らしくないシャイさですねえ。これが空
自なら、基地司令が見たら頭痛を起こしそうなカオスっぷりになってしまうのですが、このへんはそれぞれのミリ
タリーカルチャーの違いなのかなあ。
会場の奥の方では、福知山レンジャー同志会による子供レンジャー体験が行われ、沢山のちびっ子が果敢に
ロッククライミングやロープ渡りに挑戦していました。さながら防衛幼稚園の訓練風景みたいで、頼もしい事この
上なしであります。
さて、もう一品位食べておきたいところですが、そろそろ広場でのアトラクションが始まる時刻です。既に福知山
酒呑太鼓の演奏が行われていて、広場は黒山の人だかり。
その後はエイサーが披露され、ラッパ演奏展示に続きます。んん〜?よく見ると、整列しているラッパ隊の先頭
に不審な人物がいます。あれは・・・ネコ型ロボットでしょうか?
ここで異様にゴツイのび太君がやってきて、突然の腹痛にうずくまります。すると気持ちの悪いドラえもんが、オ
ッサンの腹巻きみたいな四次元ポケットから薬を取り出しました。すかさずラッパ隊が
「ぱぱぱぱっぱぱ〜」
と、例の曲を吹奏。ああ、なるほど。寸劇に合わせてラッパを吹くんですね。薬を飲んだのび太君の腹痛が収ま
ると、
「ぱっぱかぱっぱ、ぱっぱかぱっぱ、ぱーぱぱーぱぱー」
と、正露丸の曲が。元気になったのび太君は弾ける様な笑顔で、
「ありがとうドラえもん!じゃあ、競馬に行こう!」
へ?競馬?何この超展開(笑)。ここでアナウンスのWACが、
「今日はG1レース、マイルチャンピオンシップの開催日!馬たちが準備運動をしています!」
リアルな馬の被りものをした迷彩服の隊員がゾロゾロとやってきました。
「じゃあ9番のシマウマに賭けよう!ドラえもん、勝てるかな?」
「勝てる勝てる!」
うーん、福知山ではこんなドラえもんをやってるのか・・・大阪とは随分違うんだなあ・・・。そして出走のファンフ
ァーレが鳴り響きます。
「ぱぱぱぱんぱかぱんぱんぱかぱんぱんぱんぱんぱーん」
一斉に出走する馬3頭。9番のシマウマはのび太君の夢と欲望を乗せてトップを快走するも、ゴール直前で転
倒。のび太君のお小遣いは見事にJRAに巻き上げられて、ラッパ演奏は終了です。
うーん、何て言えばいいんだこれは。良くも悪くも福知山らし過ぎますね(笑)。 ラッパ展示は海自でもお馴染
みですが、こんなのは絶対にありえませんし。
その後は第7・第37普連合同音楽隊によるミニコンサート。司会の隊員さんはなかなか手慣れた感じですが、
プリキュアの音楽を演奏する前のMCで、
「スマイルプリキュアでは、プリキュアスマイルチャージ!と言って、変身するそうです!という訳で、皆さんにも
一緒に言って頂きたいと思います!行きますよ?プリキュア、スマイルチャージ!」
シンと静まりかえった会場から返って来るのは子供の笑い声だけで、何とも言えない居たたまれない空気が
漂います。
いや、つらい気持はわかるので何とかしてあげたいのですが、俺もうおっさんだし・・・プリキュアはハードルが
高すぎて、ちょっと・・・。
しかし司会の人は内心の動揺を欠片も見せず(立派だ)、
「もう一回いきますよ!プリキュア、スマイルチャージ!」
すると会場のあちこちから低い声で、
「ぷりきゅあ・・・・・・すまいるちゃーじ・・・・・・」
という訳で、初っ端からどうなる事かと心配になりましたが、なんとか演奏開始。しかし艦長さんは苦笑しながら、
「返事してたの、大きなお友達ばっかりでしたねえ」
その後は2曲披露して、何ともトホホな音楽演奏は終了。しかし司会の人はあのキツイ状況でよく頑張りました。
流石に日常の訓練で心身ともに鍛え抜いているだけはありますね。私だったら泣きながら逃げだしていたところ
であります。
そして最後は、福知山レンジャーと格闘訓練隊による、合同レンジャー展示。第7普通科連隊の大きな旗の後
からは巨大な園児が3人出て来て、有無を言わせない勢いでいきなり縄跳びを開始。会場を埋めた観客達は、
あまりの出来事にあっけに取られます。
しかしこの、真ん中にいる身長190cmはありそうな園児はなんだこりゃ。どう見ても『右向け左!』の三輪二士
か空手家の八巻建弐にしか見えず、怖い事この上無しです。
この巨大園児の名前はカバオ君らしいのですが、真っ白な歯をむき出しにして、鬼の形相でぴょんぴょん飛び
跳ねる様子は鳥肌ものです。ああ、とうとうやるのか福知山ミュージカル!一昨年はエログロの極致を、昨年は
お笑いの極北を、そして今年はいきなりホラー仕立ての滑り出しです。いいぞやれやれ!
そして縄跳びの最中に、いきなり腹痛を訴えるカバオ君。するとこれまた唐突に格闘訓練隊のドーナッツ売り
の人がニヤニヤ笑いながらやってきて、腹痛によく効くよ、とワサビ味ドーナッツを差し出します。
カバオ君は嬉しそうにドーナッツにパクつきますが、ワサビの刺激で発狂して突っ込みを入れています。
仕方なくドーナッツ売りの人は今度は美味しいドーナッツを取り出し、園児3人で仲良くパクつき始めます。
「どーなっつおいしいねー」
「ねー」
そこにまたしてもいきなりバイキンマンが現われ、ドーナッツ売りの人を拉致。まあ、カバオ君を拉致しようとは
思わないだろうし、妥当なチョイスだと言えますね。
「えーん、えーん、どーなっつのひとが、つれていかれちゃったようー!」
するとカバオ君の泣き声を聞きつけて、アンパンマンがやって来ました。
「よし、じゃあ僕が、その人を助けてあげるよ!」
そしてアンパンマンはカバオ君にくるりと背中を向けて、
「じゃあ、乗って!」
細身のアンパンマンの背中に容赦なくのしかかる、どう見ても100sはありそうなカバオ君。よたよたとふらつ
くアンパンマン。残る2人の園児もカバオ君の背中にしがみつき、アンパンマンはよい子3人を引きずる様にして
去って行きます。
うーん、なんじゃこりゃ。アンパンマンが3人の子供を背中に乗せて、ビューンと飛んで行く様子を表現している
のだと思いますが、どう見てもホモの盆踊りか、海で溺れたアンパンマンに水死体が絡みついている様にしか見
えません。稲川淳二の怪談に、確かそんなのがあったなあ。
ここで場面は変わって、バイキンマンのアジト。連れ去られたドーナッツ売りの人とバイキンマンが小芝居を繰
り広げます。ドーナッツ売りの人は格闘訓練隊で出しているドーナッツどころかレンジャーグッズの宣伝まで始め
て、さながら深夜の通販番組みたい。拉致監禁されている危機感が全然ありません。
そこにアンパンマンが突然奇襲をしかけ、拉致されたドーナッツ売りの人を救出・・・する筈が、バイキンマンの
手下に囲まれてボコボコにされてしまい、挙句の果てに大事なアンパンヘッドまで奪われています。何という役に
立たないアンパンマンだ(笑)。
それより、顔を歪めて必死に笑いをこらえる旗持ちの隊員さんと、その背後で怯えているカバオ君の表情が堪
りません(笑)。なんなんだこの寸劇は(笑)。
そして連れ去られるアンパンマン。カバオ君は舞台中央に出て来て、
「うわあー、たいへんだあー!じゃーむおーじさーん!」
呼ばれて出て来たジャムおじさんに、現在の戦況を報告して増援を要請するカバオ君。その太い腕でお年寄
りをがくがくと振り回すので、どう見ても不良外人がオヤジ狩りをしている風にしか見えません。
「わかった、すぐに頭部を作らなきゃ!」
「つくってくれるの?ありがとう!じゃむおじさん!」
「じゃあ、乗って!」
カバオ君はジャムおじさんの背中に飛び乗るも、その重量に耐えかねてジャムおじさんはぺちゃんこに(笑)。
その後はなんとかカバオ君を背負って、よたよたフラフラと去って行くジャムおじさん。まるで逆楢山節考ですが、
ジャムおじさんって空飛べたっけ?まあいいや・・・。
今度はレンジャー隊員3人が、連れ去られたアンパンマンを救出すべく登場です。隊舎4階の踊り場から一気
にロープ伝いに降りて来て、会場からはどよめきが上がります。
プレスリーみたいなリーゼントの頭に無理矢理鉄帽を被った変なレンジャーは、駆け付けたバイキンマンの手
下を平伏させようと懐からとっておきの印籠を取り出しますが、手下は時代劇なんか見た事もない平成世代だっ
たのか、徳川家の威光は全然通じず。あえなくボコボコにされてしまいます。
えーと、この寸劇って、レンジャーが主役じゃなかったの?(笑)。
あまりのカオスっぷりに呆然としていると、またしても唐突に隊舎屋上にレンジャーマンが登場。吊り下げられ
たファストロープ伝いに、次々と地上に降りて来ました。
うーん、さっきのロープ降下といいこれといい、やってる事はもの凄いんですが、その他のインパクトが強烈過
ぎて、レンジャーすげえ!って全然ならないのが逆の意味で驚きです。何というレンジャーの無駄遣い!!
地上に降り立ったレンジャーマン5名は、一人ずつ自己紹介をしながらポーズを決めていきます。いや、それは
いいから早くアンパンマンを助けに行ってやれよ(笑)。ちなみに一人ずつにキャッチフレーズがある様で、カレー
大好きレンジャーイエローは『安全第一』だそうです。
アンパンマン救出よりも自己紹介を優先させたレンジャーマンですが、もう十分満足したのか、おもむろにバイ
キンマンのアジトを急襲。襲いかかって来たバイキンマンの手下3人は、レンジャーグリーンとイエロー、ブルー
が相手をします。
棍棒を持って近寄って来た手下に対し、グリーンは自分の頭を指さして
「ここ、狙ってね」
手下が素直に棍棒を振り下ろすと、グリーンははっしと真剣白刃取り。なんだこりゃ、酷いインチキだ(笑)。イ
エローもブルーも、大体同じような感じで手下を倒します。
ここで隊舎4階の踊り場から身を乗り出したジャムおじさんが、急いで作ったアンパンマンのスペアヘッドを、ロ
ープに引っかけて投下。地上ではレンジャーレッドとピンクが受け取りますが、カラビナが上手く外れずもたつい
てしまい、焦る2人に会場からは失笑が沸き上がります。
どうにか外れた頭を被せてもらい、アンパンマンは華麗に復活。騒ぎを聞きつけた手下がやって来ましたが、
レンジャーマン5人はなんだかよくわからない組体操の様な必殺技を繰り出してあっという間に退治。
最後は復活してパワーアップしたアンパンマンがバイキンマンをドツキ倒して、レンジャーレッドと勝利の固い握
手。会場からは大きな拍手が送られましたが、えーと、これってそんなイイ話だったっけ?まあいいや。
ってか、最初に拉致られたドーナッツ売りの人はどうなったんだ(笑)。
そして出演したキャスト全員が会場前に集合し、音楽に合わせてダンスを披露。何故か鍛え抜いた体のサザエ
さんが、これまた幼児離れした俊敏な動きを見せるタラちゃんを連れて来てダンスに参加しています。
ってか、怖すぎですこのサザエさん。こんなサザエさんがお魚をくわえて裸足で追いかけて来たら(ちょっと違う)、
そりゃ野良猫も逃げるわ。そしていつの間にか、どさくさにまぎれてさっきのドラえもんも踊ってるし・・・。もう色ん
なところから訴えられればいいのに。
アッパーな気分で踊り狂ったレンジャー達は、会場正面で一礼。拍手が沸き起こる中、レンジャーレッドの号令
で『回れ、右!』をしますが、イエローが間違えて一人だけ左を向いてしまい、レッドに頭をはたかれています。あ
あもう、最後までネタまみれだなあ・・・。
という訳で、福知山テイストがタプタプなレンジャー訓練展示は以上で終了。それにしても、この寸劇のために
隊員さんが集まって課業時間外に企画を練り、脚本を書き、小道具を作り、セリフを覚え、何度も何度も練習し
たと思うと頭が下がりますね。見守る観客たちは終始大ウケだったので、その苦労も報われたのではないでしょ
うか。まったく福知山の隊員さんは毎年凄すぎです。
常に相手の事を考えて行動するという姿勢は、福知山駐屯地に限らず先の東日本大震災にて自衛隊が多く
の国民から支持された第一の要因でもありますし、常に敵の行動を予測して最善の行動を選択すると言う意味
では、国防の一大事という現場においても絶対に必要な事でもあります。
一見してカオス極まりないレンジャー展示ではありましたが、それはとりもなおさず福知山の第7普通科連隊の
精強さの裏返しでもあった様に感じました。はい、今年のフォローは以上で終了!
いつの間にか西陽が弱くなってきた駐屯地には蛍の光が流れ、福知山駐屯地創立62周年記念行事の全プロ
グラムは終了です。いやあ、もう徹頭徹尾福知山らしい記念行事でありました。
30分毎に晴れと曇りと雨が入れ換わる天候に悩まされましたが、昨年一昨年の様にずぶ濡れになる事もなく、
なんとか最後までやり過ごせたのは幸運でしたね。駐車場で艦長さんとSAA水兵さんと挨拶を交わし、1500福
知山駐屯地を出発。駐屯地前の国道と中国自動車道で渋滞に巻き込まれながらも、無事大阪に帰りつきました。
さて次回は、今年最後のイベント参加となる呉江田島遠征です。毎年そうですけど、シーズン最終戦というのは
独特の感慨がありますね。これを書いている時点で江田島からは帰って来て、2012年も残すところ1ヶ月となっ
ていますが、今年も最後までこのくだらないHPにお付き合い頂ければ幸いです。
また来年お会いしましょう♪
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