Title ボトルガムのケースを使った常夜灯! センサーライトの製作
口寂しく、ボトルガムを噛む事が良くあり、食べ終わったボトルガムのケースがいくつかありました。そのほとんどは捨てていましたが、中には小物入れや、
部品などを入れていました。結構蓋がきっちりとしまり、重宝していましたが、数が多くなり、透明でないケースにちゃんと書いておかないと何処に何を入れたのか
分からなくなる事がしばしありました。
私の所に食べ終えたケースが一つあり、捨てようと思っていたのですが、何を思ったのかケースに貼っているシール類を全部はがし、その中にパワーLEDの
モジュールを入れて点灯させてみました。すると結構優しい光で点灯するのにちょっとビックリでした。
それじゃ、ちゃんとしたライトにしようと、8PinのマイコンPIC12F1822を使ってセンサーライトを作ろうと考え製作しました。
上の写真で左が消灯時のケースの外観です。上にポコッと出ているのが赤外線センサーです。右は部屋を暗くしてLEDを点灯させてたところです。 結構明るいですよ!でもまだ工夫すればもっと明るくなるとアイデアはありますが、今はこれでも満足です。
上の写真で左が蓋を開けたところです。右は蓋の部分の内側に搭載した焦電型赤外線モジュールです。このモジュールは鰹H月電子通商で 売られているモジュールで、価格は1個 850円とちょっと高めですが、約120度範囲で2mの検知能力があるようです。このセンサーについて調べたところ、カタログには 電源DC5V〜12Vと書かれていますが、モジュールに搭載されている面実装型のレギュレータが5Vの物が載っていることが判明しました。従って5Vでは誤動作し、安定しなかったので 急遽、レギュレータを取り外し、手持ちの3.3Vのレギュレータに交換しました。使ったレギュレータはセイコーインスツル且ミのS-812C33AY-B-Gでこれも秋月で購入したものです。 8個入り100円とはリーズナブルです。左の写真で緑と白の線が見えますが、これはセンサーモジュールと蓋の隙間約5mmの所にCDSを挟み込ませて配線したものです。
上の写真で左が、ボトルの中の詰めものです。右は少し拡大したものです。左の写真で一番奥にある緑の四角いものがパワーLEDを載せた放熱器で
橙色と白の線が見えますが、ちょっと見にくいですがその線のすぐ左にある小さな基板があります。これも秋月電子で売られている定電流基板です。OptoSupply社のOSMR16-W1231と
言う型式で、350mAの定電流基板で、1個180円ととてもリーズナブルです。この基板に供給する電源はACまたはDC12Vとあります。今回DC5Vで動作させるため、基板に搭載されている
ブリッジダイオード(ダイオード4個で構成)を通さず、+と−に直接リード線をつなぎ換えています。その上で実際にDC5Vを印加すると結構明るく、電流も約300mAあったのでこれで良し!
この基板でもう一つ改造しています。この基板には中国製の「CL6807」と言うLEDドライバーICが搭載されています。(ネット上でデータシートはダウンロードできます。)
としました。このICを調べたたところ、「ADJ」と言う端子にPWMを入れると明りを調整できるとあったので、今回この機能をマイコンから制御する事にしました。マイコンのポートから
直接ADJの端子にリード線を半田付けしています。
マイコン基板にはボリュームが2個搭載しています。1個はCDSの明るさ感度の調整です。もう1個はLEDのON時間の設定です。 LEDの点灯時間は20秒〜約4分20秒の間、設定が可能です。その他、ジャンパー端子が2個あります。1個はCDSを使うか使わないかの設定です。もう一つは点灯モードで、
「シングルモード」と「リトリガモード」の設定です。
シングルモードは文字通り、人を検知すれば設定時間だけLEDが点灯すると言う1サイクル動作をするモードです。リトリガモードは人を検知し続ける限り、LEDはずっと点灯し、
人がいなくいなってから、設定した時間後にLEDが消灯するモードです。通常はこのリトリガモードで使用します。
マイコンはPIC12F1822を使い、アナログで2ポート使用し、I/Oの入力は人検知用センサーとモード設定の2本(リセットは除く)、出力はPWMの出力1本で構成しています。
PWMは約16kHzで発振させています。CL6807のデータシートでは最大20kHzまでとなっていました。LEDの明りを約10秒かけてフェードインまたはフェードアウトさせています。
最後に実際の動作を下記の動画で見て下さい。結構優しい光を出します!・・・センサーについてはもう少し広範囲の物に変えた方が良いかもしれません。すでに別のモジュールを
確保しています。機会があればレポートします。
開発環境 MPLAB Ver8.73 , HI-TECH PICC Lite V9.82
回路図は、ここ をクリックして下さい。
プログラムはあまり良い出来ではありませんがZIPファイルで、ここ をクリックしてい下さい。
コメントはソースファイルを見て下さい。
点灯時の消費電力は最大約5W(LEDとパワーロス含)、待機時の消費電力は約0.28Wでした。