2024.11月18日(月)湯坂路生情報

天候曇り時々晴れ 温度17℃
○参加者:2名                          ○観察テーマ:「センブリ」の観察              ○観察コース:湯ノ花別荘地〜古道湯坂路〜鷹ノ巣山林道〜笛塚

11月も後半に近づくと、湯坂路の寒さは一気に加速し、開花中の植物数がめっきり減ってくる。花の蜜を求めてやってくる昆虫も殆ど見当たらず寂しさが募る晩秋の湯坂路だ。しかし、紅葉は美しい。絶好の紅葉狩りシーズンだ。赤、橙色、黄色のグラデーションは息を呑む美しさだ。
さて、古道湯坂路入り口ではガマズミの真っ赤な実と紅葉。ほんの少し開花したセンブリ。迷い咲きの小さなアキノタムラソウが一株。黒ずんで終わりを告げるヤマトリカブト。路傍にはなんとイヌハコネトリカブトも。まさかと思い何度も確かめたが特徴が顕著だ。間違いない。「金時山あたりでは、ヤマトリカブトと思っても10株に1株はイヌハコネトリカブトですよ」と教えて頂いていた。長い間、ヤマトリカブトと思いこんできた個体を来シーズンはしっかりと観察したい。鷹ノ巣山林道では美しい苔の緑に目を奪われた。苔にシダや紅葉したツタウルシが絡み、その場を離れがたい程の美しさだ。シキミあの花は盛りは過ぎたが開花中。笛塚ではセキヤノアキチョウジ、テンニンソウやナギナタコウジュの残り花、ムラサキシキブやヤブムラサキの実が斜面を彩っていた。
ノコンギク、リュウノウギク、シロヨメナの野菊三姉妹が最後の力 を振り絞り花を咲かせていた今日の湯坂路。いよいよ「花仕舞い」の季節がやってきた。本日で、今年度の「湯坂路」は終了。来春の可愛いスミレや【 Spring ephemeral 】との出会いを楽しみに山を下りた。

《 本日のトップテン 》
@セキヤノアキチョウジ(花&種子)ムラサキシキブ(実)Bヤブムラサキ(実)Cガマズミ(実&紅葉)Dコバノガマズミ(実&紅葉)Eアリノトウグサ(紅葉)FナガオノキシノブGツルリンドウ(実)H広葉樹の黄紅葉Iモリイバラ(実)

○ 観察した主な植物 ○
【花を観察した植物 】
アキノタムラソウ、アズマヤマアザミ、イヌタデ(種子&花)、キッコウハグマ(種子、花、閉鎖花)、ゲンノショウコ(花&種子)、サラシナショウマ、シキミ、セキヤノアキチョウジ、センブリ(花&蕾)、タイアザミ(花&種子)、テンニンソウ(種子&花)、ナギナタコウジュ、ノコンギク、ハキダメギク、ハナタデ(花&種子)、ホトトギス(花&実)、マルバフジバカマ、ヤマラッキョウ、リュウノウギク
【種子や実を観察した植物】
アズマイバラ、ガマズミ、コガンピ、コバノガマズミ、ススキ、センニンソウ、チカラシバ、ツルシキミ、ツルリンドウ、ノイバラ、ヘクソカズラ、マツカゼソウ、ミツバウツギ、ムラサキシキブ、モミジガサ(花&種子)、ヤブムラサキ、ヤマノイモ(黄葉&実)
【黄紅葉や葉を観察した植物】
アリノトウグサ(紅葉)、イチョウ(黄葉)、イロハモミジ(紅葉)、ウラゲエンコウカエデ(黄葉)、オオモミジ(紅葉)、ツタウルシ(紅葉)、ノギラン、ハコネハナヒリノキ、マメヅタ、マルバダケブキ
【 その他観察した植物 】
イヌシデの果穂、イヌハコベトリカブト、エビゴケ、ナガオノキシノブ、ノキシノブ、ヒメノキシノブ、ヤマトリカブト
〇 声を聴いた野鳥 〇
ウグイス、エナガ、ジョウビタキ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ミソサザイ、メジロ

2024.10月07日(月)湯坂路生情報

天候曇り時々晴れ 温度24℃
○参加者:4名                          ○観察テーマ:「ツリフネソウ」の観察           ○観察コース:芦の湯バス停〜湯坂路入口〜千条の滝〜小涌谷駅

終日、強い西風が吹く曇り空で涼しかったですが、時々晴れ間の出ると暖かくなる天候でした。湯坂路入口までの国道沿いではホトトギスが花盛りでした。ツリフネソウの花には秋に目立つトラマルハナバチが潜り込んで蜜を吸っていました。この花はマルハナバチに合わせた独特の作りになっているのを感じます。湯坂路の遊歩道ではススキ群落の花が見事でした。タイアザミの花ではウラナミシジミやイチモンジセセリが蜜を吸っている姿を多く見ました。ヤマトリカブトの花も咲いていましたが小さい株は多くが枯れているのは気になりました。千条の滝への途中に生育するセンブリには蕾が多くあり次回が楽しみです。

〇 観察した主な昆虫 〇
アキアカネ、アサギマダラ、イチモンジセセリ、ウスバキトンボ、ウラナミシジミ、エンマコオロギ、オオセンチコガネ、オオハナアブ、オオヒラタシデムシ、キンケハラナガツチバチ、コアオハナムグリ、ツマグロオオヨコバイ、ツマグロヒョウモン、トラマルハナバチ、ヒナバッタ、ヒラタアブの仲間、ホシホウジャク、ヤマトシジミ、リンゴツノエダシャク幼虫
〇そのほか観察したもの〇
オカダトカゲ(爬虫類)、カエンタケ(菌類)、ザトウムシの仲間(クモ型類)、サワガニ(
甲殻類)、ジョロウグモ(クモ類)、ナガコガネグモ(クモ類)、ムササビの食痕(クマシデの果実ほか)、ヤマアカガエル(両生類)

《 本日のトップテン 》
@ホトトギスの花 Aシロヨメナ花の群落 Bイヌハコネトリカブの花 Cヤマトリカブトの花 Dツリフネソウの花 Eツリバナの果実 Fアキノキリンソウの花 Gイチモンジセセリ Hウラナミシジミ Iリンドウの花

○ 観察した主な植物 ○
【蕾を観察した植物】
アセビ、キッコウハグマ、シロダモ、スギ、センブリ、タマアジサイ、タムラソウ、ツルシキミ、ツルリンドウ、ナギナタコウジュ、ヤマラッキョウ、リュウノウギク、リンドウ
【花を観察した植物】
アオミズ、アキノキリンソウ、アキノタムラソウ、アキノノゲシ、アケボノソウ、アズマヤマアザミ、イタドリ、イヌトウバナ、イヌハコネトリカブト、オニドコロ、ガンクビソウ、キントキシロヨメナ、クサコアカソ、ゲンノショウコ、コボタンヅル、シラヤマギク、シロヨメナ、ススキ、セイヨウタンポポ、タイアザミ、ダイコンソウ、タニソバ、タムラソウ、ツユクサ、ツリフネソウ、トンボソウ、ナガバハエドクソウ、ノコンギク、ノブキ、ハキダメギク、ハシカグサ、ハナタデ、ヒメガンクビソウ、ヒメキンミズヒキ、ヒメジソ、ヒヨドリバナ、ホトトギス、マツカゼソウ、マルバフジバカマ、ヤブマメ、ヤマトリカブト、ヤマハッカ、ヤマラッキョウ、リンドウ
【果実を観察した植物】
アカショウマ、アマチャヅル、イヌタデ、イノコヅチ、ウツギ、ウバユリ、ウマノミツバ、エイザンスミレ、オオバコ、オオバジャノヒゲ、オオバヤシャブシ、ガマズミ、カラマツ、キンエノコロ、キンミズヒキ、クマシデ、クリ、ゲンノショウコ、コアジサイ、コガンピ、コクサギ、ゴショミズヒキ、コバギボウシ、コブナグサ、コボタンヅル、サルナシ、シオデ、シシウド、シュウブンソウ、シロバナイナモリソウ、シンテッポウユリ、スイカズラ、スギ、ダイコンソウ、タマアジサイ、チダケサシ、チヂミザサ、ツリバナ、ツルシキミ、テンナンショウの仲間、ネズミガヤ、ノガリヤス、ノブキ、バライチゴ、ヒメガンクビソウ、ヒメジソ、ホソバテンナンショウ、マツカゼソウ、マユミ、マルバダケブキ、ミズヒキ、ミツバウツギ、モミジガサ、ヤマキツネノボタン、ヤマジオウ、ヤマボウシ、ヤマホトトギス、ヨモギ、リョウブ、ワレモコウ
【そのほか観察した植物】
フユノハナワラビの胞子葉、ヤマノイモの珠芽(むかご)
〇 観察した主な野鳥 〇
ガビチョウ、ハシブトガラス

2024.09月02日(月)湯坂路生情報

天候晴れ 温度22℃
○参加者:4名                          ○観察テーマ:「ゴショミズヒキ」の観察          ○観察コース:湯の花高原別荘地〜湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜湯の花高原別荘地

歩き始めの気温は26℃で少し肌寒さを感じました。暫くして気温も上がり久し振りに 快適な観察会でした。
湯坂路入口から鷹ノ巣山までの道ばたには秋の花が満開でした。シロヨメナ、キントキシロヨメナ、ノコンギクの白い花、黄色い花はキンミズヒキ、ヒメキンミズヒキです。ミズヒキは上から見ると赤色、下から見ると白色で名前の通り水引でおめでたいです。赤と白色の花が混じって咲くゴショミズヒキも咲いていました。先月は蕾のマルバタケブキは花をつけ、満開であったコガンピは未だ咲いていました。
湯坂路入口の上空でオオタカの幼鳥が飛んでいました。オオタカは絶滅の恐れがあるとして絶滅危惧種として保護されていましたが2017年に保存法の「国内希少野生動植物種」から解除されました。保護の成果があったとのことですが再び絶滅危惧種にならないようにと願うばかりです。ウスバキトンボが飛んでいました。寒さに弱いトンボが飛んでいることはまだまだ残暑は厳しいと言うことかも知れません。が、ツクツクボウシが鳴いており、季節は進んでいると感じた次第です。台風10号の雨の影響で滑り易かったので今回は小涌谷に下らず、鷹ノ巣山から湯の花高原別荘地に戻りました。

《 本日のトップテン 》
@オオタカ(幼鳥が飛翔)、Aコガンピ(花)、Bウスバキトンボ(集団で飛翔)、Cマルバダケブキ(満開)、Dアキノタムラソウ(満開)、Eホトトギス(咲き始め)、Fキンミズヒキ、ヒメキンミズヒキ(満開)、Gゴショミズヒキ(満開)、Hキントキシロヨメナ(咲き始め)、Iヤマノイモ(満開)

○ 観察した主な植物 ○
【蕾を観察した植物】
アセビ、キッコウハグマ、サワヒヨドリ、ススキ、タマアジサイ、ヨモギ
【花を観察した植物】
アキノタムラソウ、アマチャヅル、イタドリ、イヌガラシ、イヌトウバナ、オオバコ、オニドコロ、カセンソウ、カタバミ、キントキシロヨメナ、キンミズヒキ、ギンミズヒキ、クサコアカソ、ゲンノショウコ、コウゾリナ、コガンピ、ゴショミズヒキ、コボタンヅル、シモツケソウ、シロヨメナ、ススキ、スズメノヒエ、センニンソウ、タイアザミ、ダイコンソウ、タマアジサイ、ツルボ、ネコハギ、ノゲシ、ノコンギク、ハコネキンミズヒキ、ヒメキンミズヒキ、ホトトギス、マツカゼソウ、マルバダケブキ、ミズヒキ、ミミナグサ、ムカゴイラクサ、モミジガサ、ヤマノイモ、ユウガギク、ヨモギ
【果実を観察した植物】
イヌツゲ、ウツギ、ウバユリ、ガマズミ、クリ、シシウド、スギ、ダイコンソウ、チダケサシ、トダシバ、ハコネハナヒリノキ、ヒメノガリヤス、ホソバテンナンショウ、マユミ、ミツバウツギ、ヤマキツネノボタン
【その他 観察した植物】
アリノトウグサ、テンニンソウ、ナツトウダイ、ノギラン、ヤマトリカブト
○ 観察した野鳥類 ○
エナガ、オオタカ(幼鳥)、カワラヒワ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ツバメ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、メジロ、ヤマガラ
○ 観察した昆虫類 ○
イチモンジセセリ、イチモンジチョウ、ウスバキトンボ、ウリハムシ、オオヒラタシデムシ、キバラヘリカメムシ、キンケハラナガツチバチ、クロマルハナバチ、ダイミョウセセリ、ツクツクボウシ、ツマグロヒョウモン、トゲカメムシ、トラマルハナバチ、ヒナバッタ、ヒメウラナミジャノメ、ミンミンゼミ、ムネアカオオアリ、モンキアゲハ、ヤマトシジミ、ヤマトシリアゲ
○ その他 観察した物 ○
シカの食痕

2024.08月05日(月)湯坂路生情報

天候晴れ 温度22℃
○参加者:2名                          ○観察テーマ:「シモツケソウ」の観察           ○観察コース:湯の花別荘地入口〜湯坂路入り口〜鷹ノ巣山〜千条の滝〜小涌谷

前々回、前回と雨で実施できなかったので、3ヶ月ぶりの湯坂路を歩きました。今日のPVは2人です。国道沿いにはダイコンソウ、ヤマキツネノボタンが咲き、シロヨメナやノコンギクも咲き始めていました。湯坂路に入ると、遊歩道両脇はきれいに草刈りがされていて、シモツケソウが地面すれすれに線香花火のようなピンクの小さい花を咲かせていました。年々、花の種類や数が少なくなっているように感じますが、鷹ノ巣山への登り、所々草刈りされたススキ草原の中に数株のコガンピがピンクの花を咲かせていました。そして足元には、アリノトウグサの小さい花も。鷹ノ巣山手前では、モンキアゲハなどの蝶が優雅に飛んでいました。鷹ノ巣山を過ぎると、マルバダケブキの蕾が膨んでいて今にも咲きそうでした。千条の滝への下り道では、シロバナイナモリソウが例年通り花を咲かせ、ツクツクボウシの大合唱です。荒れた山道に気をつけながら下った千条の滝では、石の上のコケの合間に一株のトンボソウを見つけて大喜びでした。日本各地で熱中症警戒アラートが出ていて、箱根でもほとんど風がなく暑い一日でした。

《 本日のトップテン 》
@コガンピ(満開)Aウバユリ(満開)Bトンボソウ(満開)Cシモツケソウ(満開)Dモンキアゲハ(大きく飛翔)Eダイコンソウ(満開)Fシロバナイナモリソウ(満開)Gタマアジサイ(咲き始め)Hツクツクボウシ(各所で大合唱)Iアキノタムラソウ(満開)

○ 観察した主な植物 ○
【蕾を観察した植物】
ウバユリ、キッコウハグマ、コバギボウシ、コボタンヅル、シロヨメナ、セイヨウタンポポ、タマアジサイ、ノコンギク、ボタンヅル、マルバダケブキ、ミツバ、モミジガサ
【花を観察した植物】
アキノタムラソウ、イヌトウバナ、ウバユリ、オオバコ、オトギリソウ、オニドコロ、カタバミ、ゲンノショウコ、コオトギリ、コガンピ、コボタンヅル、シモツケソウ、シュウブンソウ、シロバナイナモリソウ、シロヨメナ、タイアザミ、ダイコンソウ、タマアジサイ、ツルニガクサ、ナガバハエドクソウ、ニガナ、ヌスビトハギ、ノコンギク、ヒメガンクビソウ、ヒメキンミズヒキ、ヘクソカズラ、マツカゼソウ、ミズヒキ、ミミナグサ、ヤマキツネノボタン、リョウブ
【実や観察した植物】
アマチャヅル、ウマノミツバ、オオバジャノヒゲ、ガマズミ、クリ、クロモジ、コアジサイ、コバノガマズミ、セイヨウタンポポ、ダイコンソウ、ツクバネウツギ、ツルシキミ、ヌスビトハギ、バライチゴ、ヒメノガリヤス、フジアカショウマ、ホソバテンナンショウ、マユミ、ミツバウツギ、ヤマキツネノボタン、ヤマジオウ
〇 観察した鳥 〇
アオゲラ、ウグイス、シジュウカラ、ハシブトガラス、ヒガラ
〇 観察した昆虫類 〇
アサギマダラ、オオヒラタシデムシ、オナガアゲハ、スジグロシロチョウ、タンザワフキバッタ、ツクツクボウシ、ニワハンミョウ、ミンミンゼミ、モンキアゲハ、ヨツスジハナカミキリ
〇その他観察したもの〇
ウチワタケ(菌類)、カエンタケ(菌類)、ヒイロタケ(菌類)、ザトウムシ

2024.06月03日(月)湯坂路生情報

天候晴れ時々曇り 温度22℃
○参加者:3名                          ○観察テーマ:「ナガエコナスビ」の観察         ○観察コース:湯坂道入口付近〜鷹ノ巣山〜千条の滝〜小涌谷駅

箱根を代表する花の一つにサンショウバラがあります。ちょうどこの時期に薄ピンクの花を咲かせます。今回は芦之湯の公衆トイレに寄って出発しました。トイレの脇には目をひきつけるようなサンショウバラが咲いていました。
湯坂道入口から山道の両脇には、ナガエコナスビの黄色の小さな花が続いています。そして四〜五月には、かわいい花を咲かせてくれていたナツトウダイの花は、実になり全体が大きく成長しナガエコナスビと共に一面に広がっています。その草むらの中から一m位のアオダイショウが姿を見せました。昼寝でもしていたのでしょうか。私達もびっくりしましたが、きっとアオダイショウもびっくりしたことでしょう。鷹ノ巣山の手前でヒラヒラと飛んでいるチョウを見付けました。ジャコウアゲハです。ヒラヒラと太陽の日を浴びのんびりと飛んでいました。視線を下げるとササの花が咲いていました。ササの花が咲くのは珍しいです。鷹ノ巣山を下っていくと、なんとなくいい香りがしてきました。コアジサイが一本だけ咲いていました。その後はなかなか見付からず、どうしたのだろうと心配していましたが、千条の滝近くになるとコアジサイがいっぱい咲き誇り、甘い素敵な香りを届けてくれました。千条の滝では、いつものように水が音をたてて流れています。マイナスイオンをいっぱい吸い込んで観察会を終えました。

○ 観察した昆虫類 ○
アカタテハ、アワフキムシの仲間、ウスキクロテンヒメシャク、オオセンチコガネ、キタキチョウ、キマダラセセリ、キンモンガ、クロアゲハ、シオカラトンボ、ジャコウアゲハ、スジグロシロチョウ、チャバネセセリ、ニワハンミョウ、マルハナバチの仲間、ヒメツチハンミョウ、ムネアカオオアリ
○ その他観察した物 ○
アオダイショウ、クサグモ

《 本日のトップテン 》
@コアジサイ(満開)Aナガエコナスビ(満開)Bオオバノトンボソウ(蕾)Cニシキウツギ(満開)Dハンショウヅル(満開)Eハナニガナ(満開)Fコバノガマズミ(満開)Gクサアジサイ(蕾)Hサンショウバラ(満開)Iフタリシズカ(満開)

○ 観察した主な植物 ○
【蕾を観察した植物】
アリノトウグサ、イヌツゲ、イワガラミ、オオバノトンボソウ、オニタビラコ、ガマズミ、キッコウハグマ、シモツケ、ツルマサキ、トチバニンジン、ナルコユリ、ニシキウツギ、ノイバラ、ホタルブクロ、ミミナグサ、ミヤマイボタ、ヤマアジサイ、ヨツバムグラ、リョウブ
【花を観察した植物】
アカショウマ、アヤメ(植栽)、イヌガラシ、ウマノアシガタ、ウワバミソウ、エゴノキ、オオイヌノフグリ、オッタチカタバミ、オランダミミナグサ、カントウマムシグサ、コアジサイ、コゴメウツギ、コバノガマズミ、ササの仲間、サンショウバラ、シロツメクサ、ジシバリ、スノキ、セイヨウジュウニヒトエ、セイヨウタンポポ、タニギキョウ、タンナサワフタギ、ツクバネウツギ、ツルマンネングサ、ドクダミ、ナガエコナスビ、ニガナ、ニシキウツギ、ニワゼキショウ、ノアザミ、ノイバラ、ハコネコメツツジ(植栽)、ハコベ、ハナニガナ、ハンショウヅル、ヒコサンヒメシャラ(終盤)、ヒメウワバミソウ、ヒメジオン、ヒメフウロ、フタリシズカ、フランスギク、ホソバコガク、ホソバテンナンショウ、マユミ、ミツバウツギ、ミミナグサ、ミヤコワスレ(植栽)、ムラサキケマン、ムラサキサキゴケ、ヤブデマリ、ヤマキツネノボタン、ヤマツツジ、ヤマトウバナ、ヤマハタザオ、ユキノシタ
【実や種子を観察した植物】
アセビ、アブラチャン、イヌザクラ、ウツギ、エナシヒゴクサ、エンレイソウ、クサイ、クマシデ、クルマムグラ、コクサギ、スノキ、ズミ、ツルシキミ、トボシガラ、ナツトウダイ、ニワトコ、ネコノメソウ、ノイバラ、ハコネイトスゲ、ヘビイチゴ、ホウチャクソウ、マメザクラ、マユミ、ミツバウツギ、ミノボロスゲ、ヤブタビラコ、ヤマグワ、ヤマスズメノヒエ
【観察したシダ植物】
ミツデウラボシ
【葉を観察した植物】
ウバユリ、カンアオイの仲間、コチャメルソウ、サルトリイバラ、シナノキ、メヤブマオ、ヤマジオウ
○ 声を聴いたり姿を見た野鳥類 ○
ウグイス、ヒヨドリ、 カワラヒワ、ガビチョウ、キセキレイ、コゲラ、ツバメ、トビ、ハシボソガラス、ホトトギス

2024.04月15日(月)湯坂路生情報

天候晴れ 温度17℃
○参加者:3名                          ○観察テーマ:「ニオイタチツボスミレ」の観察      ○観察コース:湯坂路入り口〜鷹ノ巣山〜千条の滝〜小涌谷駅

この季節の箱根の山は美しい。萌黄色に染まる峰々を薄紅色の桜の花が時にはマスに時にはスポットとして彩りを添えている。心弾むうららかな光景だ。小田原から集合場所へ向かうバスはインバウンド客で満員。大荷物の客の乗降に時間がかかる事も原因して集合時間に大幅に遅れてしまった。さて、歩き出した春の古道は千客万来。個人で楽しんでいる欧米人もいれば、ハイキングを楽しむ初老のご夫婦やグループも。「 何が咲いていますか?」と観察中の私たちを覗き込むようにしながら追い越していく女性グループも。今日は賑やかな湯坂路だが、植物はと言うとそうはいかなかった。鞍部のかや場一面に、なんとコイトスゲが満開。これほどの数が揃うと見事としか言いようがないが、春の花でいっぱいの例年とは違っている。スゲ類の姿が隠れるほどにカヤの新芽が伸びるまでの、ほんの短い間だけに見られる光景のようだ。今まで見たことがなかったのは出会わなかっただけの問題かもしれない。マメザクラやオオシマザクラの花は終盤に近いがまだまだきれい。イロハカエデは花をつけていたが何より青葉が美しい。歩みを進め、タチツボスミレの仲間が多く咲く草地へ到着。タチツボスミレの他にニオイタチツボスミレやマルバタチツボスミレが咲く。辺りはニオイタチツボスミレの優しい香りが漂っており、この香りで個体数の多さを実感した。鷹ノ巣山山頂で休憩。山頂の地面には数センチほどの小山がそこかしこに出現していた。ヒメハナバチの巣だ!よく見るとカルデラのような小山の先端の穴にハチが出入りしている。幼虫は巣穴の奥に運ばれた花粉団子を栄養源として成長するのだ。土中に巣を作るヒメハナバチの仲間は、ある時に突然大量発生したと思うと翌年には姿を現さないこともあり、出現は予測できないそうだ。
小涌谷への分岐でイヌシデの花を観察しながら昼食。昼食後に山を下る。少々時期が早いと危惧していたアケボノスミレとはやはり出会えなかった。フモトスミレは一輪だけ蕾が膨らんでいた。ナベワリは昨年までの生育地には
見当たらなかった。当地だけでなく他の生育地での生存も危ぶまれる。千条の滝へ到着。水量豊富な千条の滝は相変わらず美しい。ネコノメソウ類はすでに花から種子へと変わり、種子がこぼれてしまった個体もあった。こうなるとヨゴレネコノメとイワボタンとの見分けは難しい。よく似たニッコウネコノメソウはここには生えない。滝を離れてすぐにヤマカガシと遭遇。赤と緑の色鮮やかな蛇。かなり太っている。初見の私は、丸まると太った色鮮やかな姿に度肝をぬかれてしまった。同行者曰く「目が優しい」。予定より早く小涌谷駅に到着し本日は終了。「やま笑う」季節の到来だ。

《 本日のトップテン 》
@マメザクラ(満開)Aタチツボスミレ&ニオイタチツボスミレ&マルバタチツボスミレ)(満開)Bコイトスゲ(満開)Cビロウドツリアブ(ホバリング)Dエイザンスミレ(満開)Eオオセンチコガネ(飛翔)Fエビゴケ(朔&胞子体)Gヒメツチハンミョウ(歩いて移動中)Hタニギキョウ(満開)Iヤマカガシ(移動中)

○ 観察した主な植物 ○
【蕾を観察した植物 】
コアジサイ、フモトスミレ、ホソバテンナンショウ、マユミ
【 花を観察した植物 】
アイオニタビラコ、アオオニタビラコ、アオキ( 花&実)、アカオニタビラコ、アブラチャン、イヌシデ、イロハモミジ、イワニガナ、ウグイスカグラ、ウラシマソウ、オオイヌノフグリ、オオシマザクラ、カキドオシ、カンスゲ、キブシ、キュウリグサ、キランソウ、クサボケ、クマシデ、コクサギ、コイトスゲ、コブシ、スギ、セイヨウタンポポ、セントウソウ、タチツボスミレ、タニギキョウ、ツルシキミ、ナツトウダイ、ニオイタチツボスミレ、ニョイスミレ、ハコネイトスゲ、ヒイラギナンテン( 終盤)、ヒノキ、ヒメカンスゲ、マメザクラ、マルバタチツボスミレ、ミズタネツケバナ、ミチタネツケバナ、ミツバツチグリ、ミヤマカンスゲ、ムラサキケマン、ヤエザクラ、ヤブツバキ、ヤマザクラ
【 実や種子を観察した植物 】
イワボタン、ネコノメソウ、ヨゴレネコノメ( 種子&花)
【 観察したシダ植物 】
アスカイノデ、イヌシダ、イノデ、コケシノブ、ジュウモンジシダ、ノキシノブ、ヒカゲノカズラ、ヒメノキシノブ、ベニシダ、ホソバトウゲシバ、ミゾシダ、ミツデウラボシ
【 観察したコケ植物 】
エビゴケ( 朔&胞子体)、コツボゴケ、ジャゴケ、シラガゴケ、トヤマシノブゴケ、ハイゴケ、ハリガネゴケ、ヘチマゴケ、ホソバオキナゴケ
〇 声を聴いたり姿を見た野鳥類 〇
ウグイス( 声)、コゲラ( 声)、ヒヨドリ  〇 観察した昆虫類 〇
アカタテハ、アシナガハナバチ、オオセンチコガネ、キイロスズメバチ、キタキチョウ、キタテハ、コマルハナバチ、センチコガネ、ツマグロコシボソハナアブ、ニワハンミョウ、ヒメツチハンミョウ、ヒメハナバチの仲間と巣穴、ビロウドツリアブ、ミスジツマキリエダシャク、ムネアカオオアリ、ルリタテハ、ヤセヒシバッタ
〇 その他観察したもの 〇
アズマキシダグモ、サルノコシカケの仲間、テンの糞、ニホンジカの足跡&食痕、ヤマカガシ

2024.04月01日(月)湯坂路生情報

天候曇り 温度22℃
○参加者:3名                          ○観察テーマ:「ツルリンドウ」の観察           ○観察コース:湯の花別荘地入り口〜湯坂路〜鷹ノ巣山〜千条の滝〜小涌谷バス停

今年度初めての湯坂路自然情報収集です。厚い霧に覆われ肌寒い天気です。未だ冬の様相で、湯の花別荘地ではフキの花を見ただけでした。一号線沿いの道は草取りがされてあり、ミノムシを観察したのみ。湯坂路入口でオオイヌノフグリと咲き始めたばかりのタチツボスミレを見つけて、ホッとしました。遊歩道沿いの防火帯は、刈り残しがないくらいすっきりと草が刈られていました。鷹ノ巣山まで花を見ることが出来ず、皆がっかりでした。鷹ノ巣山からの下り道で、エビゴケを見るために近づいた岩の上に、ハコネイトスゲの花を見つけて大喜びです。千条の滝への道に入り、ようやくツルシキミやアブラチャンの花を見ることが出来ました。アオキの葉がシカに食べつくされており、シカの食べないツルシキミが目立ちます。下っていくと、咲いたばかりのセントウソウやヒメカンスゲの花がきれいでした。千条の滝付近まで下りてくるとタチツボスミレの群生を見ることが出来、エイザンスミレの花にも出会えました。最後にムカゴネコノメ、ヨゴレネコノメ、イワボタン、コチャルメルソウの花も見ることが出来ました。

《 本日のトップテン 》
@エイザンスミレ(咲き始め)Aタチツボスミレ(咲き始め)Bアブラチャン(満開)Cハコネイトスゲ(咲き始め)Dヒメカンスゲ(咲き始め)Eヨゴレネコノメ(赤い葯が目立つ)Fセントウソウ(咲き始め)Gエビゴケ(凾つけている)Hミソサザイ(さえずり)Iエナガ(木々を飛び回る)

○ 観察した主な植物 ○
【蕾を観察した植物 】
アオキ、ツルシキミ
【 花を観察した植物 】
アセビ、アブラチャン、イヌガヤ、イワボタン、エイザンスミレ、オオイヌノフグリ、オオバタネツケバナ、カンスゲ、キブシ、コカンスゲ、コチャルメルソウ、スギ、セントウソウ、タチツボスミレ、ツルシキミ、ハコネイトスゲ、ヒイラギナンテン、ヒメカンスゲ、フキ、ミチタネツケバナ、ミツマタ、ムカゴネコノメ、ヨゴレネコノメ、ミヤマカンスゲ
【 その他観察した植物 】
エビゴケ( 凵j、アケボノソウ( 葉)
〇 観察した野鳥 〇
アオゲラ、ウグイス、エナガ、キジバト、コジュケイ、シジュウカラ、ソウシチョウ、トビ、ハシボソガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、ホオジロ、ミソサザイ、メジロ、ヤマガラ、リュウキュウサンショウクイ
〇 観察した昆虫 〇
ミノムシの仲間
〇 その他観察した物 〇
イヌツゲメタマフシ( 虫えい)、ホコリタケ( 菌類)、ザトウムシの仲間、クスサンの空繭、シカの食痕

2023.11月06日(月)湯坂路生情報

天候晴れ 温度22℃
○参加者:3名                          ○観察テーマ:「ツルリンドウ」の観察           ○観察コース:湯ノ花別荘地入り口〜湯坂路〜鷹ノ巣山林道〜笛塚

すっかり秋色が濃くなった湯坂路。集合場所で赤い実のついたツルリンドウを数株見つけた。ツルリンドウ、ツルギキョウ、ツルニンジンをツル3兄弟と呼ぶ人もいるが、実が可愛いのはツルリンドウが一番だろうか?
古道湯坂路では、花かずが少ないなかでリンドウとリュウノウギクが輝いていた。今日の湯坂路は「リンドウ&リュウノウギク ロード」。鞍部は一部を除き再度の草刈りがされていた。
ところどころに草丈10pにも満たないヤマハッカ、アキノキリンソウ、アキノタムラソウ、キッコウハグマが健気に花をつけていた。晩秋の日を浴びながら存在を主張しているかのようだ。久しぶりのウメバチソウとの出合いは嬉しいかぎり。シロヨメナやキントキシロヨメナは今月も満開。草原の花が終盤に入ると目に見えて昆虫類も姿を消す。出合ったキタテハの羽は痛んでいた。黄紅葉はカエデ類、アリノトウグサ、ツタウルシ等が今はベスト。黄葉舞う大木エンコウカエデの樹下を通るのはこの時期の湯坂路の楽しみのひとつだ。鷹ノ巣山林道ではアオハダ、ムラサキシキブ、落下したシデ類の果穂等を観察。この林道は静か。樹木観察やバードウオッチングに向いているね 等と話しながら晩秋の樹木を観察した。そろそろ花仕舞いの季節を迎える湯坂路。次回の観察は来春となる。来年4月には多くのスミレに出合えることを願いつつ今年の自然情報収集を終了した。

《 本日のトップテン 》
@リンドウ(花)Aリュウノウギク(花)Bガマズミ(果実&紅葉)Cムラサキシキブ(果実)DキタテハEアリノトウグサ(紅葉)Fウメバチソウ(花)Gアオツヅラフジ(果実)HタンザワフキバッタIキントキシロヨメナ(花)

○ 観察した主な植物 ○
【蕾を観察した植物】
センブリ
【花を観察した植物】
アキノキリンソウ、アキノタムラソウ、アズマヤマアザミ、イヌタデ、イヌトウバナ、ウメバチソウ、キッコウハグマ、キントキシロヨメナ、ゲンノショウコ、コウゾリナ、サラシナショウマ、サワヒヨドリ、シロヨメナ、センニンソウ、タイアザミ、ダイコンソウ、タムラソウ、ノコンギク、ハキダメギク、ハナタデ、ヒメウワバミソウ、ホソエアズマヤマアザミ、ホソエノアザミ、リュウノウギク、リンドウ、ワレモコウ、ヤマトリカブト(残り花)、ヤマハッカ、ヤマラッキョウ(花&果実)
【種や実を観察した植物】
アオツヅラフジ、アオハダ、アマチャヅル、イヌツゲ、エゴノキ、オオバコ、オケラ、ガマズミ、キンエノコロ、コボタンヅル、シデ類の果穂( 落下)、チカラシバ、ツルシキミ、ツルリンドウ、テンナンショウの仲間、ナギナタコウジュ、ヌルデ、ネズミガヤ、ノイバラ、ノブキ、へクソカズラ、ヘビイチゴ、マルバダケブキ、ミズキ、ミズヒキ、ミツバウツギ、ムラサキエノコロ、ムラサキシキブ、メドハギ、メヒシバ、ヤブコウジ、ヤマノイモ、レモンエゴマ
【 その他観察した植物 】
アオミズ、クロモジ(冬芽、花芽)
【 観察した黄紅葉 】
アリノトウグサ、アワブキ、イチョウ、イロハモミジ、エンコウカエデ、ガマズミ、ケヤキ、コミネカエデ、ゼンマイ、ツタウルシ、ツリバナ、ナツトウダイ、ヤマノイモ
〇鳴き声や姿を観察した野鳥類〇
イカル、ウグイス、カワラヒワ、シジュウカラ、ジョウビタキ、ヒガラ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、ヤマガラ
〇 観察した昆虫類 〇
ウスタビガの繭(抜け殻)、ウラナミシジミ、オオセンチコガネ、カスミカメムシの仲間、キタキチョウ、キタテハ、タンザワフキバッタ、ナミハナアブ、ホソヒラタアブ、モンキチョウ

2023.10月02日(月)湯坂路生情報

天候晴れ 温度11℃
○参加者:4名                          ○観察テーマ:「アズマヤマアザミ」の観察         ○観察コース:芦の湯バス停〜湯坂路入り口バス停付近

やっと涼しいと言える気候になった。秋らしい生きものに出会えることを期待してスタート。尾根道に入ってすぐの所に直径10センチ大の茶色の茸。ノウタケだ。若いうちは食用になるらしい。昔は胞子が出る状態の物を農作業小屋に吊るしていた。報告者が小学生時代の稲刈りで指を切った時、この茸で傷口を叩いてもらって血止めをした経験がある。全体に花が少なくキントキシロヨメナの群落が有った程度。シロヨメナはシカが食べないので残っているようだ。数は少ないがアズマヤマアザミとホソエノアザミが見られたのが救いだった。いつもなら千条の滝方面へ行くが今日は鷹ノ巣山林道を通って国道1号線へ下った。ヌルデの果実が低い所にあり表面が白くなっていたので舐めてみた。しょっぱい。以前から試したかった事だ。アサギマダラがマルバフジバカマで吸蜜していた。1号線が近くなった所で蛇骨川にキツリフネの群落。対岸には小さな赤い実を房状につけた木本が見られた。戻ってから調べるとアワブキの様だ。国道1号線に出て今日の自然情報収集を終了した。

《 本日のトップテン 》
@アズマヤマアザミ (花)、Aホソエノアザミ(花)、Bヤマトリカブト(花)、Cススキ(穂)、Dキツリフネ(花)、Eキントキシロヨメナ(花)、Fノウタケ(菌類)、Gアサギマダラ(吸蜜)、Hテンニンソウ(花)、Iアオハダ(果実)

○ 観察した主な植物 ○
【 蕾を観察した植物 】
キッコウハグマ、スギ、センブリ、ナギナタコウジュ、ホトトギス、ヤマトリカブト、ヤマラッキョウ
【 花を観察した植物 】
アキノキリンソウ、アキノタムラソウ、アズマヤマアザミ、イヌトウバナ、イヌハコネトリカブト、オニドコロ、カタバミ、キツリフネ、キントキシロヨメナ、キンミズヒキ、ゲンノショウコ、コウゾリナ、シロヨメナ、ススキ、タイアザミ、ダイコンソウ、タマアジサイ、テンニンソウ、ノコンギク、ハナタデ、ヒメキンミズヒキ、ヒメジソ、ヒヨドリバナ、ホソエノアザミ、ホトトギス、マツカゼソウ、マルバフジバカマ、ミズヒキ、ヤマキツネノボタン、ヤマトリカブト
【 果実を観察した植物 】
アオハダ、アズマイバラ、アワブキ、イヌガラシ、イヌトウバナ、ウバユリ、エゴノキ、オオバコ、ガマズミ、キブシ、キンエノコロ、クマノミズキ、ゲンノショウコ、コボタンヅル、ススキ、センニンソウ、ダイコンソウ、チカラシバ、ツリバナ、ヌルデ、ヒメキンミズヒキ、ホソバテンナンショウ、マルバダケブキ、ミツバアケビ、ミツバウツギ、リョウブ
〇 観察した主な野鳥 〇
アオゲラ、ウグイス、カケス、キジバト、サンショウクイ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、メジロ、ヤマガラ
〇 観察した主な昆虫 〇
アキアカネ、アサギマダラ、イチモンジセセリ、ウラナミシジミ、オオセンチコガネ、オオモンクロクモバチ、キイロスズメバチ、キンケハラナガツチバチ、クロハラヒメバチ、コノシメトンボシナヒラタハナバエ、タンザワフキバッタ、ツクツクボウシ、トラマルハナバチ、ヒナバッタ、ヒロバネヒナバッタ、ミドリヒョウモン、ムネアカオオアリ
〇 その他観察した生物 〇
シカの足跡・角研ぎ痕、ヌルデミミフシ(虫
えい)、ノウタケ(菌類)、ムササビの爪痕

2023.09月07日(月)湯坂路生情報

天候曇天 温度11℃
○参加者:1名                          ○観察テーマ:「シシウド」の観察              ○観察コース:芦の湯バス停〜湯坂路入り口バス停付近

本日は6日の月例観察日の振り替え。芦の湯バス停〜湯坂路入り口バス停付近を観察した。ヤマノイモ、オニドコロ、アマチャヅル、アカネのつる植物が元気が良い。ノギク類ではノコンギクやシロヨメナが盛ん。ここではユウガギクやシラヤマギクが見られず。一歩、横道に入れば観察できるのに残念。リュウノウギクは開花には未だ時期が早いか?ヨモギやススキが車が行き来する度に大きくゆれている。大きく成長し、花をびっしりつけたヨモギは重そうに頭を垂れている。実をつけた大小のシシウドもあちこちで目についた。シシウドのレース状の真っ白い花も美しいが放射状に果実をつけた立ち姿も負けていない。
色合いの少ないなかでも、鮮やかな色合いのアザミ類、ヤマトリカブトやホトトギス、又、ダイコンソウ等の黄色の草花が色を添える。とは言え、今を盛りと咲き誇るのはセンニンソウ。さすがに種類は少ないが、丁寧に観察すると、往来の多い道路沿いの植物も見応えがある。秋が確実に近づいていることを実感。短時間ではあったが季節感溢れる国道一号線近辺を楽しんだ。
次回は定例コースで秋の花観察を楽しみたい。

《 本日のトップテン 》
@センニンソウ( 花)Aイヌトウバナ( 花)Bアマチャヅル( 果実)Cダイコンソウ( 花、実)Dアカネ( 花)Eムカゴイラクサ( 花、ムカゴ)Fヤマトリカブト( 花)Gゲンノショウコ( 花)Hヨモギ( 花)Iタイアザミ( 花)

○ 観察した主な植物 ○
【 蕾を監察した植物 】
ツルリンドウ
【 花を観察した植物 】
アカソ、アカネ、アキノノゲシ、イタドリ、イヌトウバナ、ウマノアシガタ、オニドコロ、キンミズヒキ、ケチヂミザサ、ゲンノショウコ、コウゾリナ、ゴショミズヒキ、ススキ、センニンソウ、タイアザミ、ダイコンソウ、ツリフネソウ、ツルボ、テンニンソウ、ヌスビトハギ、ヒメキンミズヒキ、ヒメジョオン、ヘクソカズラ、ホトトギス、ミズヒキ、ムカゴイラクサ( 花&実)、ヤブラン、ヤマトリカブト、ヨモギ
【 実や種を観察した植物 】
アマチャヅル、シシウド、ツリバナ、ノイバラ、バライチゴ、マムシグサの仲間、マユミ、ミツバウツギ、ヤマノイモ( 実&花)
【 葉を観察した植物 】
アオダモ、カモメヅルの仲間、コボタンヅル、サルトリイバラ、ボタンヅル、テバコモミジガサ、ヤブハギ

2023.07月03日(月)湯坂路生情報

天候晴れ 温度11℃
○参加者:6名                          ○観察テーマ:「ナガエコナスビ」の観察          ○観察コース:湯の花別荘地入り口〜湯坂路〜鷹ノ巣山〜湯坂路〜湯の花別荘地入り口

PV6名で湯の花別荘地入口から歩き始めました。湯の花別荘地入り口付近では、ヤマアジサイ、イワガラミの花が咲いていました。湯坂路に入るとシカの食痕が多く見られ、ノアザミも花が食べられて、もっと多く見られるはずが、花が残っていたのは僅か一輪でした。ヤマトリカブトだけは、シカに食べられずに沢山残っていました。
鷹ノ巣山への草原では、ナガエコナスビが沢山咲いていました。クロツグミがずっと鳴いていました。途中、よく似ているチダケサシとフジアカショウマの違いをみんなで観察し同定しました。直射日光が当たり、とても暑く熱中症も心配されるので、安全のため鷹ノ巣山から引き返しました。

《 本日のトップテン 》
@ナガエコナスビ 花 あちらこちらに沢山咲いていましたAフジアカショウマ 花 ところどころに小さな花が咲いていましたBヒメノガリヤス 花 あちらこちらで咲いていましたCシロバナイナモリソウ 花 あちらこちらに小さな白い花が開花Dイワガラミ 花 ラケットのような装飾花をつけて満開Eヤブヘビイチゴ 果実 大きな鮮やかな赤色の果実Fコメツキムシ四種 葉の上でヤマグワの実を食べたり、飛んだりしていましたGクロツグミ よく鳴いていましたHジャコウアゲハの幼虫 オオバウマノスズクサの葉裏にいましたIクスサンの幼虫 クリの葉や花を食べていました

○ 観察した主な植物 ○
【蕾を観察した植物 】
ウバユリ、オオバノトンボソウ、キッコウハグマ、キンミズヒキ、タマアジサイ、チダケサシ、フジアカショウマ、ヤマユリ
【 花を観察した植物 】
シオデ、イヌツゲ、イヌトウバナ、イワガラミ、エゾタチカタバミ、オオイヌノフグリ、オオバコ、ガクアジサイ、クサイ、クリ、シモツケ、シロツメクサ、シロバナイナモリソウ、タマアジサイ、チダケサシ、テリハノイバラ、ナガエコナスビ、ナワシロイチゴ、ニガナ、ノアザミ、バライチゴ、ヒメジョオン、ヒメノガリヤス、ミツバ、ミミナグサ、ムラサキシキブ、ヤマアジサイ、ヤマキツネノボタン、ヤマニガナ、ヤマハタザオ、ヤマホタルブクロ
【 果実を観察した植物 】
イヌトウバナ、ウツギ、オオシマザクラ、オオバヤシャブシ、ガマズミ、マムシグサの仲間、キクムグラ、クロモジ、コアジサイ、シモツケ、スギ、チチコグサ、ナガエコナスビ、ナツトウダイ、ニガイチゴ、ニシキウツギ、ツリバナ、ヒメノガリヤス、ハコネハナヒリノキ、ヒノキ、ホウチャクソウ、ホソバテンナンショウ、マユミ、ミズキ、ミツバウツギ、ミミナグサ、ヤブヘビイチゴ、ヤマキツネノボタン、ヤマグワ、ヤマスズメノヒエ
【 葉を観察した植物 】
アマチャヅル、オオバノトンボソウ、ハコネハナヒリノキ、マツカゼソウ、ヤマトリカブト
〇 観察した野鳥 〇
イカル、ウグイス、ガビチョウ、カワラヒワ、キビタキ、クロツグミ、ソウシチョウ、ヒガラ、ヒヨドリ、ホオジロ、ホトトギス、メジロ
〇 観察した昆虫 〇
アオハムシダマシ、アカアシオオクシコメツキ、アサマイチモンジ、アシナガムシヒキ、クロアゲハ、オオクシヒゲベニボタル、オオヒラタシデムシ、オオボシオオスガの蛹、キタキチョウ、サトクダマキモドキの幼虫、シモフリコメツキの仲間、セアカツメカメムシ、タケカレハの幼虫、ヒカゲチョウ、ヒグラシの抜け殻、ヒナバッタ、ヒメキマダセセリ、ヒメキマダラヒカゲ、ヒメクロコメツキ、セミの鳴き声、ヒロオビトンボエダシャク、マガリケムシヒキ、ニワハンミョウ、ムネアカオオアリ、ムネアカクロコメツキ、ヨコジマオオハリバエ、ルリハナカミキリ
〇 その他観察した生物 〇
ニホンカナヘビ、ヤミイロオニグモ、クマの糞らしきもの、ザトウムシの仲間、シカの食痕・足跡、ハナイグチ(菌類)

2023.06月05日(月)湯坂路生情報

天候晴れ 温度11℃
○参加者:3名                          ○観察テーマ:「コアジサイ」の観察             ○観察コース:湯の花高原別荘地〜湯坂路入口〜                          鷹ノ巣山〜千条の滝

台風2号の影響で箱根地区は豪雨と2日前のニュースは言っていましたが、道は水溜まりなどなく歩きやすかったです。登山道のあちこちで側溝が作られて水はけを良くされていた為です。また、登山道も補修されていました。登山道補修隊に感謝です。コアジサイの白い花が満開で良い香りを放っていました。コゴメウツギも小さな白い花を咲かせていました。黄色い花はニガナとナガエコナスビです。登山道脇に沢山咲いていました。千条の滝近くの登山道脇にクマノミズキが咲いていました。ミズキが咲き終わるとクマノミズキが咲きます。皆で違いを確認しました。ミズキとの違いは葉が対生でとのこと。ホトトギスが鳴いていました。カッコウ科の鳥の中では体が一番小さくて、南の方から遅く渡ってきます。主にウグイスに托卵して子育ては仮親に任せるずるい鳥ですが、托卵する鳥托卵される鳥との間では、すさましい駆引きがあるようです。鷹の巣山のベンチで休憩しているとヒオドシチョウが飛んできました。武士が身につける緋縅( ひおどし)を思わせる色模様で綺麗なチョウです。春の花から夏の花に代わる時期の為か、花は少なかったですが、鳥の声を沢山聞き、綺麗なチョウを観察しました。

《 本日のトップテン 》
@コアジサイ( 満開)Aナベワリ( 果実)Bホトトギス( 囀り)Cヒオドシチョウ( 飛翔)Dニガナ( 花)Eクノミズキ( 花)Fニシキウツギ( 花)Gコゴメウツギ( 花)Hジャコウアゲハ( 飛翔)Iナガエコナスビ( 花)

○ 観察した主な植物 ○
【蕾を観察した植物】
クサアジサイ
【 花を観察した植物 】
イヌトウバナ、ウマノアシガタ、オオジシバリ、クマノミズキ、コアジサイ、コゴメウツギ、サルナシ、セイヨウタンポポ、ナガエコナスビ、ニガナ、ニシキウツギ、フタリシズカ、ホソバテンナンショウ、マムシグサ、マユミ、ミミナグサ、ヤマグリ
【 果実を観察した植物 】
イロハモミジ、クロモジ、ツルシキミ、ナツトウダイ、ナベワリ、ヒイラギナンテン、ミズキ、ミツバウツギ、モミジイチゴ、ヤマグワ
【 その他観察した植物 】
ウグイスカグラ、エイザンスミレ、キッコウハグマ、ツクバネウツギ、ヤマトリカブト
○ 観察した野鳥類 ○
アオゲラ、アカゲラ、イカル、ウグイス、エナガ、オオルリ、カケス、カワラヒワ、キクイタダキ、キセキレイ、キビタキ、クロツグミ、コゲラ、サンショウクイ、シジュウカラ、センダイムシクイ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、ホトトギス、メジロ
○ 観察した昆虫類 ○
アオジョウカイ、イタドリハムシ、クスサンの繭、ジャコウアゲハ、スジグロシロチョウ、タケカレハの幼虫、ヒオドシチョウ、ヒメツチハンミョウ、ムネアカオオアリ、ユウマダラエダシャク

○ その他観察したもの ○

ニホントカゲ、テンの糞

2023.05月01日(月)湯坂路生情報

天候曇り 温度11℃
○参加者:3名                          ○観察テーマ:「ナベワリ」の観察             ○観察コース:湯の花別荘地入り口〜湯坂路〜千条の滝         〜小涌谷駅

コロナ問題も落ち着いて迎えた大型連休。久しぶりに国内外の観光客で賑わう箱根は湯坂路も例外ではなく多くの登山客と出会った。険しい山道を登る人と下る人、千客万来だ。過日の風雨で登山道が荒れてしまった当コース。数か所で登山道を塞ぐような倒木があった。放置しておくと危険と判断した箇所をVCと事務所に報告した。さて、前回には咲き誇っていたスミレ類は終盤で、残るはタチツボスミレの仲間たち。葉に隠れるように咲く可愛いカエデの花はそよ風に揺れ見飽きない。キランソウ、ミヤマキケマン、カキドオシもまだまだ元気。嬉しいことにナベワリに出合った。昨年、偶然にも近くの宮ノ下で観察したが当地では久しぶりだ。数年前から増加傾向にあるナツトウダイは益々生育地を拡大しつつある。箱根全域に広がるニホンジカの食害による植生の変化も大問題だが、局地的とは言え、ナツトウダイの勢力拡大による他の植物への影響も心配だ。森林の伐採とニホンジカによる食害で湯坂路は変わりつつある。一方で、ミズキやウツギ類の蕾も膨らみ、コバノガマズミやツクバネウツギが咲き始めた。すでに満開を迎えているウワズミザクラに対し湯坂路のイヌザクラはまだ蕾、よく似たウワズミザクラに比べイヌザクラの開花はなるほど遅い。コアジサイの蕾もふくらみ、こちらも開花が待ち遠しい。コアジサイの優しい香りに包まれての観察が楽しみだ。本日はあふれんばかりの美しい新緑の湯坂路を楽しみながらの観察だった。

《 本日のトップテン 》
@ナベワリ、Aコバノガマズミ、Bツクバネソウ、Cケブカトゲアシヒゲボソゾウムシ、Dイヌザクラ、Eミヤマキケマン、Fコハナグモ、Gミツバツチグリ、Hヤマグワ、Iオオモミジ

○ 観察した主な植物 ○
【蕾を観察した植物】
イヌザクラ、コアジサイ、コゴメウツギ、ニガナ、マユミ、ミズキ、ミツバウツギ、ヤマジオウ、
【 花を観察した植物】
アオオニタビラコ、アカオニタビラコ、アセビ、イタヤカエデ、イロハモミジ、イワニガナ、ウマノアシガタ、オオジシバリ、オオバタネツケバナ、オオモミジ、オランダミミナグサ、カキドオシ、カントウタンポポ、カントウマムシグサ、キジムシロ、キランソウ、キレハイヌガラシ、ギンラン、クサボケ、クロモジ(花・果実)、コバノガマズミ、ササバギンラン、サンショウ、ショカッサイ、スズメノカタビラ、セイヨウタンポポ、セントウソウ(花・種子)、タチツボスミレ、ツクバネソウ、ナツトウダイ、ナベワリ、ニオイタチツボスミレ、ニガイチゴ、ニョイスミレ、ヌカボシソウ、ハナイバナ、ハルジオン、ヒメウワバミソウ、ヘビイチゴ、ホウチャクソウ、ホソバテンナンショウ、マルバタチツボスミレ、ミツバツチグリ、ミミナグサ、ミヤマキケマン、ムラサキケマン(花・種子)、ヤマグワ、ヤマスズメノヒエ、ヤマツツジ
【 果実を観察した植物】
アオキ(花・果実)、キブシ、ツルシキミ、マメザクラ、ヤシャブシ、ヨゴレネコノメ
【 その他観察した植物】
ジャゴケ雌器托、オトメアオイ、ゼンマイ胞子葉、ワラビ新芽
〇 観察した主な野鳥類 〇
アオゲラ、ウグイス、ガビチョウ、キジバト、キツツキの仲間のドラミング、コゲラ、ソウシチョウ、ヒガラ、ホオジロ
〇 観察した昆虫類 〇
大センチコガネ、ガガンボの仲間、ケブカトゲアシヒゲボソゾウムシ、タケカレハ幼虫、ハグロケバエ、フタホシシロエダシャク、マルウンカ幼虫、ムネアカオオアリ、ユウマダラエダシャク
〇その他観察したいきもの〇
ウロコアシナガグモ、コハナグモ、キクラゲの仲間、シイタケ

2023.04月17日(月)湯坂路生情報

天候晴れ 温度11℃
○参加者:3名                          ○観察テーマ:「スミレ」の観察               ○観察コース:湯の花別荘地入り口〜湯坂路〜鷹ノ巣山          〜千条の滝〜小涌谷バス停

昼頃に降雨の予報。雨を気にしながらの自然情報収集。出発地の湯の花別荘地入口付近から千条の滝までは、いたる所でスミレの花が咲いていました。特に鷹ノ巣山までの尾根道はススキが刈られて明るくなっておりタチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ、マルバタチツボスミレが、それぞれ群落を作っており見応えがありました。昆虫は少なくユウマダラエダシャクが羽化したばかりの姿を見せてくれたのが救いでした。幸い終着地の小涌谷駅バス停まで雨に降られませんでした。

《 本日のトップテン 》
@アケボノスミレ、Aフモトスミレ、Bマルバタチツボスミレ、Cニオイタチツボスミレ、Dタチツボスミレ、Eエイザンスミレ、Fニョイスミレ、Gホソバテンナンショウ、Hウグイスカグラ、Iカキドオシ

○ 観察した主な植物 ○
【蕾を観察した植物】
コアジサイ、スノキ、ニガナ、ハナイカダ、ヒメウワバミソウ、ホウチャクソウ(花)、ホソバテンナンショウ(花)、マユミ、ミズキ、ミツバウツギ
【 花を観察した植物】
アオキ(実)、アケビ、アケボノスミレ、アセビ、ウグイスカグラ、エイザンスミレ、エンコウカエデ、オオシマザクラ、オニタビラコ、カキドオシ、カラマツ、キブシ(実)、クサボケ、クロモジ、コハコベ、スズメノカタビラ、セイヨウタンポポ、タチツボスミレ、タニギキョウ、ツルシキミ(実)、ナツトウダイ、ニオイタチツボスミレ、ニョイスミレ、ハコネイトスゲ、ヒメカンスゲ、フモトスミレ、マメザクラ(実)、マルバタチツボスミレ、ミチタネツケバナ、ミツバツチグリ、ミミガタテンナンショウ、ムラサキケマン、モミジイチゴ、ヤブタビラコ、ヤマザクラ
【 果実を観察した植物】
エイザンスミレ、カスミザクラ、カンスゲ、ヒイラギナンテン、ヤマネコノメソウ、ヨゴレネコノメ
【 その他観察した植物】
エビゴケ
〇 観察した主な野鳥類 〇
アオゲラ、ウグイス、ガビチョウ、コゲラ、ヒガラ、ヒヨドリ、ヤマガラ
〇 観察した昆虫類 〇
アワフキムシの仲間、ビロードツリアブ、マルハナバチの仲間、ユウマダラエダシャク
〇その他観察したいきもの〇
イニシシの糞、クスサンの空繭、ツチグリ、ニホンジカの足跡・食痕、ニホントカゲ、ヤマクラゲ、ヤミイロカニグモ

2023.04月03日(月)湯坂路生情報

天候晴れ 温度11℃
○参加者:6名                          ○観察テーマ:「エイザンスミレ」の観察          ○観察コース:湯の花別荘地入り口〜湯坂路〜鷹ノ巣山          〜千条の滝〜小涌谷バス停

今年度、初めての湯坂路コースです。青空が広がるものの、思いのほか風が冷たかったです。湯坂路入口ではコブシの花が出迎えてくれ、遊歩道に入ると草刈りされた防火帯には、春を告げるタチツボスミレやニオイタチツボスミレ、クサボケ、ナツトウダイの花が咲いていました。
山は芽吹き始めた木々とピンクのマメザクラでとてもきれいです。ミソサザイやヒガラなど、鳥たちも美しい声でさえずっています。湯坂路、湯本への分岐手前には、補修隊の方々が自然な形で木々を使って土留めをしてくださっていました。途中浅間山方面に登り、カスミザクラの木を確認しました。千条の滝への下り道では、ツルシキミの雄花と雌花の違いを見て、雌雄異株を確認しました。
途中、シカの食痕が多く見られ、激変した光景に驚きました。エイザンスミレやニオイタチツボの群落に感動し、多くの花が見られて春を感じた一日でした。

《 本日のトップテン 》
@マメザクラ( 満開)Aカスミザクラ( 満開)Bニオイタチツボスミレ( 満開)Cニホントカゲ( 日差しに誘われて出てきた)Dツルシキミ( 雄花、雌花、満開)Eビロウドツリアブ( 各所で飛び回る)Fエイザンスミレ( 満開)Gヨゴレネコノメ( 花)Hタチツボスミレ( 群落を作って満開)Iイカル( 鳴き声)

○ 観察した主な植物 ○
【蕾を観察した植物】
イロハモミジ、クサボケ、ニワトコ、ヒメウワバミソウ、マユミ、ミツバアケビ、ミツバウツギ、モミジイチゴ
【 花を観察した植物】
アオキ、アカシデ、アセビ、アブラチャン、イワボタン、エイザンスミレ、オオシマザクラ、オオバヤシャブシ、オニシバリ、カキドオシ、カスミザクラ、カンスゲ、カントウミヤマカタバミ、キブシ、クサボケ、クマシデ、クロモジ、コカンスゲ、コチャルメルソウ、コハコベ、コブシ、スギ、セイヨウタンポポ、セントウソウ、タチツボスミレ、ツルシキミ、ナツトウダイ、ニオイタチツボスミレ、ハコネイトスゲ、ヒイラギナンテン、ヒサカキ、ヒノキ、フキ、ホンモンジスゲ、マメザクラ、ミチタネツケバナ、ミヤマカンスゲ、ヤマザクラ、ヤマネコノメソウ、ヨゴレネコノメ
【 果実を観察した植物】
アオキ、イヌツゲ、マンリョウ
【 その他観察した植物】
スギナの胞子茎(ツクシ)
〇 観察した主な野鳥類 〇
アカゲラ、イカル、ウグイス、エナガ、キクイダタキ、コゲラ、シジュウカラ、ソウシチョウ、トビ、ハシブトガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、ミソサザイ、メジロ、ヤマガラ、リュウキュウサンショウクイ
〇 観察した昆虫類 〇
コツバメ、ビロウドツリアブ、フタホシシロエダシャク
〇その他観察したいきもの〇
ニホントカゲ( 爬虫類)、クスサンの繭、ウスタビガの繭、テンの糞

2022.11月07日(月)湯坂路生情報

天候曇り 温度11℃
○参加者:4名                          ○観察テーマ:「キッコウハグマ」の観察          ○観察コース:湯の花高原別荘地〜鷹ノ巣山〜千条の滝

今日の天気予報は午後3時頃から雨でしたが、時々お日様が出て雨は落ちず絶好の観察日和でした。植物は晩秋の花と果実が多く目に付きました。野菊のシロヨメナ、ノコンギク、シラヤマギクは終り花で果実になっているものもありました。比較的遅く咲くリュウノウギクは沢山咲いていましたが、花がピンク色になっているものもあり、花はもうじき終わるのでしょう。今日のメインは何と言ってもキッコウハグマです。林道から千条の滝に下る登山道の両脇には小さくて白い花が沢山咲いていました。中には道の真ん中にデンと居座って誇らしげに咲いているものもいました。センブリは湯坂路入口から少し入った脇道に沢山ありましたが、お日様が出てないためか花は閉じたものが多かったです。リンドウ、ヤマトリカブトの紫の花も目に付きました。果実は赤い実でしょうか。ツルシキミ、ツルリンドウ、ノイバラ、ガマズミ、マユミ、シロダモの赤い果実の色はそれぞれ違った赤い色のような気がしました。シロダモは果実と花が同じ木にあり何だか不思議な感じがしました。果実は翌年に赤く熟すとのこと。秋と言えば紅葉ですが、枯れた葉が落ちる様子は風情があります。モミジ等の小さい葉はヒラヒラと風に揺れて地面に落ちる様子ですが、ホオノキの大きな葉が落ちる様子はバサと落ち重量感がありました。今日はいつもの9時30分に湯ノ花高原別荘地を出発し、11時過ぎに鷹の巣山でおやつを食べて、13時頃に千条の滝でお昼と読み合わせをしました。いつもより短い観察時間でした。秋から冬に向かう時期のためでしょうか、それだけ目に入る植物、虫などが少なくなったのでしょう。

〇 観察した主な昆虫類 〇
タンザワフキバッタ、ヒナバッタ、ホソヒラタアブ、ユウマダラエダシャク、ルリタテハ
○ その他観察したもの ○
イノシシの寝床、ザトウムシの仲間、シカの足跡
○ 観察した菌類 ○
カワラタケの仲間、チャウロコタケ、ヘリトリゴケ

《 本日のトップテン 》
@キッコウハグマ( 満開)Aリュウノウギク( 花)Bリンドウ( 花)Cヤマトリカブト( 花)Dセンブリ( 花)Eツルシキミ( 果実)Fシロダモ( 花、果実)Gモリイバラ( 果実)Hガマズミ( 果実)Iエナガ( マユミの木に群がる)

○ 観察した主な植物 ○
【 蕾を観察した植物 】
アセビ、オニシバリ、ツルシキミ、ヒイラギナンテン
【 花を観察した植物 】
アキノキリンソウ、アキノタムラソウ、アズマヤマアザミ、イヌトウバナ、キッコウハグマ、キバナガンクビソウ、キントキシロヨメナ、ゲンノショウコ、シラヤマギク、シロダモ、シロヨメナ、セイヨウタンポポ、センブリ、タイアザミ、ダイコンソウ、ツルリンドウ、ノコンギク、ヒイラギ、ヒメガンクビソウ、ホトトギス、モミジガサ、ヤマトリカブト、ヤマラッキョウ、リュウノウギク、リンドウ
【 果実を観察した植物 】
アオチカラシバ、アブラチャン、アマチャヅル、イヌツゲ、イヌトウバナ、ウバユリ、オオバジャノヒゲ、オトギリソウ、オニドコロ、ガマズミ、キクバドコロ、キントキヒゴタイ、キンミズヒキ、クサボケ、ゲンノショウコ、コアジサイ、コクサギ、コボタンヅル、サラシナショウマ、サワヒヨドリ、シュウブンソウ、シロダモ、ススキ、タイアザミ、ダイコンソウ、タマアジサイ、チカラシバ、ツルシキミ、ツルマメ、ツルリンドウ、テンナンショウの仲間、ナギナタコウジュ、ニシキギ、ネズミノオ、ノイバラ、ノコンギク、ノブキ、ハナタデ、ヒメキンミズヒキ、ヘクソカズラ、ホトトギス、マツカゼソウ、マルバダケブキ、マユミ、ミツバウツギ、メナモミ、モリイバラ、ヤブコウジ、ヤマニガナ、ヤマホトトギス
【 その他観察した植物 】
アリノトウグサ、アワブキ、オオカモメヅル、オオハナワラビ、オトメアオイ、クロモジ、タンナサワフタギ、ツタウルシ、ナガバハエドクソウ、ノギラン、ノササゲ、ハコネイトスゲ、ホオノキ
〇 観察した主な野鳥類 〇
ウグイス、エナガ、カケス、キセキレイ、コゲラ、シジュウカラ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、メジロ、ヤマガラ、ルリビタキ

2022.10月03日(月)湯坂路生情報

天候曇り 温度11℃
○参加者:4名                          ○観察テーマ:「ネコハギ」の観察             ○観察コース:湯の花別荘地入り口〜古道湯坂路〜千条の滝〜小涌谷駅バス停

前日の暑さから一転涼しくなり、歩きやすい一日となりました。PV4名で湯の花別荘地入口から歩き始めました。湯の花別荘地入り口では、ノコンギクが群落となり花を咲かせていました。ハナタデも今が盛りと花を咲かせています。近くにはナギナタコウジュがたくさん蕾を付けています。ここでは、これほどたくさんのナギナタコウジュを見たことがありません。来月が楽しみです。湯坂路に入ると相変わらずシカの足跡と食痕が多く見られ、以前より花が減った印象です。それでも皆でススキをかき分け、わずかに残った花を探して歩いていくと、キントキヒゴタイやタムラソウ、ヤマハッカ、サワヒヨドリなどの花を見つけました。トリカブトは各所にあり、これからが見ごろです。鷹ノ巣山への草原では、メドハギやネコハギの実をじっくりと観察しました。鷹ノ巣山からの下り道ではアズマヤマアザミとタイアザミが一緒に咲いていて、違いがよくわかりました。千条の滝への下り道では、ヤマホトトギスが驚くほど高く伸びて実をつけていました。千条の滝を過ぎた遊歩道で毎年楽しみにしているアケボノソウは、今年は葉っぱだけで残念でした。

〇 観察した主な野鳥類 〇
アオゲラ、ウグイス、カケス、ヒヨドリ
〇 その他観察したもの 〇
ガマズミミケフシ( 虫えい)、ザトウムシの仲間、サワガニ( 甲殻類)、シハイタケ( 菌類)、ヤマアカガエル( 両生類)

《 本日のトップテン 》
@キントキヒゴタイ( 満開)Aアズマヤマアザミ( 満開)B?ヤマトリカブト( 咲き始め)Cキントキシロヨメナ( 満開・ 群落)Dタムラソウ( 満開)Eテンニンソウ( 満開)n
Fツリバナ( 赤い実が弾けた様子)Gヤマハッカ( 満開)Hホシホウジャク( 花から花へ飛び回っていた)Iアキノキリンソウ( 満開)

○ 観察した主な植物 ○
【 蕾を観察した植物 】
キッコウハグマ、サラシナショウマ、センブリ、ツルシキミ、ツルリンドウ、ナギナタコウジュ、ミツマタ、ヤマトリカブト、ヤマラッキョウ、リュウノウギク、リンドウ
【 花を観察した植物 】
アキノキリンソウ、アキノタムラソウ、アズマヤマアザミ、イヌコウジュ、イヌトウバナ、オオバコ、オニドコロ、カリマタガヤ、キバナガンクビソウ、キントキシロヨメナ、キントキヒゴタイ、キンミズヒキ、クロテンコオトギリ、ゲンノショウコ、サワヒヨドリ、シモツケソウ、シュウブンソウ、シラヤマギク、シロバナイナモリソウ、シロヨメナ、ススキ、タイアザミ、ダイコンソウ、タマアジサイ、タムラソウ、チヂミザサ、テバコモミジガサ、テンニンソウ、ナガボハナタデ、ネズミガヤ、ネズミノオ、ノコンギク、ノブキ、ハエドクソウ、ハナタデ、ハンゴンソウ、ペラペラヨメナ、ホトトギス、マツカゼソウ、マルバフジバカマ、ミミナグサ、メナモミ、モミジガサ、ヤブタバコ、ヤマトリカブト、ヤマハッカ、ワレモコウ                     【 実を観察した植物 】
アカネ、アメリカセンダングサ、アリノトウグサ、イヌガラシ、イヌトウバナ、ウツボグサ、ウバユリ、オオバジャノヒゲ、カリマタガヤ、キッコウハグマ、キバナガンクビソウ、キンミズヒキ、クサボケ、ゲンノショウコ、コアカソ、コアジサイ、コボタンヅル、シモツケソウ、シロバナイナモリソウ、センニンソウ、ダイコンソウ、タマアジサイ、チカラシバ、ツリバナ、ツルシキミ、テイカカズラ、トダシバ、ナガバハエドクソウ、ネコハギ、ノガリヤス、ノブキ、バライチゴ、ヒカゲイノコズチ、ヒメガンクビソウ、ヒメキンミズヒキ、ヘクソカズラ、ペラペラヨメナ、マユミ、ミズキ、ミズヒキ、メドハギ、メナモミ、モリイバラ、ヤブタバコ、ヤブハギ、ヤマキツネノボタン、ヤマジオウ、ヤマハギ、ヤマホトトギス
【 その他 観察した植物 】
キジョラン( 葉)、ハナワラビの仲間( 胞子葉)、ヤマノイモ( ムカゴ)
〇 観察した主な昆虫類 〇
イチモンジセセリ、クロオオアリ、ホシホウジャク

2022.09月05日(月)湯坂路生情報

天候晴れ 温度11℃
○参加者:3名                          ○観察テーマ:「ツリガネニンジン」の観察        ○観察コース:湯の花別荘地入り口〜古道湯坂路〜千条の滝〜小涌谷駅バス停

青空が広がり真夏のような太陽が照りつけていました。しかし、歩いていると秋風を肌で感じる気持ちの良い一日でした。湯の花別荘地入り口から歩き始めると、シロヨメナやハナタデなど秋の花があちらこちらに咲いていました。国道脇の林の中に、ツリガネニンジンの花が一つ咲いているのを見付けました。そばには蕾が沢山あり、これからが楽しみです。古道湯坂路に入ると、防火帯では道が広く感じられるほど、先月に草刈りがされていました。そのため、いつもこの季節に出会う植物になかなかお目にかかれませんでした。その上、植物の茎の先がシカに食べられた跡が沢山ありました。残念。一方、いろいろな昆虫に出会うことができました。中でも、背中にXのマークの入っているヒナバッタを見付けるのに夢中になりました。そこでハコネハナヒリノキの葉に、鶏卵の大きさ位のクサグモの卵嚢と袋状の網を見付けました。卵嚢にクサグモが覆いかぶさり、その周りに袋状の網が張られていました。私達は初めて見て感動しました。また、道の真ん中にクマの糞あり、その中に小さな種があり、ナツグミの実を食べたのではないかと思われました。昼食はウスバキトンボが飛び回っている、鷹ノ巣山の山頂でいただきました。千条の滝への下り道、ヤマアカガエルがあちらこちらで跳びはねていました。そんな地面を見ていると、真っ赤な人目を惹くカエンタケがありました。猛毒なので触ってはならないと言われていますが、知らなければ触りたくなるようなキノコです。千条の滝手前には、シラヤマギクが「 ようこそ千条の滝へ 」と迎えてくれているように咲き誇っていました。

○ その他観察したもの ○
クサグモの卵嚢と袋状の網、クマの糞、シカの足跡、鳥のペリット、ムササビの爪痕、モグラの穴、ヤマアカガエル( 両生類)


《 本日のトップテン 》
@ヤマアカガエルAヤマホトトギスBクサグモの卵嚢と袋状の網CヒナバッタDウスバキトンボEオオマルハナバチFシラヤマギクGマルバダケブキHツリガネニンジンIキンミズヒキ

○ 観察した主な植物 ○
【 蕾を観察した植物 】
アケボノソウ、キッコウハグマ、キントキヒゴタイ、サワヒヨドリ、タムラソウ、トリカブト、ヤマラッキョウ
【 花を観察した植物 】
アオツヅラフジ、アカネ、アキノタムラソウ( 花&実)、アマチャヅル、アリノトウグサ、イタドリ、イヌガラシ、イヌトウバナ、ウツボグサ( 花&実)、オオバコ、オニドコロ、キンミズヒキ、クロテンコオトギリ、ゲンノショウコ、コウゾリナ、シシウド( 咲き終わり)、シュウブンソウ、シラヤマギク、シロバナイナモリソウ、シロヨメナ、ススキ、スズメノヒエ、タイアザミ、タマアジサイ、チヂミザサ、ツユクサ、ツリガネニンジン、ツルリンドウ、テバコモミジガサ、ナガエオオカモメヅル、ヌスビトハギ、ネコハギ、ノコンギク、ノブキ、ハエドクソウ(花&実)、ハシカグサ、ハナタデ、バライチゴ( 花&実)、ヒカゲイノコヅチ、ヒメガンクビソウ、ヒメキンミズヒキ、ヒメジソ、マツカゼソウ、マルバダケブキ、ミズヒキ、ミミナグサ、メドハギ、モミジガサ、ヤマニガナ、ヤマノイモ、ヤマハギ、ヤマホトトギス( 蕾&花)、ワレモコウ
【 種子を観察した植物 】
ウバユリ、オオバジャノヒゲ、オオバヤシャブシ、オトギリソウ、ガマズミ、コアジサイ、コボタンヅル、ササバギンラン、ダイコンソウ、チカラシバ、ツリバナ、ツルシキミ、ネバリノギラン、バライチゴ、フジアカショウマ、ヘクソカズラ、ホウチャクソウ、マユミ、ミズキ、ミツバ、ミツバウツギ、モリイバラ、ヤマキツネノボタン、ヤマジオウ、リョウブ
【 その他 観察した植物 】
オオハナワラビ
○ 観察、又は鳴き声をきいた野鳥類 ○
ウグイス、ガビチョウ、キジバト、コガラ、シジュウカラ、ツバメ、トビ
○ 観察した昆虫類 ○
イチモンジチョウ、イナゴモドキ、ウスバキトンボ、オオセンチコガネ、オオマルハナバチ、キイロスズメバチ、クロアゲハ、クロコノマチョウ、サトキマダラヒカゲ、チャバネアオカメムシ、ツクツクボウシ( 鳴き声)、トカゲカメムシ、ニセヒメクモヘリカメムシ、ヒカゲチョウ、ヒシバッタの仲間、ヒナバッタ、ヒメウラナミジャノメ、ヒメキマダラセセリ、ヒメキマダラヒカゲ、マガリケムシヒキ、ミヤマカワトンボ、ミンミンゼミ( 鳴き声)、ムネアカオオアリ
○ 観察したクモ類・ クモ形類 ○
イシサワオニグモ、ザトウムシ、ジョロウグモ、ヨツデゴミグモ、ワカバグモ        ○ 観察した爬虫類 ○
カナヘビ、シマヘビ、ニホントカゲ、ヤマカガシ
○ 観察した菌類 ○
アラゲキクラゲ、シロオニタケ、カエンタケ、タマゴタケ

2022.08月01日(月)湯坂路生情報

天候晴れ 温度11℃
○参加者:5名                          ○観察テーマ:ダイコンソウの観察            ○観察コース:湯の花別荘地入り口〜古道湯坂路〜千条の滝〜小涌谷駅バス停

下界よりも涼しい箱根とは言え本日も朝から暑い。参加者は冷却グッズをもっての参加でした。古道「湯坂路」を歩き始めると漂い始めた干し草のにおい。これはもしかしたら・・・と不安がよぎった私たちでしたが、案の定、防火帯では草刈りの真っ最中。日照を求めてけなげに路傍に咲く草花は草刈り機の前ではひとたまりもありません。轟音と共に私たちの眼前で右へ左へと草花がなぎ倒されていきます。「今朝からやってるよ!」と、汗だくの作業員の声。私たちは複雑な気持ちでしたが、容赦なく照りつける日差しの下での作業はさぞや大変なことでしょう。そんな中でも、刈られずに残った草花を見つけていきました。つい数年前まで多くはなかったシロバナイナモリソウがまばらながらも当コースのほぼ全域に生育地を増やしていました。見事な群落を形成していたテンニンソウの姿は確認できず。又、「全域でダイコンソウの黄花が目立った」との声もあがりました。が、今日、興味をひいたのは多くの昆虫との出会い。当コース参加のPVは昆虫類に詳しいので大変興味深い話を聴きながら昆虫観察を楽しめます。防火帯を過ぎる頃には両サイドで花を楽しむことができ、千条の滝も近づくとオトメアオイの花や咲き始めのクサアジサイに出会えました。オトメアオイはフォッサマグナ要素の植物で、箱根乙女峠で最初に発見されたのが名の由来なのはご存じの通りです。カンアオイの仲間としては珍しく夏に花を咲かせるので見分けやすい植物。日本固有種のクサアジサイは以前に盗掘と思われる被害にあいましたがようやく株数を増やしてきました。一つ一つ岩石を退けて一本でも残っていないかと確認していったあの光景は今だに思い出されます。一度、被害を受けると立ち直るのに長い時間を要します。我々は大切に向かい合いたいと思います。総体的に見られる草花が減っています。鹿の食害を含む環境問題や日照時間等の問題はあるでしょうが、人間と動植物が共生共存していく道を上手く探り、この湯坂道も以前の「花の湯坂路」に戻れますように願っています。本日は、行事「初秋の芦之湯と石仏石塔群を歩く」のリーダーとサブリーダーが参加。千条の滝、小涌谷駅方面へ下山し足場の悪い「木の根道」の状態等を確認していただきました。

《 本日のトップテン 》
@オオナンバンギセル Aトンボソウ Bオトメアオイ Cシモツケソウ Dアキノタムラソウ Eセンチコガネ&オオセンチコガネ Fジャコウアゲハの幼虫 Gイカル鳴き声 Hシロバナイナモリソウ Iダイコンソウ

○ 観察した主な植物 ○
【 蕾を観察した植物 】
マルバダケブキ
【 花を観察した植物 】
アキノタムラソウ、アマチャヅル、イヌトウバナ、ウツボグサ、ウバユリ、ウマノアシガタ、ウマノミツバ、エゾタチカタバミ、オオカモメヅル( ナガエオオカモメヅル?判定できず)、オオナンバンギセル( 花&蕾)オオバコ、オカトラノオ( 咲き終わり)、オッタチカタバミ、オトギリソウ、オトメアオイ、オニドコロ、カタバミ、ガンクビソウ、クサアジサイ、クロテンコオトギリ、ゲンノショウコ、コウゾリナ、コバギボウシ、コボタンヅル、シシウド( 花&種子)、シロバナイナモリソウ、シモツケソウ、タイアザミ、ダイコンソウ、タマアジサイ、チダケサシ、テバコモミジガサ、トンボソウ、ナガバハエドクソウ、ノコンギク、バライチゴ、ヒメガンクビソウ、ヒメキンミズヒキ、ヒメヤブラン、ヒヨドリバナ、へクソカズラ( サオトメカズラ)、ミツバ、ミミナグサ、ヤブハギ、ヤマキツネノボタン、ヤマニガナ
【 果実、種子を観察した植物 】
アリノトウグサ、イワガラミ、クリ、コアジサイ、タニタデ、トチバニンジン、ツルシキミ、ノギラン、ニガイチゴ、バライチゴ、ヒメノガリヤス、フタリシズカ、ホウチャクソウ、マユミ、ミズキ、ミツバウツギ、 モリイバラ、ヤマアワ
【 その他観察した植物 】
イノデ、キッコウハグマ ( 閉鎖花)      〇 観察した昆虫類 〇
アオスジアゲハ、アカアシカスミカメ、アカウシアブ、アカハナカミキリ、アサギマダラ、アブラゼミ( 鳴き声&抜け殻)イナゴモドキ、ウシアブ、ウラギンシジミ、オオセンチコガネ、オオヒラタシデムシ、オバボタル、クサキリ( 幼虫)、クスサン( 蛹)、クロアゲハ、クロアワフキ、サキグロムシヒキ、シオカラトンボ、ジャコウアゲハ( 成虫&幼虫)、スジグロシロチョウ、スジコガネ、センチコガネ、トゲカメムシ、トラフムシヒキ、トラマルハナバチ、( 二ホン)キマワリ、ヒグラシ( 鳴き声&抜け殻)、ヒメスズメバチ、ホシベッコウカギバ、ミンミンゼミ( 鳴き声)、モモイロスカシバの仲間、ヤマジガバチ、ヤマトシジミ、ヤマトシリアゲ
〇 観察または鳴き声をきいた野鳥類 〇
イカル、ウグイス、エナガ、クロツグミ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、ホオジロ、ホトトギス、メジロ、ヤマガラ

〇 その他観察したもの 〇
リスの食痕、ムササビの爪痕、( *特筆)ハイカグラテングタケ

2022.07月04日(月)湯坂路生情報

天候曇り 温度11℃
○参加者:5名                          ○観察テーマ:「夏の花」の観察              ○観察コース:湯の花高原別荘地〜湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜湯坂路入口〜湯の花高原別荘地

記録的な早い梅雨明けで猛暑が続いていましたが、今日は曇りで時々雨が落ちていました。そんな天気でしたが動植物は元気な顔を見せてくれました。花は夏の花です。ウツボグサ、チダケサシ、ヤマホタルブクロなどのピンク色の花、ニガナ、ハナニガナ、ナガエコナスビなどの黄色い花が目立ちました。野鳥はキビタキ、ホオジロが盛んに囀っていました。番を形成できてない雄かも知れません。虫はオニドコロの葉の上を歩いているキイロクビナガハムシ。皆で観察しました。湯坂路入口から鷹の巣山までの両側の人工林が間伐されていました。風通しが良くなった感じです。植生も変るかも知れません。今日は午後雨が降りそうだったので鷹の巣山で昼食をとり同じ道を引き返しました。いつもより短い時間の観察でしたがそれなりに楽しめました。

《 本日のトップテン 》
@ウツボグサ( 咲き始め) Aオオバノトンボソウ( 蕾)Bオカトラノオ( 満開) Cイワガラミ( 満開)Dテリハノイバラ( 満開) Eチダケサシ( 咲き始め) Fナガエコナスビ( 満開) Gハナニガナ( 満開) H イカル( 鳴き声) I キイロクビナガハムシ( オニドコロ葉上)

○ 観察した主な植物 ○
【蕾を観察した植物 】
アリノトウグサ、ウツボグサ、オオバノトンボソウ、オトギリソウ、シオデ、タマアジサイ、ヤマユリ
【 花を観察した植物 】
イヌツゲ、イワガラミ、ウツボグサ、エゾタチカタバミ、オオカモメヅル、オカトラノオ、キツネノボタン、クリ、コウゾリナ、シモツケソウ、シロバナイナモリソウ、チダケサシ、テリハノイバラ、ドクダミ、ナルコユリ、ナワシロイチゴ、ニガナ、ノアザミ、ハナニガナ、バライチゴ、ミツバ、ミヤマイボタ、ヤマボウシ、ヤマホタルブクロ
【 果実を観察した植物 】
イロハモミジ、オオシマザクラ、オオバヤシャブシ、ガマズミ、キクムグラ、クロモジ、コアジサイ、ナツグミ、ニシキウツギ、バライチゴ、ヒメウワバミソウ、ヒメノガリヤス、マムシグサの仲間、マユミ、ミズキ、ミツバウツギ、ヤマグワ
【 その他観察した植物 】
アオダモ、オニドコロ、タカトウダイ、ハコネハラヒリリノキ
〇 観察した野鳥 〇
イカル、ウグイス、キジバト、キビタキ、クロツグミ、ソウシチョウ、ヒガラ、ヒヨドリ、ホオジロ、ホトトギス、メジロ
〇 観察した昆虫類 〇
オオヒラタシデムシ、オバボタル、キイロクビナガハムシ、クシヒゲベニボタル、コチャバネセセリ、ジャコウアゲハ、スジグロシロチョウ、タケカレハの幼虫、トンボエダシャク、ニワハンミョウの幼虫、ヒナバッタ、ヒメギス、ヒメキマダラセセリ、ヒメハナバチの仲間、ヒラタアブの仲間、ホソヒラタアブ、マガリケムシヒキ、マルウンカ、ムネアカオオアリ、ヨコジマオオハリバエ、ヨツスジハナカミキリ、リンゴカミキリ、リンゴコフキゾウムシ
〇 その他観察したもの 〇
テンの糞、コハナグモ

2022.05月09日(水)湯坂路生情報

天候曇り 温度11℃
○参加者:5名                          ○観察テーマ:「ナツトウダイ」の観察           ○観察コース:湯坂路入り口〜鷹ノ巣山〜千条の滝

湯坂路入り口に入ると、すぐにアオゲラのさえずりが聞こえてきました。鷹ノ巣山への尾根道には、至る所にナツトウダイが群生していました。以前はそれほど多くはなかったのですが、季節のせいなのか、今年はかなり目立ちます。尾根道には、ニョイスミレがまだ咲いていました。
千条の滝への下山道では、毎年見ているアケボノスミレは、すでに花は終わり、葉だけになっていました。また、コバノガマズミの白い花は満開で見頃を迎え、その上で咲いているヤマツツジの薄赤色の花との対比が見事でした。千条の滝付近ではミソサザイの長く大きなさえずりが響いていました。

○ 観察した昆虫類 ○
イタドリハムシ、カシルリオトシブミ、キシタトゲシリアゲ、クシヒゲベニボタル、クビナガムシ、クロジョウカイ、クロヤマアリ、コマルハナバチ、ジョウカイボン、スゲハムシ、ヒメジョウカイ、プライアシリアゲ、ムネアカオオアリ、ユウマダラエダシャク、リンゴコフキゾウムシ
○ その他観察したもの ○
シカの食痕( アオキ)、テンの糞、ムササビの食痕( エンコウカエデ)

《 本日のトップテン 》
【 鳥類】@アオゲラ、Aミソサザイ
【 植物】Bヤマツツジ( 花)、Cコバノガマズミ( 花)、Dナツグミ( 花)、Eキクムグラ( 花)、Fミツバツチグリ( 花)、Gナツトウダイ( 花)、Hニョイスミレ( 花)
【 昆虫】Iリンゴコフキゾウムシ

○ 観察した主な植物 ○
【 花を観察した植物 】
アカオニタビラコ、ウマノアシガタ、ウラシマソウ、オオモミジ、オランダミミナグサ、カキドオシ、カタバミ、カントウタンポポ、カントウマムシグサ、キクムグラ、キランソウ、クサボケ、コハコベ、コバノガマズミ、サルトリイバラ、サンショウ、スズメノヤリ、スノキ、セイヨウタンポポ、タチツボスミレ、ツクバネウツギ、テンナンショウの仲間、ナツグミ、ナツトウダイ、ナナカマド、ニオイタチツボスミレ、ニガイチゴ、ニョイスミレ、ニワトコ、ハコネグミ、ハナイカダ、ヒメウワバミソウ、フモトスミレ、ホウチャクソウ、ホソバテンナンショウ、ミチタネツケバナ、ミツバツチグリ、ムラサキケマン、ヤマグワ、ヤマスズメノヒエ、ヤマツツジ
【 果実を観察した植物 】
アオキ、エイザンスミレ、オニシバリ、カントウタンポポ、キブシ、クサボケ、コハコベ、セイヨウタンポポ、ツルシキミ、ナツトウダイ、ハコネイトスゲ、ヒイラギナンテン、マメザクラ、ミチタネツケバナ、ムラサキケマン、ヤツデ、ヨゴレネコノメ
【 蕾を観察した植物 】
イヌザクラ、コアジサイ、コゴメウツギ、タンナサワフタギ、ツクバネウツギ、トチバニンジン、ニガナ、ハンショウヅル、マユミ、ミズキ、ミツバウツギ、ミミナグサ、ヤマツツジ
【 葉を観察した植物 】
アケボノスミレ、オトメアオイ、シロダモ
【 その他 観察した植物 】
アカガシ( 新芽)、ゼンマイ( 胞子葉)
○ 観察した野鳥 ○
アオゲラ、ウグイス、オオルリ、ガビチョウ、カワラヒワ、キビタキ、クロツグミ、コゲラ、コジュケイ、サンショウクイ、シジュウカラ、センダイムシクイ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、ホオジロ、ミソサザイ、メジロ、ヤブサメ、ヤマガラ

2022.04月07日(水)湯坂路生情報

天候快晴 温度11℃
○参加者:3名(PV1名ビジター2名)               ○観察テーマ:「アブラチャン」の観察           ○観察コース:湯坂路入口〜1号線〜千条の滝

車窓に広がる薄紅色のさくらの花や萌黄色に染まり始めた芽吹きの美しさを愛でながらの道中でしたが、標高が上がるにつれ徐々に色の少ない景色へと変わっていきました。湯坂路は国道1号線の最高地点のすぐ近く。冷たい北風に晒される冬は植物にとって厳しいものでしょう。春まだ浅き湯坂道です。5ヶ月ぶりの湯坂路。今日は古道入り口から鞍部を歩きました。真っ青な空と少々冷たいながらも心地よい春風に気分上々。うきうき気分の古道歩きでしたが観察できた植物はごくわずか。そこで、花との出会いを求めて1号線も歩いてみました。国道沿いはキブシやアブラチャンが花盛り。草花ではカントウミヤマカタバミやフッキソウの小群落。ネコノメソウ3種(ネコノメソウ、ヤマネコノメソウ、ヨゴレネコノメ)の混生地などの新しい発見がありました。千条の滝へ向かう小道では、金型駐車場までの両サイドに工事中の塀がずらりと張り巡らされていました。緑豊かだった小道。小道に咲く四季折々の草花を見るのが楽しみでした。慣れ親しんだ自然が消えていくのはさびしいものです。工事終了後に、どのくらい自然が再生されるか楽しみに待ちたいと思います。

《 本日のトップテン 》
@マメザクラ( 花) Aカントウミヤマカタバミ( 花)Bアブラチャン( 花)Cキブシ( 花)Dヨゴレネコノメ( 花)Eセントウソウ( 花)Fヤマネコノメソウ( 花)Gキヅタ( 果実)Hユリワサビ( 花)Iイヌツゲメタマフシ( 虫えい))

○ 観察した主な植物 ○
【 蕾を観察した植物 】
アオキ、クロモジ、ニワトコ
【 花を観察した植物 】
アセビ、アブラチャン、イワナンテン、カントウミヤマカタバミ、キブシ、キランソウ、クサボケ、コハコベ、スギナ、セイヨウタンポポ、セントウソウ、タチツボスミレ、ナズナ、ネコノメソウ、ヒサカキ、ヒメオドリコソウ、フキ、フッキソウ、マメザクラ、ミチタネツケバナ、ミツバツチグリ、ミツマタ( 植栽)、ヤシャブシ、ヤブツバキ、ヤマネコノメソウ、ユリワサビ、ヨゴレネコノメ、レンギョウ( 植栽)
【 果実を観察した植物 】
アオキ、キヅタ、テイカカズラ、トウダイグサの仲間
〇 観察した主な野鳥類 〇
【 声を聞いたもの 】
ウグイス、シジュウカラ
〇 観察した虫えい 〇
アオキミフクレフシ、イヌツゲメタマフシ

2021.11月01日(月)湯坂路生情報

天候晴れ 温度11℃
○参加者:4名                          ○観察テーマ:「キッコウハグマ」の観察          ○観察コース:湯の花高原別荘地入口〜湯坂路入口〜鷹巣山〜千条の滝

晴れて暑いぐらいの観察日でした。湯坂路入口から鷹ノ巣山へ上る尾根道に入ると、道の両側にはリュウノウギクが花盛りです。ススキの株元では、リンドウ、ヤマラッキョウ、ヤマトリカブトが見頃でした。アリノトウグサ、ツタウルシの紅葉も見事です。千条の滝までの下り道では、閉鎖花にならないキッコウハグマの開放花がたくさん見られました。ここでは、春に咲くはずの、エイザンスミレが咲いていました。

〇 観察した主な動物 〇
イカル、ウグイス、エナガ、カケス、ガビチョウ、コゲラ、シジュウカラ、ジョウビタキ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ホオジロ、メジロ、モズ
〇 観察した主な昆虫 〇
カマドウマの仲間、キタキチョウ、センチコガネ、タンザワフキバッタ、トラマルハナバチ、ヒメツチハンミョウ、ヒラタアブの仲間、クスサンの空繭、ホシアワフキ、ヨモギハムシ
〇 その他観察したもの 〇
イシサワオニグモ(クモ)、アオダイショウ抜け殻、ヤマアカガエル

《 本日のトップテン 》
【 植物 】
リュウノウギク( 花)、リンドウ( 花)、ヤマラッキョウ( 花)、キッコウハグマ( 花)、ヤマトリカブト( 花)、ガマズミ( 果実)、アリノトウグサ( 紅葉)
【 野鳥 】イカル
【 昆虫】タンザワフキバッタ
【 その他 】ヤマアカガエル

○ 観察した主な植物 ○
【 花を観察した植物 】
アキノキリンソウ、アキノタムラソウ、イヌトウバナ、エイザンスミレ、キッコウハグマ、ゲンノショウコ、シラヤマギク、シロダモ、シロヨメナ、センブリ、タイアザミ、ダイコンソウ、タチツボスミレ、タムラソウ、ノコンギク、ヒメジソ、ホトトギス、ミミナグサ、ヤマトリカブト、ヤマハッカ、ヤマラッキョウ、リュウノウギク、リンドウ
【 果実を観察した植物 】
アオキ、アカネ、アリノトウグサ、イヌタデ、ウツボグサ、オオバウマノスズクサ、オトギリソウ、オニドコロ、ガマズミ、キンミズヒキ、ゲンノショウコ、コボタンヅル、サラシナショウマ、サワヒヨドリ、センボンヤリ、ダイコンソウ、ツルシキミ、ツルリンドウ、ナガボハナタデ、ナギナタコウジュ、ノガリヤス、ヒサカキ、ヘクソカズラ、ホソバテンナンショウ、マツカゼソウ、マユミ、ミズヒキ、ミツバウツギ、モリイバラ、ヤマトリカブト、ヤマホトトギス、ワレモコウ
【 蕾を観察した植物 】
アセビ、ツルシキミ
【 紅葉を観察した植物 】
アリノトウグサ、ツタウルシ、ナガボハナタデ、ニシキギ
【 その他観察した植物 】
ヤマノイモの珠芽(ムカゴ)、オオハナワラビ( 胞子葉)

2021.10月11日(月)湯坂路生情報

天候晴れ 温度11℃
○参加者:3名                          ○観察テーマ:「ヤマラッキョウ」の観察           ○観察コース:湯の花別荘駐車場〜湯坂路〜千条の滝〜金型駐車場

緊急事態宣言の解除が決定しました。このコースは第1月曜日が定例活動日ですが、直前の決定という慌ただしさを考慮し、10月は一週間後に延期になりました。そのせいか当日の参加者は少なく3名です。バスで集合場所の「 湯坂路入口」で下車すると、体感温度が小田原駅での気温より数度低いようで、急いで上着を羽織りました。すぐそばの路辺ではノコンギクやコブシ、ツリバナの赤い実などが迎えてくれました。また、ヤマラッキョウや満開のヤマトリカブトの色味が鮮やかに草原を彩っていました。
コースの途中に毎年テンニンソウが多くみられる場所がありますが激減しており、皆で残念がりました。植物の高さが不自然なところがあり近くに寄ると鹿が食んだ跡のようで、今日は4・5人もハイカーとすれちがいましたがコロナ禍で入山する人が少なく、鹿の楽園と化していたのでしょうか。久しぶりにナギナタコウジュを見つけました。以前の観察会で、二十代の若いビジターさんから「 ナギナタって何ですか?」と質問されたことを思い出しました。早くビジターさんをお迎えしたいですね。終日風が強く、
ススキが横倒し状態です。「 こういうのを野分というのかしら、秋の風ね」と詩的な言葉を聞きながら歩きました。他に特筆すべきことは、長年集合場所となっていた金型駐車場が使用不可となっていたことです。事前に話は聞いていましたが、かなり大きなホテルが建設されるという事で、駐車場の周囲に咲く花たちとも会えなくなりました。

《 本日のトップテン 》
@ヤマトリカブト、Aセンブリ、Bヤマラッキョウ、Cサラシナショウマ、Dホトトギス、Eアケボノソウ、Fリュウノウギク、Gノコンギク、Hシロヨメナ、Iシラヤマギク

○ 観察した主な植物 ○
【 花を観察した植物 】
アキノキリンソウ、アケボノソウ、アズマヤマアザミ、アリノトウグサ、オミナエシ、キッコウハグマ( 閉鎖花)、キバナガンクビソウ、ゲンノショウコ、サラシナショウマ、シュウブンソウ、シラヤマギク、シロヨメナ、ススキ、センブリ、タイアザミ、ダイコンソウ、タマアジサイ、タムラソウ、ハナタデ、ヒメキンミズヒキ、ホトトギス、ナギナタコウジュ、ノコンギク、ハキダメギク、ハナワラビの仲間、バライチゴ、ヒメガンクビソウ、ヒメキンミズヒキ、ホトトギス、マルバダケブキ、マルバフジバカマ、ミズヒキ、モミジガサ( 残り花)、ヤマトリカブト、ヤマハギ、ヤマラッキョウ、ユウガギク、リュウノウギク、リンドウ、ワレモコウ
【 葉を観察した植物 】
チヂミザサ、ネズミガヤ、マツカゼソウ
【 蕾を観察した植物 】
ミミナグサ、メドハギ
【 果実を観察した植物 】
アオミズ、ガマズミ、キツネノボタン、コブシ、サンショウ、ツルシキミ、ツリバナ、バライチゴ、ホソバテンナンショウ、ミツバウツギ、ヤマボウシ
【 観察したシダ植物 】
ミツデウラボシ
〇 観察した野鳥類 〇
アカゲラ( 弁)、キセキレイ( 弁)、ガビチョウ、コゲラ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ホオジロ( 弁)、メジロ、ヤマガラ
〇 観察した主な昆虫 〇
アカタテハ、イナゴの仲間( 弁)、ウラナミシジミ、オオセンチコガネ、オオヘリカメムシ、ガガンボモドキ、クロヤマアリ、ジガバチの仲間
タンザワフキバッタ、ツマグロヒョウモン、トガリシロオビサビカミキリ、トラマルハナバチ、ヒメシロコブゾウムシ、ホソヒラタアブ
※( 弁)は弁財天付近で観察したもの

2021.05月03日(月)湯坂路生情報

天候快晴 温度11℃
○参加者:3名                          ○観察テーマ:「ニョイスミレ」の観察           ○観察コース:湯の花別荘駐車場〜湯坂路〜千条の滝〜金型駐車場

いつもは賑やかに歩く湯坂路ですが、今回は東京・横浜方面などからの欠席者が多く、参加者は三人の静かな自然情報です。風は冷たいものの、青空の下気持ちのいい山歩きです。2週間前に咲き誇っていたスミレの花々は終わりに近づき、ニョイスミレだけが花盛り。緑色の光沢をもったケブカトゲアシヒゲボソゾウムシ(リンゴコフキゾウムシ)を各所で見かけました。ホソバテンナンショウは大小様々で、20センチほどの高さに小さいながらも花を咲かせている姿はとても可愛らしかったです。あちこちから鳥のさえずりが聞こえたにもかかわらず、なかなかその姿を捉えることができませんでしたが、最後にキビタキを肉眼で確認できました。

〇 観察した主な昆虫 〇
イタドリハムシ、オオマルハナバチ、キイロスズメバチ、キクビアオハムシ、ケブカトゲアシヒゲボソゾウムシ、ニンフジョウカイの一種、ヒシバッタの仲間、ビロウドツリアブ、マルゴミムシの仲間、モモブトカミキリモドキ、ムネアカオオアリ、ヤマトシリアゲ、ヨコジマオオハリバエ

〇 観察した主な虫えい 〇
クリメコブズイフシ
《 本日のトップテン 》

《 本日のトップテン 》
@キビタキAニョイスミレBケブカトゲアシヒゲボソゾウムシCホソバテンナンショウDナツグミEヒガラFウマノアシガタGニガイチゴHハナイカダIイタドリハムシ

○ 観察した主な植物 ○
【 蕾を観察した植物 】
アカオニタビラコ、イヌザクラ、ウワバミソウ、ガマズミ、カモガヤ、コアジサイ、コゴメウツギ、スノキ、ツルシキミ、トチバニンジン、ニガナ、フタリシズカ、マユミ、ミズキ、ミツバウツギ、ヤマグワ、ヤマツツジ
【 花を観察した植物 】
アオキ、アカオニタビラコ、イタヤカエデ、イワニガナ、ウグイスカグラ、ウマノアシガタ、ウワバミソウ、オオタネツケバナ、カキドオシ、カタバミ、カントウタンポポ、カワラスゲ、カントウマムシグサ、クサボケ、ケキツネノボタン、スノキ、セイヨウタンポポ、タチツボスミレ、タニギキョウ、タネツケバナ、ツルシキミ、ナガバノタチツボスミレ、ナツグミ、ナツトウダイ、ニオイタチツボスミレ、ニガイチゴ、ニョイスミレ、ハナイカダ、フモトスミレ、ホウチャクソウ、ホソバテンナンショウ、マルバタチツボスミレ、ミツバアケビ、ミツバツチグリ、ミミナグサ、ムラサキケマン、モミジイチゴ、ヤブニンジン、ヤマグワ、ヤマスズメノヒエ
【 果実を観察した植物 】
アオキ、アケボノスミレ、エイザンスミレ、カンスゲ、クマシデ、セイヨウタンポポ、ツルシキミ、ハコネイトスゲ、マメザクラ、ミヤマカンスゲ、ムラサキケマン、ヤシャブシ、ヤブニンジン
【 葉を観察した植物 】
オオバノトンボソウ、センブリ、トンボソウ、ノギラン、フジアカショウマ、リュウノウギク、ヤマジオウ、ワレモコウ
【 観察したシダ類 】
ゼンマイ(胞子葉)
〇 観察した主な野鳥 〇
ウグイス、ガビチョウ、キビタキ、コゲラ、ヒガラ、ヒヨドリ、ミソサザイ、メジロ

2021.04月19日(月)湯坂路生情報

天候晴れ 温度11℃
○参加者: 7名                         ○観察テーマ:「ナツトウダイ」の観察           ○観察コース:湯坂路入り口〜湯坂路〜湯坂路入り口 
 

定例の第1月曜でなく第3月曜の19日に実施。そのため多くの花に出会えました。尾根道は刈り取られたススキが除かれていたので背の低い草にも十分に太陽光が当たっていました。湯坂路入口から鷹ノ巣山までの足元にはスミレの仲間の花々が広く続いていて、まるで「 すみれみち」。ナツトウダイも一面に見られました。この尾根道でシジミチョウの仲間のコツバメに出会いました。すぐには飛び立ちもせず、じっくり観察出来ました。多くの会員には初見です。早春だけに見られるチョウで翅の裏側の模様が渋い。千条の滝への下り始めに冬鳥のマヒワの群れに出会いました。何かをついばみながら移動して行きました。滝周辺ではミソサザイの囀りが響いていました。この千条の滝までの下り道に丸太等を使用した足場ができていて大変歩き易くなっていました。補修隊の皆さんのご苦労に感謝します。


《 本日のトップテン 》
@アケボノスミレAフモトスミレBマルバタチツボスミレCニオイタチツボスミレDエイザンスミレEミツバツチグリFオオルリGマヒワHコツバメヒメツチハンミョウ

○ 観察した主な植物 ○
【 花を観察した植物 】
アオキ、アカオニタビラコ、アケボノスミレ、アセビ、イロハモミジ、ウグイスカグラ、エイザンスミレ、オオイヌノフグリ、オオシマザクラ、カキドオシ、カンスゲ、カントウタンポポ、カントウミヤマカタバミ、キブシ、クサボケ、クロモジ、コクサギ、コチャルメルソウ、セイヨウタンポポ、センボンヤリ、タチツボスミレ、タニギキョウ、タネツケバナ、ツボスミレ、ツルシキミ、ナツグミ、ナツトウダイ、ニオイタチツボスミレ、ハコネイトスゲ、ヒメウワバミソウ、フモトスミレ、ヘビイチゴ、ホウチャクソウ、ホソバテンナンショウ、マメザクラ、マルバタチツボスミレ、ミチタネツケバナ、ミツバツチグリ、ミヤマカンスゲ、ムラサキケマン、モミジイチゴ、ヤマザクラ
【 蕾を観察した植物 】
カラマツ、トチバニンジン、マユミ、ミツバアケビ、ミツバウツギ、ヤマツツジ
【 果実を観察した植物 】
アオキ、エイザンスミレ、ヨゴレネコノメ
〇 観察した主な野鳥 〇
アオゲラ、イカル、ウグイス、エナガ、オオルリ、カケス、カワラヒワ、キジバト、コゲラ、コジュケイ、シジュウカラ、センダイムシクイ、ソウシチョウ、ノスリ、ヒガラ、ヒヨドリ、ホオジロ、マヒワ、ミソサザイ、メジロ、ヤマガラ
〇 観察した主な昆虫 〇
イタドリハムシ、キタテハ、クワコ( 空繭)、コツバメ、コハナバチの仲間、セアカツノカメムシ、ツマグロオオヨコバイ、ヒメツチハンミョウ、ビロウドツリアブ、ルリシジミ
○ その他観察したもの ○
スギナ胞子茎( ツクシ)、樹皮にムササビの爪痕

2020.10月05日(月)湯坂路生情報

天候曇りのち晴れ 温度11℃
○参加者: 7名                         ○観察テーマ:「ヤマトリカブト」の観察           ○観察コース:湯坂路入り口〜湯坂路〜湯坂路入り口 
 

太陽が見えず、雲の多い空を見上げ少し肌寒い中、出発しました。すぐにツルリンドウの赤い実に出会いました。毎年この実に出会うと嬉しくなります。歩いていくとノコンギクをはじめいろいろなキクがあちらこちらに咲いています。
爽やかな風がふき、ススキの穂がたなびき、すばらしい秋の景色です。そのそばで、紅葉しているゼンマイを観察しました。切株に土のついた跡があり、それはイノシシが体をこすった跡でした。その少し先には、ヤマトリカブトの群落がありました。
鷹の巣城跡を下って行く山道には、色とりどりの落ち葉で敷き詰められ、絵画の中を歩いているようでした。さらに下っていくとセンブリの蕾を見つけ、そのそばに来年咲くセンブリの芽も確認できました。また、木々の根元にフラスがあり、ナラ枯れの被害が広がっているようです。千条の滝近くで倒木の上にヤマアカガエルが日向ぼっこをしているのを見て今日の情報収集を終わりました。

○ 観察した昆虫類 ○
アサギマダラ、アブの仲間、イカリモンガ、イチモンジセセリ、オオセンチコガネ、オオヘリカメムシ、キタキチョウ、クロヒカゲ、コツチバチの仲間、トラマルハナバチ、ヒトツメカギバ、ヒナバッタ、フタスジヒラタアブ、ホシベッコウカギバ、ホシホウジャク、ムネアカオオアリ、モリオカメコオロギ、ヤドリバエの仲間、ヤマジガバチ、ヨモギハムシ
〇 その他観察したもの 〇
イノシシが体をこすった跡、カナヘビ( 爬虫類)、ザトウムシの仲間( 蛛形類)、テンニンソウの群落に鹿の食痕、ヤマアカガエル( 両生類)、ヤマカガシ( 爬虫類)

《 本日のトップテン 》
@ツリバナ( 実) Aアケボノソウ( 花) Bシロヨメナ( 花) Cアサギマダラ( 昆虫)Dイカリモンガ( 昆虫)Eヤマアカガエル( 両生類) Fススキ( 花) Gキントキヒゴダイ( 花) Hヤマハッカ( 花)Iオオハナワラビ( 胞子葉)

○ 観察した主な植物 ○
【 蕾を観察した植物 】
キッコウハグマ、センブリ、ツルシキミ、ナギナタコウジュ、ヤマラッキョウ、リュウノウギク、リンドウ、
【 花を観察した植物 】
アカネ、アキノキリンソウ、アケボノソウ、アシボソ、アズマヤマアザミ、アメリカセンダングサ、イヌタデ、イヌトウバナ、ウツボグサ、オトメアオイ、オニドコロ、オミナエシ、キバナガンクビソウ、キントキヒゴタイ、キンミズヒキ、ケチヂミザサ、ゲンノショウコ、サラシナショウマ、サワヒヨドリ( 咲き終わり )、シラヤマギク、シロバナイナモリソウ、シロヨメナ、ススキ、タイアザミ、タムラソウ、ダイコンソウ、ツユクサ、ツリフネソウ、テンニンソウ、ナガボハナタデ、ノコンギク、ハナタデ、ヒメキンミズヒキ、ヒメジソ、ヒメドコロ、ベニバナボロギク、ホトトギス、マツカゼソウ、マルバフジバカマ、ミズヒキ、ミツバ、モミジガサ、ヤマトリカブト、ヤマトリカブトの仲間、ヤマハッカ、ヤマホトトギス、ワレモコウ
【 果実を観察した植物 】
アオキ、アカネ、アケビ、アズマヤマアザミ、アメリカセンダングサ、アリノトウグサ、イタドリ、イヌショウマ、ウツボグサ、ウバユリ、ウマノミツバ、カリマタガヤ、ガマズミ、キッコウハグマ、コアジサイ、サルナシ( 山道に落ちていた)、シモツケソウ、シュウブンソウ、ダイコンソウ、ツリバナ、ツルシキミ、ツルニンジン、ツルリンドウ、ナガバハエドクソウ、ヌスビトハギ、ノブキ、バライチゴ、ヒメガンクビソウ、ヒヨドリバナ、フジアカショウマ、ホソバテンナンショウ、マユミ、ミズキ、ミズヒキ、ミツバアケビ、ヤマホトトギス
【 観察したシダ類 】
オオハナワラビ、ゼンマイ
○ 観察した野鳥類 ○
エナガ、カケス、コゲラ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、メジロ、ヤマガラ

2020.08月03日(月)湯坂路生情報

天候晴れ 温度11℃
○参加者: 5名                         ○観察テーマ:「シモツケソウ」の観察           ○観察コース:湯坂路入り口〜湯坂路〜湯坂路入り口 
 

コロナ禍や天候により本年度初めてです。待ちに待った梅雨明け。まずは湯坂路入口の林内を探索。眼下には新しく作られた林道も見え間伐もされて林内が以前に比べて明るい。皆伐などにより環境が激変する前にと気に掛けた幾つかの植物を確認しました。ススキの尾根道では歩く周辺の草刈りが行われたばかりの様でした。シモツケソウが花盛りで各所で見られました。バッタ類の跳躍もあちこちで。脱皮中のツユムシの仲間も見つけました。肢は抜けきらず翅もまだシワシワ。セミの脱皮は見ていますがバッタは初めてです。卵嚢を抱えたクモも目立ち、孵化した子グモの集団を守るアズマキシダグモが居ました。鷹ノ巣山手前では見上げる所にリョウブの花が満開。下り道になり千条ノ滝へ近付くにつれシロバナイナモリソウの花が目立ちきました。昨年の台風などで道の荒れが心配でしたが整備されて思った以上には歩き易かったです。感謝です。水量が多くスジになっていない千条ノ滝で一休みしてから帰路に着きました。

〇 観察した主な鳥類 〇
ウグイス、エナガ、クロツグミ、コゲラ、ソウシチョウ、ヒヨドリ、ホオジロ、メジロ、ヤマガラ
〇 観察したクモ形類 〇
アズマキシダグモ( 子グモを保護)、クサグモ、ジグモ、ザトウムシの仲間、ナガコガネグモ( 幼体)
○ その他の生きもの ○
アラゲキクラゲ( 菌類)、オビババヤスデ( 多足類)、カエンタケ( 菌類)
《 本日のトップテン 》
@リョウブAオオナンバンギセルBシロバナイナモリソウCシモツケソウDヤマユリEヤブキリFツユムシの仲間GヒノキゴケHカエンタケヒメシロコブゾウムシ

〇 観察した主な植物 〇
【 花を観察した植物 】
イヌトウバナ、ウツボグサ、ウバユリ、ウマノミツバ、オオナンバンギセル、オオバギボウシ、オオバコ、オカトラノオ、オトギリソウ、ガクアジサイ、クサアジサイ、コウゾリナ、コバギボウシ、シシウド、シモツケソウ、シロバナイナモリソウ、ダイコンソウ、タマアジサイ、チダケサシ、トキワハゼ、トンボソウ、ナガバハエドクソウ、ヌスビトハギ、ハコネキンミズヒキ、バライチゴ、ヒメキンミズヒキ、ヒメヤブラン、ヒヨドリバナ、フジアカショウマ、ボタンヅル、マツカゼソウ、マルバハギ、ミツバ、ミミナグサ、モミジガサ、ヤマキツネノボタン、ヤマジオウ、ヤマニガナ、ヤマユリ、リョウブ
【 果実を観察した植物 】
ガマズミ、クルマムグラ、コアジサイ、ジャノヒゲ、ツルシキミ、トチバニンジン、ナワシロイチゴ、ハコネハナヒリノキ、ハナイカダ、バライチゴ、フタリシズカ、ホソバテンナンショウ、マユミ、ミズキ、ミツバウツギ、モリイバラ
【 蕾を観察した植物 】
アリノトウグサ、オミナエシ、キッコウハグマ、ノコンギク、ヒメガンクビソウ
【 葉を観察した植物 】
オトメアオイ、ヒノキゴケ( 蘚苔類)、ランヨウアオイ
〇 観察した主な昆虫 〇
アオスジアゲハ、アカハナカミキリ、イシノミ、イナゴモドキ、ウシアブ、オオセンチコガネ、オオヒラタシデムシ、オオヘリカメムシ、オオモンクロクモバチ、カヤキリ幼虫、カラスアゲハ、キイロスズメバチ、キマダラセセリ、クスサンの空繭、スジグロシロチョウ、ツユムシの仲間( 脱皮中)、トラマルハナバチ、ナシカメムシ、ニイニイゼミ( 声)、ニワハンミョウ、ヒメクロオトシブミ、ヒメシロコブゾウムシ( 交尾中)、ヒメスジコガネ、フキバッタの仲間、ミカドジガバチ、ミンミンゼミ( 声)、ムネアカオオアリ、モンキアゲハ、ヤブキリ、ヤマキマダラヒカゲ、ヤマジガバチ、ヤマトシリアゲ、ヨツスジハナカミキリ

2019.12月02日(月)湯坂路生情報

天候雨 温度11℃
○参加者: 計11名(PV10名VC1名)              ○観察テーマ:「トウゲシバ」の観察             ○観察コース:湯坂路入り口〜湯坂路〜湯坂路入り口 
 

今年度最後の湯坂路コースです。大雨が予想されることもあり、早めに切り上げてビジターセンターで昼食をとる予定としました。総勢11名でにぎやかにスタートです。距離が短い分、バラ科キイチゴ属の木々、トウゲシバの胞子嚢、シダの前葉体、前回見たトリカブト、以上の4つをテーマに観察することとしました。湯坂路入り口付近で観察予定のナワシロイチゴは、一帯が刈られていて見つけることができませんでした。途中から小道に入ると、バライチゴ、ニガイチゴ、クマイチゴ、モミジイチゴを立て続けに見ることができました。前回、黄色い胞子嚢を観察したトウゲシバは、残念ながら変化が見られませんでした。そのあと茶色い毛むくじゃらのエビガライチゴ、そしてクサイチゴを見ることができました。トリカブトは種を同定できず、宿題となりました。シダの前葉体は地肌が現れた急斜面に多くあり、前葉体から小さい葉を一枚だけ出したシダの赤ちゃんと共にしっかりと観察しました。冬支度へ進んだ景色の中で、ノガリヤスの穂が佇んでいました。その近くにツルリンドウの赤い実が色を添えていました。帰り道では予報通り雨足が強くなりました。イロハモミジの幹についたヒメノキシノブと枝から滴り落ちる水の様子は風情があり、雨の日でこそ見られる、とっておきの贈り物でした。よく見ると、なんとそのイロハモミジの幹に直径一センチほどのワイヤーが食い込んでいました。それをものともせずに逞しく育っている植物の力強さを改めて感じました。雨が激しくなり、早々にビジターセンターへ移動し、皆で楽しくお昼をいただきました。

○観察した主な植物○
【 花を観察した植物 】

ノコンギク
【 果実を観察した植物 】
キッコウハグマ、センブリ、ツルリンドウ、トリカブトの仲間、ノガリヤス、ヒメガンクビソウ、マツカゼソウ、モミジガサ
【 葉を観察した植物 】
エビガライチゴ、クサイチゴ、クマイチゴ、ツルシキミ、ニガイチゴ、バライチゴ、モミジイチゴ
【 観察したシダ類 】
トウゲシバ、ノキシノブ、ヒメノキシノブ、シダの前葉体
〇 観察した主な鳥 〇
ジョウビタキ、ヒヨドリ


≪本日のトップテン≫
@バライチゴ( 葉)Aニガイチゴ( 葉)Bクマイチゴ( 葉) Cモミジイチゴ( 葉)Dエビガライチゴ( 葉)Eクサイチゴ( 葉)Fツルリンドウ( 実) Gトウゲシバ( 胞子嚢).ノガリヤス( 果実)Iシダの前葉体

2019.11月04日(月)湯坂路生情報

天候晴れ 温度9℃
○参加者: 計6名(PV5名VC1名)               ○観察テーマ:「センブリ」の観察                
 気温9度、かなり寒い中の出発です。先月の台風や大雨で、今日は湯坂道のコースがどのようになっているか、とても心配でした。いつもの出発のところから国道1号線には、やはり先日の大雨の土砂が道の脇や歩道にあり、かなりの勢いで雨水が流れたと思われました。その歩道のフェンスに可愛いミノムシをいっぱい見つけました。なんだかなつかしい友に会ったような気持ちになりました。触ってみると動きます。細くて小さい小枝をよく見つけて作ったなと感心します。
湯坂道の入り口を進んで行くとキッコウハグマやヤブタバコやセンブリなど秋の花が私達を迎えてくれました。センブリはいっぱいの蕾をつけていました。あと2、3日できっと満開になることと思いました。そこで一年目のセンブリの葉と2年目になると花をつけるセンブリの葉の違いについて話を聞きました。また、山道にリュウノウギクがあちらこちらに群生して咲き、それは見事でした。鷹巣山山頂、暖かい日差しを受け、青空の下でお弁当をいただきました。アキアカネが羽を大きく広げて飛んでいました。秋を満喫できた1日でした。

○ 観察した野鳥類 ○
ウグイス、カケス、ガビチョウ、ヒヨドリ、
○ 観察した昆虫類 ○
アキアカネ、カナヘビ、タンザワフキバッタ、ヒナバッタ、
〇その他〇
クサイ、ジャゴケ、シロカネイソウロウグモ、字書き虫の仲間、ナガコガネグモ、ハチの巣、ホコリダケの仲間、マルハナバチの仲間、ミノムシの仲間、
《 本日のトップテン 》
@リュウノウギク( 花)Aセンブリ( 花・ 蕾)Bツルリンドウ( 花・ 実)Cヤマラッキョウ( 花)Dリンドウ( 花)Eノコンギク( 花)Fヤマトリカブト( 花)Gホソバテンナンショウ( 実)HフユノハナワラビIアキアカネ

○観察した主な植物○
【 葉を観察した植物 】

アリノトウグサ、エビガライチゴ、カワラスゲ、クサボタン、
【 蕾を観察した植物 】
アセビ、キッコウハグマ、センブリ、ツルシキミ、リンドウ
【 花を観察した植物 】
アキノキリンソウ、アキノタムラソウ、アズマヤマアザミ、イヌタデ、イヌトウバナ、ガンクビソウ、キッコウハグマ、ゲンノショウコ、コウゾリナ、コセンダングサ、コボタンヅル、シラヤマギク、シロヨメナ、スズメノヒエ、センブリ、タイアザミ、ツルリンドウ、ナガボハナタデ、ノコンギク、ハキダメギク、ハナタデ、マツカゼソウ、ミズ、ヤブタバコ、ヤマトリカブト、ヤマラッキョウ、リュウノウギク、リンドウ
【 果実を観察した植物 】
アカネ、アキノキリンソウ、アシボソ、アマチャヅル、イタドリ、イヌトウバナ、ウツボグサ、オオバコ、オカトラノオ、オトコヨモギ、カゼクサ、キッコウハグマ、キンエノコロ、キンミズヒキ、ケチヂミザサ、ゲンノショウコ、コチヂミザサ、サラシナショウマ、サルトリイバラ、シシウド、ススキ、タチツボスミレの閉鎖花、タマアジサイ、チカラシバ、ツルリンドウ、トダシバ、ナガエコナスビ、ナギナタコウジュ、ネズミガヤ、ネズミノオ、ノガリヤス、ハシカグサ、バライチゴ、ヒメガンクビソウ、ヒメキンミズヒキ、フジアカショウマ、フジテンニンソウ、ホソバテンナンショウ、ホタルブクロ、ミズヒキ、ミツバウツギ、モミジガサ、ヤマトリカブト、ヤマハッカ、ヤマユリ、ヨモギ
【 観察したシダ類 】
イノデモドキ、ウラジロ、クラマゴケ、ゼンマイ、トウゲシバ、フユノハナワラビ、ミゾシダ

2019.10月07日(月)湯坂路生情報

天候晴れ 温度26℃
○参加者: 計8名(PV6名VC2名)               ○観察テーマ:「トンボソウ」の観察                
 湯坂路の防火帯では毎年晩秋に草刈りが行われるが、今年はもう路側の草が刈り込まれ、例年ほどの華やかさはない。それでも
やや奥まった日陰でシロヨメナやヤマトリカブトなどが見事な花を見せてくれた。ハコネキンミズヒキを見つけてキンミズヒキ・ヒメキンミズヒキとの違いを見比べてオシベを数えた。イヌコウジュ・イヌトウバナ・ヒメジソでも首をかしげながらワイワイ・ガヤガヤ、なかなか納得できない。かつてはよく見られた花が見られなくなって寂しい思いをしながらも、楽しいひとときを過ごすことができた。

○ 観察した昆虫類 〇
アキアカネ、イチモンジセセリ、ウラナミシジミ、オオヘリカメムシ、カマドウマの仲間、キタキチョウ、クロウリハムシ、コバネイナゴ、サクラコガネ、センチコガネ、ツマグロオオヨコバイ、トラマルハナバチ、ナシカメムシ、ナミテントウ、ハムシの仲間、ヒシバッタの仲間、ヒナバッタ、ホシベッコウガギバ、ホシホウジャク、ムネアカオオアリ
○ 観察した野鳥類 〇
ウグイス、エナガ、カケス、コゲラ、シジュウカラ、ハシブトガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、メジロ
○ その他観察したもの 〇
イシサワオニグモ、ザトウムシ、ジョロウグモ、シラヤマギクの虫えい、ナガコガネグモ、ミドリババヤスデ、ヤマアカガエル

○観察した主な植物○
【 葉を観察した植物 】

アキノキリンソウ、アキノタムラソウ、アシボソ、アズマヤマアザミ、イヌコウジュ、イヌタデ、イヌトウバナ、ウツボグサ、オミナエシ、ガンクビソウ、キントキヒゴタイ、コウゾリナ、サラシナショウマ、サワヒヨドリ、シモツケソウ、シラヤマギク、シロバナイナモリソウ、シロヨメナ、センブリ、タイアザミ、ダイコンソウ、タチツボスミレ、ツリフネソウ、テンニンソウ、ナガボハナタデ、ノコンギク、ハコネキンミズヒキ、ハシカグサ、ハナタデ、ハバヤマボクチ、ハンゴンソウ、ヒメジソ、ヒメムカシヨモギ、ホトトギス、マルバハギ、マルバフジバカマ、ミミナグサ、ヤブタバコ、ヤマトリカブト、ヤマハッカ、ヤマラッキョウ、リュウノウギク
【 蕾を観察した植物 】
コボタンヅル、ナギナタコウジュ、リンドウ
【 果実を観察した植物 】
アカネ、アマチャヅル、イタドリ、イトハナビテンツキ、ウバユリ、オオバコ、オトコヨモギ、キンエノコロ、キンミズヒキ、ゲンノショウコ、ササガヤ、ススキ、スズメノヒエ、ツルニガクサ、ツルリンドウ、トダシバ、ネズミガヤ、ネズミノオ、ノガリヤス、ヒメキンミズヒキ、フジアカショウマ、ホソバテンナンショウ、ミズヒキ、ミツバウツギ、モミジガサ、ヤマハギ、ヤマユリ
【 葉を観察した植物 】
アリノトウグサ( 紅葉)、エビガライチゴ( 茎の刺も)、スズムシソウ、ナルコユリ、マルバノホロシ
【 観察したシダ類 】
ゼンマイ( 胞子葉の上部に栄養葉がついていた)、ハナワラビ類( ウスイハナワラビ?を含む)

2019.09月02日(月)湯坂路生情報

天候晴れ 温度26℃
○参加者: 計8名(PV6名VC2名)               ○観察テーマ:「トンボソウ」の観察                
9月になり、朝は少し涼しくなりましたが、日中はまだまだ日差しが厳しくなりそうな中、出発しました。今日は、どんな出会いがあるだろうと歩き始めるとすぐにトンボソウがいっぱい咲いていました。小さな黄緑色の花をつけていました。
日差しが照り付けるが、爽やかな風がふき、空を見上げるとアキアカネやウスバキトンボが飛び交い、いくら暑いとは言え、確実に秋は訪れているなと感じました。また、ツタウルシの葉が黄色に紅葉し始めていました。
湯坂道の両側は、イノシシに掘り起こされていました。
鷹の巣城跡を下って行くと、登山道の草刈がされてあり、とても歩きやすくなっていました。でも、楽しみにしていました植物に出会うことができずに、ちょっと残念なことでした。途中、何組かのハイカーと出会い、マムシにも出会うことができました。千条の滝の近くでは、7月に見つけたツチアケビが、大きな大きなウインナーソーセージのような実をいっぱいつけていました。

【 観察したシダ類 】
ノキシノブ、ヒメノキシノブ
○ 観察した野鳥類 ○
アオゲラ、ウグイス、エナガ、カケス、ソウシチョウ、ノスリ、ハシブトガラス、ヒガラ、メジロ
○ 観察した昆虫類 ○
アオスジアゲハ、アカハナカミキリ、アキアカネ、アサギマダラ、アシグロツユムシ、イチモンジセセリ、ウスバキトンボ、オオヘリカメムシ、キタキチョウ、クロヤマアリ、コバネイナゴ、ザトウムシの仲間、ジャコウアゲハ、ダイミョウセセリ、タンザワフキバッタ、ツクツクボウシ、トラマルハナバチ、ハサミツノカメムシ、ヒトツメガギバ、ヒナバッタ、ヒメシロコブゾウムシ、ムネアカオオアリ、ミスジシリアゲ、ミンミンゼミ、モリオカメコオロギ、モンキアゲハ、ヤマクダマキモドキ、二ホントカゲ、
〇 その他観察したもの 〇
マムシ、ハイイロチョッキリの産卵痕(コナラ)、イノシシの土耕跡

《 本日のトップテン 》

@オオカモメヅル Aトンボソウ Bハコネキンミズヒキ Cツルニガクサ Dツチアケビ Eヒメガンクビソウ Fモミジガサ Gアキアカネ Hヒナバッタ Iノブキ

○観察した主な植物○
【 葉を観察した植物 】
オオバウマノスズクサ、カモメヅルの仲間、キクバドコロ、キントキヒゴダイ、クマシデ、サンカクヅル、シオデ、スズダケ、センブリ、センボンヤリ、ツタウルシ、ナベワリ、ハリギリ、ヒメウワバミソウ、マツブサ、マルバノホロシ、ヤマノイモ
【 蕾を観察した植物 】
アズマヤマアザミ、キクアザミ、キッコウハグマ、キントキヒゴダイ、サラシナショウマ、シュウブンソウ、ジュズスゲ、ダイコンソウ、ネコハギ、ノブキ、ヒメガンクビソウ、フジテンニンソウ、ヤブタバコ、ヤマニガナ、ヤマホトトギス、ヤマラッキョウ、ヨモギ
【 花を観察した植物 】
アカバナ、アキノタムラソウ、アズマヤマアザミ、アマチャヅル、イタドリ、イヌコウジュ、イヌトウバナ、ウツボグサ、オオカモメヅル、オオバコ、オオバコアカソ、オトギリソウ、オトコエシ、オニドコロ、オミナエシ、カタバミ、キバナガンクビソウ、キンミズヒキ、ゲンノショウコ、コウゾリナ、コバギボウシ、シラヤマギク、シロバナイナモリソウ、シロヨメナ、ススキ、セイヨウタンポポ、タイアザミ、ダイコンソウ、タマアジサイ、ツユクサ、ツルニガクサ、ツルリンドウ、トダシバ、トンボソウ、ヌスビトハギ、ノコンギク、ノブキ、ハコネキンミズヒキ、ハシカグサ、バライチゴ、ヒメキンミズヒキ、ヒメドコロ、フジテンニンソウ、ヘクソカズラ、ホンモンジスゲ、マツカゼソウ、マルバダケブキ、ミズタマソウ、ミズヒキ、ミミナグサ、ムラサキニガナ、メドハギ、モミジイチゴ、モミジガサ、ヤブハギ、ヤマキツネノボタン、ヤマニガナ、ヤマハギ、ヤマホタルブクロ、ヤマホトトギス、ユウガギク
【 果実を観察した植物 】
アカバナ、アリノトウグサ、ウツボグサ、ウバユリ、ウマノミツバ、オオカモメヅル、オオバギボウシ、オオバコアカソ、オオバジャノヒゲ、オカトラノオ、クサイ、コアジサイ、コチヂミザサ、シシウド、シモツケ、シモツケソウ、シロバナイナモリソウ、セイヨウタンボボ、チヂミザサ、ツチアケビ、ツルシキミ、トダシバ、ナガバノハエドクソウ、ノブキ、ハコネハナヒリノキ、バライチゴ、ヒメノガリヤス、フジアカショウマ、フタリシズカ、ホウチャクソウ、ホソバコガク、マムシグサ、ミズタマソウ、ミツバウツギ、ミミナグサ、ムラサキニガナ、モリイバラ、ヤシャブシ、ヤブレガサ、ヤマアワ、ヤマカモジ

2019.08月5日(月)湯坂路生情報

天候晴れ 温度26℃
○参加者: 計8名(PV7名VC1名)               ○コース:型研修所駐車場.千条の滝(往復) 湯の花高原別荘地.湯坂路入口.鷹ノ巣山途中(往復)          ○観察テーマ:「ヤマジオウ」の観察                
長かった今年の梅雨が明け、本格的夏の猛暑が続くようになって最初の湯坂路です。今日も朝から鋭い日差しが容赦なく照り付け、厳しい状況の中での活動でしたが、無理をせず十分に水分補給をするように気を付けて行動しました。
このような厳しい環境にも関わらず、予想外に多くの花々に出会うことができ、春に花が咲いた植物が果実を結んでいるのを沢山観察できました。天気が良いためか、活発に活動している昆虫類にも沢山出会いました。
2、3気になることもあります。道端がイノシシに荒らされていること、もう完全に駆除できたかと思っていたオオハンゴンソウが3か所で派手な黄花を咲かせていたこと。これらは丁寧に根から取り除き持ち帰り処分しました。そして千条の滝へ下る道に生えているオオバノトンボソウとトンボソウの数がかなり少なくなったうえに、花柄の先にある花がどれも褐色に朽ちていたことです。何か病気にでもなっているのか心配です。コースの終着地では、この猛暑の中豊富な水量で我々に涼を与えてくれた千条の滝を見、その先の道端ではピンクのかわいい花をつけたヤマジオウを見ながら今日の観察を終えました。

○ 観察した野鳥 〇
【 声を聴いたもの 】
アオゲラ、イカル、ウグイス、ガビチョウ、クロツグミ、コゲラ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ヒガラ、ホオジロ、メジロ、ヤマガラ
○ 観察した昆虫類 〇
アカハナカミキリ、アオハナムグリ、オオヘリカメムシ、オナガアゲハ、オニヤンマ、オバボタル、カラスアゲハ、キタキチョウ、キマダラセセリ、キマワリ、コアオハナムグリ、コバネイナゴ、コミスジ、セアカツノカメムシ、セマダラコガネ、センチコガネ、ダイミョウセセリ、タンザワフキバッタ、ナミホシヒラタアブ、ヒメギス、ヒメシロコブゾウムシ、マドガ、マメコガネ、ムネアカオオアリ、ヤツメカミキリ、ヤマトシジミ、ユウマダラエダシャク、ヨツスジハナカミキリ、ジャコウアゲハ幼虫、タケカレハ幼虫、フクラスズメ幼虫、ヤママユ幼虫

《 本日のトップテン 》

@オオカモメヅル Aジャコウアゲハ幼虫 BヤマジオウCウバユリDシシウドEヒメヤブランFツチアケビGシロバナイナモリソウHタテヤマギクイヌヌマトラノオ

○観察した主な植物○
【 蕾を観察した植物 】
アリノトウグサ、オオナンバンギセル、オオバノトンボソウ、コボタンヅル、サラシナショウマ、サワヒヨドリ、ジャノヒゲ、シラヤマギク、タイアザミ、タマアジサイ、トンボソウ、ノゲシ、ノコンギク、ヒメガンクビソウ、ヒメシロネ、マツカゼソウ、モミジガサ、ヤマホトトギス
【 葉を観察した植物 】
センブリ、ツルリンドウ
【 花を観察した植物 】
アキノタムラソウ、アリノトウグサ、イヌガラシ、イヌコウジュ、イヌトウバナ、イヌヌマトラノオ、ウツボグサ、ウバユリ、ウマノミツバ、エゾタチカタバミ、オオカモメヅル、オオバギボウシ、オオバコ、オオハンゴンソウ、オカトラノオ、オトギリソウ、オトメアオイ、オミナエシ、キランソウ、キンミズヒキ、コウゾリナ、コバギボウシ、コマツナギ、シシウド、シモツケソウ、シロバナイナモリソウ、ダイコンソウ、タチツボスミレ、タテヤマギク、タニタデ、チダケサシ、ツチアケビ、ツユクサ、ツルニガクサ、ドクダミ、ナガエオオカモメヅル、ナガエコナスビ、ナガバハエドクソウ、ニガナ、ヌスビトハギ、ヌマトラノオ、ノゲシ、ノコンギク、ハナハマセンブリ、バライチゴ、ヒメキンミズヒキ、ヒメジョオン、ヒメヤブラン、ヒヨドリバナ、フジアカショウマ、マルバハギ、ミズタマソウ、ミツバ、ミミナグサ、ヤマキツネノボタン、ヤマジオウ、ヤマニガナ、ヤマホタルブクロ、ヤマユリ、リョウブ
【 果実を観察した植物 】
イヌガラシ、ウマノミツバ、オオバコ、オオバジャノヒゲ、オニタビラコ、クマシデ、コウゾリナ、タチツボスミレ、ツチアケビ、テンナンショウの仲間、ナワシロイチゴ、ノギラン、ハコネハナヒリノキ、 バライチゴ、フタリシズカ、ホウチャクソウ、ミツバ、ミツバウツギ、ミミナグサ、ムカゴイラクサ、モリイバラ、ヤマニガナ、ヤマホタルブクロ
【 観察したイネ科、イグサ科の植物 】
カモジグサ、クサイ、ヒメノガリヤス、ヤマアワ、ヤマカモジグサ
【 観察したシダ植物 】
ヘビノネゴザ、ヤマイヌワラビ

2019.07.1(月)湯坂路生情報

天候雨 温度26℃
○参加者: 計7名(PV6名VC1名)               ○コース:型研修所駐車場.千条の滝(往復) 湯の花高原別荘地.湯坂路入口.鷹ノ巣山途中(往復)          ○観察テーマ:「サネカズラ」の観察                
 
雨降りの日。先月からの変化を確認したいのですが、雨の中、危険の無いようルートを決めました。通常のコースから反対方向に千条の滝までの往復と、そこから車で移動し、湯の花高原別荘地から湯坂路入口から傾斜の少ないところだけ観察することになりました。ただ、そのコースだと先月に確認したツチアケビの場所には行けません。気になりなりながらも安全第一で出発しました。同じ道を歩いても目線が変わります。しかも、いつもはコースの終わりのさっと通過する場所もしっかりと観察しました。
前半の千条の滝までの往復では、さっそく、たくさんのギンリョウソウを見つけました。ここで見るのは初めてです。もう少し行くと、今度は左側にサネカズラの花がありました。その反対側の苔むした岩の上を真っ白なサワガニが歩いていました。すぐそばに小さいカニもいます。親子なのかも知れません。
千条の滝に着くと、いつもより滝の水量が多いようです。ここで、大発見がありました。滝の向かい付近にツチアケビがありました。Oさんの大殊勲です。これで心残りが解消しました。ありがとうございました。雨も小降りになりました。この後、湯坂路入口付近に移動しましたが、傘を出したりしまったりしながら観察を続けました。安全を確保しながら歩きましたが、雨の日も楽しい観察会でした。

○ 観察した野鳥類 ○
ウグイス、ガビチョウ、キビタキ、コジュケイ
○ 観察した昆虫類 ○
ジャコウアゲハ、スグリゾウムシ、セアカツノカメムシ、トホシカメムシ、ヒシバッタの仲間

《 本日のトップテン 》
@ツチアケビAオオバジャノヒゲBシロバナイナモリソウCバライチゴDシモツケソウEヤマボウシFアカショウマGホソバコガクHミツバウツギ(果実サワガニ親子)

○観察した主な植物○
【 蕾を観察した植物 】
オオバノトンボソウ、コウゾリナ、タマアジサイ、チダケサシ、ツチアケビ、ドクダミ、トンボソウ、ナガバハエドクソウ、ナルコユリ
【 花を観察した植物 】
アカショウマ、イワガラミ、ウマノミツバ、エゴノキ、エゾタチカタバミ、オオバジャノヒゲ、オニノゲシ、オランダミミナグサ、ガクアジサイ、カモジグサ、カントウタンポポ、カントウマムシグサ、キランソウ、ギンリョウソウ、コアジサイ、サネカズラ、シモツケソウ、シロツメクサ、シロバナイナモリソウ、シロヨメナ、セイヨウタンポポ、ダイコンソウ、テイカカズラ、テリハノイバラ、ドクダミ、ナガエコナスビ、ニガナ(終り)、ニシキウツギ、ハナニガナ、バライチゴ、ハルジオン、ヒメジョオン、ホソバコガク、ホソバテンナンショウ、ミズキ、ミツバツチグリ、ミヤマイボタ、ムラサキシキブ、ヤマアジサイ、ヤマキツネノボタン、ヤマボウシ、ヤマホタルブクロ、ユキノシタ
【 果実を観察した植物 】
キイチゴ、キクムグラ、クマイチゴ、コクサギ、ナツグミ、ナツトウダイ、ナワシロイチゴ、ニガイチゴ、フタリシズカ、ヘビイチゴ、マユミ、ミツバウツギ、ヤブヘビイチゴ、ヤマトウバナ
【 観察したシダ植物 】
ジュウモンジシダ、ノキシノブ、ヒメノキシノブ、ベニシダの仲間、ミゾシダ
【 その他観察した植物 】
アカネ、アキグミ、アケボノソウ、イヌザンショウ、エゾタチカタバミ、オオバウマノスズクサ、オオバギボウシ、カモジグサ、クサコアカソ、コオニユリ、コモチマンネングサ、サルナシ、サンショウ、シシウド、ジャゴケ、シュウブンソウ、ツタウルシ、ドジョウツナギ、トンボソウ、ナツトウダイ、ヒメシロネ、ミツデウラボシ、ヤマジオウ、ヤマユリ               ○ その他観察したもの ○
カタツムリ、クモの卵塊、ザトウムシ、サワガニ、シカの食痕

2019.06.3(月)湯坂路生情報

天候晴れ 温度26℃
○参加者: 計6名(PV5名VC1名)               ○コース:湯ノ花別荘地〜湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜浅間山〜千条の滝〜金型研修所駐車場            ○観察テーマ:「タンナサワフタギ」の観察                
 
曇り空で、暑くもなく寒くもなく、歩きやすい日でした。花は春の花から初夏の花に代わる端境期ですが、沢山の花を見ることが出来ました。ニョイスミレは未だ沢山咲いており、黄色い花のニガナ、ハナニガナは満開でした。コアジサイは蕾の状態が多く、わずかですが咲いていました。マムシグサの仲間をよく見かけました。ホソバテンナンショウ、カントウマムシグサ、ムラサキマムシグサです。長い筒状の苞で雨水が入らないように蓋までついている形が面白いです。甘い匂いで虫を誘い受粉するのですが、毎年の成長状態に応じて性転換し、受粉しやすい構造に花が変化するのは興味深いです。しかし今日の一番は何と言ってもタンナサワフタギです。久しぶり(8年ぶり)に満開の状態でした。懐かしさの余り皆で堪能しました。湯坂路の入り口周辺でミソサザイが囀っていました。ミソサザイは川沿いの倒木、岩の上で囀るのですが、高い杉の木のてっぺんで囀っているのを見たのは初めてでした。しかし、今日は何と言ってもサンコウチョウの囀りを聞いたことです。鳴いていた周辺は繁殖の条件を満たしている環境です。繁殖しているのかも知れません。
昆虫はジャコウアゲハがよく飛んでいましたが、今日の一番はアオハムシダマシです。青、緑、赤、紫などに輝く虫でタマムシと並んで、国内で最も美しい甲虫と言われています。VC周辺ではよく見かけますが、湯坂路で見たのは初めてでした。花、鳥、虫に楽しんだ観察会でした。

〇観察した野鳥類〇                   アオバト、アオゲラ、イカル、ウグイス、オオルリ、ガビチョウ、キビタキ、クロツグミ、コゲラ、コジュケイ、サンコウチョウ、センダイムシクイ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、ホオジロ、ミソサザイ、メジロ、ヤマガラ

〇その他観察した昆虫・他〇              アオハムシダマシ、アカクビナガハムシ、エゾアオカメムシ、オオトビサシガメ、オオヘリカメムシ、オナガアゲハ、クスサンの繭(透かし俵)、クマバチ、クロジョウカイ、クロヤマアリ、クワハムシ、コメツキムシの仲間、ジャコウアゲハ、ジョウカイボン、スグリゾウムシ、スジグロシロチョウ、セアカツノカメムシ、センチコガネ、ダイミョウセセリ、ハバチの仲間、バラルリツツハムシ、ヒシバッタの仲間、ヒメキマダラセセリ、ヒメシロコブゾウムシ、ヒメツチハンミョウ、ヒラズネヒゲボソゾウムシ、ヒロオビトンボエダシャクの幼虫、マドガ、ムネアカオオアリ

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
イワガラミ、オオバノトンボソウ、ガマズミ、シモツケ、ツチアケビ、ドクダミ、トチバニンジン、ナルコユリ

【花を観察した植物】アオオニタビラコ、アカオニタビラコ、イヌガラシ、ウマノアシガタ、エゾタチカタバミ、オククルマムグラ、オニウシノケグサ、オランダミミナグサ、カモガヤ、カモジグサ、カントウマムシグサ、キクムグラ、キランソウ、クゲヌマラン、クサイ、クサボケ、ゲンノショウコ、コアジサイ、コウゾリナ、コゴメウツギ、コヌカグサ、シモツケソウ、シロツメクサ、スズメノカタビラ、セイヨウタンポポ、タイアザミ、タンナサワフタギ、チチコグサ、ツクバネウツギ、ドジョウツナギ、トボシガラ、ニガナ、ニシキウツギ、ニョイスミレ、ハナニガナ、ハルジオン、ハンショウズヅル、ヒメウワバミソウ、フジ、フタリシズカ、ホウチャクソウ、ホソバテンナンショウ、マユミ、ミズキ、ミツバツチグリ、ミノボロスゲ、ミミナグサ、ミヤマイボタ、ムラサキマムシグサ、ヤブデマリ、ヤマツツジ、ヤマトウバナ、ヤマハタザオ

【果実を観察した植物】イヌザクラ、スズメノヤリ、センボンヤリ、タマツリスゲ、ツルシキミ、ナツトウダイ、ハコネイトスゲ、ヤマザクラ

【その他を観察した植物】アカショウマ、アカネ、アケボノスミレ、オオバウマノスズクサ、オトメアオイ、カワラスゲ、キクバドコロ、キヨタキシダ、サルトリイバラ、シバ、シラコスゲ、ゼンマイ、タテヤマギク、タムラソウ、ノキシノブ、ハコネグミ、ヒメシロネ、ヒメノキシノブ、ホガエリガヤ、ホソバシオデ、モミジガサ、モリイバラ、ヤマラッキョウ

その他観察したもの ○
アオキミフクレフシ(虫えい)、シカの食痕(ハルジオン)、ドロハマキチョッキリの揺籃

《 本日のトップテン 》
@アオハムシダマシ(昆虫)Aサンコウチョウ(野鳥、囀り)Bタンナサワフタギ(満開)Cハナニガナ(満開)Dコアジサイ(花)Eムラサキマムシグサ(花)Fヤマツツジ(花)Gハンショウヅル(花)Hヤマトウバナ(花)Iニシキウツギ(花)

2019.05.13(月)湯坂路生情報

天候曇り 温度26℃
○参加者: 計7名(PV5名VC2名)               ○コース:湯ノ花別荘地〜湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜浅間山〜千条の滝〜金型研修所駐車場            ○観察テーマ:「ナベワリ」の観察                
 
今日はビジター2名を加え、7名でにぎやかにスタートです。まず湯の花別荘駐車場のシダの観察です。ヘビノネゴザやイヌガンソクは葉を展開したばかり、ゼンマイは茶色の胞子葉が目立ちます。一号線から湯坂路に入って上を見上げるとナツグミの花が真っ盛りです。昨日降った雨のおかげでしょうか、ワレモコウが葉の縁に水滴をつけ、キラキラ光る様子はまるで可愛らしいビーズの飾りのようです。3週間前には一面に広がっていたスミレはまばらになり、初夏へ向かう緑の美しい景色に変わっていました。それでもまだ咲き残っていたタチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ、マルバタチツボスミレを比較観察しました。    鷹巣山を下り、期待したイヌザクラは残念ながら咲いていませんでしたが、枝先には沢山の蕾がついていました。千条の滝への下りでは、ナベワリが期待通り咲いていて、皆で這いつくばっての撮影会です。暖かくなり前回(4月22日)に比べてたくさんの虫や鳥に出会えました。心配された雨は降らず、観察を無事終えることができました。

〇観察した野鳥類〇                   アオゲラ、イカル、ウグイス、オオルリ、カケス、ガビチョウ、キビタキ、クロツグミ、コゲラ、シジュウカラ、センダイムシクイ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、ホオジロ、ミソサザイ、メジロ、ヤマガラ

〇観察した昆虫・他〇                  オオヘリカメムシ、クビナガムシ、クロジョウカイ、シロオビナカボソタマムシ、ジョウカイボン、トガリヒメバチの仲間、ナガゴミムシの仲間、ナナフシ、ナナホシテントウ、ヒシバッタの仲間、ヒメアカホシテントウ、ヒメシロコブゾウムシ、ヒメツチハンミョウ、ヒラズネヒゲボソゾウムシ、ヒラタアブの仲間、ビロウドツリアブ、ムネアカオオアリ

≪本日のトップテン≫@イヌザクラ(蕾)Aホソバテンナンショウ(花)Bハコネダケ(花)Cナベワリ(花)Dニョイスミレ(花)Eミツバアケビ(花)Fナツグミ(花)Gツリバナ(花)Hヒメシロコブゾウムシ Iクロツグミ

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
イヌザクラ、ガマズミ、コアジサイ、コゴメウツギ、タンナサワフタギ、トチバニンジン、ニガナ、ハコネガマズミ、ハンショウヅル、フタリシズカ、マユミ、ミツバウツギ、モリイバラ

【花を観察した植物】アオマムシグサ、イタヤカエデ、イヌガラシ、イワニガナ、ウマノアシガタ、ウワバミソウ、オニタビラコ、カキドオシ、カタバミ、カワラスゲ、キランソウ、クサボケ、サルトリイバラ、シラコスゲ、スズメノヤリ、スズメノカタビラ、スノキ、セイヨウタンポポ、タチツボスミレ、タニギキョウ、タネツケバナ、ツリバナ、トボシガラ、ナツグミ、ナツトウダイ、ナベワリ、ニオイタチツボスミレ、ニガイチゴ、ニョイスミレ、ハコネダケ、ハコベ、ハナイカダ、ハルジオン、ヒゴクサ、ヒメウワバミソウ、フモトスミレ、ホウチャクソウ、ホソバテンナンショウ、マルバタチツボスミレ、ミツバアケビ、ミツバツチグリ、ミミナグサ、ムラサキケマン、ヤブニンジン、ヤマグワ

【果実を観察した植物】アオキ、イタヤカエデ、イロハモミジ、カラマツ、クマシデ、スギ、ハコネイトスゲ、マメザクラ、ムラサキケマン、ヤシャブシ

【葉を観察した植物】アケボノソウ、アワブキ、イヌショウマ、エイザンスミレ、オオバギボウシ、オオバノトンボソウ、オトコヨモギ、キントキヒゴタイ、コバギボウシ、シシウド、シラヤマギク、トンボソウ、ノギラン、フジアカショウマ、ホトトギス、ヤマホトトギス、ヨモギ、リュウノウギク、ワレモコウ

【観察したシダ類】イヌガンソク、イヌワラビ、クラマゴケ、ゼンマイ、ヘビノネゴザ、ヤマイヌワラビ、ワラビ

2019.04.22(月)湯坂路生情報

天候晴れ 温度26℃
○参加者: 計4名(PV3名VC1名)                   ○コース:湯ノ花別荘地〜湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜浅間山〜千条の滝〜金型研修所駐車場        ○観察テーマ:「ニオイタチツボスミレ」の観察                
 
前回(4月1日)の湯坂道は、霰が降り始め、春の花たちも寒さでほとんど姿が見られなかった。今日は朝から暖かな、いや暑すぎるような日差しの中を出発した。ウグイスの春を告げる鳴き声、そしてヤマザクラとマメザクラが並んで咲き、私たちを迎えてくれたのである。まず、道の両側にタチツボスミレやカキドオシが一面紫色に染めていた。ニオイタチツボスミレもあたり一面咲き乱れ、言葉では言い尽くせない風景であった。その中に小さな小さなセンボンヤリも背伸びをするように咲いていた。ニオイタチツボスミレの茎は毛がいっぱいあり、ルーペでしっかり観察した。鷹ノ巣城跡を下って行くとウグイスカグラが花をつけ始めていた。さらに下って行くと、千条の滝が木々の間から太陽の光が差し込んで小さな虫たちがいっぱい飛んでいるのが見えた。滝の近くにネコノメソウの仲間を見つけた。早速オシベの葯が黄色であることを確認してみるとイワボタンであった。また、そばにムカゴネコノメもあり、根の先に小さなムカゴがついていた。

〇観察した野鳥類〇                   ウグイス、ガビチョウ、キビタキ、コゲラ、シジュウカラ、ヒガラ、ミソサザイ、ヤマガラ

〇その他観察した昆虫・他〇              キタキチョウ、ナナホシテントウムシ、ハナバチ、ビロードツリアブ

≪本日のトップテン≫@タチツボスミレ、Aニオイタチツボスミレ、Bアケボノスミレ、Cエイザンスミレ、Dフモトスミレ、Eマメザクラ、Fヤマザクラ、Gオオシマザクラ、Hアカネスミレ、Iセンボンヤリ

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
ウワバミソウ、ジュズスゲ、スノキ、ナツグミ、ハナイカダ、ハンショウヅル、マユミ、ミツバウツギ

【花を観察した植物】アオキ、アカネスミレ、アカフタチツボスミレ、アケボノスミレ、アセビ、イヌガヤ、イロハモミジ、ウグイスカグラ、エイザンスミレ、オオシマザクラ、オオタネツケバナ、タニギキョウ、カキドオシ、カラマツ、カンスゲ、カントウミヤマカタバミ、キブシ、クサボケ、クマシデ、クロモジ、ケタチツボスミレ、コクサギ、コカンスゲ、コチャルメソウ、コハコベ、コブシ、セイヨウタンポポ、セントウソウ、センボンヤリ、タチツボスミレ、タネツケバナ、ツボスミレ、ツルシキミ、ナツトウダイ、ニオイタチツボスミレ、ヒメカンスゲ、フデリンドウ、フモトスミレ、ホンモンジスゲ、マメザクラ、マルバスミレ、マルバタチツボスミレ、ミツバツチグリ、ミヤマカンスゲ、ムカゴネコノメ、ムラサキケマン、モミジイチゴ、ヤシャブシ、ヤブツバキ、ヤマザクラ、ヨゴレネコノメ

【果実を観察した植物】カンスゲ、ヤマハンノキ

【葉を観察した植物】アキノタムラソウ、オトメアオイ、キントキヒゴタイ、ヤマグワ、サラシナショウマ、サワギキョウ、シラコスゲ、スズタケ、センブリ、ナベワリ、ノブキ、ハリギリ、ヤブレガサ

【観察したシダ類】イヌガンソク、イヌシダ、オオイタチシダ、オオベニシダ、ジュウモンジシダ、ゼンマイ、トウゲシバ、ノキシノブ、ベニシダ

2019.04.01(月)湯坂路生情報

天候晴れのち曇り一時霰(あられ) 温度26℃
○参加者: 計10名(PV9名VC1名)                   ○コース:湯ノ花別荘地〜湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜浅間山〜千条の滝〜金型研修所駐車場        ○観察テーマ:「カマツカ」の観察                
 
前回(3月24日)は予想外の降雪に見舞われてほとんど観察出来なかったため、メンバー一同、スミレ類などに大いに期待して観察に臨んだ。日差しもたっぷりだ。しかし、歩き初めてすぐに期待は覆された。草花いっぱいと期待していた防火帯は冬のまんまだ。かろうじてタチツボスミレ、クサボケ、フキなどの開花を確認したが、越冬時の根生葉ばかりが目立つ。確かに時期も少し早いのだが、さらに前回の降雪が影響したのだろうか。何はともあれ自然情報は今の姿を伝えることが重要。初心に返って観察を続ける。芽鱗がほころび始めたカラマツに小さな蕾を見つけて美しい紅色の雌花に思いをはせる。岩に張り付いたエビゴケに小さな?を見つけてルーペで覗き込んだ。雲行きがだんだん怪しくなって昼食前に下山し、まもなく千条の滝というところで霰が降り出した。標高が低くなった分だけ春は進み、セントウソウが他の先頭をきって咲いている。アブラチャンも。蛇骨川に架かる橋は霰で真っ白だ。千条の滝は水蒸気が湯煙のようにモウモウと立ちこめていた。

〇観察した野鳥類〇                   ガビチョウ、ヒガラ、ヒヨドリ

〇その他観察した昆虫・他〇              霰、ウスタビガ(繭)、エビゴケ、ジャゴケ(雌器托)、板状節理

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
アオキ、イヌガヤ、カラマツ、ツルシキミ

【花を観察した植物】アセビ、アブラチャン、オオバタネツケバナ、カンスゲ、カントウミヤマカタバミ、クサボケ、キブシ、セイヨウタンポポ、セントウソウ、タチツボスミレ、ハコネイトスゲ、ヒイラギナンテン、フキ、ミヤマカンスゲ、ムカゴネコノメ、ヤブツバキ、ヨゴレネコノメ

【果実を観察した植物】アオキ

【葉を観察した植物】アキノタムラソウ、イヌツゲ、ウグイスカグラ、ウツボグサ、オトコヨモギ、キンミズヒキ、ゲンノショウコ、シシウド、シモツケソウ、ツルリンドウ、ノカンゾウ、ノブキ、ヤマツツジ、ヤマトリカブト、ユキノシタ、ヨモギ、リュウノウギク

【観察したシダ類】アカハナワラビ、イヌガンソク(胞子葉)、イヌシダ、ジュウモンジシダ、トウゲシバ、ノキシノブ、ヒメノキシノブ、ミツデウラボシ

2018.12.03(月)湯坂路生情報

天候曇り時々小雨 温度26℃
○参加者: 計6名(PV6名)                   ○コース:湯ノ花別荘地〜湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜浅間山〜千条の滝〜金型研修所駐車場             ○観察テーマ:「ツルリンドウ」の観察                
 
お天気を案じながら湯坂路へと、見事な紅葉を愛でながら向かいました。箱根駅伝のために、早くも道路わきは草刈りがされ、清々しい感じがしました。歩きはじめるとツルリンドウのワインレッドの果実が目に飛び込んできました。その周辺の色々なシダを観察して今日のスタートになりましたが、雨が振り出し、傘をさしたり雨具をつけて続けることにしました。湯坂路入り口の看板近くではコブシの白くふわふわした冬芽が目立っていました。防火帯は綺麗に草刈りされて、何か花が残っているかとの期待が消し飛んでしまいましたが、以前出会ったシダの前葉体のところへ立ち寄りルーペを出してしっかり観察しました。前回、花時期だったキッコウハグマやモミジガサは白い冠毛で見違える姿でした。シカの食害や足跡も目につきました。

〇観察したコケ類〇                   ウメノキゴケ、マツゲゴケ

〇観察した野鳥類〇                   ジョウビタキ                           〇その他観察した昆虫・他〇              タラノキの被食痕、鹿の足跡など

≪本日のトップテン≫                  @ツルリンドウ果実、Aヘビノネゴザ黄葉、Bタラノキの被食痕、Cシダの前葉体、Dキランソウの花、Eウメノキゴケ(地衣類)、Fマツゲゴケ(地衣類)、Gコアジサイ黄葉、Hバライチゴ果実、Iクロモジ黄葉

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
コブシ

【花を観察した植物】アオミズ、キランソウ、ゲンノショウコ、コボタンヅル、シロヨメナ、シラヤマギク、ダイコンソウ、タイアザミ、ハコベ、リュウノウギク

【果実を観察した植物】アオミズ、イヌタデ、オオバコ、ガマズミ、カリマタガヤ、キヅタ、キッコウハグマ、ゲンノショウコ、コアジサイ、コボタンヅル、シラヤマギク、シロヨメナ、スズメノカタビラ、センブリ、タイアザミ、ダイコンソウ、タマアジサイ、ツルリンドウ、テリハノイバラ、ナガボハナタデ、ナギナタコウジュ、ハコベ、ハナタデ、バライチゴ、ヒメジョオン、マユミ、ミズヒキ、モミジガサ、ヤマキツネノボタン

【葉を観察した植物】アキノキリンソウ、イヌザンショウ、ウツボグサ、オオモミジ、オオバウマノスズクサ、キランソウ、クロモジ、ケキツネノボタン、コアジサイ、サルトリイバラ、スズダケ、タチツボスミレ、ツルシキミ、テンニンソウ、ナツグミ、ニワトコ、ハコネダケ、ハルジオン、ミヤマイボタ、ムラサキシキブ

【観察したシダ類】イヌシダ、イヌワラビ、イノデモドキ、ウラジロ、ゲジゲジシダ、シケシダ、ゼンマイ、ノキシノブ、ヒメノキシノブ、ヘビノネゴザ、ミゾシダ、ミドリヒメワラビ、ヤワラシダ、ワラビ、シダの前葉体

2018.11.05(月)湯坂路生情報

天候曇り時々雨 温度26℃
○参加者: 計5名(PV5名)                   ○コース:湯ノ花別荘地〜湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜浅間山〜千条の滝〜金型研修所駐車場             ○観察テーマ:「キッコウハグマ」の観察                
 
時々降ってくる雨で、傘をさしたり合羽を着たりしながらの観察となった。秋も深まり、山々もずいぶん色づいた。いよいよ秋も終盤で、防火帯ではリュウノウギクが真っ盛り。雨天のため花冠は閉じているものがほとんどだが、リンドウも見頃だ。アリノトウグサは紅葉し、地際を赤く染めていた。センブリの花は昨年ほど多くはないが、今年芽生えた幼葉がたくさん見られた。2年草なので来年に期待しよう。季節外れのタチツボスミレの返り咲きがあちらこちらで見つかったが、いずれも側弁が1枚欠落していた。偶然だろうが…。千条の滝への下りに入ると沿道にはキッコウハグマのお花畑が広がっていた。これほどドンピシャの時期に観察できたのは初めてだ。みんなの目がいつしかキッコウハグマ目になってしまった。

〇観察した野鳥類〇                   ウグイス、エナガ、カワラヒワ、シジュウカラ、ジョウビタキ、ソウシチョウ、ヒガラ、ヒヨドリ、ミソサザイ、メジロ、ヤマガラ                              〇その他観察した昆虫・他〇              エゾアオカメムシ、センチコガネ、ツマグロオオヨコバイ、アズマヒキガエル

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
オニシバリ、ツルシキミ

【花を観察した植物】アキノキリンソウ、アキノタムラソウ、イヌタデ、イヌトウバナ、オトコエシ、キッコウハグマ、キントキシロヨメナ、ゲンノショウコ、シラヤマギク、シロヨメナ、セイヨウタンポポ、センブリ、センボンヤリ、タイアザミ、ダイコンソウ、タチツボスミレ、ナガボハナタデ、ノコンギク、ハキダメギク、ハナタデ、ホトトギス、ヤマキツネノボタン、ヤマトリカブト、ヤマラッキョウ、リュウノウギク、リンドウ

【果実を観察した植物】アオミズ、アキカラマツ、アケボノソウ、オオバジャノヒゲ(種子)、オニドコロ、ガマズミ、キンエノコロ、キントキヒゴタイ、キンミズヒキ、クサボケ、ゲンノショウコ、コバノガマズミ、ササガヤ、サラシナショウマ、ツルシキミ、ツルリンドウ、ナガエオオカモメヅル、ナギナタコウジュ、ノガリヤス、ハコネキンミズヒキ、ハバヤマボクチ、ヘクソカズラ、ホソバテンナンショウ、ホトトギス、マユミ、ミズキ、ミツバウツギ、モミジガサ、モリイバラ、ヤブコウジ、ヤマラッキョウ

【葉・冬芽を観察した植物】アケボノソウ、アマチャヅル、アリノトウグサ(紅葉)、ウツボグサ、センブリ、ツリバナ(紅葉)、ナガサキオトギリ、ミズナラ(紅葉)、ニガキ(冬芽)

【観察したシダ類】アカネハナワラビ、イヌガンソク、オオハナワラビ、ベニシダ、ミドリヒメワラビ、ヤマイタチシダ

2018.10.01(月)湯坂路生情報

天候晴れ 温度26℃
○参加者: 計4名(PV4名)                   ○コース:湯ノ花別荘地〜湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜浅間山〜千条の滝〜金型研修所駐車場             ○観察テーマ:「アケボノソウ」の観察                
 
台風一過となり、青空が広がったものの帽子が飛ばされるほどの強風でした。また有料道路の閉鎖などで、時間通りに観察を開始できませんでした。車の乗り合わせの都合もあり、先に到着したグループは千条の滝から上がり、湯坂路入り口からのグループと合流して、来た道を引き返すことにしました。駐車場から千条の滝への途中、アケボノソウが咲き始めていました。長い間待ち望んだ開花です。そぼ可憐な姿に見入ってしまいました。近くから水の音が大きく聞こえ、昨夜の台風でかなりの水量となった川の流れは怖いくらいです。千条の滝も、いつもの細い幾筋もの水の流れとずいぶん違っていました。ゴオゴオと音を立てている川を渡り登り始めると、木の実が目立ちます。サルナシ、ヤマボウシの実が落ちていました。昨日の強風で落ちた枝がたくさんあり、普段樹高が高く観察できないハリギリやアカガシ、ケヤキなどの実や冬芽を観察することができました。湯坂路への分岐ではサラシナショウマが咲き始め、キントキヒゴタイが花盛りでした。鷹ノ巣山を過ぎて2つのグループが合流し、そこからUターンです。タムラソウに止まっていたアサギマダラの美しい姿に皆で撮影会。私たちの喧騒をよそに、動くことなく一心不乱に蜜を吸っていました。分岐手前では、昨年見たキクアザミを確認し、もう一度キントキヒゴタイを観察しました。そこから浅間山へ少し登ったところでミヤコアザミを観察。ヒゴタイ類3種を比較し、アザミ類との違いも確認しました。長いナガエオオカモメヅルのつるをたどってよく見ると、ユニークに繁がった2つの実を発見しました。登山道の両脇は下草が刈られていましたが、残ったフモトスミレの葉やセンブリの蕾を確認できました。心配された台風が直前に去り、風は強かったものの期待通りきれいなアケボノソウに出会え、本日のハイライト、3種のヒゴタイとアザミを観察できてよかったです。

≪本日のトップテン≫@アケボノソウ、Aキクアザミ、Bキントキヒゴタイ、Cミヤコアザミ、Dナガエオオカモメヅル、Eツリバナ、Fタムラソウ、Gエゾオナガバチ、Hアサギマダラ、Iイチモンジセセリ

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
センブリ、リュウノウギク、ツルシキミ、ツルリンドウ、ヤマラッキョウ

【花を観察した植物】アキノキリンソウ、アキノタムラソウ、アケボノソウ、イトハナビテンツキ、イヌトウバナ、オヤマボクチ、カゼクサ、カリマタガヤ、キクアザミ、キントキシロヨメナ、キントキヒゴタイ、ケチヂミザサ、ケブカサワヒヨドリ、コチヂミザサ、サラシナショウマ、サワヒヨドリ、シュウブンソウ、スズメノヒエ、タイアザミ、タムラソウ、チカラシバ、ツリガネニンジン、ネバリタデ、ミツバサワヒヨドリ、ヤマトリカブト、ヤマニガナ、ヤマラッキョウ、ワレモコウ

【果実を観察した植物】アカガシ、アブラチャン、アリノトウグサ、イトハナビテンツキ、イヌショウマ、ウマノミツバ、オオモミジ、オミナエシ、ガマズミ、ガンクビソウ、キヅタ、クマシデ、ケヤキ、コアジサイ、コクサギ、コクテンコオトギリ、コチヂミザサ、コバギボウシ、サルナシ、シシウド、シラヤマギク、センニンソウ、タムラソウ、ツルシキミ、ツルリンドウ、トダシバ、ナガエオオカモメヅル、ナガバハエドクソウ、ヌスビトハギ、ネバリタデ、ノササゲ、ノブキ、ハリギリ、ハンショウヅル、ヒメガンクビソウ、マツカゼソウ、マルバハギ、ミズタマソウ、ミツバウツギ、モミジガサ、モリイバラ、ヤマニガナ、ヤマハギ、ヤマホトトギス、ヤマボウシ、ヤマユリ

【その他観察した植物】アワブキ(冬芽)、イヌザクラ(枝)

【観察したシダ類】オオハナワラビ、ヒメノキシノブ、ヤマイヌワラビ、ワラビ

【観察したコケ類】エビゴケ

〇観察した野鳥類〇            アカゲラ、エナガ、カケス、コゲラ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒヨドリ、メジロ、ヤマガラ                                  〇その他観察した昆虫他〇        アキアカネ、アサギマダラ、アカスジキンカメムシ(幼虫)、ウスバキトンボ、エゾオナガバチ、セアカツノカメムシ、チャバネアオカメムシ、イチモンジセセリ、トラマルハナバチ、ヒカゲチョウ、ヒトツメカギバ、ムネアカオオアリ

2018.09.22(土)湯坂路生情報

天候小雨のち晴れ 温度26℃
○参加者: 計4名(PV4名)                   ○コース:湯坂路入口〜鷹ノ巣山手前〜湯坂路入口   ○観察テーマ:「ハコネキンミズヒキ」の観察                
 「初秋の湯坂路が気になっています。いろいろ確認したい植物もあります」というリーダーからの呼びかけがありました。今回は台風が多く、前回に予定していた日は大雨の予報で中止になっています。呼びかけに応じ、都合のついた4名で午後の約2時間を歩きました。当日は雨模様で、それぞれ雨対策は万全です。時間をかけてゆっくり観察しながら進む私たちの横を数組が抜いていきます。雨の日でも湯坂路のコースは人気です。今日も似たもの同士の植物の差異を説明していただきメモを取るのですが、たくさんあって頭の中に格納するのに四苦八苦してしまいます。歩いているうちにだんだんと熱が入ったせいか暑くなり。気が付けば青空も出てきました。コース上ではハコネキンミズヒキと会いました。初めて聞く名前です。帰路、前号の「やまぼうし」に生命の星・地球博物館の企画展『植物誌ができるまで』が紹介されていたので立ち寄りました。その展示のひとつに「新たに記載された植物」の説明があり、『神奈川県植物誌2018』の調査期間中に新たに記載されたうちのひとつがこの「ハコネキンミズヒキ」でした。他のキンミズヒキとの差異は花と葉の形でしょうか。まだはっきりと見分けがつきません。今後の課題が増えました。次回は10月1日の例会で歩きます。約10日で花などの自然の変化がどうなっているのか楽しみです。

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
キントキヒゴタイ、センブリ、チカラシバ、テンニンソウ、ノコンギク、ヤマトリカブト、リュウノウギク、リンドウ

【花を観察した植物】アリノトウグサ、アキメヒシバ、アキノキリンソウ、イヌタデ、イヌヤマハッカ、イトハナビテンツキ、ウド、オトコヨモギ、オトギリソウ、カタバミ、ガンクビソウ、キントキヒゴタイ、キンミズヒキ、ケチヂミザサ、ゲンノショウコ、コウゾリナ、ゴショミズヒキ、コチヂミザサ、コブナグサ、コボタンヅル、サワヒヨドリ、シラヤマギク、スズメノヒエ、タイアザミ、タムラソウ、チカラシバ、ツユクサ、テンニンソウ、トダシバ、ネズミガヤ、ネバリタデ、ハコネキンミズヒキ、ヒナタノイノコヅチ、ヒメキンミズヒキ、ヒメジソ、ヒメノガリヤス、ヒヨドリバナ、ホソバガンクビソウ、ホトトギス、マツカゼソウ、マルバハギ、ミズヒキ、ヤマハッカ、ヤブマメ、ワレモコウ

【果実を観察した植物】アカネ、アリノトウグサ、イタドリ、ウド、オオバコ、オミナエシ、ガマズミ、キントキヒゴタイ、ケチヂミザサ、ハコネハナヒリノキ、バライチゴ、フジアカショウマ、ホウチャクソウ、ヤマニガナ、ヤマボウシ

〇その他観察した昆虫他〇        イチモンジセセリ、ザトウムシの仲間

2018.08.27(月)湯坂路生情報

天候曇り 温度26℃
○参加者: 計6名(PV6名)                   ○コース:湯ノ花別荘地〜湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜浅間山〜千条の滝〜金型研修所駐車場             ○観察テーマ:「オミナエシ」の観察                
 
今日は定例の第一月曜日ではありませんが、秋の花を堪能しようと、今年度の計画時に8月の第四月曜日を特別に設定しました。8月はもう秋です。湯坂路入り口を入るとオミナエシが満開でした。林道を越えて千条の滝に下る道の脇でヤマホトトギスが咲いていました。千条の滝の手前でタマゴタケ、名前の分からない大きなキノコがありました。キノコの色と形が「おとぎの国」に導いているような錯覚を覚えました。今日は似たもの同士の違いのポイントを学習しました。ヒカゲノイノコズチとヒナタノイノコズチ、キンミズヒキとヒメキンミズヒキ、ガンクビソウとヒメガンクビソウ、トンボソウとオオバノトンボソウ、ケチヂミザサとコチヂミザサなどです。違いのポイントをしっかり見れば区別できることが分かりました。経験を重ねると、ぱっと見た印象で同定出来る様になるのです。意外にこのぱっと見た印象は良く当たると思います。湯坂路入り口から千条の滝までの道の両側が草刈りされていました。湯坂路は防火帯であり、安全で歩き易くするためには仕方ないことと思いますが、自然を愛する者にとっては今まで楽しませてくれたものが見当たらないのは残念に思います。次回は数週間後に同じ路を歩きます。数週間後に花などの自然の変化がどうなっているか楽しみです。

〇観察した野鳥類〇                   ガビチョウ、クロツグミ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ノスリ、ヒガラ、ヒヨドリ、ミソサザイ、メジロ、モズ、ヤマガラ                                    〇その他観察した昆虫他〇               アサギマダラ、イチモンジセセリ、ウスバキトンボ、オオヘリカメムシ、オニヤンマ、カラスアゲハ、クサキリ、クロウリハムシ、ゴマダラカミキリ、コミスジ、ザトウムシの仲間、スジクワガタ、ツクツクボウシ、トラマルハナバチ、ハラボソツリアブの仲間、ヒナバッタ、ヒメキマダラセセリ、ヒメコンボウヤセバチ、マダラカギバ、ミンミンゼミ、ムナアカオオアリ、ヤマトシジミ

≪本日のトップテン≫@シラヤマギク、Aツルリンドウ、Bタテヤマギク、Cホソエアザミ、Dオミナエシ、Eヤマホトトギス、Fミズタマソウ、Gイトハナビテンツキ、Hタマゴタケ、Iスジクワガタ

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
アキノキリンソウ、イヌショウマ、キッコウハグマ、キントキヒゴタイ、サラシナショウマ、シュウブンソウ、タムラソウテンニンソウ、マルバダケブキ、ヤマトリカブト、ヤマホトトギス、リンドウ

【花を観察した植物】アオツヅラフジ、アキノタムラソウ、アマチャヅル、イタドリ、イヌゴマ、イトハナビテンツキ、イヌトウバナ、イヌヌマトラノオ、ウド、オオバコ、オオバノトンボソウ、オトギリソウ、オニドコロ、オミナエシ、ガンクビソウ、キンミズヒキ、クサイ、クサコアカソ、ゲンノショウコ、コウゾリナ、コバギボウシ、コボタンヅル、サワヒヨドリ、シシウド、シラヤマギク、シロバナイナモリソウ、スズメノヒエ、ダイコンソウ、タテヤマギク、タマアジサイ、ツユクサ、ツルニガクサ、ツルリンドウ、トダシバ、トンボソウ、ナガバノハエドクソウ、ニワホコリ、ノギラン、ノコンギク、ノブキ、ハエドクソウ、ハキダメギク、ハンゴンソウ、ヒナタノイノコズチ、ヒメガンクビソウ、ヒメキンミズヒキ、ヒメシロネ、ヒメノガリヤス、ヒヨドリバナ、ヘクソカズラ、ホソエアザミ、マツカゼソウ、マルバダケブキ、マルバハギ、ミズタマソウ、ミズヒキ、ミミナグサ、メドハギ、モミジガサ、ヤブハギ、ヤマアワ、ヤマトウバナ、ヤマノイモ、ヤマハギ、ヤマホトトギス、ワレモコウ

【果実を観察した植物】アリノトウグサ、イトハナビテンツキ、ウバユリ、オオナンバンギセル、オオバギボウシ、オオバコ、オオバジャノヒゲ、ガマズミ、コアジサイ、コウゾリナ、シシウド、シモツケソウ、ダイコンソウ、ナガサキオトギリ、ナガバハエドクソウ、バライチゴ、ハンショウヅル、フタリシズカ、ヘクソカズラ、ホオノキ、ホソバテンナンショウ、マユミ、ミツバ、ヤマキツネノボタン、ヤマグリ

【その他観察した植物】アワブキ、オオバコアカソ、キレハノブドウ、クモキリソウ、ケチヂミザサ、コチヂミザサ、センブリ、タマゴタケ、チダケサシ、ツルウメモドキ、ナガバジャノヒゲ、ナツグミ、ハコネグミ、ホトトギス、ムラサキシキブ、メギ、ヤマラッキョウ

【観察したシダ類】イヌガンソク、イヌシダ、イヌワラビ、オオイタチシダ、オオハナワラビ、ノキシノブ、ヒメノキシノブ、ベニシダ、ヘビノネゴザ、ミゾシダ、ミドリヒメワラビ、ヤマイタチシダ、ワラビ

2018.08.06(月)湯坂路生情報

天候曇り 温度26℃
○参加者: 計3名(PV3名)                   ○コース:湯ノ花別荘地〜湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜浅間山〜千条の滝〜金型研修所駐車場             ○観察テーマ:「オカトラノオ」の観察                
 
熱波の日本列島。岐阜県下呂市で41℃を記録する中、箱根の湯坂路は26℃と別世界でした。参加者は残念ながら3人。最近では珍しい少人数での観察会になりました。最初に目を奪われたのはシシウド群生。花の臭いはかなり強く(私は好きになれませんが)ハチなどが引き寄せられており、まさに昆虫の百貨店状態で、至る所でシシウドの群生が観られました。アキノタムラソウも沢山咲いていました。紫色が周囲の緑色に映えて、存在感を出していました。次に、オカトラノオ、ヌマトラノオ、イヌヌマトラノオが咲いており、リーダーから違いをじっくり教えて頂きました。リーダーを2人で独占でき、淋しい反面、良い勉強会になりました。目的の一つ、オオナンバンギセルに出会えました。咲き始めの状態でしたが独特の形と紫色が印象的でした。オオナンバンギセルは好きな植物の一つでもあり、本日参加したご褒美に思えました。観察を続けると、別世界の湯坂路でも汗まみれになり、鷹ノ巣山のの木陰の下で早めの昼食タイム。木陰の下は涼しくて、いつもとは違う話題に話の花が咲きました。昼食後、鷹ノ巣山を下り分岐点(浅間山と千条の滝)に到着。先月の『蜂で危険のため通行禁止』については既に解除されていました。2ヶ月ぶりに歩いたコースでツチアケビを観察。いつもの5本はだめでしたが、新たに3本発見。内2本に実がなっており一安心。またタテヤマギクにも出会えました。ゴールの千条の滝にも13時30分到着。暑さで汗まみれになりましたが、オオナンバンギセルやタテヤマギクに出会う事が出来、予想以上に収穫の多い一日でした。

≪本日のトップテン≫@シシウド、Aアキノタムラソウ、Bイヌゴマ、Cイヌヌマトラノオ、Dヒメヤブラン、Eオオナンバンギセル、Fマルバハギ、Gタテヤマギク、Hジャコウアゲハ、Iトンボソウ

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
イノコズチ、オトコエシ、オトコエシ、ガンクビソウ、キッコウハグマ、キントキヒゴタイ、サラシナショウマ、サワヒヨドリ、シラヤマギク、ツルリンドウ、ノブキ、ヒメガンクビソウ、マルバダケブキ、ヤブタバコ、ヤマノイモ、ヤマラッキョウ、リンドウ

【花を観察した植物】アキノタムラソウ、アマチャヅル、アリノトウグサ、イヌゴマ、イヌトウバナ、イヌヌマトラノオ、ウツボグサ、ウバユリ、ウマノミツバ、エゾタチカタバミ、オオナンバンギセル、オオバギボウシ、オカトラノオ、オトギリソウ、オニドコロ、オミナエシ、カセンソウ、コウゾリナ、コバギボウシ、シシウド、シモツケソウ、シロツメクサ、シロバナイナモリソウ、タイアザミ、タテヤマギク、タマアジサイ、ダイコンソウ、トダシバ、トンボソウ、ツユクサ、、ナガサキオトギリ、ナガバノハエドクソウ、ナガバジャノヒゲ、ヌマトラノオ、ノコンギク、ハキダメギク、バライチゴ、ヒメジョオン、ヒメヤブラン、ヒメキンミズヒキ、ヒメドコロ、ヒヨドリバナ、ヘクソカズラ、ホタルブクロ、マツカゼソウ、ミミナグサ、ミズタマソウ、ミズヒキ、モミジガサ、ヤマキツネノボタン、ヤマハギ、リョウブ

【果穂・実を観察した植物】オオバコ、オオバノトンボソウ、オカトラノオ、ガマズミ、クサイ、コアジサイ、コゴメウツギ、コブシ、チダケサシ、ツチアケビ、トチバニンジン、ナガエコナスビ、ナワシロイチゴ、ノギラン、ハンショウヅル、バライチゴ、ヒメノガリヤス、フジアカショウマ、フタリシズカ、ホウチャクソウ、マユミ、ミズキ、ミツバウツギ、ミミナグサ、ヤマアワ、ヤマカモジグサ、ヤマグリ、ヤマニガナ

【葉を観察した植物】テンニンソウ、ヒメジソ、ヤマトリカブト、ヤマハギ、リュウノウギク

【観察したシダ類】イヌガンソク、イヌシダ、ゼンマイ、ヘビノネゴザ、ミサキカグマ、ミゾシダ、ヤマイヌワラビ、ヤワラシダ、ワラビ

〇観察した野鳥類〇            ウグイス、ガビチョウ              〇その他観察した昆虫他〇キンモンガ、ジャコウアゲハ、ダイミョウセセリ、ミンミンゼミ

2018.07.02(月)湯坂路生情報

天候晴れ温度22℃
○参加者: 計7名(PV7名)                   ○コース:湯ノ花別荘地〜湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜浅間山〜千条の滝〜金型研修所駐車場             ○観察テーマ:「オオカモメヅル」の観察                
 
7月早々から夏本番の暑い日が続く中の湯坂路自然情報でしたが、気温24℃で風が吹いたため暑さが和らぎ、観察日和になりました。登録メンバーが数名お休みとなりましたが、初めてこのコースを歩くPV2名を加えて、7名で出発。スタートから湯坂路入口までわずか数百mの所で、キクムグラからテリハノイバラまで28種の植物をいつも通りジックリ観察。次に、コバギボウシとオオバギボウシの葉の違い、オミナエシ、タムラソウ、ヒメガンクビソウの(葉の状態での)見分け方を教わりながら観察。その後、シロバナイナモリソウ、フジアカショウマ、シモツケソウなどの開花状況や、シカの足跡、アサギマダラなどを観察しながら鷹巣山に到着し、木陰の下で早めの昼食。昼食後、鷹巣山を下り終えて分岐点(浅間山行きと千条の滝行)に到着。ここで予想外のハプニングが発生。『蜂で危険のため通行禁止』となっていました。このコースを利用する皆様は予めご留意下さい。やむを得ず浅間山経由のコースに変更。いつもより1時間長く時間がかかりましたが、猪のぬた場、オオカモメヅルの花、オオバジャノヒゲの花、ヤマアカガエルなどが観察会出来、いつもとはチョット違う楽しさを味わうことが出来ました。

○観察した昆虫類○アサギマダラ、ウスバキトンボ、エゾハルゼミ、オジロサナエ、ザトウムシの仲間、ジャコウアゲハ、セアカツノカメムシ、ツマグロヒョウモン、ヒグラシ、ヒメキマダラヒカゲ、ヒメシロコブゾウムシ、ヒョウモンエダシャク、ホソヒラタアブ、ヤマトシジミ

≪本日のトップテン≫@シロバナイナモリソウ、Aフジアカショウマ、Bオオバジャノヒゲ、Cシモツケソウ、Dオオカモメヅル、Eアサギマダラ、Fヤマアジサイ、Gツチアケビ、Hオカトラノオ、Iナツグミ

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
アリノトウグサ、イヌゴマ、エゾタチカタバミ、オオカモメヅル、オオバギボウシ、オオバノトンボソウ、オカトラノオ、キッコウハグマ、シシウド、シモツケソウ、チダケサシ、ノギラン、ヒメガンクビソウ、ヒメヤブラン、モミジガサ、ヤマユリ

【花を観察した植物】アリノトウグサ、イヌツゲ、ウツボグサ、ウマノミツバ、エゾタチカタバミ、オオカモメヅル、オオバギボウシ、オオバコ、オオバジャノヒゲ、オカトラノオ、キクムグラ、クサイ、クリ、コウゾリナ、シバ、シモツケ、シモツケソウ、シロツメクサ、シロバナイナモリソウ、チガヤ、チチコグサ、ツチアケビ、ツユクサ、テリハノイバラ、ドクダミ、ナガエコナスビ、ナガバノハエドクソウ、ナツツバキ、ナワシロイチゴ、ニガナ、ノアザミ、ハキダメギク、ハナニガナ、バライチゴ、ヒメジョオン、ヒメノガリヤス、フジアカショウマ、ミツバツチグリ、ミミナグサ、ヤマアジサイ、ヤマキツネノボタン、ヤマホタルブクロ、ユキノシタ、ヨツバムグラ

【果穂・実を観察した植物】イヌガラシ、オオバコ、カモジグサ、ガマズミ、キブシ、クマシデ、コゴメウツギ、ドジョウツナギ、ナツグミ、ナツトウダイ、ナルコユリ、ニシキウツギ、フサザクラ、フタリシズカ、マユミ、ミズキ、ミツバウツギ、ヤシャブシ、ヤマグワ

【葉を観察した植物】オオバギボウシ、オミナエシ、カセンソウ、キジョラン、コバギボウシ、サルナシ、サンカクヅル、ススキ、タムラソウ、ツルウメモドキ、トンボソウ、マルバダケブキ、ヒメウワバミソウ、ヨモギ、リンドウ

【観察したシダ類】イヌガンソク、イヌワラビ、オオイタチシダ、オオハナワラビ、キヨタキシダ、ヒメシダ、ヘビノネゴザ、ベニシダ、ミゾシダ

〇観察した野鳥類〇            【姿】イカル、ウグイス、オオルリ、キビタキ、クロツグミ、シジュウカラ、ホオジロ、ミソサザイ                         〇その他観察したもの〇イノシシのぬた場と足跡、シカの食痕と足跡、ヤマアカガエル

2018.06.04(月)湯坂路生情報

天候快晴 温度22℃
○参加者: 計8名(PV7名ビジター1名)            ○コース:湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜千条の滝〜金型研修所駐車場                            ○観察テーマ:「コアジサイ」の観察                
 
梅雨入り前の快晴無風のとても気持ちの良い一日でした。特に午後から見たコアジサイが日陰の下り坂の其処彼処に咲き乱れ、薄露で仄かに香りが匂い立ち、さらに白と薄青い花が咲き乱れ、本当に幻想的な景色に出会うことができました。その他にも植物、鳥、昆虫など数多く観察することができて、時間の経過が非常にはやく感じることができました。一方で残念なことに、湯坂路入口までの国道1号線沿いで除草作業が行われ、折々に観察していたツルウメモドキが伐られて枯れていました。無残の一言です。

○観察した昆虫類○エゾアオカメムシ、エダシャクガの仲間、オオアオモリヒラタゴミムシ、カシルリオトシブミ、ジャコウアゲハ、ジョウカイボン、スジグロシロチョウ、ダイミョウセセリ、ツマキシロナミシャク、ハナアブ、ハンミョウ、ヒシバッタの仲間、ヒメキマダラヒカゲ、ヒメシロコブゾウムシ、ヒラズネヒゲボソゾウムシ、ベニオビヒゲナガ、ホオズキカメムシ、ムネアカオオアリ、ヤマトシリアゲ、ヨモギクキワタフシ、ワモンナガハムシ

≪本日のトップテン≫@イワギボウシ、Aウマノアシガタ、Bコアジサイ、Cコゴメウツギ、Dハンショウヅル、Eジャコウアゲハ、Fナルコユリ、Gニガナ、Hマユミ、Iヤマボウシ

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
オオナルコユリ、ガマズミ、サルナシ、ナルコユリ、ノアザミ、ノギラン、ハコネハナヒリノキ、ハルジオン、ヤマユリ

【花を観察した植物】イグサ、ウシノケグサ、ウマノアシガタ、オニタビラコ、カモガヤ、カモジグサ、カワラスゲ、キクムグラ、クラマムグラ、コアジサイ、コウゾリナ、コゴメウツギ、シモツケソウ、シロツメクサ、スズメノカタビラ、ツルウメモドキ、ドジョウツナギ、ナガエコナスビ、ナギナタガヤ、ナワシロイチゴ、ニガナ、ニシキウツギ、ハナニガナ、ハンショウヅル、ハルジオン、ヒメジョオン、フタリシズカ、ホオノキ、ホソバテンナンショウ、マユミ、ミズ、ミノボロスゲ、ムラサキマムシグサ、ヤマトウバナ、ヤマボウシ、ユキノシタ

【果穂・実を観察した植物】アオカモジグサ、イヌガラシ、オオバコ、カニツリグサ、キブシ、クマシデ(果穂)、トボシガラ、ナツトウダイ、ホガエリガヤ、ミツバウツギ、ミミカキグサ、モミジイチゴ、ヤブニンジン、ヤマグワ

【葉を観察した植物】イワギボウシ、エイザンスミレ、オオバギボウシ、オオバノトンボソウ、キクバドコロ、コオニユリ、コバギボウシ、シモツケ

【観察したシダ類】イヌガンソク、ゼンマイ、ヘビノネゴザ、ヤマイタチシダ

〇観察した野鳥類〇            【姿】イカル、ホオジロ、ヒヨドリ        【声】ウグイス、エナガ、オオルリ、カケス、ガビチョウ、キクイタダキ、キジバト、キビタキ、シジュウカラ、センダイムシクイ、ヒガラ、ミソサザイ、ヤマガラ                〇その他観察したもの〇ヤマカガシ、テンの糞

2018.04.23(月)湯坂路生情報

○天候:霧雨 温度3℃
○参加者: 計5名(PV5名)                   ○コース:湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜千条の滝〜金型研修所駐車場                            ○観察テーマ:「カスミザクラ」の観察                
 
4月の声を聞くと、湯坂路古道は鞍部も谷間も春の香りに包まれ始めます。春の草花の出会いを求め、今月は湯坂路自然情報を2回実施しました。今日はその第2弾です。春の湯坂路のメインは何といってもサクラとスミレのコラボです。1回目のサクラとスミレの競演も見事でしたが、2回目の今日も、運よくサクラもスミレも残る観察会となりました。今シーズンは例年に比べ開花がかなり早く、予想に反して、両実施日の中間あたりが最高のスミレ観察日だったでしょう。しかし、これだけ多くのスミレと出会いを楽しめたのですからこれ以上の欲など申しません。花の開花予想の的中は難しいものです。花後のカスミザクラの確認&生育地の確認、アケボノスミレやマルバタチツボスミレ、フモトスミレの群落、嬉しいマルバダケブキの増加観察等々収穫の多い一日となりました。青空のもとでのサクラとスミレを満喫した前回とは真逆の霧のなかでの観察となった今回、どちらも素晴らしい箱根の春です。

≪本日のトップテン≫@キビタキ、Aアケボノスミレ、Bタニギキョウ、Cタチツボスミレ、Dフモトスミレ、Eウグイスカグラ7、Fクロモジ、Gヤブニンジン、Hナツトウダイ、Iカキドオシ     

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
イヌザクラ、ガマズミ、コアジサイ、コゴメウツギ、ニワトコ、ハナイカダ、マユミ、ミズキ、ヤマグワ、ヤマツツジ

【花を観察した植物】アオキ、アカオニタビラコ、アケボノスミレ、アセビ、イロハモミジ、ウグイスカグラ、ウラシマソウ、ウワバミソウ、エイザンスミレ、エンコウカエデ、オオバタネツケバナ、オオシマザクラ、カキドオシ、キブシ、キランソウ、クサボケ、クロモジ、コハコベ、スノキ、セントウソウ、タチツボスミレ、タネツケバナ、タニギキョウ、ツルシキミ、ナツグミ、ナツトウダイ、ニオイタチツボスミレ、ニガイチゴ、ツボスミレ、ヒメジョオン、フモトスミレ、ホウチャクソウ、マメザクラ、マルバタチツボスミレ、ミツバアケビ、ミチタネツケバナ、ミツバツチグリ、ムラサキケマン、モミジイチゴ、ヤマザクラ、ヤエザクラ、ヤブツバキ、ヤブニンジン

【果実を観察した植物】カスミザクラ、ネコノメソウの仲間

【葉を観察した植物】アオハダ、アケボノソウ、アスナロ、アワブキ、イヌシデ、ウラジロガシ、オトメアオイ、カジカエデ、カスミザクラ、カマツカ、キッコウハグマ、シラヤマギク、タンナサワフタギ、ツリバナ、トンボソウ、ノギラン、マルバダケブキ、ミミナグサ、モミジガサ、ヤブニッケイ、ヤブレガサ、ヤマジオウ、ヤマトリカブト、ユズリハ

【観察したシダ類】イヌシダ、ジュウモンジシダ、ゼンマイ、ヘビノネゴザ、ミツデウラボシ【観察したスゲ類】コカンスゲ、タマツリスゲ、ハコネイトスゲ、ミヤマカンスゲ、カンスゲ【観察したイネ科植物】スズメノヤリ

○観察した昆虫類○ヒメツチハンミョウ

〇観察した野鳥類〇            ウグイス、ガビチョウ、キビタキ、ヤマガラ                            〇その他観察したもの〇イノシシの堀跡、カケスの羽根

2018.04.09(月)湯坂路生情報

○天候:晴れ 温度3℃
○参加者: 計10名(PV9名ビジター1名)           ○コース:湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜千条の滝〜金型研修所駐車場                            ○観察テーマ:「シロバナエゾスミレ」の観察                
 
冬の間お休みしていた湯坂路自然観察ですが、今日から今年の観察が始まりました。今日はPV9名に女性ビジター1名を加えた10名で歩きました。春らしい暖かな陽射しの晴天でしたが、木枯らしのような冷たい風が吹き荒れ、真冬のような寒い一日でした。先週までは初夏を思わせるような温かい日が続いたので、景色はすっかり春の装いです。尾根道に点在するマメザクラ、オオシマザクラ、ヤマザクラはどれも満開で、タチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ、マルバタチツボスミレなどが一面に咲いていました。うれしいことに時期的に早いと思われたアケボノスミレも咲いていて思わず皆で歓声をあげました。千条の滝へ下る道ではエイザンスミレと、珍しい白い花を付けたシロバナエゾスミレにも出会いました。冷たい強風が吹き荒れていたので、風を避けて尾根道の横の窪地に入り、満開のオオシマザクラの下で、皆で昼食をとりました。このところ風が強い日が続いており、鷹巣山の手前だは、枝が折れたマメザクラが何本もありましたし、けっこう太い木が折れて倒れているのも見られました。気候が安定したら詳しく調査する必要がありそうです。今回満開の花はサクラとスミレがほとんどでしたが、湯坂路はこれから気候が暖かくなってくると色々な花々が咲いてくるので、次回からが楽しみです。

≪本日のトップテン≫@エイザンスミレ、Aアケボノスミレ、Bシロバナエゾスミレ、Cタチツボスミレ、Dマルバタチツボスミレ、Eマメザクラ、Fオオシマザクラ、Gヤマザクラ、Hカスミザクラ、Iカントウミヤマカタバミ      

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
ウワバミソウ、ハナイカダ、フモトスミレ、ミズキ、ミツバウツギ

【花を観察した植物】アオキ、アカフタチツボスミレ、アケボノスミレ、イヌシデ、イロハモミジ、イワボタン、エイザンスミレ、オオシマザクラ、オニシバリ、カスミザクラ、カントウミヤマカタバミ、キブシ、クサボケ、クロモジ、コクサギ、コハコベ、コブシ、シュンラン、シロバナエゾスミレ、セントウソウ、タチツボスミレ、ツルシキミ、ナツトウダイ、ニオイタチツボスミレ、ヒイラギナンテン、フキ、マメザクラ、マルバタチツボスミレ、ミチタネツケバナ、ミツバツチグリ、ムカゴネコノメ、ムラサキケマン、ヤシャブシ、ヤブツバキ、ヤマザクラ、ヨゴレネコノメ

【葉の芽吹きを観察した植物】クロモジ、ミズキ、ミツバウツギ

【観察したカヤツリグサ科】ジュズスゲ、ハコネイトスゲ

【観察したシダ】イヌシダ

○観察した昆虫類○クマバチ、ビロードツリアブ

〇観察した野鳥類〇           【声】ウグイス、エナガ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ヤマガラ                  【姿】キセキレイ、ヒガラ

2017.12.04(月)湯坂路生情報

○天候:晴れ 温度4℃
○参加者: 計9名(PV9名)                   ○コース:湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜千条の滝〜金型研修所駐車場                            ○観察テーマ:「センブリ」の観察                
 
今年度最後の湯坂路コースです。来年度の予定などをボランティアステーションで昼食をとりながら話し合うので、時間の関係から湯坂路入り口に集合しました。観察路に入ると、両脇の草がきちんと刈られています。作業員のきまぐれか、ススキが一列残されたところがあり、その様子に皆で苦笑い。紅葉したカラマツやモミジの落ち葉を踏みながら歩きます。地際に刈り取られずにすんだサルトリイバラが赤い実をつけています。キラキラ輝いていて可愛らしいこと。その後観察路から林の中に入ると、足元のツルリンドウやツルシキミの赤い実が目に入ります。下の林道に出るとヒメツルソバがところどころにピンクの花をつけていす。このままでは箱根の山中で野生化してしまうのではと懸念されるので、何らかの対策が必要かと感じました。2ケ月前に見て感激したナギナタコウジュは茶色くなり、歩いた後に独特の香りを漂わせています。咲き終わったセンブリには可愛らしい実がたくさんついています。林道を進んでいくと、黒い実をたわわにつけたタラノキがありました。その林道にはシカの足跡がくっきりとついています。時間を気にしながらの帰り道、サクラの木についたマツゲゴケを皆で観察しました。ボランティアステーションでは、レンジャーのIさんやGさん、VCのIさんが加わり楽しい食事会となりました。来年度の活動は4月9日(第2週月曜日)から始まり、4月23日(第4週月曜日)も実施する予定となりました。

≪本日のトップテン≫@ツルリンドウ(果実)、Aツルシキミ(果実)、Bサルトリイバラ(果実)、Cタラノキ(果実)、Dオオモミジ(紅葉)、Eヤマツツジ(紅葉)、Fスノキ(紅葉)、Gクマイチゴ(紅葉)、Hマツゲゴケ、Iウラジロ

                    

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
クロモジ、スギ、ツルシキミ

【花を観察した植物】タイアザミ、ヒメツルソバ

【紅葉を観察した植物】イロハモミジ、オオモミジ、ガマズミ、クマイチゴ、コゴメウツギ、シモツケソウ、スノキ、モミジイチゴ、ヤマツツジ

【果実を観察した植物】アキノキリンソウ、アキノタムラソウ、イヌトウバナ、キッコウハグマ、ゲンノショウコ、サルトリイバラ、センブリ、タイアザミ、タラノキ、ツルシキミ、ツルニガグサ、ツルリンドウ、ナギナタコウジュ、ノコンギク、ヒメノガリヤス、ヘクソカズラ、ホソバテンナンショウ、マツカゼソウ、モミジガサ、ヤマグリ

【その他観察した樹木】カラマツ

【冬芽を観察した植物】サンショウ、タラノキ、ムラサキシキブ、リョウブ、ヤマグリ

【葉を観察した植物】アオツヅラフジ、オオバウマノスズクサ、ウラジロガシ、シラカシ、ナツグミ、ニガイチゴ、ニワトコ、アキノタムラソウ(ロゼット葉)、ウツボグサ(ロゼット葉)

【観察したシダ】ウラジロ、トウゲシバ、ヒメノキシノブ、ヒメワラビ

【観察した地衣類】マツゲゴケ

○観察した動物の足跡○シカ

〇観察した野鳥類〇ウグイス、コゲラ、ジョウビタキ、ヒヨドリ、エナガ(視認)、

2017.11.06(月)湯坂路生情報

○天候:晴れ 温度18℃(9:30)
○参加者: 計11名(PV8名ビジター3名)           ○コース:湯の花別荘地〜湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜千条の滝〜金型研修所駐車場                  ○観察テーマ:「ヒイラギ」の観察                
 
大型台風が2度も通過した後の湯坂路はどんな様子なのか?集合場所に向かうフロントグラスに落ち葉が風に飛んできて、秋を実感しながら1号線を走ると、道の両側に沢山の落ち葉が積もっていました。集合場所に到着するとヒイラギの白い花が咲いていました。この木は古い木で葉が丸くなっていました。この木に出会うと、皇太子妃時代の美智子さまの「柊の老いし一木は刺のなき全縁の葉となりたるあわれ」の御歌を思い出します。ヒイラギは古くなると尖った鋸歯がなくなり丸くなります。観察を始める国道沿いの木々も、紅葉前にかなり散ってガマズミ、ツルウメモドキ、マユミなど果実が目立ちました。鎌倉古道と言われている湯坂路に入ると、ブルトーザーが整備をしたのか道幅が広くなり、シモツケソウの生えていた土手まで削り取られて、先月まで見られた植物が消えてしまい、痛々しい感じがしました。ちょっと寄り道をして、花にはやや遅い時期でしたがセンブリを観察、尾根道ではリンドウが沢山咲いており、ヤマラッキョウは例年に比べるとやや少ない感じがしました。リュウノウギクは鷹ノ巣山へ向かう途中で思わず足を止めてしまうほどの花が群れて咲いていました。千条の滝へ下る道沿いでは思いがけなく沢山のキッコウハグマが咲いており大感激でした。

【観察したシダ】イヌシダ、オオハナワラビ、クラマゴケ、ゼンマイ、トウゲシバ、ノキシノブ、ハリガネワラビ、ヒメノキシノブ、ヘビノネゴザ、ミツデウラボシ、ミゾシダ、ワラビ、フユノハナワラビの仲間数種。

○その他観察した昆虫類○クサギカメムシ、クサキリ、コウカアブ、ザトウムシの仲間、タンザワフキバッタ、トラマルハナバチ、ヒメツチハンミョウ、モリオカメコウロギ

〇観察した野鳥類〇エナガ、ガビチョウ、シジュウカラ、ソウシチョウ、メジロ、ヒヨドリ

≪本日のトップテン≫@キッコウハグマ、Aリンドウ、Bセンブリ、Cリュウノウギク、Dツルウメモドキ、Eムラサキシキブ、Fツルシキミ、Gコミネカエデ、Hヒメツチハンミョウ、Iタンザワフキバッタ

                    

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
アオキ、アセビ、キブシ、ツルシキミ

【花を観察した植物】アズマヤマアザミ、キッコウハグマ、シロヨメナ、センブリ、ノコンギク、ヒイラギ、ヤマラッキョウ、リュウノウギク、リンドウ

【残花を観察した植物】アキノキリンソウ、アキノタムラソウ、ウツボグサ、オミナエシ、キントキシロヨメナ、キンミズヒキ、ゲンノショウコ、コウゾリナ、シラヤマギク、ダイコンソウ、ミミナグサ、ヨモギ、ワレモコウ

【果実を観察した植物】アシボソ、アキノタムラソウ、アセビ、アマチャヅル、アリノトウグサ、イタドリ、イヌコウジュ、イヌタデ、イヌトウバナ、ウバユリ、カゼクサ、キブシ、クサイ、サラシナショウマ、タイアザミ、ススキ、ツルウメモドキ、ツルシキミ、テリハノイバラ、テンナンショウの仲間、ナガボハナタデ、ニシキウツギ、ヒメキンミズヒキ、ヘクソカズラ、マユミ、ミズヒキ、ミツバウツギ、ムラサキシキブ、モリイバラ、ヤシャブシ、ヤマアジサイ、ヤマハッカ、ヤマトリカブト、ヤマユリ、ヨモギ

【種子を観察した植物】オオバジャノヒゲ

【冬芽を観察した植物】アラゲアオダモ、アワブキ

【葉を観察した植物】アオダモ、アカガシ、アケボノスミレ、アスナロ、イタヤカエデ、イヌツゲ、イワガラミ、ウリハダカエデ、エイザンスミレ、オオバウマノスズクサ、オオモミジ、オニシバリ、カジカエデ、カラマツ、カントウミヤマカタバミ、クロモジ、コハウチワカエデ、コブシ、コミネカエデ、シロダモ、タチツボスミレ、ナガバジャノヒゲ、ハナイカダ、ハリギリ、ホオノキ、マメザクラ、マルバアオダモ、ミズ、ミズナラ、メギ、モトゲイタヤ、ヤブニッケイ、ヤマボウシ

2017.10.02(月)湯坂路生情報

○天候:曇り 温度18℃(9:30)
○参加者: 計10名(PV7名ビジター3名)           ○コース:湯の花別荘地〜湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜千条の滝〜金型研修所駐車場                  ○観察テーマ:「ナギナタコウジュ」の観察                
 
金時山の下見と重複したため、定例メンバーが3名参加出来なかったものの、みん参の参加者1名とビジター3名が加わり計10名の参加者であった。まず初めに、先月度の観察テーマであったハコネヒヨドリ(ホソバヨツバヒヨドリ)について、先輩PV作成の押し葉を見ながら詳細な説明を受け、見分け方を再確認した。その後いつも通りに開始したが、途中でコース横の、林道を選んで観察した所、ナギナタコウジュの群生やふだん見かけないミズ、アオミズなどを観察することが出来た。その後鷹ノ巣山で昼食をとり、中間地点では浅間山寄りコースに足を運び、ホソエアザミ、ミヤコアザミを観察した。その際に、アザミ属とヒゴタイ属の見分け方(めしべの先端形状が異なる。アザミ属はまっすぐ・ヒゴタイ属は2つに分かれている)を教わり、その違いを確認しながら観察した。この日に観察した中では、キントキヒゴタイ、キクアザミ、ミヤコアザミがヒゴタイ属であった。前回のヒヨドリバナ属の見分け方は、私にとっては難題過ぎて理解不足のままであったが、今回のアザミ属とヒゴタイ属の違いは簡単に目視確認できる内容であり、ビジターにも喜んで頂けそうな解説内容だと感じた。コース後半に千条の滝がある。その真向かいの川辺の縁沿いに大きなツチアケビが赤い実に包まれていた。すぐに発見できそうな場所であるが、先月まで発見できていなかった。不思議に思うと共に、観察の妙を感じた。色々な事が経験出来る自然情報は面白い。

○その他観察した昆虫類○アサギマダラ、キタキチョウ、ツマグロオオヨコバイ、ホシホウジャク、ヒトツメガギバ、トラマルハナバチ、ムネアカオオアリ

《特記事項》外来種のマルバフジバカマが、コース全般で多数観察され増えていた。                    

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
キッコウハグマ(閉鎖花)、センブリ、ナギナタコウジュ、ヤマトリカブト、ヤマラッキョウ、リュウノウギク、

【花を観察した植物】アオミズ、アキノキリンソウ、アキメヒシバ、アシボソ、アズマヤマアザミ、イタドリ、イトハナビテンツキ、イヌタデ、イヌトウバナ、ウツボグサ、オオバコ、オトコエシ、オミナエシ、カゼクサ、カリマタガヤ、ガンクビソウ、キクアザミ、キンエノコロ、キントキシロヨメナ、キントキヒゴタイ、キンミズヒキ、ゲンノショウコ(アカバナ)、コウゾリナ、コブナグサゴショミズヒキ、サジガンクビソウ、サラシナショウマ、サワヒヨドリ、シュウブンソウ、シラヤマギク、シロヨメナ、ススキ、スズメノカタビラ、スズメノヒエ、セイヨウタンポポ、セキヤノアキチョウジ、タイアザミ、タニソバ、タムラソウ、ダイコンソウ、ツリガネニンジン、ツリフネソウ、ナガバハエドクソウ、ナガボハナタデ、ナギナタコウジュ、ネズミガヤ、ネズミノオ、ネバリタデ、ノゲシ、ノコンギク、ノブキ、ハキダメギク、ハナタデ、ハバヤマボクチ、ハンゴンソウ、ヒメガンクビソウ、ヒメキンミズヒキ、ヒメジソ、ヒメノガリヤス、フジテンニンソウ、ホソエアザミ、ホソバガンクビソウ、ホトトギス、マツカゼソウ、マルバダケブキ、マルバハギ、マルバフジバカマ、ミズ、ミズヒキ、ミツバサワヒヨドリ、ミヤコアザミ、メヒシバ、モミジガサ、ヤブタバコ、ヤマトウバナ、ヤマトリカブト、ヤマニガナ、ヤマハギ、ヤマハッカ(シロバナ)、ヨモギ、ワレモコウ

【果実を観察した植物】イタドリ、ウバユリ、キブシ、ツチアケビ、ツルシキミ、ツルニンジン、テリハノイバラトチバニンジン、ナガバハエドクソウ、ニシキウツギ、ヌスビトハギ、ハンショウズル、ヒメキンミズヒキ、ヘクソカズラ、マユミ、ミズヒキ、ミツバウツギ、ヤマグリ、ヤマユリ

【その他観察した植物】オオバジャノヒゲ、アラゲアオダモ、クマイチゴ、ハナワラビ(数種)、ミサキカグマ、チャワンタケの仲間

2017.09.04(月)湯坂路生情報

○天候:曇り 温度18℃(9:30)
○参加者: 計12名(PV10名ビジター2名)          ○コース:湯の花別荘地〜湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜千条の滝〜金型研修所駐車場                  ○観察テーマ:「ヒヨドリバナ」の観察                
 
雨が降るかもしれない曇り空でしたが12名集まりました。今日はヒヨドリバナ属が湯坂路で4種類見られるとのことで、ヒヨドリバナをじっくり観察することでスタートしました。ところが、ヒヨドリバナが生えている所までなかなか進みません。面白い果実を見ました。アマチャヅルとミツバウツギです。アマチャヅルの果実の果実の表面に筋が付いています。まるで鉢巻きをしているようです。ミツバウツギの果実の形はパンツの様に見えます。誰が名付けたのだろうか「お猿のパンツ」と呼ばれています。果皮が乾燥して割れ、ハート型をした翼の中に2個の種子がこぼれ落ちる寸前に見えました。風に飛ばされることによって、遠くに運ばれ、直ぐに種子がこぼれるためでしょうか。湯坂路入り口からはヒヨドリバナ属探しです。サワヒヨドリ、ヒヨドリバナ、ハコネヒヨドリ、ホシナシサワヒヨドリの4種が見られました。葉の形、葉の付き方、葉の下面に腺点があるか、毛があるか等で区別するようですが、私には難題です。花盛りはヤマホトトギス、モミジガサ、ヤマハギ、キンミズヒキ、ヒメキンミズヒキ等でした。沢山の数のイチモンジセセリがヤマハギ、タムラソウの花で吸蜜していました。このチョウを見ますと秋の訪れを感じます。今日はヒヨドリバナ属の同定など頭を悩ます日でしたが、観察前にテーマを決めて観察するのも良いのではと思った次第です。

○その他観察した昆虫類○イチモンジセセリ、カノコガ、ヒメキマダラヒカゲ、コブハサミムシ、コマルハナバチ、コロギス、ザトウムシの仲間、トラマルハナバチ、ハヤシノウマオイ、ホシアワフキ、ミンミンゼミ、ヤマトシジミ、ヤマトシリアゲ

〇その他観察したもの〇オトシブミの揺籃(キブシ)、クモの仲間の食事(クモの巣にかかったバッタの仲間を食べている)

《本日のトップテン》                    @ヤマホトトギス、Aモミジガサ、Bサワヒヨドリ、Cヤマハギ、Dキンミズヒキ、Eヒメキンミズヒキ、Fシラヤマギク、Gイヌトウバナ、Hオミナエシ、Iイチモンジセセリ

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
アキノキリンソウ、キッコウハグマ、キントキヒゴタイ、サラシナショウマ、ダンドボロギク、ハバヤマボクチ、フジテンニンソウ、ヤマラッキョウ

【花を観察した植物】アカネ、アキノタムラソウ、アマチャヅル、アリノトウグサ、イタドリ、イトハナビテンツキ、イヌコウジュ、イヌタデ、イヌトウバナ、ウド、オオネバリタデ、オニドコロ、オヒシバ、オミナエシ、ガンクビソウ、キンミズヒキ、ゲンノショウコ、コウゾリナ、コチヂミザサ、コボタンヅル、サワヒヨドリ、シュウブンソウ、シラヤマギク、シロツメクサ、シロヨメナ、ススキ、スズメノヒエ、タイアザミ、ダイコンソウ、タマアジサイ、タムラソウ、ツユクサ、トダシバ、トンボソウ、ナガバハエドクソウ、ヌスビトハギ、ヌマトラノオ、ネコハギ、ノゲシ、ノコンギク、ハイメドハギ、ハキダメギク、ハコネヒヨドリ、ハハコグサ、ハンゴンソウ、ヒカゲイノコヅチ、ヒナタイノコヅチ、ヒメガンクビソウ、ヒメキンミズヒキ、ヒメクグ、ヒメジソ、ヒメジョオン、ヒメムカシヨモギヒヨドリバナ、ホシナシサワヒヨドリ、ホソバガンクビソウ、マツカゼソウ、マルバダケブキ、マルバハギ、ミズヒキ、メヒシバ、メヤブマオ、モミジガサ、ヤマハッカ、ヤマハギ、ヤマホトトギス、ヨモギ、ワレモコウ

【果実を観察した植物】アカショウマ、アマチャヅル、イヌガラシ、イヌゴマ、ウツギ、ウツボグサ、オオバコ、オオバジャノヒゲ、オカトラノオ、オトギリソウ、クロテンコオトギリ、コアジサイ、コバギボウシ、シシウド、シロバナイナモリソウ、ツチアケビ、ニシキウツギ、ヌスビトハギ、ノギラン、ノブキ、ハコネハナヒリノキ、バライチゴ、ハンショウズル、ヒメノガリヤス、フジアカショウマ、ヘクソカズラ、ホソバコガク、マユミ、ミズタマソウ、ミツバウツギ、ヤマアジサイ、ヤマアワ、ヤマイ、ヤマニガナ

【その他観察した植物】イヌガンソク、オオハナワラビ、クサイ、セントウソウ、センブリ、ツルウメモドキ、ハコネグミ、ヤマグワ、リョウブ、ワラビ

○観察した野鳥類○             アオゲラ、アカゲラ、ウグイス、カケス、ガビチョウ、キジバト、コジュケイ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ツバメ、ハシブトガラス、メジロ、ヤマガラ

2017.08.07(月)湯坂路生情報

○天候:曇り一時雨 温度18℃(9:30)
○参加者: 計13名(PV8名研修生3名ビジター2名)     ○コース:湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜千条の滝       ○観察テーマ:「イヌゴマ」の観察                
 
台風が近づき昼過ぎからの雨予報にもかかわらず、13名が参加しての自然観察会でした。湯坂路入り口から入ると、一番先に目に飛び込んできたのがシモツケソウです。たくさんのピンク色の花をつけていました。シシウドもいたるところで白い大きなお皿のような花をつけ、たくさんの虫たちが群がっていました。イヌゴマも見頃でした。小さな唇形花がとても美しいです。今年もオオナンバンギセルを観察しました。ほとんどは白い蕾でしたが一輪だけ咲きかけのピンク色の花がありました。鷹ノ巣山頂上で休憩した直後から小雨が降りだし、雨具に着替え千条の滝まで下山を急ぎました。途中、タテヤマギクが咲いていました。台風の影響で湿気が高くむし暑かったのですが、多くの夏の花を観察でき大満足の一日でした。

≪特記事項≫湯坂路のオオハンゴンソウを18本、駆除しました。駆除の地点は、道路番号117〜118付近で15本、107〜106で3本です。ビジターセンターに報告しました。

○その他観察した昆虫類○アカハナカミキリ、アサギマダラ、オオセンチコガネ、キタキチョウ、コアオハナムグリ、ジャコウアゲハ、ジャコウアゲハの幼虫、ダイミョウセセリ、タンザワフキバッタ、ヨツスジハナカミキリ

《本日のトップテン》                   「植物」:シシウド、オオナンバンギセル、シモツケソウ、タテヤマギク、オカトラノオ、イヌゴマ、オトギリソウ      「昆虫」:アサギマダラ、ジャコウアゲハの幼虫、ヨツスジハナカミキリ

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
ウバユリ、オオナンバンギセル、キントキヒゴタイ、コガンピ、コバギボウシ、サラシナショウマ、サワヒヨドリ、シュウブンソウ、シラヤマギク、トンボソウ、ハバヤマボクチ、ヒメガンクビソウ、モミジガサ、ヤマラッキョウ

【花を観察した植物】アキノタムラソウ、アマチャヅル、イヌゴマ、イヌヌマトラノオ、ウツボグサ、エゾタチカタバミ、オオバギボウシ、オオバコ、オカトラノオ、オトギリソウ、カセンソウ、ゲンノショウコ、コウゾリナ、コボタンヅル、シシウド、シモツケ、シモツケソウ、シロツメクサ、シロバナイナモリソウ、タイアザミ、ダイコンソウ、タテヤマギク、タマアジサイ、チダケサシ、ツユクサ、トンボソウ、ナガサキオトギリ、ニガナ、ヌスビトハギ、ヌマトラノオ、ヒカゲイノコズチ、ヒメキンミズヒキ、ヒメドコロ、ヒメノガリヤス、ヒメヤブラン、ヒヨドリバナ、フジアカショウマ、ヘクソカズラ、マツカゼソウ、ミズタマソウ、ミズヒキ、ミツバ、ヤマキツネノボタン、ヤマトウバナ、ヤマニガナ、ヤマノイモ、ヤマハギ、ヤマホタルブクロ、ヤマユリ、リョウブ

【果実を観察した植物】ウツボグサ、ウマノミツバ、オオバジャノヒゲ、コアジサイ、シオデ、ツチアケビ、トンボソウ、ナワシロイチゴ、ノギラン、ハナイカダ、バライチゴ、フタリシズカ、ホソバテンナンショウ

【葉を観察した植物】アケボノソウ、アスナロ、イヌガンソク、イヌシダ、エイザンスミレ、オオカモメヅル、オトメアオイ、サンカクヅル、スズダタケ、ナガバハエドクソウ、ナツトウダイ、ハコネグミ、ヒメノキシノブ、ヘビノネゴザ、ホガエリガヤ、ヤマカモジグサ

○観察した野鳥類○             アオゲラ、ウグイス、エナガ、コゲラ、ソウシチョウ、ホオジロ、ヤマガラ

2017.07.03(月)湯坂路生情報

○天候:曇り 温度18℃(9:30)
○参加者: 計9名(PV6名ビジター3名)            ○コース:湯の花高原別荘地〜湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜千条の滝〜金型研修所駐車場               ○観察テーマ:「ホソバコガク」の観察                
 
梅雨前線の北上、西から台風3号の接近、更に小田原の最高気温32.7℃と熱中症注意情報のでる梅雨の最中での活動となった。分乗して、つつじで有名な蓬菜園前の老舗三河屋庭園のフジキ花木を車窓から見ながら、出発地9時15分に到着し、観察を開始した。出発地は芦之湯国道1号線最高地点に近く、駿河湾、相模湾から湿度の高い空気が箱根山に吹き上げ、霧や雨の日が多く、風の通り道となっているが、今日は強めの風が熱中症の懸念を和らげてくれた。梅雨の時期アジサイの季節でもあるが、コアジサイは実になっていた。ヤマアジサイの変種ホソバコガクが満開で、コース内で終始見ることができた。尾根道ではノアザミの花にジャコウアゲハが集まり、シモツケも満開を迎えようとしていた。クリの花にも多くの鳥類、昆虫類が見られた。林道との交差地点で昼食をしたが、ヒノキの伐採作業に使用する多くの機材が搬入されていた。尾根道を下るとさわやかな風がなくなり、水量は少ないが、千条の滝の音を聞き、涼しさを再度感じることが出来た。滝の前のベンチで休養、トップテン打ち合わせ、駐車場に向かったが、熱中症にもかかわらず無事終了した。

○その他観察した昆虫類○アオハムシダマシ、アオハナムグリ、ウツギメタマフシ(虫こぶ)、オバボタル、クロジョウカイ、コマルハナバチ、ジャコウアゲハ、スジクロシロチョウ、ダイミョウセセリ、テングチョウ、ヒカゲチョウ、ヒメアシナガコガネ、ヒラズメヒゲボソゾウムシ、ヒロオビエダシャク、ベニシジミ、ムーアシロボシテントウ、ムネアカオオアリ、ムラサキシジミ、モンシロチョウ、ヤマトシリアゲ

《本日のトップテン》オカトラノオ、シモツケ、シモツケソウ、シロバナイナモリソウ、スノキ、ツチアケビ、トチバニンジン、ノアザミ、ホソバコガク、ムラサキシジミ

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
アキノタムラソウ、イワガラミ、ウツボグサ、ウバユリ、ウマノミツバ、オカトラノオ、カセンソウ、コオニユリ、シオデ、シモツケソウ、シラヤマギク、チダケサシ、ツチアケビ、トチバニンジン、ヌマトラノオ、ノギラン、ハコネハナヒリノキ、ヒヨドリバナ、ホタルブクロ、ミヤマイボタ、モミジガサ、ヤブジラミ、ヤマユリ

【花を観察した植物】アカショウマ、イヌツゲ、ウマノアシガタ、エゾタチカタバミ、オオカモメヅル、オオバジャノヒゲ、カモガヤ、ガクアジサイ、コウゾリナ、ギンリョウソウ、クリ、コバギボウシ、シモツケ、シロバナイナモリソウ、テリハノイバラ、ナガエコナスビ、ナガバハエドクソウ、ナルコユリ、ニガナ、ノアザミ、ノイバラ、ハキダメギク、ハナニガナ、ヒメジョオン、ホソバコバコ、バライチゴ、ヤマキツネノボタン、ユキノシタ

【果実を観察した植物】ウグイスカグラ、オニシバリ、ガマズミ、キブシ、クロモジ、コアジサイ、コゴメウツギ、スノキ、ナワシロイチゴ、ニワトコ、ハナイカダ、ハンショウズル、フタリシズカ、ホソバテンナンショウ、マユミ、ミツバウツギ、モミジイチゴ、ヤマグワ、ヤマボウシ

【葉を観察した植物】オオバウマノスズクサ、オオバコアカソ、オオバギボウシ、キツネノボタン、ケキツネノボタン、キントキヒゴタイ、コバノカモメヅル、コミネカエデ、サルトリイバラ、シシウド、タムラソウ、タンナサワフタギ、ナツトウダイ、ヤマキツネノボタン

○観察した野鳥類○             アオゲラ、アカゲラ、ウグイス、エナガ、オオルリ、ガビチョウ、キビタキ、ハシブトガラス、ヒガラ、ホトトギス、ミソサザイ、ヤブサメ

2017.06.05(金)湯坂路生情報

○天候:晴れ 温度18℃(9:30)
○参加者: 計9名(PV6名ビジター3名)            ○観察テーマ:「オオバウマノスズクサ」の観察                
 
このところ晴天が続いています。今日の空も朝から晴れわたって湿度も少なく、実にすがすがしい気持ちの良い湯坂路を歩きました。今日はビジター3名も参加しt総勢9名です。植物の花々は、今が端境期のためあまり見られないだろうと、花以外な葉やシダやイネ科の植物などを丁寧に観察しましたが、実際歩いてみると花々も結構咲いていて、内容も豊富で充実した自然観察が出来ました。このコースにはオオバウマノスズクサが多いため、ジャコウアゲハがいっぱい飛んでいました。途中の檜林ではきれいに間伐がおこなわれてあり、陽の光が差し込んで大変明るく美しい檜林となっていました。これから下草が見られるようになるのが楽しみです。

○その他観察した昆虫類○クロジョウカイ、ジャコウアゲハ、ダイミョウセセリ、ヒメシロコブゾウムシ、ヒラズネヒゲボソゾウムシ、ユウマダラエダシャク

《本日のトップテン》@オオバウマノスズクサ、Aムラサキマムシグサ、Bホソバテンナンショウ、Cニシキウツギ、Dニガナ、Eヤマハタザオ、Fツリバナ、Gハナイカダの実、Hジャコウアゲハ、Iダイミョウセセリ

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
オオナルコユリ、ガマズミ、コアジサイ、ツチアケビ、トチバニンジン、ナルコユリ、ナワシロイチゴ、ノアザミ、ハコネハナヒリノキ、ハンショウズル、ヤマアジサイヤマジオウ

【花を観察した植物】アリノトウグサ、ウマノアシガタ、ウワバミソウ、エゾタチカタバミ、オオバウマノスズクサ、キクムグラ、コアジサイ、コウゾリナ、コゴメウツギ、サワハコベ、ジシバリ、シロツメクサ、スノキ、タチツボスミレ(閉鎖花)、ツクバネウツギ(咲き終り)、ツボスミレ、ツリバナ、ナガエコナスビ、ナツトウダイ、ニガナ、ニシキウツギ、ハナニガナ、ハリエンジュ、ハルジオン、ヒメウワバミソウ、フタリシズカ、ホウチャクソウ、ホオノキ、ホソバテンナンショウ、マユミ、ミツバウツギ(咲き終り)、ミツバツチグリ、ミミナグサ、ムラサキマムシグサ、ヤマグワ、ヤマトウバナヤマハタザオ

【果実を観察した植物】オニシバリ、ナベワリ、ハナイカダ、ヤマグワ

【葉を観察した植物】アカネ、アケボノスミレ、アケボノソウ、オオバギボウシ、オオバノトンボソウ、コガンピ、カセンソウ、キンミズヒキ、クサレダマ、クモキリソウ、コオニユリ、サクラガンピ、サラシナショウマ、シシウド、シモツケソウ、シュウブンソウ、シロバナイナモリソウ、ツタウルシ、ツルウメモドキ、テリハノイバラ、トンボソウ、ナワシロイチゴ、ノギラン、ハコネグミ、ハバヤマボクチ、フジアカショウマ、ホトトギス、マルバダケブキ、ミズタマソウ、モミジガサ、ヤマトリカブト、ヤマホトトギス、ヤマラッキョウ

【観察したシダ類・カヤツリグサ科】イヌガンソク、イヌシダ、イヌワラビ、ゼンマイ、トウゲシバ、ヘビノネゴザ、ミゾシダ、ゼンマイ胞子葉、カワラスゲ、カンスゲ、コカンスゲ、シラコスゲ、タマツリスゲ、ミノボロスゲ、ミヤマカンスゲ

○観察した野鳥類○             ウグイス、オオルリ、ガビチョウ、ホトトギス、ヤマガラ

2017.05.01(金)湯坂路生情報

○天候:晴れ〜曇り〜雷雨 温度18℃(9:30)
○参加者: 計8名(PV8名)                   ○観察テーマ:「アケボノスミレ」の観察                
 
花の良い時に観察したいと、変則的に4月24日と5月1日。ちょうど1週間後に歩きました。(5月以降は、毎月第一月曜日に実施)箱根に向かう車の中から見える山容は、まるでパッチワークのようで見とれてしまった。ただ、1週間前に比べるとピンク色が減っているように見えたのは、マメザクラの季節が終わりに近づいたからだろうか。探勝路の入口近くで、セイヨウタンポポの群生を見つけた。これは前回になかったものだ。タチツボスミレを筆頭に様々なスミレに合うことが出来た。夫々の違いを教えていただき、それらを確認しながらの観察は楽しいものです。午前中は暑くも寒くもなく「観察日和だね」などと言い合いながら歩きました。前回観たアケボノスミレの確認を優先したので、少し遅めの昼食でした。皆でくつろいでいると、頭にポツポツと冷たいものがあたり、大急ぎで荷物をまとめ出発です。雨の量はだんだんと増え、雷の音がだんだんと大きく、そして近くになりました。安全を心掛け急ぎ足での下山をしながらも、目ぼしい植物の散策を続けるリーダーの平常心に脱帽する思いでした。無事に千条の滝にたどり着き、恒例のトップテンの選定もそこそこに解散しました。

○その他観察した物○ニホンカナヘビ、ヒシバッタの仲間、ビロードツリアブ、ムネアカオオアリ

《本日のトップテン》@アケボノスミレ、Aフモトスミレ群生Bクサボケ、Cナツトウダイ、Dセンボンヤリ、Eタチツボスミレ、Fニオイタチツボスミレ、Gクロモジ、Hアワブキ、Iヒトツボクロ(葉)

○観察した主な植物○
【新芽を観察した植物】
アワブキ、コシアブラ

【蕾を観察した植物】
アケビ、ナツトウダイ、ヒメウワバミソウ、ホウチャクソウ、マユミ

【花を観察した植物】アケボノスミレ、ウグイスカグラ(終わり)、カキドオシ、キブシ、キントキヒゴタイ、クサボケ、クロモジ、コハコベ、セイヨウタンポポ、センボンヤリ、タチツボスミレ、ツタウルシ(赤みがある)、ツボスミレ、トウダイグサ、ナツトウダイ、ニオイタチツボスミレ、ニョイスミレ(別名:ツボスミレ)、ニワトコ、フキ、フモトスミレ、ホソバテンナンショウ、マメザクラ(終わり)、マルバタチツボスミレ、ミチタネツケバナ、ミツバツチグリ、ムラサキケマン、モミジイチゴ、ヤシャブシ

【葉を観察した植物】ウバユリ、エイザンスミレ、エンコウカエデ、ケオオバコ、サンショウ、シロバナイナモリソウ、ツルリンドウ、テンナンショウの仲間、トンボソウ、ナルコユリ、ヒトツボクロ、ホオノキ、モミジガサ、ワレモコウ

【観察したシダ類】ノキシノブ、ヒメノキシノブ、ヘビノネゴザ、ワラビ

○観察した野鳥類○             ウグイス、エナガ、オオルリ、ガビチョウ、キビタキ、コゲラ、シジュウカラ、ヒガラ、ヒヨドリ、ホトトギス、ミソサザイ、メジロ、ヤマガラ

2017.04.24(金)湯坂路生情報

○天候:曇り 温度4℃(11:30)
○参加者: 計9名(PV9名)                   ○観察テーマ:「マメザクラ」の観察            コース:湯の花別荘地〜湯坂路入口〜千条の滝〜金型駐車場

 久しぶりにフルメンバーの参加です。幸先のよい今年度のスタートとなりました。嬉しいことに前回が初見のランヨウアオイに蕾ができていました。この地区には生育していないと思われていた種でもあり、今後も楽しみに観察を続けていきたいと思います。国道沿いのヤシャブシの木では、雄花雌花がまるで図鑑を見るように非常にわかり易い状態で観察でき、しばし交代でシャッターをきりました。目を移せば右も左も満開のサクラ。この付近一帯はマメザクラが満開。微風に軽やかに揺れる様はまるで踊っているかのようで、我々にも思わず笑みが浮かんできました。道中、愛らしいマメザクラを筆頭にサクラの花を愛で、草原では皆がお目当てのスミレをさがすという楽しい時を過ごすことができました。今日の目的の一つであるアケボノスミレにも出会えましたが、残念ながらぽつりぽつり。フモトスミレも小さな数株がやっとの状況でした。湯坂路のスミレ類が満開になるにはまだ日数がかかりそうです。次回の実施は1週間後。楽しみです。ところで、今日は多くのハイカーに交じり白人のハイカーが大変多い湯坂路でした。この古道を知った理由を尋ねてみたところ、何と「ストリートビューだよ!」との返事。なるほど納得。グーグル、さすがです。「山笑う」この季節の箱根をきっと楽しんでくれた事でしょう。

≪特記事項≫@葯の数により同定するニッコウネコノメとヨゴレネコノメの同定を試みた。箱根にもニッコウネコノメが生育していることは確認されているが、今日の時点ではすでに葯が落下してしまったものも多く確定には至らなかった。 A他コースも同様だが、イノシシの掘り返し跡が非常に多かった。

≪本日のトップテン≫@アケボノスミレAニオイタチツボスミレBタチツボスミレCランヨウアオイDフモトスミレEヤシャブシの雌花雄花FヤマザクラGマメザクラHエイザンスミレIシュンラン

○観察した主な植物○
【葉を観察した植物】
アワブキ、ウバユリ、オトメアオイ、オニシバリ、タンナサワフタギ、ニワトコ、フサザクラ、ミズヒキ

【蕾を観察した植物】
ウワバミソウ、ナベワリ、ランヨウアオイ

【花を観察した植物】アカフタチツボスミレ、アケボノスミレ、アセビ、ウグイスカグラ、エイザンスミレ、カキドオシ、カラマツ、カンスゲ、カントウミヤマカタバミ、キブシ、クサボケ、クロモジ、タニギキョウ、シュンラン、セイヨウタンポポ、タチツボスミレ、ツバキ(園芸種)、ツルシキミ、ナガバノスミレサイシン、ナツトウダイ、ニオイタチツボスミレ、ニョイスミレ、ハコネイトスゲ、フキ、フモトスミレ、ホソバテンナンショウ、ホンモンジスゲ、マメザクラ、マルバタチツボスミレ、ミチタネツケバナ、ミヤマカンスゲ、ムラサキケマン、モミジイチゴ、ヤシャブシ、ヤマザクラ、ヨツシベヤマネコノメ

【果実を観察した植物】アオキ、コハコベ、テイカカズラ、ヨゴレネコノメ

【観察したシダ類】アカハナワラビ、イヌシダ、ジュウモンジシダ、ゼンマイ、トウゲシバ、ノキシノブ、ヒメノキシノブ、ヘビノネゴザ、ミツデウラボシ、ワラビ

【その他観察した植物】イワボタンの葯、ヨゴレネコノメの葯

○観察した野鳥類○             アオゲラ、ウグイス、オオルリ、ガビチョウ、クロツグミシジュウカラ、センダイムシクイソウシチョウ、ヒガラ、ヒヨドリ、ミソサザイ、メジロ、ヤマガラ

2017.03.31(金)湯坂路生情報

○天候:曇り 温度4℃
○参加者: 計5名(PV5名)                   ○観察テーマ:「フサザクラ」の観察                
 
数日前の雪で延期に」なった今年最初の自然情報活動だが、林内や路側にはまだ雪が残っていた。午後から雨の予報でもあり、普段と違って@阿字ケ池跡〜朝日ケ丘三碑〜湯の花温泉別荘地入口およびA金型箱根荘〜千条の滝の2コースを歩いた。                  @ではオニシバリについて単純な雌雄異株ではないことで花を解剖してじっくり観察した。また、路側にカキドオシが点々と咲いているのを見つけた。まだ、花の少ない時期にピンクの花がひときわ美しく、春の訪れを感じさせてくれた。                               Aでは、標高が低い分だけ開花が早い。フサザクラが満開で、キブシの黄白色の蕾がカンザシの様に垂れ下がっていた。ネコノメソウの類も咲き始めた。早めの昼食となり、食べ終わったころに雨が降り出して店じまい。次回(4月24日)を期待しつつ、帰路に就いた。

○観察した主な植物○
【葉を観察した植物】
アケボノソウ、キンミズヒキ、ツルリンドウ、ニワトコ(幼葉)

【蕾を観察した植物】
キブシ、ツルシキミ

【花を観察した植物】アセビ、イワボタン、オニシバリ、カキドオシ、カンスゲ、キランソウ、フキ、フサザクラ、ミチタネツケバナ、ミヤマカンスゲ、ムカゴネコノメ、ヤブツバキ、ヨゴレネコノメ

【果実を観察した植物】アオキ、テイカカズラ(殻)

【観察したシダ類】アイノコクマワラビ、アカハナワラビ、イヌシダ、イノデモドキ、オオハナワラビ、オオベニシダ、オクマワラビ、シシガシラ、ジュウモンジシダ、トウゲシバ、ノキシノブ、ヒメノキシノブ

○観察した野鳥類○             ウグイス、シジュウカラ、ヤマガラ

2016.12.05(月)湯坂路生情報

○天候:晴れ温度20℃
○参加者: 計8名(PV8名)                   ○観察テーマ:「シダ植物」の観察                
 
今年最後の自然情報収集活動です。来年早々に行われる箱根駅伝の整備の為、大々的に草刈りが行われ、生情報収集には向かない、と事前に情報がありました。(作業車らしきもの数台が待機していました)そこで、今月のメインテーマは、シダ植物に決め出発です。スタート地点には先月の終わりに降った雪が少し残っていました。いつもは横目で通り過ぎる地点の奥まで分け入って観察です。どれも同じに見えてしまうシダ植物ですが、切れ込みや、胞子嚢群の付き方の違いなどの説明を聞きながら歩きました。途中からメンバーの一人が、周囲に散らばる大量のゴミをみかね、観察を中断しゴミ拾いを始めました。(ありがとうございました)。大きな袋いくつもが満杯になりました。なんとタイヤが2本もありました。これは不法投棄です。最近はゴミをあまり見かけなくなったと思っていましたが、何とかならないものでしょうか。今日の観察は午前中で切り上げ、ビジターセンターに向かいました。湯坂路コースメンバーで初めてビジターセンターを利用しました。今年のふり返りと、来年度の進め方の相談をしましたが、来年はどんなものと会えるのか?期待がどんどんふくらみました。

○観察した主な植物○
【観察したシダ植物】
アイノコクマワラビ、イヌシダ、イヌワラビ、イノデモドキ、オオハナワラビ、オオベニシダ、キジノオシダ、キヨスメヒメワラビ(別名:シラガシダ)、クマワラビ、シシガシラ、ジュウモンジシダ、ゼンマイ、トウゲシバ、トウゴクシダ、ナンゴクナライシダ、ノキシノブ、ハタジュクイノデ(アスカイノデ×イノデモドキの雑種)、ヒメノキシノブ、フユノオオハナワラビ、ベニシダ、ミゾシダ

【その他観察した植物】
アマチャズル、オオバウマノスズクサ、キッコウハグマ、スノキ、ツルシキミ、ツルリンドウ、ハキダメギク、ハナタデ、ヤマアジサイ花穀、ランヨウアオイ

○観察した野鳥類○             イカル、エナガ、カワラヒワ、ツグミ、ミソサザイ、ヤマガラ、ルリビタキ

○観察した昆虫類○             ザトウムシの仲間

≪本日のトップテン≫             @ランヨウアオイ、Aキジノオシダ、Bトウゲシバ、Cツルリンドウ、Dツルシキミ、Eハタジュクイノデ、Fナンゴクナライシダ、Gオオハナワラビ、Hベニシダ、Iイノデモドキ

2016.11.07(月)湯坂路生情報

○天候:曇り時々晴れ温度20℃
○参加者: 計7名(PV7名)                   ○観察テーマ:「オオカモメヅル」の観察                
当日は今年一番の寒さのため一枚多めの服装でも寒さのお陰で紅葉は一週間前よりもだいぶ進んでおり、箱根にもようやく紅葉が訪れ始めたと感じた。9時10分に観察を開始したが、次々に植物が続き、記録が追いつかないほど。「やっぱり湯坂路は多様性に富んだコースだな〜」と改めて感じた。途中で、いつもとは違うコースに足を運んだが、そのお陰で、コバノムラサキシキブ、クマイチゴに出会う事が出来た。又、クワコの繭やオオカモメヅルに初めて出会う事も出来、自然観察の楽しさ・面白さを味わえた一日だった。

○観察した野鳥類○                     ウグイス、カワラヒワ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ヒヨドリ、ホオジロ、ヤマガラ、アオゲラ

○観察した昆虫類○                     クワコの繭

≪本日のトップテン≫                    リュウノウギク、マユミ、クワコの繭、キッコウハグマ、オオカモメヅル、センブリ、アキノキリンソウ、コバムラサキシキブ、クマイチゴ、イヌガンソク

○観察した主な植物○
【花を観察した植物】
アオミズ、アキノキリンソウ、アキノタムラソウ、アキノノゲシ、アメリカセンダングサ、イヌタデ、イヌトウバナ、エノコログサ、オオアブラススキ、オオバコ、キッコウハグマ、キンエノコロ、キンミズヒキ、ケチヂミザサ、ゲンノショウコ、コセンダングサ、コチヂミザサ、コボタンヅル、サラシナショウマ、シモツケソウ、シラヤマギク、シロヨメナ、ススキ、セイヨウタンポポ、ダイコンソウ、タニソバ、タムラソウ、チカラシバ、トダシバ、トリカブト、ナガボハナタデ、ナギナタコウジュ、ニガナ、ノガリヤス、ノコンギク、ハキダメギク、ハナタデ、ヒメキンミズヒキ、ヒメジソ、ホソバガンクビソウ、ミズ、ミズヒキ、ミミナグサ、ミヤマササガヤ、モミジガサ、ヤマアジサイ、ヤマキツネノボタン、ヤマラッキョウ、リュウノウギク、リンドウ、ワレモコウ

【蕾を観察した植物】
カタバミ、クロモジ、センブリ、ヒメアシボソ

【果実を観察した植物】            アセビ、イタドリ、オオカモメヅル、オカトラノオ、カタバミ、クサイ、コアジサイ、シオデ、スギ、ツルウメモドキ、ツルシキミ、テリハノイバラ、ナガエオオカモメヅル、ニガイチゴ、ニシキウツギ、ノブキ、ハコネハナヒリノキ、バライチゴ、ホソバテンナンショウ、マユミ、ミツバウツギ、ミヤマイボタ、ミヤマガマズミ、ムラサキシキブ、ヤシャブシ、ヤブコウジ、ヤマノイモ

○観察したシダ類○            アカネハナワラビ、イヌガンソク、イヌワラビ、ウスイハナワラビ、オオハナワラビ、ジュウモンジシダ、トウゲシバ、ノキシノブ、ヒメノキシノブ、ヘビノネゴザ、ミゾシダ、ヤマイヌワラビ

〇葉や枝を観察した植物〇        アオハダ、アマチャヅル、アリノトウグサ、オトギリソウ、オトメアオイ、クマイチゴ、コバノムラサキシキブ、サジガンクビソウ、ヒノキ、ヒメムカシヨモギ、フキ

2016.10.03(月)湯坂路生情報

○天候:曇り時々雨 温度20℃
○参加者: 計7名(PV7名)                   ○観察テーマ:「ヤマラッキョウ」の観察          ○コース:湯の花高原別荘地〜湯坂路入口〜湯坂路尾根道〜鷹ノ巣山手前管理標識杭No117引返し〜湯坂路入口〜金型保養所前駐車場=湯の花別荘地〜芦之湯歴史館

      
10月3日は、登山の日。秋晴れのススキ草原の尾根道を歩くべく、定例の9時小涌谷駐車場に7名集合し、本日の予定を打ち合わせした。大型台風18号の接近や秋雨前線の停滞で天候悪化を懸念し、とりあえず鷹ノ巣山往復を目標に9時15分小雨の湯の花別荘地を出発した。国道沿いに鈴なりのヤマボウシを先月見たが、今日はほとんど落ちているようでさみしい。湯坂路入口〜尾根道では秋草の花や実を中心に観察することとして進んだ。国道沿いでは、マユミ、ガマズミ、ツルウメモドキ、ミツバアケビなど、湯坂路入口からはマルバハギ、シロヨメナ、アキノキリンソウ、シラヤマギクなどを見て秋を感じることができた。以前にシカと遭遇した付近の水たまりで、新しいシカの足跡をまた見つけた。水源保安林に入るヒノキ林の草原ではリンドウ、センブリ、オミナエシ、ヤマラッキョウ、ハバヤマボクチ、タムラソウ、キントキヒゴタイ、タイアザミ、ヤマトリカブトなどが花盛りであった。リンドウやセンブリは日照時間が短いためか、無駄なエネルギーを使いたくないのか満開状態ではないように感じられた。その後、天候も不安定で台風の影響を勘案し鷹ノ巣山手前の管理標識NO.117番で引き返すことにした。ここではオオハンゴンソウ7株見つけたが葉だけで花も実もなく駆除の用具の持ち合わせもなかったので今回の駆除は断念した。引き返す途中にシラヤマギクの花に虫こぶ見つけた。湯の花別荘地12時30分帰着、雨のなか芦之湯精進湖畔の歴史館に昼食のため車移動し、13時15分、雨も小康状態のままで観察会を終了した。

○観察した野鳥類○                     アオゲラ、ウグイス、エナガ、カケス、キビタキ、コゲラ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ヒガラ、ヒヨドリ、ホオジロ、メジロ、ヤマガラ

○観察した昆虫類○                     イチモンジセセリ、ウラナミシジミ、エゾアオカメムシ、オオヘリカメムシ、キタキチョウ、クロウリハムシ、コマルハナバチ、ザトウムシの仲間、ツマグロオオヨコバイ、ツマグロヒョウモン、ドロハマキチョキリ

○観察した主な植物○
【花を観察した植物】
アキノタムラソウ、アキノキリンソウ、アキノノゲシ、アシボソ、イヌトウバナ、ウスバヤブマメ、オオアレチノギク、カゼクサ、キバナガンクビソウ、キントキシロヨメナ、キントキヒゴタイ、ケチヂミザサ、ゲンノショウコ、コウゾリナ、コチヂミザサ、コブナグサ、サラシナショウマ、ササガヤ、シラヤマギク、シロヨメナ、ススキ、センブリ、タイアザミ、タニソバ、タマアジサイ、タムラソウ、ダイコンソウ、チカラシバ、テンニンソウ、ヤマトリカブト、ナガエコナスビ、ナギナタコウジュ、ヒカゲイノコズチ、ノガリヤス、ハイメドハギ、ハキダメギク、ハナタデ、ハバヤマボクチ、ヒメノガリヤス、ヒメキンミズヒキ、ホソバガンクビソウ、ホトトギス、マツカゼソウ、ミズタマソウ、モミジガサ、ヤマキツネノボタン、ヤマハッカ、ヤマラッキョウリュウノウギク、リンドウ、ワレモコウ

【蕾を観察した植物】
イヌガラシ、キッコウハグマ、キブシ、クロモジ

【果実を観察した植物】            イヌタデ、イワガラミ、ウド、ウバユリ、オミナエシ、ガマズミ、キンミズヒキ、クサイ、コブシ、サルナシ、サワヒヨドリ、シシウド、スギ、ツルウメモドキ、テリハノイバラ、ヌスビトハギ、マユミ、ミツバアケビ、ミツバウツギ、モミジガサ、ヒメジソ、ヒメハギ

○観察したシダ類○            ウスイハナワラビ

〇その他観察した物〇           シラヤマギクハナホッスフシ(虫こぶ)

≪本日のトップテン≫            キントキヒゴタイ、リンドウ、ハバヤマボクチ、センブリ、ハナタデ、テンニンソウ、サラシナショウマ、ヤマトリカブト、ヒメジソ、ウラナミシジミ

2016.09.05(月)湯坂路生情報

○天候:晴れ 温度20℃
○参加者: 計6名(PV6名)                   ○観察テーマ:「マルバハギ」の観察            ○コース:湯の花高原別荘地〜湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜千条の滝〜金型研修所駐車場

      
数日前の天気予報は雨でしたが、雨も降らず良い天気で実施することが出来ました。湯の花高原別荘地から1号線を渡って観察していると、ふと道路の向こう側に沢山の果実をつけたヤマボウシを見つけました。また道路脇には、ニシキウツギ、ガマズミ、マユミの果実も沢山見られました。今年は果実が豊作の様です。野鳥、動物にとっては有り難いことでしょう。湯坂路入口からは秋の花の競演でした。野菊のシラヤマギクとノコンギク、黄色い花のキンミズヒキとオミナエシ、ピンク色のマルバハギ等が咲き誇っていました。その中でのススキは地味で周りの引き立て役です。しかし、ススキをよく観察すると黄色い小さな花があり、可憐に見えました。上空にはウスバキトンボが大群で飛び、イチモンジセセリがマルバハギの花で盛んに蜜を吸っていました。登山道の両側が1m位の幅で下草が刈り取られていました。歩く上での安全を考えれば刈り取るのも分かりますが、貴重な花まで刈り取られるのは残念です。鷹ノ巣山からの下りでオオハンゴンソウを6株駆除しました。蒸し暑い日でしたが、初秋の花と実を楽しんだ観察会でした。

○観察した野鳥類○                     アオゲラ、ウグイス、エナガ、カケス、コゲラ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ヒガラ、メジロ

○観察した昆虫類○                     イチモンジセセリ、ウスバキトンボ、オオヘリカメムシ、カマドウマの仲間、キタキチョウ、ザトウムシの仲間、ショウジョウトンボ、スジグロシロチョウ、タンザワフキバッタ、ツクツクボウシ、ツマグロヒョウモン、トラマルハナバチ、ヒメキマダラセセリ、ミドリヒョウモン、ミンミンゼミ、ムネアカオオアリ、モンシロモドキ

○観察した主な植物○
【花を観察した植物】
アキノキリンソウ、アキノタムラソウ、アキノノゲシ、アマチャヅル、イヌトウバナ、ウド、オオバコ、オニドコロ、オミナエシ、カリマタガヤ、ガンクビソウ、キッコウハグマ(閉鎖花)、キンミズヒキ、クズ、ケツユクサ、ゲンノショウコ、サワヒヨドリ、シロバナイナモリソウ、シモツケソウ、シュウブンソウ、シラヤマギク、シロヨメナ、ススキ、スズメノカタビラ、スズメノヒエ、タイアザミ、ダイコンソウ、タニソバ、タマアジサイ、タムラソウ、ツユクサ、ツリフネソウ、ツルリンドウ、トダシバ、ニガナ、ヌスビトハギ、ノガリヤス、ノコンギク、ノササゲ、ハイメドハギ、ハキダメギク、ハンゴンソウ、ヒカゲイノコズチ、ヒメガンクビソウ、ヒメキンミズヒキ、ホソバガンクビソウ、マルバダケブキ、マルバハギ、ミズヒキ、ミミナグサ、メドハギ、モミジガサ、ヤブマメ、ヤマトウバナ、ヤマノイモ、ヤマハギ、ヤマホトトギス、ワレモコウ

【蕾を観察した植物】
イヌショウマ、キブシ、キントキヒゴタイ、サラシナショウマ、センブリ、ツルリンドウ、トウゴクヤブマオ、ヤマラッキョウ

【果実を観察した植物】アキノノゲシ、アリノトウグサ、イトハナビテンツキ、イワガラミ、オオバノトンボソウ、オカトラノオ、オトギリソウ、ガマズミ、クサイ、コアジサイ、コウゾリナ、コシロネ、コブシ、サルナシ、シシウド、シモツケソウ、シロバナイナモリソウ、チダケサシ、ツチアケビ、ツルウメモドキ、ツルシキミ、ツルニガクサ、ツルニンジン、トンボソウ、ナガバハエドクソウ、ナルコユリ、ニシキウツギ、ノブキ、ハコネハナヒリノキ、バライチゴ、ヒメノガリヤス、フジアカショウマ、ヘクソカズラ、ホウチャクソウ、ホオノキ、ホソバテンナンショウ、バタンヅル、マツカゼソウ、マユミ、ミズキ、ミズタマソウ、ミツバウツギ、ミヤマイボタ、ヤシャブシ、ヤブハギ、ヤマアジサイ、ヤマカモジグサ、ヤマキツネノボタン、ヤマニガナ、ヤマハタザオ、ヤマボウシ

【その他観察した植物】            ミサキカグマ、クモキリソウ、コガンピ、コチヂミザサ、コブナグサ、サクラガンピ、サンカクヅル、ヒメノキシノブ

○その他観察した物○           ハイイロチョッキリの産卵跡(コナラの堅果に産卵した後、切り落とした枝)

2016.08.01(月)湯坂路生情報

○天候:晴れのち雨 温度20℃
○参加者: 計5名(PV5名)                   ○観察テーマ:「イヌゴマ」の観察              ○コース:湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜千条の滝

      
梅雨が終わりいよいよ夏本番、午後からは雨の予報であるが、朝9時は暑いぐらいに晴れ、絶好の観察日和だった。国道1号線の歩道を歩いていると、アサギマダラがゆっくりと飛翔していた。湯坂路入り口から入ると1番に目に飛び込んできたのがシモツケソウ、湯坂路の両側にたくさんのピンク色の花が咲き乱れていた。ヤマユリもちょうど満開の時期で、花の重みで全体が傾いてしまうほどの大輪の花をつけた姿が多くの場所で見られた。シシウドもいたるところで白い大きなお皿のような花をつけており、たくさんの虫たちが群がっていた。イヌゴマも小さな唇形花がとても美しい。途中、ワレモコウ、タムラソウがシカに食べられたような食痕があった。アキノタムラソウ、オミナエシ、シラヤマギクも咲き始めていた。鷹ノ巣山頂上で昼食をとった直後から、突然スコールのような雨が降ってきた。急いで雨具に着替え千条の滝まで下山を急いだ。雨ではあったが、今が盛りの多くの夏の花を観察でき大満足の一日であった。本日はメンバーのひとりが道具を持参されて、湯坂道のオオハンゴンソウを18本駆除した。(駆除の地点は、道路番号杭125〜127付近で7本、124付近で3本、119付近で1本、その他番号不詳7本です)

○観察した野鳥類○                     ウグイス、コガラ、ソウシチョウ、メジロ

○観察した昆虫類○                     アオスジアゲハ、アカハナカミキリ、アサギマダラ、アシナガバチの仲間、キタキチョウ、キマワリ、キマダラセセリ、ハネナガイナゴ、クロヒカゲ、ザトウムシ、セマダラコガネ、ツノカメムシの仲間、トラマルハナバチ、ノコギリカミキリ、ヨツスジハナカミキリ

《本日のトップテン》植物@ヤマユリ、シモツケソウ、シシウド、イヌゴマ、アキノタムラソウ、オトギリソウ、オミナエシ、シラヤマギクA昆虫アサギマダラ、アカハナカミキリ

○観察した主な植物○
【花を観察した植物】
アキノタムラソウ、アリノトウグサ、イタドリ、イヌゴマ、イヌトウバナ、ウツボグサ、エゾタチカタバミ、オオバギボウシ、オオバコ、オカトラノオ、オトギリソウ、オニドコロ、オミナエシ、カセンソウ、キツネノボタン、キンミズヒキ、クサレダマ、コウゾリナ、コマツナギ、シシウド、シモツケ、シモツケソウ、シラヤマギク、シロバナイナモリソウ、ダイコンソウ、タテヤマギク、タニタデ、タマアジサイ、チダケサシ、ツユクサ、ツルニガクサ、トンボソウ、ナガバハエドクソウ、ニガナ、ヌマトラノオ、ノギラン、ノコンギク、ハエドクソウ、ハルジオン、バライチゴ、ヒメキンミズヒキ、ヒメジョオン、ヒメノガリヤス、ヒメヤブラン、ヒヨドリバナ、フジアカショウマ、ヘクソカズラ、ミズタマソウ、ミツバ、ミミナグサ、ヤマアワ、ヤマニガナ、ヤマノイモ、ヤマホタルブクロ、ヤマユリ、リョウブ

【蕾を観察した植物】
コガンピ、サクラガンピ、モミジガサ

【果実を観察した植物】ソウシシヨウニンジン、トチバニンジン、ミツバ

【葉を観察した植物】             キッコウハグマ、タムラソウ(シカの食痕)、ワレモコウ(シカの食痕)

○その他観察した物○           ツチガエル、ニホントカゲ、ヤマアカガエル

2016.07.04(月)湯坂路生情報

○天候:晴天 温度20℃
○参加者: 計9名(PV9名)                   ○観察テーマ:「シロバナイナモリソウ」の観察コース:      
7月になり、早くも夏真っ盛りとなった今日の湯坂路です。いつものメンバーが数名お休みのなか、7年ぶりにこのコースを歩く方もいて、元気に出発しました。水分補給をし、熱中症にならないように気をつけながら歩きました。前回歩いてからたったの1ケ月ですが、その変化が著しく道にテンニンソウが覆いかぶるように生えているのを見て、暑さを一層感じました。そんな日のしかも平日に、私たち含め多くのハイカーがコースに入っていました。よく似た花たちの、たとえば、オカトラノオとヌマトラノオの違いを教えていただきました。また、本日の花の中では、特にシロバナイナモリソウの可憐な花は、清涼感がありました。

○観察した野鳥類○                     アオゲラ、イカル、ウグイス、エナガ、キビタキ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、クロツグミ、ホオジロ、ミソサザイ、ヤマガラ、ヤブサメ

○観察した昆虫類○                     オバボタル、コミスジ、ザトウムシの仲間、シオヤアブ、ジャコウアゲハ、スジグロシロチョウ、タンザワフキバッタ、ナミテントウ、ムツボシオニグモ、ヒョウモンエダシャク、ヒラズネヒゲボソゾウムシ(死んだふり)、ムネアカオオアリ、モンキチョウ

【その他特記事項】今月の18日にビジターセンター主催の「オオハンゴンソウの説明会」が行われる。コースの途中の数箇所で、先頭を歩いている人たちの目にオオハンゴンソウが繁殖しているのが入ってしまった。見つけた以上(説明会の前ですが)放置することは出来ず、慎重に根の部分が残らないように掘り起こした。責任を持って持ち帰り、焼却処分をするそうです。

《本日のトップテン》@シロバナイナモリソウ、Aテリハノイバラ、Bイワガラミ、Cヤマアジサイ、DオカトラノオEヌマトラノオ、Fクモキリソウ、Gオオバジャノヒゲ、Hエゾタチカタバミ、Iジャコウアゲハ

○観察した主な植物○
【花を観察した植物】
イワガラミ、ウツボグサ、ウワバミソウ、エイザンスミレ(閉鎖花)、エゾタチカタバミ、オオバコ、オオバジャノヒゲ、オカトラノオ、オトコヨモギ、キクムグラ、カキラン、クロモジ、コアジサイ、クモキリソウ、コウゾリナ、コゴメウツギ、コナスビ、シロツメクサ、シロバナイナモリソウ、ダイコンソウ、タニタデ、タマアジサイ、タムラソウ、チチコグサ(花の終わり)、テリハノイバラ、ドクダミ、トチバニンジン、ナガエコナスビ、ナガバジャノヒゲ、ナガバハエドクソウ、ナツトウダイ、ナワシロイチゴ、ニガナ、ヌマトラノオ、ノアザミ、ノギラン、ノダケ、ハエドクソウ、ハコネガマズミ、ハコネハナヒリノキ、ハキダメギク、バライチゴ、ハルジオン、ハンゴンソウ、ハンショウヅル、ヒメシャラ、ヒメジョオン、ヒメノガリヤス、ヒヨドリバナ、マツブサ、ホタルブクロ、ミミナグサ、ヤマアジサイ、ヤマキツネノボタン、ヤマスズメノヒエ(花の終わり)、ヤマボウシ、ヤマホタルブクロ、ユキノシタ(花の終わり)、ヨモギ

【蕾を観察した植物】
アリノトウグサ、イヌゴマ、ウツボグサ、ウマノアシガタ、ウマノミツバ、オオバノトンボソウ、オミナエシ、カセンソウ、キッコウハグマ、クサアジサイ、クサレダマ、サラシナショウマ、シモツケソウ、シュウブンソウ、タテヤマギク、ダンドタムラソウ、チダケサシ、ツチアケビ、ヒメガンクビソウ、フタリシズカ、ヌマトラノオ、マユミ、モミジガサ、ヤマニガナ、ヤマユリ          

【果実を観察した植物】オニシバリ、クサイ、サルナシ、ドジョウツナギ、ナツグミ、ニガイチゴ、ハナイカダ、ミツバウツギ、ヤマグワ

【葉を観察した植物】             アケビ実生、アスナロ、オトコヨモギ、オトメアオイ、サラシナショウマ、センブリ、ツタウルシ、テンニンソウ、ナルコユリ、ハコネグミ、ホトトギス、フジアカショウマ、ミヤマイボタ、ヤマホトトギス、ヨモギ

【観察したシダ植物】             クラマゴケ、ヘビノネゴザ、ワラビ

2016.06.06(月)湯坂路生情報

○天候:曇り 温度20℃
○参加者: 計12名(PV12名)                  ○観察テーマ:「コアジサイ」の観察コース:      

梅雨入り2日目の今日、コアジサイの優しい香りに包まれた湯坂路です。ふと、神山のコアジサイはどうしているかと気になりました。神山の登山道もコアジサイの香に満ちていることを願わずにいられません。今月の湯坂路は「みん参日」。総勢12名で緑の湯坂路を楽しみました。植物は端境期を迎えていますが、野鳥のさえずりに耳を傾け、また、昆虫の生態を観察したりと、大変豊かな観察会となりました。

○観察した野鳥類○                     イカル、ウグイス、オオルリ、ガビチョウ、キビタキ、コゲラ、シジュウカラ、センダイムシクイ、ソウシチョウ、ヒガラ、ホオジロ、ホトトギス、メジロ、ヤブサメ

○観察した昆虫類○                     アワフキムシ(ハコネガマズミ等の枝に)、オオゾウムシ、クロジョウカイ、ジャコウアゲハ、ジャコウアゲハの卵(オオバウマノスズクサの葉裏に)、ジョウカイボン、セアカツノカメムシ、ツマグロオオヨコバイ(虫こぶ)、ヒラズネヒゲボソゾウムシ、ヒメシロコブゾウムシ、マダラカギバ、ヤツメカミキリ、ヨモギヒメヒゲナガアブラムシ

○観察した主な植物○
【花を観察した植物】
イヌガラシ、イヌシデ(一部果実)、ウマノアシガタ、ウワバミソウ、エゴノキ、エゾタチカタバミ、オオバウマノスズクサ、オオバノトンボソウ、カモガヤ、カモジグサ、カワラスゲ、キクムグラ、クサイ(花終わり)、コアジサイ、コゴメウツギ、コモチマンネングサ、サワギク、サワフタギ、シバ、シモツケソウ(咲始め)、ジュウニキランソウ、シラコスゲ、スイカズラ、ツルマンネングサ、ドジョウツナギ、トボシガラ、ナガエコナスビ、ナワシロイチゴ(一部果実)、ノアザミ、ホオノキ、ホガエリガヤ、ホソバテンナンショウ、マユミ、ミズキ、ミノボロスゲ、ミヤマイボタ(一部咲き始め)、ムラサキマムシグサ、ヤブデマリ、ヤマアジサイ、ヤマトウバナ、ヤマハタザオ、ヤマボウシ

【蕾を観察した植物】
イワガラミ、オオナルコユリ、ガマズミ、ツチアケビ、トチバニンジンハコネガマズミ、フジアカショウマ          

【果実を観察した植物】イヌシデ、クサボケ、スノキ、ナワシロイチゴ、ミツバウツギ、モミジイチゴ、ヤマグワ

【葉を観察した植物】             アケボノスミレ、アマチャズル、アリノトウグサ、イヌザクラ、オトコヨモギ、カキラン、キクバドコロ、クサアジサイ、コガンピ、サクラガンピ、シロバナイナモリソウ、シュウブンソウ、センブリ、タンナサワフタギ、ツタウルシ、トンボソウ、ナツグミ、ハコネイトスゲ、ハコネハナヒリノキ、フジアカショウマ、マツブサ、ヤマホトトギス

【その他観察した植物】           イヌガンソク、イヌシダ、エビヅル、ゼンマイ、ヘビノネゴザ、ヤマイヌワラビ

※例年観察しているハバヤマボクチが観察出来ず気がかりです。

2016.05.02(月)湯坂路生情報

○天候:晴れ 温度20℃
○参加者: 計10名(PV10名)                  ○観察テーマ:「タニギキョウ」の観察コース:      

先輩2名を含め、今回10名で歩き始めると、オオバタネツケバナが、まだ咲き残っていて、この仲間のタチタネツケバナ、ミチタネツケバナなど比較しながら観察スタート。あまり目立たなかった樹木の花も見られるようになり、タニギキョウの群落も発見しました。今回はニホンジカが悠々と草を食べ全く逃げる様子もなく、皆で撮影タイムに足が止まりました。続いて大きなアオダイショウが死んだように見られましたが、棒で触ると動き出して全員、ドッキリでした。コゲラのドラミングをカラマツの幹に見ることもできました。1週間前には、タチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ、マルバタチツボスミレ、アケボノスミレ、フモトスミレなど華やかでしたが、すでに咲き進んで、アケボノスミレはもう花はみられませんでしたが、ニョイスミレ(ツボスミレ)がこんなあるのかと思うほど沢山咲いていました。今日は前回のスミレの復習をかねた日のようでしたが、春とはいえ多くの生き物に出会った日でもあり、ゴールデンウイーク中で歩く人が多い日でした。また2時過ぎに、千条の滝を往復するという親子に「ここからは無理だから」と湯坂路入口からの短いコースを案内のため、仲間が1人、先に別れました。

○観察した野鳥類○ アオゲラ、アカゲラ、ウグイス、エナガ、オオルリ(夏鳥)、ガビチョウ、キビタキ、コゲラ、センダイムシクイ(夏鳥)、ハシブトガラス、ホオジロ、ヒガラ、ミソサザイ、ヤマガラ

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
イヌザクラ、コアジサイ、コゴメウツギ、タンナサワフタギ、ハンショウヅル、フタリシズカ、マユミ、ミズキ、ヤマグワ

【花を観察した植物】
アオキ、アカフタチツボスミレ、アセビ、ウマノアシガタ、エンコウカエデ、オオバタネツケバナ、オオモミジ、オオシマザクラ、カキドオシ、カワラスゲ、キブシ、クサボケ、クロモジ、コハコベ、ケタチツボスミレ、サルトリイバラ、シラコスゲ、スノキ、スズメノカタビラ、セイヨウタンポポ、タチツボスミレ、タニギキョウ、タチタネツケバナ、タマツリスゲ、ツルシキミ、ナツトウダイ、ナベワリ、ニオイタチツボスミレ、ニガイチゴ、ニョイスミレ、ニワトコ、ハナイカダ(雄木雌木)、ヒメウワバミソウ、フモトスミレ、ヘビイチゴ、ホウチャクソウ、ホソバテンナンショウ、マルバタチツボスミレ、ミズ、ミツバウツギ、ミツバツチグリ、ミミガタテンナンショウ、ミチタネツケバナ、ムラサキケマン、モミジイチゴ、ヤブタビラコ           

【果実を観察した植物】オオバヤシャブシ、カンスゲ、フキ、ミヤマカンスゲ、マメザクラ            
○観察した昆虫類○
アカハネムシ、コメツキムシの仲間、ジョウカイボン、ツユムシの幼虫、ヒシバッタの仲間、ビロードツリアブ

○その他観察した物○ニホンジカを目撃、大きなアオダイショウ、オオハンゴンソウの葉を見かけた、ホンドリスの食べたマツボックリが落ちていた(エビフライ)、ムササビが食べ落とした桜など。            

2016.04.25(月)湯坂路生情報
○天候:晴れ 温度20℃
○参加者: 計8名(PV8名)                   ○観察テーマ:「アケボノスミレ」の観察コース:      

薄日がさし、暑くもなく寒くもない絶好の観察日和に恵まれた。サクラ類はほぼ終わりだが、スミレ類が最盛期だ。ススキ等の枯草がきれいに刈り払われた防火帯はスミレの花園だ。地べたにへばりついてニオイタチツボスミレの匂いをかぐ姿はちょっと異様だが、あちらこちらで歓声があがる。この感動でスミレにはまるのだ。マルバタチツボスミレは識別が難しい。当たったの外れたのとワイワイガヤガヤ。こんな様子に道行くハイカーから「何してるんですか?」と声がかかった。確かに変な集団にみえたかも。華やかなアケボノスミレとの出会いもあり、オオルリやミソサザイも美声を聞かせてくれて、大満足の1日であった。

※ 特記事項 ※                         1-昨年10月度の自然情報で、稜線鞍部からの千条の滝への道が「土砂崩れのため進入禁止」になったことを報告したが、迂回路が整備され、標識も新設され、進入禁止が解除されたことを確認した。2-鷹ノ巣山山頂の防火用水ドラム缶にペットボトル他の廃棄物が多数投入されており、回収した。

○観察した野鳥類○                     アカゲラ、ウグイス、エナガ、オオルリ、キビタキ、コゲラ、シジュウカラ、センダイムシクイ、クイ、ソウシチョウ、ヒガラ、ミソサザイ、ヤブサメ、ヤマガラ

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
イヌザクラ、コアジサイ、サルトリイバラ、ナベワリ、ハナイカダ、ヒメウワバミソウ、ホウチャクソウ、マユミ、ミツバウツギ

【花を観察した植物】
アオキ、アカフタチツボスミレ、アケボノスミレ、アセビ、イヌシデ、ウグイスカグラ、エイザンスミレ、エンコウカエデ、オオシマザクラ、オオバタネツケバナ、オオモミジ、オオヤマザクラ?、カキドウシ、カスミザクラ?、キブシ、クサボケ、クロモジ、コハコベ、コブシ、スノキ、セイヨウタンポポ、タチツボスミレ、タニギキョウ、タネツケバナ、タマツリスゲ、ツボスミレ、ツルシキミ、ナツトウダイ、ニオイタチツボスミレ、ニガイチゴ、ニワトコ、フタリシズカ、フデリンドウ、フモトスミレ、ヘビイチゴ、ホソバテンナンショウ、マメザクラ、マルバタチツボスミレ、ミツバツチグリ、ミミガタテンナンショウ、ムラサキケマン、モミジイチゴ、ヤマザクラ           

【果実を観察した植物】カンスゲ、シラコスゲ、フキ、ミヤマカンスゲ                    
○観察した虫こぶ○
ヒメツチハンミョウ、ビロードツリアブ

○その他観察した物○ムササビの食痕(サクラの枝)            

2016.03.28(月)湯坂路生情報

○天候:小雨のち曇り 温度20℃
○参加者: 計10名(PV10名)                  ○観察テーマ:「ニワトコ」の観察コース:      

花の咲いていない冬場はお休みしていた湯坂路コースですが、やっと寒さも和らいで春の到来を感じるようになったので活動を開始しました。今回が今年の仕事始めです。今日の日を待ち焦がれていたように参加者が10人と大勢集まったのですが、残念ながら雨の中の幕開けでした。暖冬と云われながらもけっこう寒い日が続いた今年の冬でしたが、そのせいでしょうか、期待した春の花々はあまり見られず、いつも春を1番先に告げてくれるタチツボスミレが全くみられなかったのは驚きでした。木々もほとんどがまだ冬芽のままの中でニワトコが若芽の中から花序を覗かせているのを見てホッとしました。山を下り千条の滝あたりまで来るとさすがに春の気配が濃くなり、シュンラン、セントウソウ、イワボタン、等の花々が我々を迎えてくれました。後半には雨も上がり最後はいろいろな花にも出会えて充実した楽しい仕事始めでした。

○観察した野鳥類○                     アオゲラ、イカル、ウグイス、カケス、キセキレイ、コゲラ、シジュウカラ、ハシブトガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、ミソサザイ、メジロ、ヤマガラ

《 本日のトップテン 》シュンラン、イワボタン、ヨゴレネコノメ、ムカゴネノノメ、セントウソウ、カンスゲ、ミヤマカンスゲ、ヤブツバキ、アセビ、エビゴケ()

○観察した主な植物○
【葉やロゼットを観察した植物】
アケボノソウ、ウツボグサ、オオハナワラビ、オトメアオイ、カントウミヤマカタバミ、コウゾリナ、コカンスゲ、ツルリンドウ、テリハノイバラ、ノブキ、ヒメガンクビソウ
【花や蕾を観察した植物】
アセビ、アブラチャン(雄花)、イワボタン、オオバヤシャブシ、オニシバリ(雄花)、カンスゲ、キブシ、クサボケ、コハコベ、シュンラン、スギ、セントウソウ、ツルシキミ(蕾)、ヒイラギナンテン、フキ(雄花)、フサザクラ、ミヤマカンスゲ、ムカゴネノノメ、ヤブツバキ、ヨゴレネコノメ           

【実を観察した植物】            キズタ
【冬芽や花芽を観察した植物】       
アワブキ、クロモジ、コブシ、スノキ、ニワトコ、ハコネハナヒリノキ、マメザクラ(花芽)、マユミ、ミツバウツギ、ヤマボウシ       【観察したシダやコケ植物】        イヌシダ、エビゴケ、ノキシノブ、ヒメノキシノブ、ミツデウラボシ、ヤマイタチシダ
【その他観察した木】            
アカマツ(若木)、アスナロ、ウラジロガシ、カラマツ(新芽)、タンナサワフタギ、ハコネグミ、アオキ(鹿の食害を受けた)           ○観察した虫こぶ○            イヌツゲメタマフシ、シロダモハコブフシ

2015.12.07(月)湯坂路生情報

○天候:快晴 温度20℃
○参加者: 計9名(PV7名ビジター2名)            ○観察テーマ:「ヒメヤブラン」の観察コース:      

みん参の参加者はおりませんでしたが、快晴で小春日和という絶好の観察日和のなかで、ビジター2名を含む9名が参加し、今年最後の観察会を9時半にスタート。オオバノキハダの実、ノコンギクやハキダメギクの花、イヌシダ、ミゾシダ、ベニシダ等のシダ類を観察。その直後に探検コース(国道1号線近傍の森の中に入り込むコース)に進路変更し、いつもと異なる場所を少し違った面白さを感じながら観察。そして鹿の糞やイノシシの糞などに出会う幸運?もあり、一味違う観察コースを楽しみました。又、Yさんがゴミ拾いを担当。100m位の間にポリ袋一杯の量になり、改めて観光客のマナーに問題を感じました。(Yさんお疲れさまでした)その後、通常コースに戻りツルリンドウの赤い実、マユミの桃色の実、ニシキウツギの黒い実、ヒメヤブランの黒い実など多くの実を観察。どの色も小春日和の青空に映えて鮮やかで綺麗に見えました。更に、@ヘビノネゴザの枯れた株立ちの茎の鱗片の状態を、Aルーペでイヌシダの毛の多さを、Bオオバコの実を拡大してみるとお椀の様な面白い形である事を、Cフユノハナワラビとオオハナワラビの葉の形状の違いなどを、次々に教えて頂き開花時期とは異なる冬季の観察会の楽しみ方を実感する事が出来、有意義な経験をさせて頂きました。尚、今月も千条の滝への分岐点に「土砂崩れのため進入禁止」の標識があった為、湯坂路入口からこの分岐点までの記録を記載しました。

○観察した野鳥類○ウグイス、コゲラ、シジュウカラ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ホオジロ、メジロ、ヤマガラ、ルリビタキ                 

《特記事項》1月と2月は休会

○観察した主な植物○
【葉を観察した植物】
アリノトウグサ、イヌツゲ、カラマツ、センブリ、ミズナラ、ヤツデ
【花を観察した植物】
アキノキリンソウ、アキノタムラソウ、エノコログサ、コウゾリナ、タイアザミ、ノコンギク、ハキダメギク、リュウノウギク           

【種・実を観察した植物】          アメリカセンダングサ、イヌツゲ、ウバユリ、オオバコ、オオバノキハダ、カゼグサ、ガマズミ、キブシ、キンミズヒキ、クサボケ、タムラソウ、チカラシバ、ツルシキミ、ツルリンドウ、テリハノイバラ、テンナンショウの仲間、ニシキウツギ、ノギラン、ヒメヤブラン、フジテンニンソウ、マユミ、ヤマラッキョウ
【冬芽を観察した植物】           
コブシ、オオモミジ               【観察したシダ植物】            イヌガンソク、イヌシダ、イノデモドキ、イワガネソウ、ウスイハナワラビ、オオハナワラビ、クマワラビ、クラマゴケ、シシガシラ、ジュウモンジシダ、ゼンマイ、タニヘゴ、トウゴクシダ、ナライシダ、ノキシノブ、ハクモウイノデ、ハリガネワラビ、ヒメノキシノブ、フユノハナワラビ、ベニシダ、ヘビノネゴザ、ミゾシダ、ヤマイヌワラビ
【その他観察した植物】           
キッコウハグマ、イタドリ、タマアジサイ、ヤマツツジ、ハバヤマボクチ、ワレモコウ、ゲンノショウコウ                   ○観察した昆虫○              キタテハ、クスサンの繭(透かし俵)、ザトウムシの仲間、タンザワフキバッタ

○その他観察した物○ イノシシの糞、シカの糞、シカの食痕           

2015.11.02(月)湯坂路生情報

○天候:雨 温度20℃
○参加者: 計6名(PV6名)                   ○観察テーマ:「キッコウハグマ」の観察コース:     ○コース 湯坂路入口〜尾根道途中まで往復

湯坂路コースへの参加のお願いをし、楽しみにしていたが、当日の朝はかなりの雨が降っていた。中止かと思われたが、決行の連絡をいただいた。湯坂路入口付近に、キッコウハグマが咲いているから、と言われて歩き始めたが、ようやく見つけたもの小さいものだった。雨の中でもしっかりと、それぞれの植物の特徴を確認しながら道を進んでいく。途中から、「今日は発見コースを行きましょう」という事で、伐採の為に新設されたルートを観察することになった。これまで観察路としては利用された形跡がなく、まさに発見コースであった。歩きながら、「花じまい」という言葉を教えていただいた。同じようなものに、「帰り花」もある。通常は「狂い咲き」と呼んでいたが、数倍も美しい言葉である。この道にも、オオハンゴウソウがあったが駆除を行った。(根までしっかり採り、持ち帰って焼却するそうです) さらに進み、行き止まりになったところで引き返したが、途中の斜面で今日の目的のひとつであったキッコウハグマの群生している場所を教えていただいた。来年の花の時期が楽しみである。ただ、ここで鹿の糞を見つけ、いたるところに出現していることに驚かされた。今日は、雨の日でも観察は出来る、と教えていただいた一日であった。

《 本日のトップテン 》                  1.センブリ、2.キッコウハグマ、3.ヤクシソウ、4.リュウノウギク、5.マユミの実、6.ガマズミ、7.ツルウメモドキ、8.クマイチゴ  初見、9.フジウツギ、10.カラスザンショウとサンショウを揃って見たこと

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
アセビ、サワヒヨドリ、タイアザミ
【花が満開の植物】
シロヨメナ、タニソバ、ハキダメギク、ヒメジョオン、ヤクシソウ、ヤマラッキョウ      【花が終わりの植物】            アキノタムラソウ、イヌトウバナ、オトコエシ、カゼクサ、キッコウハグマ(閉鎖花)、キントキヒゴタイ、コウゾリナ、ササガヤ、タイアザミ、チカラシバ、ナギナタコウジュ、ノカリヤス、ノボロギク、ヒメガンクビソウ、ヒメジソ、ヒヨドリバナ、ベニバラボロギク、マツカゼソウ、ミズヒキ、モミジガサ、ヤブタバコ、ヤマハッカ、リュウノウギク                  【後咲きの花の植物】            アキノキリンソウ                【帰り花を観察した植物】          タチツボスミレ、ニシキウツギ         【残り花を観察した植物】          センニンソウ、トリカブト      

【種・実を観察した植物】
アオツヅラフジ、イヌトウバナ、オトギリソウ、ガマズミ、キンミズヒキ、ケアリタソウ、ゲンノショウコウ、シロザ、タケニグサ、ツルウメモドキ、ツルシキミ、テンナンショウの仲間、マユミ、マルバハギ、ミヤマイボタ        【実生を観察した植物】           カラスザンショウ                 【観察したシダ植物】
ウスイハナワラビの胞子、オウレンシダ、トウゲシダ、ヘビノネゴザ、ワラビ         【その他観察した植物】           アオダモ、アオツヅラフジ、イヌザンショウ、イヌシデ、ウツボグサの葉、エゴノキ、オオバウマノスズクサ、オカトラノオ、オトメカンアオイ、カラスザンショウ、キレハノブドウ、クマイチゴ、クワ、コシアブラ、サンショウ、タラノキ、ツタの紅葉、テリハノイバラ、バライチゴ、フキ、ホオノキ、ホタルブクロ、ミズ、ムラサキシキブ、ヤマボウシ、フジウツギ(初)        ○観察した昆虫○ザトウムシ

○その他観察した物○            鹿のふん

2015.10.05(月)湯坂路生情報

○天候:曇り 温度20℃
○参加者: 計6名(PV5名VC1名)               ○観察テーマ:「ヒメジソ」の観察コース:      ○観察コース 駐車場〜1号線〜湯坂路入口〜尾根道途中まで往復
風はないが日差しもなく、肌寒い。秋の花々も後半に入り、サラシナショウマ、ヤマトリカブト、ヤマハッカなどが盛りを迎え、アキノキリンソウ、ナギナタコウジュ、ヤマラッキョウなどが咲き始めた。アザミ属とトウヒレン属を見比べたり、
ヒメジソとイヌコウジュの違いを調べたり…、花いっぱいの防火帯散策を楽しんだ。ヤクシソウやリュウノウギク、リンドウ等が満開となれば、花のシーズンも終盤だが、今しばらくは楽しめそうだ。

《特記事項》

 通常の自然情報コースでは、湯の花高原別荘地入口から湯坂路入口、鷹巣山を経由して、千条の滝へ下るが、千条の滝への分岐点に「土砂崩れのため進入禁止」の標識があった。やむを得ず浅間山を経由して千条の滝へ下山した。

○観察した主な植物○
【葉を観察した植物】            
アケボノソウ、ヤシャブシ

【蕾を観察した植物】
キッコウハグマ、ツルリンドウ、ヤマホトトギス、ヤマラッキョウ
【花を観察した植物】
アキノキリンソウ、アキノタムラソウ、アキメヒシバ、アシボソ、アズマヤマアザミ、イヌコウジュ、イヌタデ、イヌトウバナ、エダウチヒヨドリバナ、キバナガンクビソウ、キンエノコロ、キントキヒゴタイ、ケチヂミザサ、コウゾリナ、コセンダングサ、コチヂミザサ、コブナグサ、コボタンヅル、ササガヤ、サラシナショウマ、サワヒヨドリ、シラヤマギク、シロヨメナ、センブリ、タイアザミ、タニソバ、タニタデ、タムラソウ、チカラシバ、ツユクサ、ツリガネニンジン、ツリフネソウ、ナギナタコウジュ、ネズミガヤ、ノコンギク、ハキダメギク、ハナタデ、ハバヤマボクチ、ハンゴンソウ、ヒメキンミズヒキ、ヒメジソ、ヒメジョオン、ヒメムカシヨモギ、フジテンニンソウ、ホトトギス、マルバフジバカマ、ミズ、ミゾソバ、モミジガサ、ヤマトリカブト、ヤクシソウ、ヤマトウバナ、ヤマハッカ、ヨモギ、リュウノウギク、ワレモコウ

【果実を観察した植物】
アカネ、イトハナビテンツキ、イヌトウバナ、オオバコ、オガルカヤ、オミナエシ、ガマズミ、カリマタガヤ、キンミズヒキ、クサイ、クサボケ、ゲンノショウコウ、コマユミ、コメヒシバ、シュウブンソウ、シラヤマギク、シロバナイナモリソウ、ススキ、スズメノヒエ、ダイコンソウ、タマアジサイ、ツユクサ、テリハノイバラ、トンボソウ、ニシキウツギ、ネズミノオ、ノブキ、ヒメガンクビソウ、ヒメキンミズヒキ、ヒメノガリヤス、フジアカショウマ、フタリシズカ、マユミ、マルバハギ、ミズヒキ、ミツバウツギ、ミヤマイボタ、メヒシバ、ヤマキツネノボタン、ヤマニガナ、ヤマボウシ
【その他観察したシダ植物】
イヌガンソク、ウスイハナワラビ、オオハナワラビ、ノキシノブ、ヒメノキシノブ、ヘビノネゴザ

○観察した鳥○アオゲラ、エナガ、カケス

○観察した昆虫○ホシホウジャク

2015.09.07(月)湯坂路生情報

○天候:雨 温度20℃
○参加者: 計6名(PV6名)                   ○観察テーマ:「サクラガンピ」の観察コース:      ○観察コース 駐車場〜1号線〜湯坂路入口〜尾根道途中まで往復

千条の滝入口駐車場に集合した時点では小雨で、尾根だけでも往復し秋草の様子を確認したいものと相談がまとまりました。湯坂路入口近くまで移動し1号線に沿って観察開始。初めて参加されたKさんが、車で通るとこんなに見ることが出来ないと驚かれるほど次々に花や果実を観察しました。小雨の降る中、歩き始めましたが、時々大雨になり、台風の接近の予報通りでした。先日歩いた折に確認したサクラガンピの花が残っているかと、そこまでは行くことにしました。雨具をしっかり身に着けた人、傘だけの人も、目的地まで行くことが出来ました。なかなか花に出会えなかったサクラガンピに出会えました。雨でも歩いたご褒美のようです。以前、ススキの中にオミナエシの花で一面黄色くなっていた情景が思い出されましたが、だいぶん少なくなっていますが、オミナエシの黄色が見られました。タイアザミ、シラヤマギク、マルバハギは花盛りでしたがタムラソウ、キントキヒゴタイ、ハバヤマボクチなどのキク科の花はまだこれからが楽しみです。早めにガイダンス棟に駆け込み大雨を避けることが出来ました。ここでの気温は20℃でした。台風接近のため今日の活動時間は短く、9時15分から10時45分ほどでした。

《 本日のトップテン 》
@サクラガンピAオミナエシBススキCタムラソウDシラヤマギクEマルバハギFシロヨメナGイヌトウバナHモミジガサIスズメノヒエ

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
キントキヒゴタイ、ハバヤマボクチ、タムラソウ、ヒメジソ、ヤマラッキョウ
【花を観察した植物】
アキノタムラソウ、イヌコウジュ、イヌゴマ、イヌタデ、イヌトウバナ、エノコログサ、オトコヨモギ、ゲンノショウコウ、コガンピ、コメヒシバ、サクラガンピ、シラヤマギク、シロヨメナ、ススキ、タマアジサイ、タムラソウ、ツユクサ、ネバリタデ、ノコンギク、イトハナビテンツキ、ヒメキンミズヒキ、ミズタマソウ、ミズヒキ、ヨモギ

【果実を観察した植物】
アキノタムラソウ、アリノトウグサ、イヌトウバナ、オオバコ、オカトラノオ、ガマズミ、クロモジ、コウゾリナ、ダイコンソウ、トンボソウ、センボンヤリ、ツルウメモドキ、テリハノイバラ、ニシキウツギ、ノリウツギ、バライチゴ、ヒメシロネ、フタリシズカ、ホソバテンナンショウ、ホタルブクロ、マユミ、ミツバウツギ、ミヤマイボタ、ヤマカモジグサ、ヤマキツネノボタン、ヤマニガナ
【その他観察した植物】
オオハナワラビ

○観察した鳥○エナガ、コゲラ、ホオジロ ○観察した昆虫○イチモンジセセリ、クロヒカゲ

2015.08.03(月)湯坂路生情報

○天候:晴れ 温度18℃
○参加者: 計3名(PV3名)                   ○観察テーマ:「コゴメウツギ」の観察コース:      ○観察コース 金型前駐車場(9時15分)〜芦の湯:湯の花別荘地(9時45分)〜湯坂路入口(11時)〜鷹ノ巣城址(11時10分)〜千条の滝(12時15分〜12時50分)〜金型駐車場(13時15分)

東日本から西日本まで連日35度を超える猛暑の中、例年なら夏休みを迎えて多くの観光客が避暑も兼ね訪れるところですが、噴火口周辺警戒レベル3は交通機関の運休や夏祭りの中止などのため観光客も少なく外国人が目立つ昨今である。湯坂路は国道1号線の最高地点芦の湯標高874メートルに近く比較的涼しいコースではあるが、朝から小涌谷の集合場所では25度を超え、尾根道の熱中症に気をつけるべく車で芦の湯のスタート地点に移動した。
真夏で花は一服状態であったが、ヤマユリ、ノリウツギ、チダケサシ、シシウド、イワタバコなどが目に付いた。今春防火林帯が幅広く刈り取りされてススキも幅広くなくなっていたが、オオナンバンギセルを根本に見つけることができた。また、特定外来種のオオハンゴンソウは駆除しながら11年継続したため相当減ってきており、ススキの中の急傾斜地や民有地に花が残っているので、8日の研究会の駆除に合わせ対応したい。
林道横断後の下り展望地から大涌谷は見られないが、駒が岳、早雲山、金時山などが真夏の入道雲の前で見ることができた。
千条の滝に下りて滝を眺め、音を聞きながら昼食をとったが風もないため蒸し暑かった。
昼食後、蓬莱園横の石垣でイワタバコの花を見て駐車場に帰着した。

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
オオナンバンギセル、オミナエシ、コボタンヅル、シラヤマギク、タムラソウ、ツルリンドウ、マツカゼソウ
【花を観察した植物】
アキノタムラソウ、イヌゴマ、イラクサ、イワタバコ、ウツボグサ、ウバユリ、オオハンゴンソウ、オカトラノオ、キツネノボタン、キンミズヒキ、コアカソ、コバギボウシ、コマツナギ、、シシウド、シロバナイナモリソウ、タマアジサイ、ダイコンソウ、タケニグサ、チダケサシ、ドクダミ、トンボソウ、ナガエコナスビ、ニガナ、ヌスビトハギ、ノリウツギ、ヒメキンミズヒキ、ヒメヤブラン、ヘクソカズラ、ボタンヅル、ミズヒキ、ヤブマオ、ヤマハッカ、ヤマホタルブクロ、ヤマユリ

【果実を観察した植物】
アカショウマ、ウマノミツバ、オカトラノオ、ガマズミ、クロモジ、コアジサイ、シモツケソウ、ツチアケビ、ツルウメモドキ、ナガバハエドクソウ、ニシキウツギ、ノアザミ、バライチゴ、フジアカショウマ、ホソバテンナンショウ、マユミ、ミズキ、モミジガサ、ヤマグリ、ヤマボウシ
【その他観察した植物】
アワブキ、イワガラミ、ウツボグサ、ウラハグサ、ウワバミソウ、オオバウマノスズクサ、オトメアオイ、キッコウハグマ、ゲンノショウコ、コチヂミザサ、サラシナショウマ、シオデ、タンナサワフタギ、ツタウルシ、ニワトコ、ハコネイトスゲ、ハリギリ、フジテンニンソウ、ミツバアケビ
  

2015.06.01(月)湯坂路生情報

○天候:曇り 温度18℃
○参加者: 計8名(PV8名)                   ○観察テーマ:「コゴメウツギ」の観察コース:      ○観察コース 湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜千条の滝

曇り空で風も涼しく、自然観察には絶好の日和である。駐車場では、ニシキウツギ、スイカズラが満開。さらにヤマグワが赤や黒い実をつけていた。湯坂路入り口手前の国道沿いには、マユミが満開となっていた。日本で一番小さい鳥であるキクイタダキの姿も観察した。湯坂路に入るとコゴメウツギが満開。ハナニガナも湯坂路沿いに多く咲いている。途中、ハコネハナヒリノキの葉、ノギランの蕾を観察した。ノアザミも花をつけていた。ノアザミとタイアザミの見分け方を解説していただく。鷹ノ巣山頂上付近では、ヤマボウシが満開、とても清楚で美しい。ハンショウヅルが花をつけてツバキに巻きついている。遠くにはハリエンジュとホオノキの花が見られる。千条の滝へ下る道では、タンナサワフタギの花が終わっていた。その近くには今年もツチアケビが出ていた。ここからの道沿いには、到る所でコアジサイが見られた。オオバノトンボソウは、もうすぐにでも開花しそうな蕾であった。花の数はやや少なめだが、初夏の湯坂路らしく、特徴ある多くの植物を観察できた一日であった。

《 本日のトップテン 》
【植物】
コアジサイ、コゴメウツギ、ニガナ、ニシキウツギ、ノアザミ、ハナニガナ、マユミ
【鳥類】
オオルリ、キクイタダキ
【昆虫】
ジャコウアゲハ

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
イヌツゲ、オオバノトンボソウ、ガマズミ、クモキリソウ、クリ、シモツケ、トチバニンジン、ナルコユリ、ナワシロイチゴ、ノギラン、ミヤマイボタ
【花を観察した植物】
イヌガラシ、ウツギ、ウマノアシガタ、ウワバミソウ、エゴノキ、エゾタチカタバミ、オオバウマノスズクサ、オニウシノケグサ、カモガヤ、カモジグサ、カワラスゲ、キクムグラ、キンラン、コアジサイ、コウゾリナ、コゴメウツギ、シバ、スイカズラ、スズメノカタビラ、ドクダミ、ドジョウツナギ、ナガエコナスビ、ニガナ、ニシキウツギ、ノアザミ、ハナニガナ、ハリエンジュ、ハンショウヅル、ヒメジョオン、フタリシズカ、ホオノキ、ミミナグサ、ムラサキマムシグサ、ヤマトウバナ、ヤマハタザオ、ヤマボウシ                         【実を観察した植物】             ツルウメモドキ、トボシガラ、ナツトウダイ、ニワトコ、ヒゴクサ、ヘビイチゴ、ホソバテンナンショウ、マユミ、ミズキ、ミツバウツギ、ミツバツチグリ、ミミナグサ、ヤブヘビイチゴ、ヤマグワ、ヤマスズメノヒエ                                      【葉を観察】                   アラゲアオダモ、アカネ、アケボノスミレ、イヌガラシ、イヌガンソク、イヌゴマ、オオバギボウシ、オトコヨモギ、オトメアオイ、カセンソウ、キントキヒゴタイ、クサレダマ、クラマゴケ、シュウブンソウ、タイアザミ、タチツボスミレ、タンナサワフタギ、ツルリンドウ、トリカブト、トンボソウ、ナガバノハエドクソウ、ナベワリ、ヌマトラノオ、ハコネグミ、ハコネハナヒリノキ、ヤマイヌワラビ、ヤマラッキョウ、ワレモコウ                        【観察したシダ類】               カンスゲ、コカンスゲ、シラコスゲ、ノキシノブ、ハコネイトスゲ、ヘビノネゴザ、ホガエリガヤ、ミノボロスゲ、ミヤマカンスゲ、ヤマイタチシダ                                
○ 観察した主な鳥類 ○
アオバト、アオゲラ、イカル、ウグイス、エナガ、オオルリ、ガビチョウ、キクイタダキ、キセキレイ、キビタキ、クロツグミ、シジュウカラ、センダイムシクイ、トビ、ホオジロ、ヒヨドリ、ヒガラ、ホトトギス、ヤマガラ

○ 観察した主な昆虫 ○         アオハムシダマシ、イタドリハムシ、オナガアゲハ、クロジョウカイ、ジャコウアゲハ、ジョウカイボン、スジグロシロチョウ、ダイミョウセセリ、テングチョウ、ムネアカオオアリ、ユウマダラエダシャク、ワカバグモ  

2015.05.04(月)湯坂路生情報

○天候:晴れ 温度18℃
○参加者: 計6名(PV4名7期研修生1名ビジター1名)   ○観察テーマ:「ニオイタチツボスミレ」の観察コース: ○観察コース 湯の花高原別荘地〜湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜千条の滝〜金型保養所前駐車場

前日のテレビで大涌谷の火山性地震の頻発により、その周辺の遊歩道が立ち入り禁止になったと報道された。箱根のお客さんは少ないだろうと思ったが、道路は渋滞し、湯坂路のハイカーも沢山でした。湯の花高原別荘地に沢山のシダ類があるので今日はシダの観察をしました。同定ポイントを教えて頂くのですが、どれも良く似て私にとっては充分な理解は遠い先です。湯坂路入口を入って両サイドが3月の観察会で丸坊主にされていましたが、少し花が出てきたように感じました。ナツトウダイ、クサボケが沢山咲いていました。ニオイタチツボスミレは花柄に毛があり、花の中心部が白く抜けています。これがタチツボスミレとの違いと教えて頂きました。これは良く分かりました。その他フモトスミレ等の6種類のスミレを観察しました。風が強いためか、チョウなどの虫は飛んでいませんでしたが、草陰で風を避けているユウマダラエダシャクがいました。野鳥についてはキビタキ、オオルリが盛んに囀っていました。風が強くても鳥たちは求愛及びテリトリーを主張するのでしょう。今年は天候の不順のためか、スミレ、サクラなどの花の状況は例年とチョット違うようです。その年によってチョット違いを見つけるのも観察の面白さかもしれません。

○ その他観察した物 ○
ワカバグモ(クモ)、ニホンリスの食痕(マツボックリの鱗片はがし跡)

○観察した主な植物○
【蕾を観察した植物】
イヌザクラ、ガマズミ、マユミ、ミツバウツギ、ヤマグワ、ヤマツツジ
【花を観察した植物】
アケボノソウ(終わり花)、イタヤカエデ、ウマノアシガタ、ウラシマソウ、エイザンスミレ(終わり花)、カキドウシ、キジムシロ、キランソウ、クサボケ、クロモジ、ケタチツボスミレ、タチツボスミレ、タニギキョウ、ナツトウダイ、ナベワリ、ニオイタチツボスミレ、ニガイチゴ、ニワトコ、フモトスミレ、ホウチャクソウ、ホソバテンナンショウ、マルバタチツボスミレ、ミツバツチグリ、ムラサキケマン(終わり花)、モミジイチゴ                        【実を観察した植物】             ムラサキケマン                 【観察したシダ類】               アイノコクマワラビ、イヌガンソク、イヌシダ、イノデモドキ、ゼンマイ、ヘビノネゴザ、ベニシダ、ヤマイヌワラビ               【観察したスゲ類】               タマツリスゲ                   【その他観察した植物】            アカネ、イワガラミ、ウバユリ、オオバウマノスズクサ、オオバノトンボソウ、オカトラノオ、オミナエシ、カンアオイ、キッコウハグマ、キントキヒゴタイ、キンミズヒキ、コアジサイ、コゴメウツギ、コナスビ、サラシナショウマ、シシウド、シモツケソウ、シロダモ、シロバナイナモリソウ、スノキ、タイアザミ、タムラソウ、ツタウルシ、ツルリンドウ、トリカブト、トンボソウ、ナルコユリ、ノギラン、ハナイカダ、ヒメノキシノブ、フジアカショウマ、ホオノキ、マルバタケブキ、ミズ、ミツバアケビ、モミジガサ、ヤブムラサキ
○ 観察した主な鳥類 ○
アオゲラ、イカル、ウグイス、オオルリ、カケス、ガビチョウ、キビタキ、クロツグミ、コゲラ、シジュウカラ、センダイムシクイ、ソウシチョウ、ヒガラ、ヒヨドリ、ホオジロ、ヤマガラ

○ 観察した主な昆虫 ○         カメムシの幼虫、クロヤマアリ、ジョウカイボンの仲間、ツマグロオオヨコバイ、ハムシの仲間、ヒシバッタの仲間、ヒラズネヒゲボソゾウムシ、ミミズク、ムネアカオオアリ、ユウマダラエダシャク      

2015.04.06(月)湯坂路生情報

○天候:曇り晴れ 温度18℃
○参加者: 計8名(PV5名7期研修生2名ビジター1名)   ○観察テーマ:「ネコノメソウ」の観察コース:       ○観察コース 小涌谷金型駐車場(9時)〜湯の花高原別荘地(9時10分)〜湯坂路入口(9時40分)〜鷹ノ巣山(10時20分)〜林道横断(11時)〜千条の滝(12時30分)〜金型保養所前駐車場(13時30分)

参加者自己紹介の後、車にて出発地の芦の湯まで移動、雨の予報で心配したが、曇り空で小涌谷の気温は18度と5月中旬の気候で湿度も高く蒸し暑く観察会終了時には21度と初夏の陽気となっていた。桜前線は関東地方を通過中で箱根宮城野の早川堤では150本のソメイヨシノや30本の枝垂れ桜も見ごろを迎えているが、国道1号線の最高地点付近の湯坂路の春到来はもう少し時間がかかりそうである。3月から再開の観察会も森林整備のためのトラック通行道路や防火林帯の全面刈り取りなどで4月になっても芽吹きは遅れているようであった。湯坂路入口手前でホオジロの死骸を見つけた。林道整備トラックの轍の水たまりでアメンボが泳いでいたが水が干上がったり、木材搬出車のタイヤの下でどうして生き延びるか心配した。鷹ノ巣山で休憩、春霞の雲海から大山の山頂が望めた。この尾根道に植栽されたツバキやアジサイの根元がイノシシに堀り返されて深い穴があき倒れた木々の埋め戻しが必要である。林道横断し、ヤブツバキ、ユキバタツバキ、ユキツバキなど野生種ツバキ3種についての解説を受け、下り道に入り、千条の滝の音、ミソサザイの声を聞きながら昼食の後、蛇骨川沿いでネコノメソウなど見て駐車場に帰着した。地球温暖化の影響か寒暖差の激しい昨今ですが、8日は気温3度〜7度と箱根は雪の舞う天気で桜の開花には休眠打破の寒さが必要とされるが、ほかの眠っている植物もこの寒さを契機に生育が促進されることになるかもしれません。南国奄美大島にソメイヨシノの桜並木があるが目覚めさせる寒さがなく花は見られないとのことです。

○観察した主な植物○
【花や蕾を観察した植物】
アオキ、アセビ、アブラチャン、イワボタン、エイザンスミレ、オニシバリ、キブシ、クサボケ、クロモジ、コハコベ、セントウソウ、タチツボスミレ、ツルシキミ、ドウダンツツジ、ニワトコ、ハナイカダ、ヒイラギナンテン、ヒサカキ、フキ、マメザクラ、マユミ、ムカゴネコノメ、ヤシャブシ、ヤマグワ、ヤブツバキ、ヨゴレネコノメ
【葉や新芽を観察した植物】
アオジクスノキ、アカフタチツボスミレ、アケボノソウ、アワブキ、イワボタン、ウバユリ、オオバコ、ガマズミ、キントキヒゴタイ、クマワラビ、グミの仲間、シモツケソウ、ジャゴケ、ジュウモンジシダ、シラヤマギク、チョウチンゴケの仲間、ツルリンドウ、トウゲシバ、ナガエオオカモメヅル、ニシキウツギ、ノブキ、ハコネイトスゲ、ハンショウヅル、ヒメノキシノブ、ベニシダ、ミツバウツギ、ムラサキシキブ、ヤブカンゾウ、ヤマジオウ、ヤマトリカブト、ヤマボウシ

○ 観察した主な鳥類 ○
【姿を観察】エナガ、オナガ、キセキレイ、コゲラ、シジュウカラ、ツグミ、ホオジロ、ヤマガラ【鳴き声】アオゲラ、アカゲラ、ウグイス、カケス、ガビチョウ、ソウシチョウ、ヒガラ、ヒヨドリ、ミソサザイ、メジロ

○ 観察した主な昆虫 ○         アメンボ、ビロードツリアブ、ベニヒラタムシ、ルリシジミ

○ その他観察したもの ○        イヌツゲメタマフシ(虫こぶ)

2015.03.02(月)湯坂路生情報

○天候:晴れ温度5℃
○参加者: 計8名(PV5名7期研修生3名)          ○観察テーマ:「ヒメノキシノブ」の観察コース:      ○観察コース 湯坂路入口〜鷹ノ巣山〜千条ノ滝〜金型駐車場

今年初めての観察会です。三名の七期生が参加されました。
三か月ぶりに歩いた湯坂路で、まず目についたのは両サイドを広く刈られキャタピラの轍が残るぬかるんだ登山道でした。森林整備のために湯坂路入口から道標bP23まで山道拡張が進み、杉林に新しくつくられた車道は林のなかをゆったりとくねりながら麓にむかって延びていました。
この一帯は整備終了後にはどんな変貌をとげているのでしょうか。広範囲に草刈りがなされた地には、どんな草花が芽吹きどんな可憐な花をみせてくれるのでしょうか。
春にはスミレが咲き誇り晩夏には秋草が風に揺れる美しい景色に思いを馳せる一方で大きな心配も残ります。昨年、伐採されてしまった立派なマメグミの木を思い出しました。一帯の整備事業はまだ続いているのですね。
 この季節は、観察できる植物は限られてしまいます。今回は、冬芽と湯坂路コースに多いシダ類とを中心に観察しました。
枯草の間からリュウノウギク、ウツボグサやタイアザミも柔らかな新芽を覗かせており春の息吹を感じます。千条の滝近くではアケボノソウの幼葉も観察できました。セントウソウの花がひらくのももうすぐでしょう。
鷹ノ巣山まで来るとチエーンソウの音も気にならず、小田原市街と美しい海岸線の眺望を楽しんでからの下山となりました。来月からの植物や昆虫との出会いを心待ちにしながら観察会を終了致しました。

○ その他観察した物 ○
虫こぶ(シロダモハコブフシ、ナラメイガフシ(SP))、 動物の足跡(タヌキ?)、イノシシの土耕跡、タゴガエルの鳴き声と卵塊

《 特記事項 》
千条の滝から少々登った湯本・浅間山方面と鷹巣山方面分岐の斜面が大きく崩れていた為、本日出席のYさんが担当部署に報告して下さいます。

○観察した主な植物○
【花や蕾を観察した植物】
アセビ、オニシバリ、キブシ、コハコベ、ツルシキミ、ミツマタ、ヤブツバキ
【葉を観察した植物】
アスナロ、イヌガヤ、ウラジロガシ、オオバジャノヒゲ、セントウソウ、テイカカズラ、ナガバジャノヒゲ、ヒイラギ、ヒサカキ、ヤブコウジ、ヤマツツジ
【新芽・ロゼットを観察した植物】
アケボノソウ、ウツボグサ、オオアレチノギク、シュウブンソウ、タイアザミ、ツルリンドウ、テリハノイバラ、ニワトコ、ヒメガンクビソウ、ヒメキンミズヒキ、ミミナグサ、リュウノウギク
【冬芽・花芽を観察した植物】
アワブキ、イロハモミジ、クロモジ、タンナサワフタギ、ツルウメモドキ、ニシキウツギ、ハナイカダ、ホオノキ、マユミ、ミズキ、ミツバウツギ、ムラサキシキブ、ヤマグワ、ヤマハンノキ
【実を観察した植物】
アオキの実、テイカカズラの実、ヘクソカズラの実
【観察したシダ類】
アイノコクマワラビ、イノデ(SP)、イノデモドキ、イノモトソウ、イヌシダ、イワガネソウ、オオイタチシダ、オオハナワラビ、オオベニシダ、シシガシラ、ジュウモンジシダ、トウゲシバ、ノキシノブ、ヒメクラマゴケ、ヒメノキシノブ、ベニシダ、ヘビノネゴザ、ミツデウラボシ、ミヤマノキシノブ、ヤブソテツ、ヤマイタチシダ
【観察したスゲ類】
カンスゲ、コカンスゲ、シラコスゲ、ハコネイトスゲ、ミヤマカンスゲ
【その他観察した植物】
エビゴケ(凾ネし)、ウメノキゴケ、キクラゲ(ニワトコに寄生)、スズダケ、ゼニゴケ、ハコネダケ、フキノトウ

○ 観察した主な鳥類 ○
ウグイス、エナガ、コゲラ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ホオジロ、ミソサザイ、メジロ、ヤマガラ




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