2024.11.14(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜分岐〜仙石原登山口〜公時神社 青空の下、公時神社の森の鶯(地鳴き)に見送られ、8時40分出発。足元にはルビー色のツルリンドウの実も光っています。林道を横切り、公時宿り石を過ぎると、ハウチワカエデの真っ赤な葉が目に入り、他の木々の葉も赤、橙、黄と色づいています。山道両側のリンドウは山頂近くまで続き、開花したキッコウハグマも多く見られます。紅葉も最後の急登にさしかかる辺りからはコミネカエデの赤一色です。 《 本日のトップテン 》 @@リンドウ(満開)Aキッコウハグマ(満開)Bセンブリ(満開)Cマツムシソウ(花と果実)Dコミネカエデ(紅葉)Eウリカエデ(黄葉)Fハウチワカエデ(紅葉)Gヤマボウシ(紅葉)Hツルリンドウ(果実)Iサルトリイバラ(果実) |
○観察した主な植物○ 〇 観察した主な野鳥類 〇 |
2024.10.10(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜分岐〜仙石原登山口〜公時神社 歩き始めは良い天気でしたが、そのうち曇って来ました。頂上では富士山は雲に隠れて眺望は望めませんでした。箱根は外国からのお客さんが増えましたが、金時山もしかりでした。頂上は半分以上外国人でした。富士山を間近に見るため登られたのでしょう。富士山を見れなくて残念そうな顔でした。箱根の自然を楽しんでもらいたいです。 《 本日のトップテン 》 @ダイモンジソウ(満開)Aイワシャジン(満開)Bウメバチソウ(満開)Cオヤマボクチ(満開) Dタンザワヒゴタイ(花)Eリュウノウギク(花)Fヤマトリカブト(花)Gシオガマギク(花)Hキントキシロヨメナ(花)Iオトコヨウゾメ(果実) |
○観察した主な植物○ 【蕾を観察したもの】 センブリ、リンドウ 【花を観察したもの】 アキノキリンソウ、アズマヤマアザミ、イワシャジン、ウメバチソウ、オミナエシ、 オヤマボクチ、 ガンクビソウ、キントキシロヨメナ、コチヂミザサ、シオガマギク、シロヨメナ、センブリ、タイアザミ、ダイモンジソウ、タテヤマギク、タンザワヒゴタイ、ノコンギク、ハコネトリカブト、ヒメキンミズヒキ、ホトトギス、マツカゼソウ、マツムシソウ、ミヤマタニソバ、モミジガサ、ヤマトリカブト、ヤマノイモ 【果実を観察したもの】 アキノキリンソウ、イワギボウシ、イワニンジン、ウバユリ、ウメモドキ、オオバヤシャブシ、ガマズミ、 クサボタン、クリ、コアジサイ、コチヂミザサ、サルトリイバラ、シモツケ、ツルシキミ、ツルリンドウ、トンボソウ、ナルコユリ、ヌスビトハギ、ノイバラ、ノギラン、フジイバラ、マツカゼソウ、マツムシソウ、ミズヒキ、ヤブハギ、リョウブ 【その他観察したもの】 イワヒバ、エイザンスミレ、オオハナワラビ(胞子葉)、キッコウハグマ(閉鎖花)、クロモジ、コクサギ、コミネカエデ、ジュウモンジシダ、タチツボスミレ、ブナ 〇 観察した野鳥類 〇 ウグイス、エナガ、カケス、ガビチョウ、サンショウクイ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、メジロ、ヤマガラ 〇 観察した昆虫類 〇 キタテハ 〇 その他観察したもの 〇 イシサワオニグモ、ジョロウグモ、テンの糞、土柱 |
2024.09.12(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜分岐〜仙石原登山口〜公時神社 雨及び猛暑の影響でなかなか実施出来ず、3ヶ月ぶりの報告です。今日は1人でした が、ビジターセンターの展示の更新できてないこともあり登りました。一人で登る時はいつもアオバトが鳴きます。今日も鳴きました。今回は「アオー、ア オー」がより寂しく聞こえました。今年の9月は例年より暑いですが、金時山の花は秋の花でした。沢山の野菊が咲いていました。 金時山の野菊はハコネギク、キントキシロヨメナ、タテヤマギクです。頂上周辺で見られました。その他にシロヨメナ、ノコンギクも咲いていました。 リュウノウギクは蕾でこれから咲くでしょう。分岐から矢倉沢峠の登山道脇にはマツムシソウ、クサボタンが沢山咲いていました。 濃い紫色の花のマツムシソウ、薄い紫色のクサボタンです。この稜線は紫街道です。ウメバチソウは未だ蕾でした。これから咲くことでしょう。ソウシチョウを沢山見ました。その中にガビチョウも混 じっており、びっくりしました。生息環境は多少違ってソウシチョウは山の笹藪によく見ることが出来、ガビチョウは 標高の低い畑などによくいます。同じ中国同士の外来種で仲良くしているのでしょうか。今日はのんびりマイペースで楽しんだ観察会でした。 《 本日のトップテン 》 @ハコネギク(満開)Aタテヤマギク(満開)Bキントキシロヨメナ(満開)Cシオガマギク(満開)Dクサボタン(花)、Eイワギボウシ(花)Fマツムシソウ(花)Gシロヨメナ(花)Hウメバチソウ(蕾)Iソウシチョウ(笹藪で鳴き交わす) |
○観察した主な植物○ 【蕾を観察した植物】 ウメバチソウ、オヤマボクチ、キッコウハグマ、リュウノウギク 【花を観察した植物】 アキノキリンソウ、アキノタムラソウ、イタドリ、イヌトウバナ、イワギボウシ、イワニンジン、ガンクビソウ、キントキシロヨメナ、キンミズヒキ、ギンミズヒキ、クサボタン、コウゾリナ、コチヂミザサ、シオガマギク、シロヨメナ、ススキ、センニンソウ、タイアザミ、タテヤマギク、タマアジサイ、ツルボ、トモエシオガマ、ノコンギク、ノブキ、ハコネギク、ヒメキンミズヒキ、ヒヨドリバナ、マツカゼソウ、ミズヒキ、ヤブマメ、ヤマノイモ ★果実を観察した植物 アカショウマ、アセビ、イヌザンショウ、イヌツゲ、ウツギ、ウツボグサ、ウバユリ、オトコヨウゾメ、ガマズミ、サルトリイバラ、サンショウバラ、ツルシキミ、ヌスビトハギ、ヤマアジサイ、ヤマユリ、リョウブ ★その他観察した植物 クロモジ、コクサギ、ミツマタ(花芽) ★観察した野鳥 アオゲラ、アオバト、アカゲラ、ウグイス、エナガ、カケス、ガビチョウ、コガラ、シジュウカラ、 ソウシチョウ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒガラ、メジロ、ヤマガラ ★観察した昆虫 アキアカネ、イチモンジセセリ、ウスバキトンボ、キンケハラナガツチバチ、クロウリハムシ、クロヒカゲ、ナミハナアブ、ホシホウジャク、ホソヒラタアブ、ミスジシリアゲ、ミンミンゼミ ★その他観察したもの シカの食痕(ササ)、潜葉虫 |
2024.06.13(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜分岐〜仙石原登山口〜 公時神社 5月は雨で実施出来ず、2ヶ月ぶりの報告です。春の花から夏の花に代わる時期ですが、春の花のヤマツツジは麓では終り花でしたが、登るにつれて花が多くなり、頂上付近では綺麗に咲いていました。金時山の自然情報ならではの垂直変化による花の開花状況でしょう。分岐点から仙石原に下る登山道脇には夏の花のシモツケが沢山咲いており、まるでシモツケ街道でした。コアジサイの薄紫の色は何とも言えなく金時山に良く似合います。コゴメウツギの小さい花は愛らしく感じました。ホトトギスはあちこちで鳴いていました。オオルリ、キビタキ、センダイムシクイなどの夏鳥はまだまだ元気に囀っていました。 《 本日のトップテン 》 @コアジサイ( 満開)Aコゴメウツギ( 満開)Bシモツケ( 満開)Cアカショウマ( 花)Dナルコユリ( 花)Eヤマツツジ( 花)Fナガエコナスビ( 花)Gヤマアジサイ( 花)Hハンショウヅル( 花)Iホトトギス( 囀り) |
○観察した主な植物○ 【蕾を観察した植物】 イボタノキ、シモツケ、ナルコユリ、ノイバラ、マユミ、リョウブ 【花を観察した植物】 アカショウマ、ウマノアシガタ、カキドウシ、ガクアジサイ、ガマズミ、コアジサイ、コゴメウツギ、サンショウバラ、シモツケ、シロツメクサ、セイヨウタンポポ、ツクバネウツギ、ドクダミ、ナガエコナスビ、ナルコユリ、ナワシロイチゴ、ニガナ、ニシキウツギ、ノイバラ、ハハコグサ、ハンショウヅル、フジイバラ、フタリシズカ、ホオノキ、マルバウツギ、ヤブデマリ、ヤマジサイ、ヤマツツジ、ヤマボウシ 【果実を観察した植物】 アセビ、オオバヤシャブシ、サラサドウダン、サルトリイバラ、ツルシキミ、ホソバテンナンショウ、ヤマグワ 【その他観察した植物】 オニシバリ、キッコウハグマ、コクサギ、ホトトギス 〇 観察した野鳥 ○ アカゲラ、ウグイス、オオルリ、キセキレイ、キビタキ、コガラ、コゲラ、コルリ、サンショウクイ、シジュウカラ、センダイムシクイ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、ホトトギス、ミソサザイ、メジロ、ヤマガラ 〇 観察した昆虫 ○ オトシブミ、スジグロシロチョウ、ベニボタル、ルリハムシ 〇 その他観察したもの ○ テンの糞、ブナハベリタマフシ( 虫えい) |
2024.04.11(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜分岐〜仙石原登山口〜 公時神社 スミレの花が見頃でした。ナガバノスミレサイシン、タチツボスミレの群生は圧巻でした。エイザンスミレのピンク色、マルバスミレの白色も金時山に映えていました。黄色い花はキジムシロ、ヘビイチゴで、アブラチャンでした。白くて小さな花はユリワサビ、タニギキョウでした。紫の花はキランソウ、ジロウボウエンゴサク、ムラサキケマンです。同じ系統の色の花ですが、よく見ると色は少し違って見えます。昆虫はビロウドツリアブがスミレの蜜を吸うのに忙しく飛び回っていました。野鳥はヒガラが木々に付いている虫を食べるのでしょうか忙しく飛び回っていました。センダイムシクイが囀っていました。今年の夏鳥の初認です。頂上付近に赤いダニがいました。小さいですが赤いのでよく目立ちます。赤い色は危険を知らせているのでしょうか。今年度最初の観察は暑くもなく、寒くもなく、天気も良く絶好の観察日和でした。 《 本日のトップテン 》 @ナガバノスミレサイシン(満開)Aタチツボスミレ(満開)Bマルバスミレ(満開)Cエイザンスミレ(満開)Dアブラチャン(満開)Eマメザクラ(満開)Fフデリンドウ(開花)Gヒメカンスゲ(満開)Hヒガラ(木々の間を飛び回る)ビロウドツリアブ(飛翔と吸蜜) |
○観察した主な植物○ 【蕾を観察した植物 】 アオキ、オトコヨウゾメ、キランソウ、クサボケ、サラサドウダン、ハルジオン、フデリンドウ、ヤマツツジ 【 花を観察した植物 】 アカフタチツボスミレ、アセビ、アブラチャン、エイザンスミレ、オオバヤシャブシ、オニシバリ、カキドオシ、キジムシロ、キブシ、キュウリグサ、キランソウ、コハコベ、ジロウボウエンゴサク、セイヨウタンポポ、セントウソウ、タチツボスミレ、タニギキョウ、ツルシキミ、ナガバノスミレサイシン、ニワトコ、ネコノメソウ、ハコネイトスゲ、ヒイラギナンテン、ヒメウズ、ヒメカンスゲ、フデリンドウ、ヘビイチゴ、マメザクラ、マルバスミレ、ミチタネツケバナ、ミヤマカンスゲ、ムラサキケマン、モミジイチゴ、ヤシャブシ、ヤブツバキ、ユリワサビ 【 果実を観察した植物 】 マンリョウ 【 その他観察した植物 】 キヨスミイトゴケ、クロモジ、シオガマギク、ツルリンドウ、トリカブト、ブナ、リュウノウギク ○ 観察した野鳥類 〇 ウグイス、エナガ、ガビチョウ、カワラヒワ、コジュケイ、シジュウカラ、センダイムシクイ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、ミソサザイ、メジロ、ヤマガラ 〇 観察した昆虫 〇 ビロ−ドツリアブ、クマバチ 〇 その他観察したもの 〇 ニホントカゲ、アカダニの仲間、イヌツゲメタマフシ(虫えい) |
2024.02.08(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜分岐〜仙石原登山口〜 公時神社 3日前に降った雪により公時神社登山口でアイゼンを付けての冬山登山でした。厳冬期ならではの霜柱、氷柱が見られました。白い雪をバックにしたツルシキミの赤い実は目立っていました。寒い冬を過ごし春に活動するための準備は冬芽です。ブナ、オトコヨウゾメ、ヤマツツジ、サラサドウダン、リョウブなどを観察しました。ササがたわみ登山道に笹のトンネルがありました。童心に帰り、そのトンネルをくぐりました。今までとは少し違った光景の金時山を楽しみました。 《 本日のトップテン 》 @氷柱(茎や根に伝わって出来ている)、A笹のトンネル(雪の重みでササが弓形)、Bツルシキ(白をバックにした赤い実)、Cブナ(冬芽)、Dサラサドウダン(冬芽)、Eヤマツツジ(冬芽)、Fオトコヨウゾメ(冬芽)、Gリョウブ(冬芽)、Hヤドリギ(果実)、Iヤマガラ(枝に止っている) |
○観察した主な植物○ 【蕾を観察した植物 】 アセビ 【 花を観察した植物 】 オニシバリ 【 果実を観察した植物 】 イヌツゲ、ウバユリ、オオバヤシャブシ、ズミ、ツルシキミ、ニシキウツギ、ヤドリギ、ヤマノイモ、リョウブ 【 冬芽を観察した植物 】 アブラチャン、オトコヨウゾメ、サラサドウダン、ブナ、ヤマツツジ、ヤマボウシ、リョウブ 【 その他観察した植物 】 アジサイの仲間(ドライフラワー)、カンススゲ、シロヨメナ(ドライフラワー)、ノキシノブ 【 観察した野鳥 】 カケス、ガビチョウ、キジバト、シジュウカラ、ソウシチョウ、トビ、メジロ、ヤマガラ 【 その他観察したもの 】 ウスタビガの繭、ブナの虫えい |
2023.12.14(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜分岐〜仙石原登山口〜 公時神社 風の強い日でした。頂上は更に強く帽子を飛ばされそうになりました。その風の強さのお陰か空気は澄んでいて、雪を抱いた富士山の美しさは何とも言えませんでした。また富士山の右肩に北岳、間ノ岳を見ることが出来ました。日本で標高の高い山のワン、ツー、スリーです。花はタチツボスミレ、ヤクシソウ、リュウノウギクが返り咲きか残り花でした。先月(11月)には沢山の果実を付けていたカマツカ、ズミはわずかに黒ずんだ果実が残っていました。黒ずんだ果実は甘くなり野鳥は好んで食べます。野鳥は麓ではルリビタキがいて、頂上付近ではコガラを見ました。コガラは何か虫でも探しているのでしょうか、ブナの木を行ったり来たりでした。富士山は雪を抱き、ブナの冬芽などは厳しい冬を越す準備は進んでいました。初冬の観察会でした 《 本日のトップテン 》 @初冬の富士山Aブナ(冬芽)Bヤドリギ(果実)Cヤマツツジ(冬芽)Dオニシバリ(蕾)EスギゴケFズミ(果実)Gカマツカ(果実)Hコガラルリビタキ |
○観察した主な植物○ 【蕾を観察した植物 】 アセビ、オニシバリ 【 花を観察した植物 】 タチツボスミレ、ヤクシソウ、リュウノウギク 【 果実を観察した植物 】 オオバヤシャブシ、オヤマボクチ、カマツカ、キッコウハグマ、クマシデ、サラサドウダン、サルトリイバラ、ズミ、ツルシキミ、ツルリンドウ、ヘクソカズラ、マツカゼソウ、ヤドリギ、リョウブ 【 紅葉を観察した植物 】 アブラチャン、オトコヨウゾメ、ブナ、ヤマツツジ 【 その他観察した植物 】 イタヤカエデ、イトスゲ、イヌツゲ、イワヒバ、ウリカエデ、カンスゲ、スギゴケ、センブリ、タンナサワフタギ、ミズナラ、リンドウ 〇 観察した主な鳥類 〇 アトリ、ウグイス、カケス、ガビチョウ、カワラヒワ、コガラ、シジュウカラ、ジョウビタキ、ソウシチョウ、ツグミ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、メジロ、ヤマガラ、ルリビタキ 〇 その他観察したもの 〇 シカの食痕(ササ)、テンの糞 |
2023.11.10(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜乙女口〜 公時神社 金時山の紅葉の一番はなんと言ってもコミネカエデです。赤く紅葉したものは他にもありますが、赤い色の鮮やかさはコミネカエデに勝るものはないでしょう。特に金時山から長尾山に向かう稜線にあるコミネカエデは綺麗です。オオモミジ、ヤマボウシ、オトコヨウゾメの紅葉も良いです。オトコヨウゾメ、カマツカは果実と一緒に見ることが出来ました。ズミに沢山の果実が付いていました。鳥が好んで食べるので鳥にとっては有難いでしょう。また、鳥に種子を運ばれるズミも有難いでしょう。花については、リンドウを登り始めてから下るまで至る所で数え切れないほど見掛けました。ウメバチソウはいつもの場所で咲いていましたが四輪のみで終り花でした。先月は満開状態のリュウノウギクはまだ沢山咲いていましたが、花弁がピンク色になっているものもありました。毎年11月の観察日にウソの鳴き声(地鳴き)を聞きます。今年も聞きました。どこから来たのでしょうか。富士山周辺の繁殖地から来たのかも知れません。コミネカエデを初めとする金時山の紅葉の美しさに酔い、冬に向かう植物の情況を観察しました。 《 本日のトップテン 》 @コミネカエデ(紅葉)Aリンドウ(満開)Bオオモミジ(紅葉)Cヤマボウシ(紅葉)Dオトコヨウゾメ(紅葉と果実)Eブナ(丸まった葉と冬芽)Fズミ(果実)Gカマツカ(紅葉と果実)Hウソ(地鳴き)ゴジュウカラ(地鳴き) |
○観察した主な植物○ 【蕾を観察した植物 】 アセビ、オニシバリ 【 花を観察した植物 】 アキノキリンソウ、ウメバチソウ、キントキシロヨメナ、シロツメクサ、シロヨメナ、タテヤマギク、ノコンギク、ヤクシソウ、ヤマハッカ、リュウノウギク、リンドウ 【 果実を観察した植物 】 アカショウマ、オトコヨウゾメ、ガマズミ、カマツカ、ズミ、ツルシキミ、ツルリンドウ、フジイバラ、ヘクソカズラ、メギ、ヤマゼリ、リョウブ 【 紅葉を観察した植物 】 アブラチャン、イロハモミジ、ウリカエデ、ウリハダカエデ、オオモミジ、オトコヨウゾメ、カマツカ、コミネカエデ、シロヤシオ、ブナ、ミズナラ、ミツバツツジ、ヤマボウシ 【 その他観察した植物 】 カンスゲ、グミ、サルトリイバラ、ヤドリギ 〇 観察した主な鳥類 〇 アトリ、ウグイス、ウソ、エナガ、ゴジュウカラ、サンショウクイ、シジュウカラ、ジョウビタキ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒヨドリ、メジロ、ヤマガラ 〇 その他観察したもの 〇 コガネグモ、シカの食痕 |
2023.10.12(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜.分岐〜金時山〜分岐〜仙石原登山口〜公時神社 諸事情でなかなか自然情報が出来ず、6月以来で4ヶ月ぶりの実施でした。長くて
暑い夏は終り、気温は12度で肌寒さを感じました。 《 本日のトップテン 》 @ウメバチソウ( 満開)Aシオガマギク( 満開)Bイワシャジン( 満開)Cキントキ、シロヨメナ( 満開)Dリュウノウギク( 満開)Eヤマトリカブト( 花)Fホトトギス( 花)Gマツムシソウ( 花)Hツルリンドウ( 果実)ウラナミシジミ( マツムシソウを吸蜜) |
○観察した主な植物○ 【花を観察した植物 】 アキノキリンソウ、アキノタムラソウ、イワシャジン、ウメバチソウ、オヤマボクチ、ガンクビソウ、キントキシロヨメナ、サラシナショウマ、シオガマギク、シロヨメナ、タイアザミ、タテヤマギク、タマアジサイ、ナギナタコウジュ、ノコンギク、ホトトギス、マツムシソウ、ヤマトリカブト、ヤマハッカ、リュウノウギク、リンドウ 【 果実を観察した植物 】 ガマズミ、クサボタン、ツルリンドウ、ツルシキミ、ノササゲ、フジイバラ、マツカゼソウ 【 その他 観察した植物 】 カンスゲ、キッコウハグマ、クロモジ、コクサギ、サルトリイバラ、ノキシノブ 〇 観察した主な野鳥 〇 アオゲラ、アオバト、ウグイス、カケス、サンショウクイ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ノスリ、ハシブトガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、メジロ、ヤマガラ 〇 観察した主な昆虫 〇 アキアカネ、ウラナミシジミ、キイロスズメバチ、キタキチョウ、キタテハ、キンケハラナガツチバチ、トラマルハナバチ、ナミホソヒラタアブ 〇 その他観察したもの 〇 シカの食痕 |
2023.06.08(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜分岐〜公時神社 久し振りに五月に続いて二月連続で観察できました。一ヶ月後の花の変化は面白いものがありました。未だ咲いているもの、新しく咲いたものです。ヤマツツジは先月も満開でしたが、今月も満開で、さらにオレンジ色の花が鮮やかに感じました。シロヤシオは先月咲いていましたが、花を見ることは出来ませんでした。同じツツジ科でも花の開花期間は違うなと実感しました。先月に引き続いて頑張って咲いている花はフタリシズカ、ツクバネソウ等でした。今月咲いたと気が付いたものはコゴメウツギ、ハンショウヅル、コナスビ等でした。野鳥について、五月はツツドリが盛んに囀っていましたが、今月は声を聞きませんでした。代わりにホトトギスが囀っていました。ツツドリやジュウイチは早く渡ってきてホトトギスは一番遅いようです。理由はあるとは思いますが、托卵する鳥の繁殖時期によるのかも知れません。頂上の笹藪で盛んに囀っていたコルリは囀っているものも、先月ほどではありませんでした。梅雨で雨が多い為か、土柱を沢山見かけました。土柱の先端には必ず小石が乗っているとのこと。それで柱のようになるのだと納得した次第です。今日は曇りのため頂上からの展望は良くなく登山者も少なかったです。女性二人が参加されワイワイガヤガヤで、今までとはチョット違った楽しい観察会でした。 《 本日のトップテン 》@ヤマツツジ( 満開)Aコゴメウツギ( 満開)Bハンショウヅル( 花)Cコナスビ( 花)Dニガナ( 花)Eヤマボウシ( 花)Fツクバネソウ( 花)Gシモツケ( 花)Hホトトギス( 囀り)Iヤブサメ( 囀り) |
○観察した主な植物○ 【蕾を観察した植物 】 アカショウマ、カナウツギ、シモツケ、タマアジサイ、ツルアジサイ、ナルコユリ、ノギラン、ヤマアジサイ、ヤマユリ 【 花を観察した植物 】 ガマズミ、コゴメウツギ、コナスビ、サラサドウダン、サンショウバラ、シモツケ、シロツメクサ、タニギキョウ、ツクバネソウ、ニガナ、ニシキウツギ、ノイバラ、ハンショウヅル、フタリシズカ、ホソバテンナンショウ、ミツバツツジ、ヤブデマリ、ヤマツツジ。ヤマボウシ 【 果実を観察した植物 】 ウリカエデ、オオモミジ、クロモジ、コクサギ、サルトリイバラ、ツルシキミ、ノイバラ 【 その他観察した植物 】 イワヒバ、エイザンスミレ、オオバウマノスズクサ、オトギリソウ、オヤマボクチ、キッコウハグマ、クサボタン、クジャクシダ、ケイワタバコ、ジュウモンジシダ、ツクバネウツギ、トンボソウ、ナガバノスミレサイシン、ハコネイトスゲ、ホトトギス、リュウノウギク 〇 観察した主な野鳥 〇 ウグイス、オオルリ、カケス、キビタキ、クロツグミ、コゲラ、コルリ、シジュウカラ、センダイムシクイ、ソウシチョウ、ヒガラ、ヒヨドリ、ホトトギス、ミソサザイ、メジロ、ヤブサメ、ヤマガラ 〇 観察した主な昆虫 〇 エゾハルゼミ、ヒオドシチョウ、ベニボタル、ヤマキマダラヒカゲ 〇 その他観察したもの 〇 ニホントカゲ、土柱 |
2023.05.11(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜分岐〜公時神社 観察予定日が雨などで、なかなか実施出来ず4ヶ月ぶりの観察です。前日までの雨のためか公時神社横の小川は水で溢れていました。その小川の轟音ををバックにオオルリの囀りは趣がありました。今年の花は早いよとよく耳にします。金時山もそうでした。頂上付近のシロヤシオ、ヤマツツジは満開ですが、散り始めていました。地味なフタリシズカの花、黄色でよく目立つミツバツチグリの花は登山道脇で沢山咲いていました。野鳥についてはツツドリが公時神社から金時山頂上にかけて良く鳴いていました。頂上の笹藪ではコルリが囀っていました。今日は日が差すかと思えばすぐ曇り、頂上からの展望は良くなかったです。午後から雨が降りそうなので、乙女峠には行かず公時神社に直接下りました。晩春の植物、初夏の野鳥に楽しんだ観察会でした。 《 本日のトップテン 》@シロヤシオ、Aヤマツツジ、Bホウチャクソウ、Cギンラン、Dツクバネソウ、Eオトコヨゾメウ、Fサルトリイバラ、Gホソバテンナンショウ、Hツツドリ、Iコルリ |
○観察した主な植物○ 【 蕾を観察した植物 】 コアジサイ、シモツケ、トチバニンジン、ナルコユリ、ナンキンナナカマド、ハンショウヅル、フタリシズカ、ヤマアジサイ、ヤマボウシ 【 花を観察した植物 】 イワキンバイ、ウツギ、オトコヨウゾメ、ガマズミ、ギンラン、クルマムグラ、サルトリイバラ、シロヤシオ、タチツボスミレ、ツクバネソウ、ハンショウヅル、ヒメハギ、ホウチャクソウ、ホソバテンナンショウ、ミツバツチグリ、ミツバツツジ、ヤマツツジ 【 果実を観察した植物 】 ツルシキミ 【 その他観察した植物 】 アカショウマ、イヌツゲ、キッコウハグマ、ケイワタバコ、コクサギ、ツルリンドウ、ナガバノスミレサイシン、ホトトギス、ヤマトリカブト、リョウブ ○ 観察した主な野鳥 ○ アオゲラ、アオバト、アカゲラ、ウグイス、エナガ、オオルリ、カケス、ガビチョウ、キクイタダキ、キジバト、キビタキ、コガラ、コゲラ、コルリ、シジュウカラ、セスジツユムシ、ソウシチョウ、ツツドリ、ハシブトガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、ミソサザイ、ヤマガラ |
2023.05.11(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜分岐〜公時神社 観察予定日が雨などで、なかなか実施出来ず4ヶ月ぶりの観察です。前日までの雨のためか公時神社横の小川は水で溢れていました。その小川の轟音ををバックにオオルリの囀りは趣がありました。今年の花は早いよとよく耳にします。金時山もそうでした。頂上付近のシロヤシオ、ヤマツツジは満開ですが、散り始めていました。地味なフタリシズカの花、黄色でよく目立つミツバツチグリの花は登山道脇で沢山咲いていました。野鳥についてはツツドリが公時神社から金時山頂上にかけて良く鳴いていました。頂上の笹藪ではコルリが囀っていました。今日は日が差すかと思えばすぐ曇り、頂上からの展望は良くなかったです。午後から雨が降りそうなので、乙女峠には行かず公時神社に直接下りました。晩春の植物、初夏の野鳥に楽しんだ観察会でした。 《 本日のトップテン 》@シロヤシオ、Aヤマツツジ、Bホウチャクソウ、Cギンラン、Dツクバネソウ、Eオトコヨゾメウ、Fサルトリイバラ、Gホソバテンナンショウ、Hツツドリ、Iコルリ |
○観察した主な植物○ 【 蕾を観察した植物 】 コアジサイ、シモツケ、トチバニンジン、ナルコユリ、ナンキンナナカマド、ハンショウヅル、フタリシズカ、ヤマアジサイ、ヤマボウシ 【 花を観察した植物 】 イワキンバイ、ウツギ、オトコヨウゾメ、ガマズミ、ギンラン、クルマムグラ、サルトリイバラ、シロヤシオ、タチツボスミレ、ツクバネソウ、ハンショウヅル、ヒメハギ、ホウチャクソウ、ホソバテンナンショウ、ミツバツチグリ、ミツバツツジ、ヤマツツジ 【 果実を観察した植物 】 ツルシキミ 【 その他観察した植物 】 アカショウマ、イヌツゲ、キッコウハグマ、ケイワタバコ、コクサギ、ツルリンドウ、ナガバノスミレサイシン、ホトトギス、ヤマトリカブト、リョウブ ○ 観察した主な野鳥 ○ アオゲラ、アオバト、アカゲラ、ウグイス、エナガ、オオルリ、カケス、ガビチョウ、キクイタダキ、キジバト、キビタキ、コガラ、コゲラ、コルリ、シジュウカラ、セスジツユムシ、ソウシチョウ、ツツドリ、ハシブトガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、ミソサザイ、ヤマガラ |
2023.01.12(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社駐車場〜分岐〜金時山〜分岐 〜公時神社駐車場 烏骨鶏の鳴き声「 コケコッコー」 に迎えられる。気温5℃、風もなく快晴の天気だ。例により公時神社詣で今年の無事を祈る。オニシバリの青さが目立つ登山道を宿石へと進む。宿石を支えるように立っていたミズナラの木が昨年ナラ枯れで伐採され今はない。宿石の上部にはアセビ等の樹木が茂っている。少し上るとケヤキの木にヤドリギが寄生している。この時期赤い実が爆ぜて落ちている。分岐までの間、日当たりもよく冬でもスミレなどの花を見るのだが今年は一つも確認できない。冬芽の観察が今日の主題か。年末から今日までほとんど雨が降らず乾燥している。このため通常なら登山道が田んぼのように泥田となり歩きにくいのだが今日は大丈夫だ。歩きなれた人はこの時期「 長靴」で登山している。途中、シロヤシオの冬芽が「 ウサギの耳」のようで驚いた。山頂に着くと真青な空と白い富士山のコントラストがすばらしかった。富士の右肩には国内第2峰の北岳、そして間ノ岳、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳を、相模湾の洋上には伊豆大島を望むことが出来た。山を下りるとき富士山の右側に黒煙が上がっていた。先程から聞こえていた北富士演習場の訓練の煙かと思った。 |
○観察した主な植物○ 【 冬でも元気な草花 】 オニシバリ、タチツボスミレ、ツルシキミ、ツルリンドウ、フジイバラ、ミヤマカンスゲ 【 冬芽を観察した植物 】 アセビ、アブラチャン、シロヤシオ、ブナ、メギ、ヤマツツジ、リョウブ ○ 観察した主な野鳥類 ○ ウグイス、エナガ、コゲラ、シジュウガラ、ヒヨドリ、メジロ |
2022.11.10(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社.分岐.金時山.長尾山.乙女峠.乙女口.公時神社 9月、10月は雨で実施出来ず、3ヶ月ぶりの金時です。久し振りの金時は風が強かったです。そのためか紅葉はピークを過ぎた感じでした。金時の紅葉はコミネカエデです。赤い色の鮮やかさはコミネカエデに勝るものはないでしょう。特に金時山から長尾山に向かう稜線でのコミネカエデは格別です。青空に映えている富士山とコミネカエデの鮮やかな赤色との調和は何ともいえません。また、この稜線の登山道には赤や黄の落ち葉で埋まり、まるで絨毯のようでした。イロハモミジ、オオモミジ、ヤマボウシ、オトコヨウゾメの紅葉も良いですが、コアジサイ、ウリカエデの黄色も違った味わいがありました。花についてはリュウノウギク、リンドウが目立ちました。ウメバチソウはいつもの場所で咲いていましたが、果実になっているのが多かったです。果実はガマズミ、ツルシキミ、ツルリンドウの赤いものがよく目に入りました。ウソの鳴き声(地鳴き)がしていました。毎年11月の金時山で聞きます。これから麓に下りてくるのでしょう。フユシャクが登山道にじっとしていました。寒さを凌ぐためか身体の毛が目立っていました。晩秋から初冬に向かう金時山の観察でした。 《 本日のトップテン 》 |
○観察した主な植物○ 【 蕾を観察した植物 】 アセビ、オニシバリ、ミツマタ 【 花を観察した植物 】 ウメバチソウ、キッコウハグマ、キントキシロヨメナ、シロヨメナ、タマアジサイ、ノコンギク、マツカゼソウ、ヤマトリカブト、リュウノウギク、リンドウ 【 果実を観察した植物 】 ウメバチソウ、オヤマボクチ、ガマズミ、サルナシ、タマアジサイ、タラノキ、ツルシキミ、ツルリンドウ、ノイバラ、メギ、モリイバラ、ヤドリギ 【 その他 観察した植物 】 イロハモミジ( 紅葉)、ウリカエデ( 紅葉)、オオモミジ( 紅葉)、オトコヨウゾメ( 紅葉)、オトメアオイ、カジカエデ( 紅葉)、カンスゲ、コアジサイ( 紅葉)、コミネカエデ( 紅葉)、ヒメカンスゲ、ブナ、ヤマボウシ( 紅葉) ○ 観察した野鳥類 ○ ウソ、キジバト、コゲラ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ヒヨドリ、ヤマガラ ○ 観察した昆虫類 ○ クロスジフユエダシャク |
2022.08.11(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜分岐〜矢倉沢峠〜仙石原 国道1号線の大平台〜宮ノ下間はタマアジサイが満開でした。残暑厳しいこの日、祭日( 山の日)のため登山者が多いことと思っていたが意外と登りは少なかった。天気は上々、ソウシチョウの鳴き声に迎えられ観察開始、公時神社〜林道の間の道は改修工事が行われて歩き易い状態である。この時間、既に登頂して下山する人と擦れ違い、残暑のこの時期朝早くからの登山は好ましいのかなと思いました。宿石を過ぎ、風もない蒸し暑い天気で既に背中は汗でびつしょり、山頂まで辿り着けるか心配でした。分岐の手前からリョウブの花、シモツケソウが見られるようになり、花の少ないこの時期ホッとしました。分岐で小休止、親子連れの登山客が多いと感じました。ホタルブクロが元気に咲いていました。ここから頂上までは約500m、アキノタムラソウ、満開のタテヤマギクを見ながら山頂へと進みます。この夏の登山者は、暑さと新型コロナウイルスの影響か、金太郎茶屋の話では登山者も少ないとの事。山頂で若干の昼食を取り下山ですが、今日の暑さを考え矢倉沢峠経由で下山としました。下山途中で、ツルリンドウ、ウツボグサ、マツムシソウを見ることが出来ました。 《 本日のトップテン 》 |
○観察した主な植物○ 【 花を観察した植物 】 アオヤギソウ、アキノタムラソウ、イヌゴマ、イワキンバイ、ウツボグサ、オトギリソウ、ギボウシ、コウゾリナ、シモツケソウ、タテヤマギク、シラヤマギク、タマアジサイ、ツルリンドウ、トンボソウ、ニガナ、ヌスビトハギ、フタリシズカ、ヘクソカズラ、ホタルブクロ、マツカゼソウ、マツムシソウ、ヤマアジサイ、ヤマハッカ、ユウガギク、リョウブ 【 果実を観察した植物 】 オトコヨウゾメ、ガマズミ、ナワシロイチゴ、ナンキンナナカマド、マムシグサ、ミヤマシキミ 〇 観察した主な野鳥類 〇 イカル、ウグイス、エナガ 、ガビチョウ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ヒガラ、メジロ、ヤマガラ 〇 観察した主な昆虫類 〇 アキアカネ、アサギマダラ、ウスバキトンボ、オオセンチコガネ、オオハナアブ、シロテンハナムグリ、トラマルハナバチ、ヤマキマダラヒカゲ |
2022.06.09(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山頂の往復ピストン 悪天候で延期した5月29日( 日)以来の観察会。公時神社で安全祈願をして出発。野鳥の声がにぎやかだ。ヒリヒリン
・ ヒリヒリンと辛い山椒の実を食べたかのようなサンショウクイ、キビタキの囀りに似ている。オオルリはピィーツ、ピィーツの最後にギイーと鳴く。違いがわかった。クロツグミも繁殖期さながらのにぎやかさだ。花も良く観察できた。ハンショウヅル、フタリシズカ、アカショウマは数多く観察できた。蕾を4つもつけたヤマユリ、来月始めには咲き、登山者を喜ばすことだろう。イノシシの食害には合いませんように。ホトトギスがテッペンカケタカと鳴いた。万葉集に田植の時期を知らせる鳥とあるらしい。「 焼酎一杯グイッ」とセンダイムシクイが言っている。帰ったらやりますヨ!茄子のヌカ漬けで♪白い噴煙は比較的静かなほうです。新緑だった高原は夏が近いと緑を濃くしつつある。大涌谷から右手奥の芦ノ湖中央に緑の仙石原、手元近くの色鮮やかな満開の花が絶景をより一層、盛り上げていた。山頂茶屋での昼食時、花に詳しい御主人が、今年はキンラン、オノエラン、イチヤクソウが見られないと言っていた。盗掘にあったらしい。残念!雲行きが怪しいので、来た道を下ることとした。1時間は早く着くだろう。野鳥の声を聴きながらの下山は、足取りも軽かった。ヒガラ、コルリ、ミソサザイ、鳴き声はバラエティだった。 《 本日のトップテン 》 |
○観察した主な植物○ 【 蕾を観察した植物 】 アカショウマ、コアジサイ、タマアジサイ、タラノキ、トチバニンジン、ヤマユリ 【 花を観察した植物 】 サラサドウダン、シモツケ、シロツメクサ、ツクバネソウ、ナルコユリ、ニシキウツギ、ハンショウヅル、フタリシズカ、ホソバテンナンショウ、マルバウツギ、ヤブテマリ、ヤマツツジ、ヤマボウシ、リョウブ 【 その他観察した植物 】 ウリハダカエデ( 果実)、オオフサモ( コケ)、ツクバネウツギ( 咲き終わり) アカネ、アスナロ、イワギボウシ、イワタバコ。イワヒバ、サルトリイバラ、タンナサワフタギ、ツルリンドウ、トリカブト 〇 観察した野鳥類 〇 【 囀りを聞いたもの 】 ウグイス、オオルリ、ガビチョウ、キセキレイ、キビタキ、クロツグミ、コルリ、サンショウクイ、シジュウカラ、センダイムシクイ、ソウシチョウ、ツツドリ、ヒガラ、ホトトギス、ミソサザイ、メジロ 【 地鳴きを聞いたもの 】 エナガ、コゲラ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、ヒヨドリ 〇 観察した昆虫類 〇 エダシャクの仲間の幼虫、キシャヤスデ、クシヒゲベニホタル |
2022.05.22(日) 金時山生情報 ★ コース 公時神社.分岐.金時山.長尾山.乙女峠.乙女口.公時神社 コロナの影響、及び観察予定日が雨でなかなか実施出来ず今年初めての実施です。今月は12日の予定でしたが、この日も雨で22日に延期して実施しました。いつもは平日ですが22日は日曜日のためか、ツアーの集団とファミリーで登られている方が多かったです。また、連日の雨で久し振りに晴れたためか、頂上には約150名ほどで踏む場所もない情況でした。5月の下旬になると春の花から夏の花に代わる時期でしょうか、花は終わり花が多かったです。その中でヤマツツジは満開でオレンジ色の花びらは金時山の緑の背景に際立っていました。シロヤシオは満開を過ぎていましたが、それなりに咲いていました。ウツギ、ミツバウツギの白さは目立っていました。頂上付近の笹藪でコルリが囀っていました。長尾山に向かう稜線上のイタドリの葉の上にアオハムシダマシがいました。タマムシと並ぶ美しい甲虫です。植物、野鳥、昆虫に楽しんだ観察会でした。 《 本日のトップテン 》 |
○観察した主な植物○ 【 果実を観察した植物 】 |
2021.12.09(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社駐車場〜分岐〜金時山〜分岐〜矢倉沢峠鶯茶屋〜仙石原登山口〜公時神社 週の初め天気はぐずついていましたが、今日は気持ちの良い快晴のもとでの山行でした。厳しい冬を迎えるに当たり植物は冬支度が万全でした。葉を落とし、冬芽で厳冬を凌ぐ準備をしている樹木も見られました。その中で花が2輪咲いていました。エイザンスミレとノコンギクです。帰り花でしょうか。果実も見かけましたが、華やかさはなく、わずかに残っていました。植物は寂しかったですが、金時山の頂上は大盛況でした。静岡県の中学生 約120名が訪れていて、頂上は人で溢れていました。今日は富士山、南アルプスの北岳、間ノ岳、甲斐駒がよく見られました。これから厳しい冬を迎える金時山の観察会でした。 《 本日のトップテン 》 |
○観察した主な植物○ 【 蕾を観察した植物 】 アセビ(新芽) 【 帰り花を観察した植物 】 エイザンスミレ、ノコンギク 【 果実を観察した植物 】 イワギボウシ、ガマズミ、クサボタン、サルトリイバラ、ツルリンドウ、ノイバラ、 マユミ、メギ、ヤドリギ 【 冬芽を観察した植物 】 アブラチャン、オトコヨウゾメ、ブナ 【 その他 観察した植物 】 イワヒバ、オニシバリ、カンスゲ、ノキシノブ、ヒメノキシノブ 〇 観察した主な鳥類 〇 アオゲラ、アカゲラ、ウグイス、ウソ、エナガ、キジバト、コゲラ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、メジロ、ヤマガラ、ルリビタキ 〇 観察した昆虫類 〇 キタテハ 〇 その他 観察した物 〇 シカの食痕( ササ) |
2021.11.11(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社駐車場〜分岐〜金時山〜分岐〜矢倉沢峠鶯茶屋〜仙石原登山口〜公時神社 快晴の今日、天気は良いが西風が強く山は唸っていた。南箱道路も開通したこともあり矢倉沢峠からの登山者が多いように感じたので下山のルートを仙石原登山口とした。公時神社の烏骨鶏は相変わらず「こけっこう」と多くの雄鳥が鳴いていた。数も増えているようだ。ヤマガラ、コゲラの鳴き声に迎えられ出発することとした。暦の上では立冬(11月7日)も過ぎ寒さも感じる頃ですが今日は過ごしやすい。それでも手毬石の周辺は黄色に色づいたクロモジやコアジサイがあった。ヤマボウシも黄色から赤色へ変わりつつあった。一方オニシバリ、ミツマタは青々と元気であった。蹴鞠石の上部の沢と宿石の上部の沢は最近の豪雨でえぐられハイキングコースも修復されている。南箱道路を横切る頃からリンドウが見られるようになった。今日はリンドウ日和である。宿石までの間では名残のエイザンスミレ、タチツボスミレが花をつけていた。分岐手前でウメバチソウの花を見つけた。クサボタンも髭の実となっていた。分岐を過ぎるとシロヨメナ、リュウノウギクが花をつけていた。山頂近くの林にはサルトリイバラやノイバラの赤い実が目立ち林床にはミヤマシキミの赤い実が、分岐から矢倉沢峠にかけては、仙石原の展望もよく歩き易いコースだ。マツムシソウも咲いていた。 |
○観察した主な植物○ 【 観察した草花 】 アキノキリンソウ、イヌタデ、イヌヤマハッカ、ウド、ウメバチソウ、エイザンスミレ、オトコヨウゾメ、オヤマボクチ、キッコウハグマ、キハギ、クサボタン、コウゾリナ、シロヨメナ、タイアザミ、タチツボスミレ、タテヤマギク、ナギナタコウジュ、ノイバラ、ノコンギク、ホトトギス、マツカゼソウ、マツムシソウ、ヤマゼリ、リュウノウギク、リンドウ 【 観察した木 】 ウリカエデ、オオモミジ、オニシバリ、カマツカ、クロモジ、コアジサイ、コミネカエデ、サルトリイバラ、ノイバラ、ブナ、マユミ、ミツマタ、ミヤマシキミ、メギ、ヤマボウシ、 〇 観察した主な鳥類 〇 ウソ、カケス、ガビチョウ、コゲラ、シジュウガラ、ソウシチョウ、ヒガラ、ヒヨドリ、メジロ、ヤマガラ 〇 観察した昆虫類 〇 トラマルハナバチ |
2021.10.14(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜乙女口 〜公時神社 前回観察したのが4月ですので、実に半年ぶりでした。雨とコロナウイルスの影響でした。夏を通り越して秋の観察でした。花が沢山咲いていました。ダイモンジソウ、ウメバチソウは見頃でした。野菊はリュウノウギクが頂上周辺に沢山咲いていました。ツルリンドウ、ヤマトリカブト、イワシャジンの紫色の花がよく目につきました。曇りのため富士山は金時山の頂上にて一瞬見ることが出来ました。横浜の園児60数名が我々を追い越して行きました。そのためか頂上は沢山の人でした。足柄峠に続く稜線にツキノワグマが出たとのこと。以前よりクマの出現が増えたと思います。山で食べるものが少ないのでしょう。今日は久し振りに5名の参加で楽しく観察しました。 《 本日のトップテン 》 |
○観察した主な植物○ 【 花を観察した植物 】 アキノキリンソウ、イワギボウシ、イワシャジン、ウメバチソウ、エイザンスミレ、キッコウハグマ、キントキシロヨメナ、サラシナショウマ、シロヨメナ、センブリ、タイアザミ、ダイモンジソウ、タテヤマギク、タマアジサイ、ツルリンドウ、ノコンギク、ホトトギス、モミジガサ、ヤクシソウ、 ヤマトリカブト、ヤマハッカ、リュウノウギク 【 果実を観察した植物 】 アケビ、ガマズミ、クサボタン、ツチアケビ、ツルシキミ、ツルリンドウ、ノイバラ、ホソバテンナンショウ、マユミ、メギ、ヤマゼリ、ヤマボウシ 【 その他観察した植物 】 イワタバコ、ブナ 〇 観察した主な野鳥 〇 アオバト、アカゲラ、イカル、ウグイス、エナガ、カケス、コガラ、コゲラ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ヒガラ、ヒヨドリ、ヤマガラ 〇 観察した虫えい 〇 ガマズミミケフシ |
2021.04.08(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜分岐〜公時神社 コロナウイルスの影響で活動を自粛していましたので、今年初めての観察で4ヶ月ぶりです。すっかり様子が変わり、春の花が沢山咲いていました。スミレを8種確認しました。沢山咲いていたのはタチツボスミレです。その変種のアカフタチツボスミレ、シロバナタチツボスミレ、オトメスミレも咲いていました。乙女峠が基準産地のためか、金時山にはオトメスミレが一番似合います。花弁の白色と距の紫色のツートンカラーは何ともいえません。ピンク色のコイワザクラは未だ早いのでしょうか、余り咲いていませんでした。これから沢山咲くのでしょう。 《 本日のトップテン 》 |
○観察した主な植物○ 【 蕾を観察した植物 】 ヤマシャクヤク 【 花を観察した植物 】 アカフタチツボスミレ、アセビ、アブラチャン、エイザンスミレ、オオシマザクラ、オトメスミレ、オニシバリ、カントウタンポポ、キジムシロ、キブシ、クサボケ、コイワザクラ、コクサギ、コブシ、シナレンギョウ、シロバナタチツボスミレ、セイヨウタンポポ、セントウソウ、タチツボスミレ、ツボスミレ、ツルシキミ、トウゴクミツバツツジ、ナガバノスミレサイシン、ヒメカンスゲ、マメザクラ、マルバスミレ、ミツバツチグリ、ミヤマキケマン、ムラサキケマン、モミジイチゴ、ヤブツバキ、ヤマザクラ、ヤマブキ 【 その他観察した植物 】 オトメアオイ、ホウチャクソウ、ヤドリギ、ヤマユリ 〇 観察した主な野鳥 〇 アオゲラ、ウグイス、ウソ、エナガ、カケス、ガビチョウ、カワラヒワ、キジバト、コガラ、コゲラ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ノスリ、ハシブトガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、ミソサザイ、メジロ、ヤブサメ、ヤマガラ 〇 観察した主な野鳥 〇 ビロウドツリアブ |
2020.12.10(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜分岐〜公時神社 今年の紅葉は長期間鮮やかだったように思う。晴れた今朝は比較的暖かく感じた。コロナ禍の一年、最後の観察会になった。 |
○観察した主な植物○ 《 本日のトップテン 》 |
2020.11.12(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜分岐〜公時神社 秋晴れの今日、公時神社の烏骨鶏にコケコッコウの挨拶を受け、久々の情報収集である。駐車場はほぼ満杯、登山客が多い。イカルに迎えられ出発、登山道にクヌギの木に赤いインクで番号が印されていた。楢枯れの被害にあった木に記されていたのだ。その数50を超えていた。途中横切る南箱道路は工事が終わり開通を待つばかりだった。最近見かけた外国人の登山者を見かけない。新型コロナウイルスの影響で旅行客がないせいか。コース全体で見かけたのは西洋人と見られる二人のカップルだけだった。日本人の二人連れが多かった。 |
○観察した主な植物○ アキノキリンソウ、イヌタデ、オヤマボクチ、キッコウハグマ、キハギ、キントキシロヨメナ、クサボタン、サルトリイバラ、シロヨメナ、センブリ、タイアザミ、ダイモンジソウ、タテヤマギク、ツルリンドウ、ナギナタコウジュ、ノコンギク、ホトトギス、マツカゼソウ、ヤクシソウ、ヤマゼリ、リュウノウギク、リンドウ 〇 観察した樹木 〇 アセビ、オトコヨウゾメ、カマツカ、クロモジ、コミネカエデ、ブナ、マユミ、ミツマタ、メギ、ヤマボウシ 〇 確認した主な鳥 〇 イカル、エナガ、コガラ、コゲラ、シジュウガラ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、ヒヨドリ |
2020.09.15(火) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜分岐〜公時神社 新型コロナウイルスの影響で7月から再開の予定でしたが、7月及び8月は雨のため中止になりました。今月の観察予定日も雨でしたが、日を改めて実施しました。今年の2月から実施しませんでしたので、実に8ヶ月ぶりの金時山です。トイレと駐車場が綺麗になっていました。金時山に登る方には有り難いことです。公時神社登山口で最初に「変だな」と思ったのはナラ枯れです。山肌の所々が茶色になっており、登山道脇で無残な樹木の姿に驚きました。天気が不安定のためか、登り始めは曇りでしたが、頂上はガスで先が見通せませんでした。このような状態ですから、乙女峠に行って下るいつものコースを変更して、公時神社に下りました。 《 本日のトップテン 》 |
○観察した主な植物○ 【 蕾を観察した植物 】 アカショウマ、ウメバチソウ、キッコウハグマ、センブリ、ツルリンドウ、リュウノウギク、リンドウ 【 花を観察した植物 】 アキノキリンソウ、イタドリ、イヌトウバナ、イワニンジン、キントキシロヨメナ、キンミズヒキ、クサボタン、シオガマギク、シロヨメナ、タイアザミ、タテヤマギク、ツユクサ、ハコネギク、ヒメキンミズヒキ、ホトトギス、モミジガサ、ヤマトリカブト、ヤマハギ、ワレモコウ 【 果実を観察した植物 】 イワギボウシ、ウツボグサ、ガマズミ、ツルシキミ、ヌスビトハギ、ヤマグリ、ヤマユリ 【 その他観察した植物 】 イワタバコ、イワヒバ、コミネカエデ、サルトリイバラ、ノイバラ、ミズナラ ○ 観察した野鳥類 ○ アオゲラ、ウグイス、エナガ、カケス、コゲラ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、ヒガラ、ヤマガラ ○ 観察した昆虫類 ○ ザトウムシの仲間、トラマルハナバチ、ホソヒラタアブ、ヤスデ |
2020.01.09(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜分岐〜公時神社 公時神社駐車場は公衆便所の工事で使用できず、先月から公時神社の駐車場を借りて駐車している。昨年から神社社務所に氏子総代が詰めており、おみくじ、薪割等の趣向をこらした活動をしている。特に烏骨鶏10羽を飼育しており「コケコッコー」の鳴き声に迎えられる。 |
○観察した主な植物○ 【 冬でも元気な草花 】 アカバナヒメイワカガミ、キジムシロ、センニンソウ、タチツボスミレ、ツルリンドウ、ノイバラ、ミヤマカンスゲ、 【 花を観察した植物 】 ミツマタ、ロウバイ( いずれも乙女口) 【 冬芽を観察した植物 】 アセビ、ブナ、メギ、ヤマツツジ 〇 観察した野鳥類 〇 ジュウガラ、ヤマガラ、コゲラ、ルリビタキ、カケス、ヒヨドリ、コガラ、エナガ、ウソ、メジロ |
2019.12.12(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜分岐〜公時神社 今日は12月12日、1212で金時山の標高と同じです。標高は以前1213Mでしたが、国土地理院の見直しにより、1212Mになりました。例年12月13日に金時山祭りが頂上で行われています。標高が変わっても今まで通りに12月12日ではなく12月13日に行われているようです。登り初めは良い天気でしたが、しばらくして風が強くなり曇ってきました。下山されている方に聞くと「富士山は見えなかった」とのこと。予報では晴れなのに、残念に思いながら頂上に着くと何と富士山がよく見えました。雪を抱いた初冬の富士山は空の青さと雪の白さとの微妙なコントラストを醸し出していました。金時山祭りが本日と思って登られた方もおられ、頂上は50人ほどの人で普段の平日より多かったです。 |
○観察した主な植物○ 【 蕾を観察した植物 】 アセビ( 新芽) 【 花を観察した植物 】 シロヨメナ、リュウノウギク 【 果実を観察した植物 】 オトメアオイ、クサボタン、ツルシキミ、ツルリンドウ、メギ、ヤドリギ 【 その他 観察した植物 】 イワヒバ、ウリカエデ、オニシバリ、キッコウハグマ、グミ、ツルウメモドキ、ヒメシャラ、ヒメノキシノブ、ブナ、リョウブ 〇 観察した野鳥類 〇 ウグイス、ウソ、コゲラ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ミサゴ、メジロ、ヤマガラ、ルリビタキ 《 本日のトップテン 》 @初冬の富士山AオトメアオイBメギCクサボタンDツルウメモドキEツルシキミFアセビGヤドリギHミサゴ( 野鳥)Iコゲラ( 野鳥) |
2019.10.10(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜分岐〜公時神社 3日前、大涌谷噴火警戒レベルが1に下げられた。5月19日以来141日目だ。観光客が減少した。2015年にレベル3を経験している地元民は落胆した。このままレベル1であって欲しい。超大型で強い台風19号が近づく予報が出ている。『嵐の前の静けさ』か、台風は不安だが天気は良い。公時神社に登山の安全を祈願して出発、境内には夏の名残りのタマアジサイがまだ咲いていた。登山道は、9日の台風15号で少し荒れていた。シロヨメナやキントキシロヨメナが咲き秋の訪れを感じられた。目立っていた笹のディアラインは気にならないくらい回復していた。宿り石までは野鳥が競うように鳴いていた。ソウシチョウ、ヤマガラ、シジュウカラ、アオゲラ、ウグイス、コゲラ、なぜか集まっているように。人工林を抜け視界が広がり明るくなるとホトトギスが多くなってきた。花びらの斑点が野鳥の杜鵑(ホトトギス)の胸部の羽にある斑点模様に似ている事からホトトギス(杜鵑草)という花名になったらしい。分岐付近は秋のお花畑だった。一番はウメバチソウ、花びらの白色が輝くようで形は家紋の梅鉢そのものだった。リンドウやトリカブトの青紫色は山に秋が来た事を感じさせてくれた。秋と云えば菊だ、リュウノウギク、シオガマギクも観察できた。今回覚えたのはセキヤノアキチョウジ、丁字型で薄めの青色の花をいくつも付け印象的だった。11時山頂着、富士山は雲に隠れる事なく久しぶりにドカーンと見えた。登山者は20人余り、初秋の箱根を満喫している。雪の無い富士は今年は最後になるかも。金時猫は見当らない。今日の目的のひとつに『はこねTNR』の代表から、この金時猫の事で金太郎茶屋の主人に案内を託されてきた。『はこねTNR』は飼い主不明の猫に不妊去勢手術をして元いた場所に戻す活動をしているボランティア団体です。茶屋の主人は、猫が現在7匹に増えてしまった事や山頂付近に生きる野ネズミやリスなどの小動物がいなくなった事などをあげ、手術後の猫を元に戻す事は協力できないと云っていた。私も金時山頂に猫はいらないと思った。猫の里親を探してもらいたい。山頂では岩陰にハコネコメツツジを発見、来春花の咲くのを楽しみにした。アキノキリンソウ、ヤマハッカ、実を付けたゲンノショウコも観察できた。長尾山への尾根道沿いのヤマボウシやミズナラの実付きがすごく悪い。エナガやソウシチョウの鳴く尾根道は気持ちよい。長尾山で小休止、ここは小さな広場になっているが眺望はない。しかし毎回蝶や野鳥に出会う事が出来る。空高く真直ぐ飛んでゆく二羽の鳥は鷹の仲間のツミらしい。ウラナミシジミと云う薄茶色に青色の混じった羽の小さな蝶を教わった。ここのマユミの木にも実は付いていなかった。13時40分、乙女口に下山、大きく巣を張る女郎蜘蛛が出迎えてくれた。良く見るときれいな格好いい蜘蛛だ。レストラン草庵に寄り今日の行程を振り返り近年増えた欧米人の登山者、台風や自然災害の多い事など話しながらコーヒータイムを楽しみ駐車場に戻った。 |
○観察した主な植物○ 《 本日のトップ10 》 |
2019.09.12(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜分岐〜公時神社 出発前には小雨が時々落ちていました。今日のPV加者は二人でした。山頂は曇り空にもかかわらず、沢山の登山者で賑わっていました。台風の後のためか登山道には木の葉が沢山落ちていました。富士山は雲に隠れて見えませんでした。暑い日が続いていますが、金時山は秋でした。花はシオガマギク、ハンカイシオガマが濃いピンク色で争って咲いていました。イワギボウシは宿り石に薄紫色で咲いていて、分岐点周辺ではクサボタンが花の先をカールして咲いていました。ウメバチソウは今にも咲きそうで蓮のような葉から長い茎の先に白い蕾を出していました。ソウシチョウがあちこちで群れていました。 《 本日のトップテン 》 |
○観察した主な植物○ 【 蕾を観察した植物 】 ウメバチソウ、ホトトギス、リュウノウギク 【 花を観察した植物 】 アキノキリンソウ、イタドリ、イヌトウバナ、イワギボウシ、イワニンジン、ウツボグサ、ガンクビソウ、キントキシロヨメナ、キンミズヒキ、クサボタン、ゲンノショウコ、コチヂミザサ、シオガマギク、シモツケソウ、シロヨメナ、タイアザミ、ダイコンソウ、タテヤマギク、タマアジサイ、ツユクサ、 ノコンギク、ハンカイシオガマ、ヒメキンミズヒキ、モミジガワ、ヤマハギ 【 果実を観察した植物 】 アカショウマ、オオバギボウシ、サンショウバラ、シモツケ、ツルシキミ、ハエドクソウ、フジイバラ、マツカゼソウ、ミズヒキ、ヤマボウシ、ヤマユリ 【 その他観察した植物 】 カンスゲ、コカンスゲ、サルトリイバラ、センブリ、トリカブト、メギ ○ 観察した野鳥類 ○ アオゲラ、アカゲラ、イカル、ウグイス、エナガ、カケス、カワラヒワ、コゲラ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、ヒガラ、ヤマガラ ○ 観察した昆虫類 ○ アキアカネ、イチモンジセセリ、オニヤンマ、カマドウマの仲間、キンケハラナガツツバチ、ヤマキマダラヒカゲ、 ○ その他観察した物 ○ イノシシの土耕跡 |
2019.08.8(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜分岐〜公時神社 今年の梅雨明け後の猛暑、標高700メートルの仙石原も例外ではない。今日は立秋なのに、車で箱根に入っても30℃を下回ることは無かった。公時神社駐車場はトイレの改修を兼ね全面的に使用できない状態で、周辺の道路端に車を止め出発しました。神社に参詣後、アオゲラの鳴き声で暑さも素っ飛ぶ、トチバニンジンは花を付け迎えてくれた。この暑さ、登山者の中には、鼻歌混じりで下山してくる人、みんなで合唱し登って来るボーイスカウトのメンバー等、声を出すことにより歩けるのかなと思った。ともかく暑さで体も思うようには動かない、声を出して登ろうと。分岐手前で、ヤマユリの香り、併せてシモツケの満開と来て良かったと思った。分岐では中年の女性から「白いTシャツを着た男の人」見かけませんでしたか?と尋ねられ、数分前に追い越した人かと返事した。この人達は東京から朝早く車で来たらしい、男性の方がバテ気味の様子。帰りにもこの2人とすれ違ったが、その後登頂できたのかどうか。このような光景はこれまでの観察会で覚えのない出来事です。歩いていても顔から玉の汗がしたたり落ちるのだから。この夏の金時山は、金太郎茶屋の話では登山者も少ないとの事。山頂からは富士山は雲に隠れ見えず、岩場にはヤマユリが1本に20個以上の花を付けていました。山頂で若干の昼食を取り下山ですが、今日の暑さを考え来た道を引き返すこととしました。 ※7月11日に予定していた金時山コースの自然情報取集活動は、雨天のため中止となりました。 《 本日のトップテン 》 |
○観察した主な植物○ 【 花を観察した植物 】 イヌゴマ、イワキンハイ、オオバギボウシ、コバギボウシ、コマツナギ、シモツケ、シモツケソウ、シラヤマギク、タマアジサイ、ツチアケビ、トチバニンジン、ノリウツギ、ヘビイチゴ、ヤマアジサイ、ヤマハッカ、ヤマホタルブクロ、ヤマユリ、リョウブ ○ 観察した野鳥 〇 アオゲラ、イワツバメ、カケス、ガビチョウ |
2019.06.13(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜分岐〜公時神社 梅雨の晴れ間で今日は絶好の観察日和でした。植物は水を得て生き生きしており、野鳥はこの日ばかりと囀っており、昆虫は花に群がっていました。春の花から初夏の花への端境期でしょうか、サンショウバラ、ニシキウツギ、ヤマツツジは花びらを落とし始めていました。ヤマアジサイ、シモツケは今にも咲きそうでした。金時山から長尾山までの登山道脇にはニガナ、ウマノアシガタの黄色い花を沢山見ました。しかし、今日の一番の花は何と言ってもタンナサワフタギです。乙女峠からの下りで谷川の登山道脇に沢山の白い花を付けていました。金時山でこんなに咲いているのを見たのは初めてでした。この花の甘い香りを誘われてトビイロカミキリ等の虫が集っていました。鳥はミソサザイ、コルリ、ヤブサメが登山道脇で盛んに囀っていました。縄張り宣言だったのでしょうか、それとも雌を呼んでいるのでしょうか。ヒルがいました。シカが連れてきたヤマビルかと思いましたが、コウガイビルと撮った写真で某PVが教えてくれました。調べるとコウガイとは笄で昔女性が曲げに挿して飾りにした櫛のこと。頭の形が笄に似ているのでこの名前がついたようです。今日のPV加者は2人でしたが、金時山山頂には沢山の登山者で賑わっていました。久しぶりに晴れたからでしょう。富士山は雲に隠れて全体は見えませんでしたが、6月初めに降った頂上の雪は雲の間から見ることが出来ました。花、鳥、虫を生き生きと感じた観察会でした。 《 本日のトップテン 》 |
○観察した主な植物○ 【 蕾を観察した植物 】 アカショウマ、シモツケ、ナルコユリ、ヤマアジサイ、ヤマユリ 【 花を観察した植物 】 ウツギ、ウマノアシガタ、ケキツネノボタン、コゴメウツギ、サンショウバラ、スイカズラ、タンナサワフタギ、ナワシロイチゴ、ニガナ、ニシキウツギ、バライチゴ、フタリシズカ、ホオノキ、ヤマツツジ、ヤマボウシ 【 果実を観察した植物 】 ツクバネソウ、ツルシキミ、ナガバノスミレサイシン、マユミ 【 その他観察した植物 】 アカネ、イワタバコ、オオバギボウシ、オヤマボクチ、カナウツギ、キッコウハグマ、コクサギ、コボタンヅル、サルトリイバラ、サルナシ、シロヨメナ、ノキシノブ、ヒメノキシノブ、ブナ、ボタンヅル、ホトトギス、ミズナラ 〇 観察した野鳥類 〇 アオバト、アカゲラ、イワツバメ、ウグイス、オオルリ、カケス、キジバト、キビタキ、クロツグミ、コガラ、コゲラ、コルリ、シジュウカラ、センダイムシクイ、ソウシチョウ、ツバメ、ヒガラ、ヒヨドリ、ホオジロ、ホトトギス、ミソサザイ、メジロ、ヤブサメ、ヤマガラ 〇 観察した昆虫類 〇 アオゴミムシ、アサギマダラ、カラスアゲハ、キンモンガ、クマバチ、コメツキムシの仲間、サトキマダラヒカゲ、ジャコウアゲハ、セダカコガラシアブ、トビイロカミキリ、ハネカクシの仲間、ヒトリガ、ヒラズネヒゲボソゾウムシ、フキバッタの仲間、ホソオビヒゲナガ、マルハナバチの仲間、ムシヒキアブの仲間 〇 その他観察した物 〇 テンの糞、ドロハマキチョッキリの揺籃、コウガイビル |
2019.05.9(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜分岐〜公時神社 元号令和初めての情報収集です。五月初旬ですが、気温は低く風も強く、肌寒く感じました。この寒さのためかスミレが沢山見られました。タチツボスミレは麓から金時山頂上まで沢山咲いていました。オトメスミレは先月では乙女峠周辺に咲いていましたが、今月はそこには見られず、金時山頂上付近に沢山咲いていました。その他のスミレはマルバスミレ、ニョイスミレ、エイザンスミレ、ナガバノスミレサイシン等です。終わり花とは言え結構残っていました。しかし本日の花は何と言ってコイワザクラでしょう。可憐なピンク色は何とも言えません。岩陰に沢山咲いていましたが、登山道脇でも数輪咲いていました。シロヤシオは蕾があまりついていませんでした。今年のツツジ類は元気がなく、当たり年ではなさそうです。キビタキが社務所前に番(つがい)でいました。最初に雌が現れ、少しして雄が現れ、綺麗な姿を披露してくれました。その他にセンダイムシクイ、ヤブサメ、オオルリ、コルリ、クロツグミ、ツツドリ等が囀っていました。金時山の夏鳥は出そろったようです。 |
○観察した主な植物○ 【花を観察した植物】 アケビ、エイザンスミレ、オオシマザクラ、オトコヨウゾメ、オトメスミレ、ギンリョウソウ、クサボケ、コイワザクラ、ジロボウエンゴサク、セイヨウタンポポ、タチツボスミレ、トウゴクミツバツツジ、ナガバノスミレサイシン、ニオイタチツボスミレ、ニョイスミレ、ヒメカンスゲ、ホウチャクソウ、ホソバテンナンショウ、マルバスミレ、ミツバツチグリ、モミジイチゴ 【蕾を観察した植物】 ○観察した野鳥類○ アオゲラ、ウグイス、オオルリ、カケス、ガビチョウ、カワラヒワ、キビタキ、クロツグミ、コゲラ、コガラ、ゴジュウカラ、コルリ、シジュウカラ、センダイムシクイ、ソウシチョウ、ツツドリ、トビ、ハシブトガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、ミソサザイ、メジロ、ヤブサメ、ヤマガラ ○ 観察した昆虫類 ○ ≪本日のトップ10≫@コイワザクラ(花)Aギンリョウソウ(花)Bホソバテンナンショウ(花)Cオトコヨウゾメ(花)Dタチツボスミレ(花)Eオトメスミレ(花)Fマルバスミレ(花)Gジロボウエンゴサク(花)Hキビタキ(野鳥)Iツツドリ(野鳥、囀り) |
2019.04.11(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜乙女口〜公時神社駐車場 天皇陛下の言われた戦争の無かった平成。その最後となった金時山自然情報登山は、穏やかに晴れた。前日の「桜隠し」の雪は山頂を見上げるとだいぶ残っている。ガラ透きの無料駐車場で最初に観察したのはマンサクでした。「先ず咲く」「真っ先に咲く」の語源が変化した説、花が数多く咲く「豊年満作」に由来する説もあるらしい。神社、社務所はまだ開いていない。野鳥用の餌台には、いつものひまわりの種が無いのか、ヤマガラとシジュウカラが周囲の木々にとまり、それをまっているかのように鳴いていた。公時神社の神様に今日の登山の安全を祈願して出発。登山道脇の川に流れる水はなかった。アオキやクマザサのディアラインは以前より、はっきりしているように見えた。クマザサは、山地に生育する大型の笹類一般を指す。隈笹と書く。冬場に美しく縁取りされた葉は日本庭園などに植えられて好まれる。ちなみにチュウゴクザサは縁取りにはならない。宿り石裏側では。ケヤキに付くヤドリギがいくつか見られます。ヤドリギの繁殖方法が面白いです。果実は固い果皮に包まれています。が、果肉はねちょねちょです。実を食べた鳥は、糞がねちょねちょとお尻から離れないので、お尻を樹の枝に擦り付け糞を取ろうとします。この時ヤドリギの種も糞と一緒に樹の枝に付着、無事宿主のもと発芽する事ができると云う事です。全行程、登山道は雪解けの為、ぬかるみ解けた水は小川のように音をたてて流れる所もあり、登山道は浸食されます。でも、今朝の登山道には処々新しい水切りがされていました。先に登られた方が雪解け水を逃しながら行かれたようでした。人工林を抜けた所で、大涌谷の噴煙を確認、左から右、芦ノ湖方面へ極少量流れていた。山頂手前花、芽が少しふくらんだシロヤシオの右側遠くに東京スカイツリーがはっきり見えた。晴れてもかすんで見えない日が多いらしい。山頂で昼食、長尾山まで残雪多く、ころばないようにゆっくり進んだ。乙女峠ではコブシの花が風下に咲いていた。香りを確かめたかった。此所から乙女口までが本日のメインイベントでした。タチツボスミレ、エイザンスミレ、ナガバノスミレサイシン、オトメスミレ、ケマルバスミレと昨年より沢山咲いていた。ヤマザクラ、マメザクラ、オオシマザクラも開花、ソメイヨシノなどの改良された里桜も華やかで良いが、開花と同時に葉を付けるヤマザクラは個体差がある為長く咲き、春山を楽しませてくれる。 |
○観察した主な植物○ 【花を観察した植物】 アブラチャン、エイザンスミレ、オオシマザクラ、オトメスミレ、キブシ、クサボケ、ケマルバスミレ、コブシ、ソシンロウバイ、タチツボスミレ、ツルシキミ、ナガバノスミレサイシン、ヒゴスミレ、マメザクラ、マンサク、ミツマタ、モミジイチゴ、ヤブツバキ、ヤマザクラ 【その他観察した植物】 アオキ、アセビ、イタドリ、イヌツゲ、クマザサ、ケヤキ、シロヤシオ、ハコネイトスゲ、バッコヤナギ、ハンノキ、ミツバツツジ、ミヤマカンスゲ、ヤドリギ、ヤマユリ ○観察した野鳥類○ ウグイス、コマドリ、シジュウカラ、ハシボソガラス、ヒヨドリ、ヤマガラ ≪本日のトップ10≫@ヤマザクラ、Aマメザクラ、Bキブシ、Cタチツボスミレ、Dエイザンスミレ、Eオトメスミレ、Fナガバノスミレサイシン、G登山道の新しい水切り、H噴煙の少ない大涌谷、I東京スカイツリーまで見えた澄んだ空気 |
2019.03.14(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜乙女口〜公時神社駐車場 3月になり春の兆しがしてきたが、今日は寒い。今年の箱根は雪が少なく乾燥していて、駐車場横の谷川には水は流れていません。昨年から公時神社の社務所は氏子さんが詰めて開いています。今日の朝方鹿が現れたとか。エサ台近くにはヤマガラがいました。駐車場のトイレの横のマンサクは数輪花を付けていました。登り始めて分岐まで1500m(道標No1〜No30)、この間金太郎に関わる巨岩が有ります。手鞠石、蹴落石、宿石です。いずれも凝灰角礫岩です。最近、外国人のハイカーに会います。東洋人より西洋人が多いようです。V字型となった登山道両脇の霜柱を踏みしめ登り、分岐を過ぎたところでキヨスミイトゴケ、青々としてツルリンドウ見ながら山頂へと。山頂は登山者が多く、寒いこともあり金太郎茶屋はほぼ満員、富士山は雪煙が上がり一部見えません。一昨日の雪で、丹沢の檜洞丸・蛭ケ岳、御正体山は冠雪していました。山頂から長尾山の間は、雪も無いが霜柱が長さ10cm成長していました。この間、赤味がかった岩が多く確認された。乙女峠から乙女口間は相変わらず石がゴロゴロと歩くのに難儀しました。 |
○観察した主な植物○ 【蕾を観察した植物】 アセビ 【花を観察した植物】 タチツボスミレ、ミヤマカンスゲ、ミツマタ、ヤドリギ 【その他観察した植物】 ヒイラギナンテン、ニワトコ、キヨスミイトゴケ、ツルリンドウ、ヤマアジサイ、シシガシラ、ツルシキミ、オトメアオイ ○観察した野鳥類○ ウソ、キジバト、ヒガラ、ヤマガラ ≪本日のトップ10≫@ヤマガラ、Aウソ、Bミツマタ、Cツルシキミ、Dタチツボスミレ、Eニワトコ、Fヤドリギ、Gヤマアジサイ、Hキヨスミイトゴケ、I霜柱 |
2019.02.14(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜分岐〜公時神社 落葉広葉樹はすっかり葉を落とし、公時神社から見る金時山は全体が常緑広葉樹のイヌツゲ、アセビは今が盛りと誇らしげに見えました。公時神社周辺ではアオキ、カンスゲ、ミヤマカンスゲ、クマザサが目立ちました。アオキ、クマザサはシカが食べた痕がはっきり分かります。最近はアオキの食痕が増え、またクマザサも食べている様です。クマザサは地上からシカが食べられる高さまでが食べ尽くされ、境目は線を引いたように見えました。登りはじめは雪がぱらつく程度でしたが頂上に近くになると激しく降ってきました。頂上でカヤクグリが出て来て、寒さで凍える我々を癒してくれました。フレンドリーで我々に近づいてきました。どうも餌をねだっているようです。小屋の残飯、登山者が落とした食べ物で餌のない冬場をしのいでいるのかも知れません。小屋で昼食を取り、いつもの乙女峠ルートに向かおうとしたとき雪が激しくなりました。安全性を考えて登った道を引き返すことにしました。 |
○観察した主な植物○ 【蕾を観察した植物】 ミツマタ 【実を観察した植物】 ツルシキミ、ヤドリギ 【その他観察した植物】 アセビ、イヌツゲ、イワカガミ、イワヒバ、カンスゲ、キッコウハグマ、クマザサ、シロヤシオ、ブナ、ホコリタケ、ミヤマカンスゲ、リョウブ ○観察した野鳥類○ アオジ、アカゲラ、ウグイス、ウソ、エナガ、カケス、ガビチョウ、カヤクグリ、コゲラ、シジュウカラ、ツグミ、ヒヨドリ、メジロ、ヤマガラ 〇その他観察したもの〇 シカの食痕(アオキ、クマザサ) ≪本日のトップ10≫@薄く積雪した登山道、Aツルシキミ、Bヤドリギ、Cミツマタ、Dシロヤシオ、Eイヌツゲ、Fキッコウハグマ、Gカヤクグリ、Hエナガ、Iシカの食痕 |
2019.01.10(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜公時神社 高層雲の薄雲が空の8割を占めていたが、昨日よりは暖かく、風も弱くなっていた。公時神社の神様に新年の平安と安全、そして今日山頂で富士山に会えます様祈願して出発した。先月には残っていたカエデやモミジ、ブナなどの色鮮やかな木々の葉は落ち、登山道の枯れ葉は土に帰ろうとしていた。箱根駅伝の日にちらついていた雪は日陰に少し残っていて、霜柱は湿気が少ないせいか、丈が2〜3pとすごく短かった。今日の最初の観察はジョウビタキ、翼の付け根に白いアクセントがある。胸の色はグレーで雌である。きれいなオレンジ色の雄は見当たらない。ジョウビタキは雄も雌も一羽づつ縄張りを持つらしい。金時宿り石には、新しい注連縄が張られていて、今年の初登を実感した。岩肌の草は枯れ落ち、掃除されたようにきれいに見えた。明神分岐手前で見える大涌谷の噴煙はだいぶ少ないが、微かに黄色く見えるガスが左下の宮城野方面へ流れ落ちるのが見える。沢沿いの木々を枯らしてゆくのだろう。神様に願った甲斐があり、山頂からの富士山は最高でした。長い笠雲とその右にお供え餅のように、3つ重なる吊し雲、格好の良い雲があると山はさらにすばらしい。八ヶ岳、南アルプス、愛鷹連峰、伊豆の山々と両脇に海、色の違いで海の深さを感じる気がする。咲いている花こそ無い、この時期だが、空気が澄んで遥か遠くまで見渡せて良い自然観察が出来たと思いました。 |
○観察した主な植物○ 【蕾を観察した植物】 アセビ、ミツマタ、ロウバイ 【実を観察した植物】 ナギナタコウジュ、ヘクソカズラ、ボタンヅル 【冬芽・葉を観察した植物】 シロヤシオ 【その他観察した植物】 ヤドリギ ○観察した野鳥類○ ジョウビタキ ≪本日のトップ10≫@ジョウビタキ、Aアセビ、B鹿の食痕・足跡・糞、Cヤドリギ、Dミツマタ、Eロウバイ、Fボタンヅル、Gシロヤシオ、Hナギナタコウジュ、Iヘクソカズラ |
2018.12.13(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜公時神社 天気は曇り後晴れの予報であった。箱根湯本駅から宮城野までの国道沿いは、まだ楓の紅葉が赤、黄色、緑と見られる状態であった。8時30分なのに公時神社の駐車場は満杯、この時期に多くの人が山登りとは?しかし直ぐに理由が判った。登山者に聞いてみたのだ。そしたら「今日は12月13日」これまでの金時山の標高(1213m)の数値であったという事、山頂で「餅つき」が行われるとの事。馴染みの登山者が集まる日だったのだ。まずは公時神社への参拝ですが、神社境内は何時もよりより明るい、鳥居の前の木を伐採、社殿の周辺の木も切られていた。参拝の人には駐車場も解放していた。大変な変わり様である。林道と交差する場所でも拡幅工事が進められており沿道の木が伐採されていた。宿り石を過ぎた所の欅の木にはヤドリギが、10本近くありました。分岐近くの日当たりの良い場所ではリュウノウギクが一輪、タチツボスミレも数輪咲いていました。キノコの一種、ツチグリも数個有りました。山頂へ到着、この時期にしては人が多かったが、予想していた餅つき等の行事は無かった。この時期、草本類で緑色の目立つのは、ツルリンドウ、タチツボスミレ、オトメアオイ等である。頂上からは霧が立ち込め富士山はもちろん何も見えませんでした。何時も気になる乙女茶屋は閉まっていました。長尾山山頂近くで、リョウブが枯れた総状花序をつけている木がみられた。乙女峠からの下りで「霰」が降ってきて登山道もうっすら白くなる程でした。乙女登山口からは雪となり、目まぐるしく天候の変わる一日でした。この時期、落葉となって林床が見えるようになるとゴミが目立つ季節ともなり、今日はAさんにゴミ拾いをして頂きました。 |
○観察した主な植物○ 【花を観察した植物】 アセビ(花芽)、タチツボスミレ、リュウノウギク 【実を観察した植物】 キッコウハグマ、ツルウメモドキ、ツルシキミ、ツルリンドウ、フジイバラ、マユミ、メギ、ヤドリギ、リョウブ、リンドウ 【冬芽・葉を観察した植物】 アブラチャン(冬芽)、オトメアオイ 【その他観察した植物】 ツチグリ(熟後)、ヒメノキシノブ(着生) ○観察した野鳥類○ ガビチョウ、コゲラ、コガラ、ヒヨドリ、ヤマガラ |
2018.11.08(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜公時神社 公時神社から見た金時山の山肌は赤や黄色に染まり、青空は赤や黄色を引き立てていました。7種類のモミジ、カエデの紅葉を見ることが出来ました。その中でコミネカエデの深紅の鮮やかさは抜群でした。モミジ、カエデの他にナナカマド、オトコヨウゾメ、ヤマボウシ、シロヤシオの紅葉も綺麗でした。シロヤシオは箱根では金時山から長尾山に生えており、輪生する5枚の紅葉は格別でした。金時山には平地で見ることが難しい紅葉があります。苦労して金時山を登った人のご褒美でしょう。今年の紅葉は気候の異常のためか、例年に較べ鮮やかさに欠けている様に感じますが、今日は金時山の紅葉に堪能しました。 ≪本日のトップ10≫@コミネカエデ、Aウリハダカエデ、Bカジカエデ、Cウリカエデ、Dイロハモミジ、Eオオモミジ、Fハウチワカエデ、Gヤマボウシ、Hナナカマド、Iブナ |
○観察した主な植物○ 【花を観察した植物】 アキノキリンソウ、キッコウハグマ、キントキシロヨメナ、コウゾリナ、シロヨメナ、タイアザミ、ノコンギク、ヤクシソウ、リュウノウギク、リンドウ 【果実を観察した植物】 アブラチャン、ウメバチソウ、カマツカ、サラシナショウマ、ズミ、ツルウメモドキ、ツルシキミ、ツルリンドウ、ノイバラ、ホトトギス、マツカゼソウ、マユミ、モミジガサ、ヤマゼリ 【紅葉を観察した植物】 イロハモミジ、ウリカエデ、ウリハダカエデ、オオモミジ、オトコヨウゾメ、カジカエデ、コアジサイ、コミネカエデ、シロヤシオ、ナナカマド、ハウチワカエデ、ブナ、ミズナラ、ヤマボウシ 【その他観察した植物】 イワタバコ、イワヒバ ○観察した野鳥類○ エナガ、コガラ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ノスリ、ヒヨドリ、メジロ、ヤマガラ ○その他観察した物○ テンの糞、シカの食痕(アオキ、サラシナショウマ) |
2018.10.11(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜公時神社 白色の花、紫色の花が沢山見られました。白色の花は何と言ってもウメバチソウです。いつもの所に例年より沢山咲いていました。なんだか嬉しくなりました。ダイモンジソウは登山道にひっそり咲いていました。リュウノウギクが咲き始め、シロヨメナは未だ咲いていました。紫色の花はリンドウです。登山道脇で沢山見ることが出来ました。ヤマトリカブトも紫色の花を付けていました。黄色の花はアキノキリンソウです。今までずっと閉まっていた公時神社の社務所が開いており、お守り、おみくじ等を販売していました。 ≪本日のトップ10≫@ウメバチソウ、Aダイモンジソウ、Bシオガマギク、Cリンドウ、Dヤマトリカブト、Eリュウノウギク、Fホトトギス、Gサラシナショウマ、Hツルリンドウ、Iアサギマダラ |
○観察した主な植物○ 【花を観察した植物】 アキノキリンソウ、イヌタデ、ウメバチソウ、オオハナワラビ、オヤマボクチ、キントキシロヨメナ、キンミズヒキ、コウゾリナ、サラシナショウマ、シオガマギク、シロヨメナ、センブリ、ダイモンジソウ、ノコンギク、モミジガサ、ヤマトリカブト、ヤマハッカ、リュウノウギク、リンドウ 【果実を観察した植物】 ウツボグサ、クサボタン、コアジサイ、ツリバナ、ツルリンドウ、ナナカマド、ノイバラ、マツカゼソウ、マユミ、ヤマボウシ 【その他観察した植物】 オニシバリ、コクサギ、ツクバネソウ ○観察した昆虫類○ アサギマダラ ○観察した野鳥類○ アオゲラ、ウグイス、カケス、キジバト、コガラ、コゲラ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、メジロ、ヤマガラ |
2018.09.13(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜公時神社 駐車場に着くと仲間は誰もいませんでした。9時40分まで待っても誰も来なかったので、1人で公時神社に参拝して観察を始めました。すると後ろから私を呼ぶ声がしたので振り返るとKさんでした。一人では良くないのでこれで安心しました。麓ではタマアジサイが未だ咲いていました。ガンクビソウも見られ、ミズヒキは実の状態でした。目立ったのはコチヂミザサとモミジガサで沢山咲いていました。林道の交差点付近ではイタドリの花が咲き乱れ、アオハナムグリなどの虫が吸蜜していました。公時宿り石にはイワギボウシが渋い黄色の花を咲かせていました。山地谷沿いの湿った岩の上に生えるとは正にこの通りです。明神ケ岳に向かう分岐点周辺ではヤマボウシの実が赤くなり初め、渋い紫色のクサボタンが咲いていました。クサボタンは蕾が多く、これからが見頃でしょう。11時に頂上に着き、いつものように小屋で昼食を取りました。11時30分に小屋を出て乙女峠に向かいました。長尾山の手前でハンカイシオガマを見つけました。全体が壮大なのを中国の豪快な樊喰(はんかい)にたとえてとか。この花も紫色が入っています。秋の花は紫色が多い気がします。14時に乙女峠着。サンショウが赤い実をつけていました。14時30分に公時神社に戻りました。今日はイワギボウシ、クサボタンの渋い紫色の花を楽しんだ参加者二人の渋い観察会でした。 ≪本日のトップ10≫@キントキシロヨメナ、Aツルニンジン、Bクサボタン(開花)、Cハンカイシオガマ、Dホトトギス、Eイワギボウシ(満開)、Fサルナシ、Gヤマボウシ、Hサンショウ、Iエナガ(野鳥) |
○観察した主な植物○ 【蕾を観察した植物】 ウメバチソウ、キッコウハグマ、リュウノウギク 【花を観察した植物】 イタドリ、イヌトウバナ、イワギボウシ、イワニンジン、オトコエシ、ガンクビソウ、キントキシロヨメナ、キンミズヒキ、クサボタン、ゲンノショウコ、コウゾリナ、コチヂミザサ、シラヤマギク、シロヨメナ、センニンソウ、ダイコンソウ、タテヤマギク、タマアジサイ、ツリフネソウ、ツルニンジン、ノコンギク、ハンカイシオガマ、ヒメキンミズヒキ、ホソエアザミ、ホトトギス、マツカゼソウ、モミジガサ、ヤマハギ 【果実を観察した植物】 アブラチャン、オオバギボウシ、オトコヨウゾメ、オヤマボクチ、サルナシ、サンショウ、シシウド、タマアジサイ、ツルシキミ、トチバニンジン、ナガバノハエドクソウ、ヌスビトハギ、ノブキ、ミズタマソウ、ミズヒキ、ヤマグリ、ヤマボウシ、リョウブ【その他観察した植物】 サルトリイバラ、ヒメノキシノブ、メギ ○観察した昆虫類○ アオハナムグリ、アキアカネ、イチモンジセセリ、キイロスズメバチ、キタキチョウ、ナミハナアブ ○観察した野鳥類○ ウグイス、エナガ、カケス、コガラ、コゲラ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ノスリ、ハシブトガラス、ヒガラ、ヤマガラ |
2018.08.09(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜公時神社 台風一過の朝、箱根は何もなかったような静けさだった。気温は高いが緑の濃い夏の山だ。公時神社の駐車場には2台の車しかなかった。この時期としては少ない。台風の影響だろう。ソウシチョウの鳴き声に迎えられ観察開始する。シシウドが花盛りで花の食堂となっていた。宿り石を過ぎ、下山の外国人親子3人に会う。最近、箱根で見かける光景だ。姥子コースといい、金時山もそうだ。人工林を抜ける所で段差が大きい(手を使わないと登れない)所があった。分岐点手前の主峰が良く見える所では、秋の透き通るような青の空と緑濃い箱根の山々が素晴らしかった。これぞ、台風一過の景観とうなった。アサギマダラが飛翔していたが、群れをなさず1匹ずつ見ることが出来た。晴れたり、霧がかかったりの登りであったが山頂に着いた。以外にも2つの小屋は休み、乙女小屋は6月にも休んでいたが、金太郎茶屋まで休みとは。外国人の親子連れが山頂で休んでいた。富士山は全容を見せず、惜しまれる。山頂上空ではイワツバメが飛び交っていたが、地上だは子猫が授乳最中であった。親子とも食べ物が無いのか痩せていた。おにぎり半分でも夢中で食べていた。後から来た親子の登山者も食べ物を与えていた。山頂付近は、秋の花、タテヤマギク、ユウガギクが咲いており、シモツケに遅れ咲くシモツケソウが盛りであった。山頂から100mくらいの長尾山に向かうコースで難所の所が修復されており歩き易かった。ご苦労さんでした。長尾山山頂近くではコミネカエデの一部に紅葉が確認された。 |
○観察した主な植物○ アオヤギソウ、アキノタムラソウ、アセビ、アブラチャン、ウスユキソウ、ウツボグサ、ウメバチソウ、エゴノキ、オオバギボウシ、オヤマボクチ、キツネノボタン、キンミズヒキ、クサギ、ゲンノショウコ、コアジサイ、コウゾリナ、コウヤボウキ、コミネカエデ、サルトリイバラ、シシウド、シモツケソウ、ジャノヒゲ、シラヤマギク、シロヨメナ、センブリ、タテヤマギク、タマアジサイ、トチバニンジン、ヌスビトハギ、バライチゴ、ヘクソカズラ、マツカゼソウ、ミヤマシキミ、ヤブレガサ、ヤマハギ、ヤマホタルブクロ、ユウガギク、リョウブ ○観察した昆虫類○ アカハナカミキリ、アキアカネ、アサギマダラ、イチモンジセセリ、ウスバキトンボ、オニヤンマ、キンモンガ、センチコガネ、ツマグロヒョウモン、ヒナバッタ、ヒメオオクワガタ、ヤマキマダラヒカゲ ○観察した野鳥類○ アオゲラ、イカル、イワツバメ、ウグイス、カケス、ガビチョウ、ソウシチョウ、ツバメ、ノスリ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ヤマガラ |
2018.06.14(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜 乙女口〜公時神社 今にも雨が降り出しそうな空模様でしたが、実施可否の判断基準より低い降水確率により観察会は実施しました。ヤマボウシが目立ちました。登山口脇にも沢山咲いていましたが、外輪山の白く見える山肌はヤマボウシです。分岐点ではシモツケが可憐なピンク色を付けていました。今日は小屋で昼食を取らず、長尾山で取りました。その時、曇り空から太陽が現れると、エゾハルゼミが一斉に鳴き始めました。ホトトギス、ツツドリ、カッコウの声を聞きました。カッコウの声は遠く仙石原から聞こえてきました。花、鳥、虫を楽しんだ観察会でした。 ≪本日のベストテン≫@ヤマボウシ、Aシモツケ、Bコアジサイ、Cヤマアジサイ、Dアカショウマ、Eホトトギス、Fツツドリ、Gカッコウ、Hアオバト、Iエゾハルゼミ ※雨天のため7月の予定(12日)は未実施 |
○観察した主な植物○ 【蕾を観察したもの】トチバニンジン、ヤマユリ、リョウブ 【花を観察したもの】アカショウマ、ウツギ、ウマノアシガタ、エゴノキ、コアジサイ、コゴメウツギ、コナスビ、シモツケ、スイカズラ、テイカカズラ、ニガナ、ニシキウツギ、ノイバラ、フタリシズカ、マメグミ、マユミ、ヤマアジサイ、ヤマツツジ、ヤマボウシ 【果実を観察したもの】サラサドウダン、ナンキンナナカマド、ホウチャクソウ、モミジイチゴ、 【その他を観察したもの】イワタバコ、オオバギボウシ、ツクバネウツギ、ハンカイシオガマ ○観察した昆虫類○ アオジョウカイ、アオハムシダマシ、ウスキホシテントウ、エゾハルゼミ、キンモンガ、コマルハナバチ、ジャコウアゲハ、ヒメキマダラヒカゲ ○観察した野鳥類○ アオバト、イカル、ウグイス、エナガ、オオルリ、カケス、クロツグミ、コガラ、コルリ、シジュウカラ、センダイムシクイ、ソウシチョウ、ツツドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、ホトトギス、メジロ、ヤマガラ |
2018.05.10(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山手前〜分岐〜公時神社 公時神社につくと、ボランティア仲間の女性が7名程度集まっていました。聞くと昨年度までボランティアであった方の歓送登山とのこと。我々はVC参加者1名を含め5名でした。一緒に登ることも考えましたが、我々は観察しながら登るので、頂上の小屋でご一緒すればと考え、別行動にしました。公時神社の鳥居が新しくなっていました。ゴールデンウイークのお祭りは賑わったことでしょう。今日の観察会は今までに経験したことのない大変なものでした。金時山の頂上あとわずかなところでシロヤシオを観察していると雷が鳴り始めました。山の雷は怖いので引き返すことにしました。雨が降ってきて、アラレも混じった雨が強烈に体に当たりました。我慢できずカッパを着ました。そのうちアラレだけになり、登山道は真っ白になりました。登山道脇の谷は滝のように水が流れていました。頂上に立たず、引き返すことはなかなか出来ないことです。安全第一のこの行動は間違ってないと思います。先に行った女性達が心配なので電話したところ、雨が降る前に頂上に着き、小屋に居るとのことで安心しました。その様なわけで、普段の観察コースより短いですが、それなりに観察することは出来ました。植物は白い花です。ツリバナ、シロヤシオ、ヒメウツギ、オトコヨウゾメ、ズミ、ツボスミレでしょうか。春から初夏に移る時には白い花は金時山によく似合います。その中でツリバナは一番です。緑がかった白色ですが、太い枝から細い花柄が下に垂れた花を付けている姿は何とも言えません。麓から分岐点でヤブサメが盛んに囀っていました。私はこの鳥の囀りで耳の健康診断をしています。囀りは高周波のため、歳を重ねると聞こえなくなるからです。今年も聞こえてひと安心です。また、頂上付近からコルリが綺麗な声で囀っていました。その他はムカデみたいなキシャヤスデです。登山道の石についていました。名前の『キシャ』は『汽車』です。大量発生して線路上を覆い汽車を止めることでついた名前です。八ヶ岳の小海線でのキシャヤスデの大量発生は新聞を賑やかせました。今日は大変な観察会でしたが、下山したときは普段では経験できない良い経験をしたと感じた次第です。 |
○観察した主な植物○ 【蕾を観察したもの】サンショウバラ、ヤマボウシ 【花を観察したもの】イタヤカエデ、ウマノアシガタ、ウワバミソウ、オトコヨウゾメ、クルマムグラ、サルトリイバラ、シロヤシオ、ズミ、ツクバネソウ、ツボスミレ、ツリバナ、ヒメウツギ、ホウチャクソウ、ホソバテンナンショウ、マルバスミレ、ミツバツチグリ、ミツバツツジ 【果実を観察したもの】アセビ、ウリカエデ 【その他を観察したもの】アカネ、イヌツゲ、イワタバコ、エイザンスミレ、キッコウハグマ、コクサギ、サラシナショウマ、ジュウモンジシダ、ゼンマイ(胞子葉)、トチバニンジン、フジアカショウマ、リョウブ ○観察した昆虫類○ ヒラズネヒゲボソゾウムシ、クロジョウカイ ○観察した野鳥類○ アオゲラ、アカゲラ、ウグイス、オオルリ、キビタキ、クロツグミ、コマドリ、コルリ、シジュウカラ、センダイムシクイ、ソウシチョウ、ヒガラ、ミソサザイ、メジロ、ヤブサメ、ヤマガラ ○その他観察したもの○ アミガサタケ(茸類)、キシャヤスデ(節足動物) ≪本日のベストテン≫@サルトリイバラ、Aツリバナ、Bホソバテンナンショウ、Cシロヤシオ、Dヒメウツギ、Eオトコヨウゾメ、Fズミ、Gウワバミソウ、Hヤブサメ、Iキシャヤスデ |
2018.04.12(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜公時神社 2月3月が天気の不順で実施できず、3ケ月振りの金時山でした。いつもは数名の参加者ですが、今回はビジター2名とVC参加者1名を含め、9名で大盛況でした。公時神社の鳥居を新しくする工事中でした。立派な鳥居になるでしょう。いつも通り安全祈願してスタートしました。植物の見頃はスミレでした。エイザンスミレも所々見られました。しかし金時山の一番はオトメスミレです。タチツボスミレの変種で、花弁が白かかすかに紫色で距だけが紫色のこのスミレは金時山によく似合います。名前の通り乙女峠の下りで沢山見ることが出来ました。夏鳥が沢山来ていました。コマドリ、センダイムシクイ、ヤブサメ、クロツグミ等です。南の方から渡ってきて直ぐに囀っているのでしょう。本日の囀りの一番はコマドリです。馬のいななきに似て高い澄んだ鳴き声は遠くに良く透ります。長尾山に向かう鞍部のササの中で囀っていました。ビロードツリアブが沢山見られましたが、本日の虫の一番はベニヒラタムシです。全体につやのある黒で翅だけが鮮やかな紅色です。体がつぶれたように平らな姿は滑稽に見えます。樹皮に潜るために平らになったのでしょう。スミレに堪能し、夏鳥の囀りに感動し、平らな体の紅い虫に驚き、金時山の春を楽しんだ観察会でした。 ≪本日のベストテン≫@ナガバノスミレサイシン、Aオトメスミレ、Bエイザンスミレ、Cシュンラン、Dミツバツチグリ、Eアセビ、Fミツバツツジ、Gコマドリ(野鳥囀り)、Hゴジュウカラ(野鳥)、Iベニヒラタムシ |
○観察した主な植物○ 【蕾を観察したもの】ニワトコ、ブナ、メギ 【花を観察したもの】アセビ、アブラチャン、エイザンスミレ、オトメスミレ、オニシバリ、キブシ、シュンラン、タチツボスミレ、ツルシキミ、ナガバノスミレサイシン、マメザクラ、ミツバツチグリ、ミツバツツジ、モミジイチゴ 【その他を観察したもの】イヌツゲ、イワヒバ、ウバユリ、オトメアオイ、タンナサワフタギ、ツクバネソウ、ツルリンドウ、ドクウツギ、トリカブト、ヒメシャラ、マユミ、リョウブ ○観察した昆虫類○ ビロードツリアブ、ハサミムシの仲間、ベニヒラタムシ ○観察した野鳥類○ アオゲラ、アカゲラ、ウグイス、エナガ、カケス、クロツグミ、コガラ、コゲラ、ゴジュウカラ、コマドリ、シジュウカラ、センダイムシクイ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、ミソサザイ、メジロ、ヤブサメ、ヤマガラ ○その他観察したもの○ シカの食痕(アオキ)、ツツジミマルフシ(虫えい) |
2018.01.11(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜公時神社 今年初めての金時山は風もなく快晴、絶好の観察会日和にめぐまれた。さすがにこの季節、公時神社駐車場の車は少ない。群馬県から18名の団体がレンタカーで登山に来ていた。8時50分公時神社駐車場を出発。登り道の両側には霜柱が多くついている。オニシバリが蕾をつけていたが、花はまだ咲いていない。金時宿り石には、新年のしめ縄が張ってあり、そこにツララが垂れ下がっていた。金時宿り石を過ぎて、裏側から金時宿り石が見える場所があり、そこから見ると桃の形に見える。まるで桃が2つに割れたようになっていた。また、この辺りからは、ケヤキについたヤドリギも良く見える。ヤドリギは10個以上ついている。葉や枝が落ちた冬ならではのいろいろな発見があり面白い。さらに登ると道路左側に2年ほど前に風で倒れた大きなイヌツゲがある。倒木から多くの新しい崩芽枝(ほうがし)が出てきている。子孫を残そうという自然の生命力を感じる。明神ケ岳〜金時山分岐点手前では、いつも大涌谷噴煙の様子を見ている。大涌谷から上強羅方面に色の付いたガス(水蒸気)が流れているのが見えた。分岐点を通過してからの登山道は霜柱が少し溶けてぬかるみになっている。ゴジュウカラがブナの木を逆さまになったりして歩いて、しきりに何かを啄ん(ついば)でいる。箱根ではあまり見られなくなった野鳥なので観察できて嬉しい。10時45分山頂到着。山頂には雪は全くない。快晴で富士山が良く見える。山頂に私達以外の登山者が全くいないのは初めてである。山頂からは、富士山だけでなく南アルプスの甲斐駒ヶ岳が見えていた。11時20分下山開始。頂上付近の稜線崖に、冬枯れで薄い黄色になったウラハグサがたくさん風に吹かれていた。別名「風知草」とも言うらしいが名前の通り風情がある。14時10分公時神社駐車場に到着した。 |
○観察した主な植物○ 【冬芽を観察したもの】キヨスミミツバツツジ、シロヤシオ、ブナ、メギ 【実を観察した植物】ツルウメモドキ、ツルシキミ、ヤドリギ 【その他を観察したもの】オニシバリ、イヌツゲ、ウラハグサ、ツルマサキ、ツルリンドウ、カワラタケ(キノコ) ○観察した野鳥類○ ウソ、カケ、コゲラ、ゴジュウカラ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ツグミ、ヒヨドリ、ミソサザイ、ヤマガラ ≪本日のベストテン≫登山道両脇の霜柱、イヌツゲ(崩芽枝)、ウラハグサ(葉)、ヤドリギ(果実)、ツルシキミ(果実)、オニシバリ(蕾)、ブナ(冬芽)、キヨスミミツバツツジ(冬芽)、ゴジュウカラ(野鳥) |
2017.12.14(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜公時神社 12月半ば、箱根山は冬支度でした。天気は雲一つない上天気、しかし寒さの方も真冬並みの温度、今日は年一度の「みんさん」の金時山自然情報収集です。公時神社の駐車場も地元ナンバー以外の車が多く、満車とはなっていませんでした。いつもの通り公時神社へ参詣しスタートです。早速、カシラダカ、赤い実のツルリンドウが迎えてくれました。この時期赤い実となるとツルシキミ、ノイバラもありました。霜柱が登山道を両側から白くして中での情報収集です。分岐からの急な上り坂が向かって左側に新道として付け代わっていました。階段にして約100段ありましたか土嚢も敷き詰めた素晴らしい登山道にとなっていました。ありがとうございます。山頂からの富士山は雲一つない素晴らしい光景でした。右肩に国内第2峰の雪を被った北岳を従え何とも言えない絶景でした。山頂手前でブナの実を見つけました。また、長尾山手前で実を付けたブナを見ましたが実はすでに弾けているようでした。木の伐採について2つ。1つは公時神社駐車場を取り巻く高木の枝掃い、これは駐車場の車に対する対応かと思われます。1つは乙女峠の展望台からの富士山側の枝掃い、眺望の障害となっていたところは切り掃われていたが、枝掃い後の木の姿が痛々しかった。もっと富士山の展望を損なわないような切り方はなかったのでしょうか。 |
○観察した主な植物○ 【花芽を観察したもの】アセビ、オニシバリ 【実を観察した植物】キッコウハグマ、クサボタン、ツルウメモドキ、ツルシキミ、ツルリンドウ、ノイバラ、フジイバラ、ブナ、メギ、ヤドリギ 【胞子葉を観察したもの】アカハナワラビ、オオハナワラビ ○観察した野鳥類○ ウソ、エナガ、カシラダカ、コガラ、ツグミ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ヤマガラ、ルリビタキ |
2017.11.09(土) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜乙女口〜公時神社 今日は風もなく、雲もない、11月にしては穏やかな日よりでした。参加者が少なく、2人で8時40分スタートしました。公時神社の周りにはイロハモミジが鮮やかな赤い色で染まっていました。またシロヨメナ、キントキシロヨメナは咲き終わりでした。サラシナショウマはわずかに実をつけていました。実は子孫を残そうと散ったのでしょう。分岐点周辺ではリンドウ、センブリが咲いていました。またツルリンドウ、ガマズミ、マユミの赤い果実が目につきました。クサボタンの果実はわずかに残っていました。鳥の羽のようになって飛んで行ったのでしょう。目につくものが少ないのか、見る目が少ないのか、ペースが速く、金時山頂上には10時40分に着きました。富士山の頂上は雲で覆われて、その雲の端に積もった雪をわずかに見ることが出来ました。いつもは頂上の小屋で昼食ですが、もう少し先で取ることにしました。長尾山に向かう登山道脇に生えているコミネカエデは他のカエデとは違った鮮やかな赤い色に感じました。長尾山に11時40分着。そこで昼食を取っているとツマグロヒョウモンの雄が飛んでいました。平地でも良く見かけますが、山地にも進出しているようです。12時過ぎに長尾山を後にしました。途中、オトメアオイ、オニシバリを見かけました。赤や黄色の紅葉が目に焼き付いていたためか、この生き生きした緑の葉が新鮮に見えました。今日は快調なペースで1時間も早く13時30分に公時神社に着き、観察を終えました。 |
○観察した主な植物○ 【花を観察したもの】キントキシロヨメナ、シロヨメナ、センブリ、ノコンギク、ヤクシソウ、ヤマトリカブト、リュウノウギク 【実を観察した植物】オトコヨウゾメ、ガマズミ、クサボタン、サラシナショウマ、サルトリイバラ、ツルウメモドキ、ツルリンドウ、ブナ、マユミ 【その他を観察したもの】イロハモミジ(紅葉)、イワタバコ、イワヒバ、ウリカエデ(紅葉)、オトメアオイ、オニシバリ、コミネカエデ(紅葉)、ドウダンツツジ(紅葉)、ホソエカエデ(紅葉)、ミズナラ 〇観察した昆虫〇ツマグロヒョウモン、ヒラタアブの仲間 ○観察した野鳥類○ ウグイス、エナガ、カケス、ガビチョウ、コゲラ、シジュウカラ、ジョウビタキ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、メジロ、ヤマガラ |
2017.10.02(月) 金時山生情報 ★ コース 公時神社(9:20)〜林道(9:45)〜宿り石(10:00)〜分岐(10:55)〜金時山(11:30)〜長尾山(13:20)〜乙女峠(14:00)〜乙女口(15:05)〜公時神社(15:20) 10月に入り朝夕涼しくなって曇り空で、北海道の山では初冠雪の便りも届けられた。月例日よりも集合時間が30分遅いにもかかわらず、曇りの月曜日のためか駐車場は余裕があり駐車できた。神社に安全祈願し出発間もなく、アオキやタマアジサイにシカの食痕があった。人工林を抜けると、芦ノ湖、ゴルフ場を見ながら登り、分岐手前からは大涌谷、台ヶ岳ススキ草原を望み足元の登山道ではウメバチソウ、トリカブト、ホトトギス、キクなどの花々が見ごろであった。金時山山頂からは富士山に雲がかかり山頂のみを見ることができた。大涌谷を正面から望む尾根道から大涌谷と姥子の中間地点で白い細い噴煙が立ち上るのを見つけたが数年前から廃道になっている大涌谷から上湯冠峰楼に下る中間あたりから噴出しているのではないかと推測した。乙女峠で小休止し、山頂では見られなかった御殿場の富士山展望台では前面の雑木林が伐採され展望がよくなり裾野から雄大な展望が得られた。下山後の神社までの国道沿いではヤクシソウやマルバフジバカマの繁茂しているのが見られた。12日の定例会を繰り上げ2日の下見で、休憩場所、チェックポイントなど6日の実施要領など確認し、15時20分神社に帰着した。 ≪本日のトップテン≫アキノキリンソウ、ウメバチソウ、キントキシロヨメナ、キントキヒゴタイ、サラシナショウマ、トモエシオガマ、ヤマトリカブト、ノコンギク、ホトトギス、ヤマボウシ |
○観察した主な植物○ 【花を観察したもの】アキノキリンソウ、イヌタデ、ウメバチソウ、オトコエシ、オヤマボクチ、キントキヒゴタイ、キントキシロヨメナ、ゲンノショウコ、コウゾリナ、サラシナショウマ、シモツケ、セキヤノアキチョウジ、タイアザミ、タマアジサイ、ツリフネソウ、ツルニンジン、ツルリンドウ、トモエシオガマ、トリカブト、ノコンギク、ハコネギク、ハコネトリカブト、ホタルブクロ、ホトトギス、マツカゼソウ、ミズヒキ、ミゾソバ、モミジガサ、ヤクシソウ、ヤマゼリ、リュウノウギク、リンドウ 【蕾を観察したもの】リュウノウギク、リンドウ 【実を観察した植物】アブラチャン、イヌツゲ、イワギボウシ、ウバユリ、ウラハグサ、オトコヨウゾメ、ガマズミ、キッコウハグマ、キンミズヒキ、クサボタン、ケイワタバコ、コアジサイ、サラシナショウマ、サルトリイバラ、サルナシ、サンショウバラ、シシウド、シモツケ、タテヤマギク、トチバニンジン、トンボソウ、ナルコユリ、ノイバラ、ノダケ、ヒメキンミズヒキ、フジアカショウマ、ホソバテンナンショウ、マユミ、ミツバアケビ、ミツバウツギ、ミヤマシキミ、ヤブハギ、ヤマボウシ、ヤマユリ、リュウノウギク、リョウブ 【その他を観察したもの】イワカガミ、オニシバリ、コクサギ、ナナカマド、ナンキンナナカマド、ツキヨタケ(キノコ) 〇観察した昆虫〇アサギマダラ、コノシタウマ、ヒメオオクワガタ、ホシホウジャク ○観察した野鳥類○ アオゲラ、ウグイス、カケス、コゲラ、シジュウカラ、ソウシチョウ、メジロ、ヒガラ、モズ、ヤマガラ |
2017.09.14(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜乙女口〜公時神社 朝9時。22℃と涼しく絶好の登山日和である。いつもはほぼ満杯になる駐車場はまだ空きスペースが多く残っていた。8時55分、駐車場出発。公時神社からの登り道では、ウバユリが実になっており、トチバニンジンも赤い実をつけていた。シロヨメナも咲き始めている。登山道にはミズナラの葉とドングリがいっぱい落ちていた。9時35分、金時宿り石着。金時宿り石では、岩の上にイワギボウシがピンクや白の花を咲かせていた。ヒノキの人工林を過ぎた道沿いからは、シロヨメナ、ツルリンドウ、イヌトウバナなどの秋の花が咲いていた。ホトトギスも花と蕾を出していた。金時山肩手前では、クサボタンが見頃を迎えていた。花の先端が反り返ってカールした薄紫色の花が美しい。ウメバチソウは、蓮のような葉を抱いた茎の先から、白い蕾を出していた。11時20分山頂到着。山頂では多くのアキアカネが飛んでいた。12時下山開始。頂上付近にはアキノキリンソウが咲いていた。下山途中の道路左側にハンカイシオガマが咲いていた。この道沿いでは、オヤマボクチ、ツルニンジン、トリカブト、キンミズヒキなども観察した。14時25分、乙女口に到着した。 ≪本日のトップテン≫ホトトギス、クサボタン、セキヤノアキチョウジ、ツルニンジン、クチベニタケ(キノコ)、ハンカイシオガマ、イワギボウシ、イタドリ、ツルリンドウ、アサギマダラ(飛翔) |
○観察した主な植物○ 【花を観察したもの】アキノキリンソウ、イタドリ、イヌトウバナ、イワギボウシ、ガンクビソウ、キンミズヒキ、クサボタン、ゲンノショウコ、コウゾリナ、シロヨメナ、セキヤノアキチョウジ、タイアザミ、タテヤマギク、タマアジサイ、チヂミザサ、ツルニンジン、ノコンギク、ハンカイシオガマ、ホトトギス、マツカゼソウ、ミズヒキ、モミジガサ、ヤマホトトギス 【蕾を観察したもの】ウメバチソウ、ツルニンジン、トリカブト、ホトトギス、リンドウ 【実を観察した植物】アカショウマ、アキノタムラソウ、ウバユリ、オトコヨウゾメ、オヤマボクチ、キッコウハグマ、ゲンノショウコ、コアジサイ、サンショウバラ、ダイコンソウ、トチバニンジン、トンボソウ、ナガバハエドクソウ、ナナカマド、ヌスビトハギ、ノダケ、ヤマボウシ 【その他を観察したもの】イワタバコ(葉)、クチベニタケ(キノコ)、ミズナラ(葉、ドングリ)、ウラハグサ(小穂) 〇観察した昆虫〇アキアカネ、アサギマダラ、オオセンチコガネ、クビギリス、コアオハナムグリ、ジガバチの仲間、ツクツクボウシ、ツマグロヒョウモン、ヒカゲチョウ、ミンミンゼミ ○観察した野鳥類○ アカゲラ、ウグイス、カケス、コゲラ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ツバメ、ヤマガラ、ハシブトガラス |
2017.08.24(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜乙女口〜公時神社 8月の定例日10日が雨で流れ、7月も延期したことを考え今日としました。天気は晴れ、この夏の天候不順も昨日、今日とようやく回復兆しが見えてきました。神社からの山道はタマアジサイ、トンボソウが咲いていました。山頂では東富士演習場の爆弾の発射光、着弾の硝煙、そして数秒後に轟音がしていました。長尾山ではリョウブの花の蜜を吸っているアサギマダラを観察し、乙女峠では蕾を沢山つけたツルニンジンが見られました。また、長尾峠から乙女峠の間でヤグルマソウを4株確認しました。これは過去に誰かが植えたものです。今日は高温で湿度が高い、非常に厳しい観察会でした。 |
○観察した主な植物○ 【花を観察したもの】アキノキリンソウ、アキノタムラソウ、アザミ、イタドリ、イヌゴマ、オトメアオイ、キッコウハグマ、キハギ、キンミズヒキ、クサボタン、クズ、ゲンノショウコ、コウゾリナ、コウヤボウキ、シシウド、シモツケ、シモツケソウ、シロヨメナ、タテヤマギク、タマアジサイ、ツユクサ、ツルボ、ツルニンジン、トンボソウ、ノコンギク、ハコネギク、ヒメキンミズヒキ、ヘクソカズラ、ホソバコガク、ホタルブクロ、マツカゼソウ、モミジガサ、リョウブ 【蕾を観察したもの】アセビ、ウバユリ、ウメバチソウ、キッコウハグマ、シロヨメナ、ソバナ、ツルニンジン、ツルリンドウ、ミヤマオダマキ、リンドウ 【実を観察した植物】アオヤギソウ、アカショウマ、シロバナイナモリソウ、ツクバネソウ、ツチアケビ、トチバニンジン、ハエドクソウ、ハナイカダ、ハンカイシオガマ、フジアカショウマ 【その他を観察したもの】アカソ、イヌタデ、イヌトウバナ、イワギボウシ、イワタバコ、イワヒバ、ウスユキソウ、オオバギボウシ、クサギ、コアジサイ、コニシキソウ、サルトリイバラ、センブリ、ダイコンソウ、ツルマメ、トリカブト、ヌスビトハギ、ホトトギス、モミジドコロ、ヤグルマソウ、ヤブレガサ 〇観察した昆虫〇アキアカネ、アサギマダラ、ウスバキトンボ、オニヤンマ、キンモンガ、クロヒカゲ、コミスジ、シオカラトンボ、スジグロシロチョウ、ダイミョウセセリ、チョウトンボ、ミヤマカラスアゲハ、ミンミンゼミ ○観察した野鳥類○ アオゲラ、アオバト、アマツバメ、イワツバメ、ウグイス、ガビチョウ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ノスリ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ヤマガラ |
2017.07.29(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜乙女口〜公時神社 6月の定例観察日が雨で流れ、別の日を定めましたが、これも雨、7月の定例日もまたまた雨で実施できませんでした。雨男がいるのでしょうか、実に2ヶ月ぶりの実施です。いつもは平日の実施ですが、今日は休日の土曜日に実施です。そのためか、公時神社の社務所が開いていたり、神社に灯りがついていたりで、いつもとは違った風景を目にしました。夏の花が沢山見られました。ヤマユリは満開で麓から金時山の頂上にかけて場所に関係なく沢山見られました。またヤマユリの近くにシモツケソウが咲いていて白色とピンク色が競演している場所がありました。キンレイカ、ハコネオトギリ等の黄色花も沢山咲いていました。駐車場前と手毬石付近(No7の堰堤えんてい)でオオハンゴンソウを見つけました。一時期に比べて見かけることは少なくなりましたが、まだまだあると実感しました。乙女峠からの下りでアカガシが倒れて登山道をふさいでいました。通ることはできますが安全上取り除きが必要です。きょうは蒸し暑い日でしたが、久しぶりに金時山を楽しみました。 〇その他観察した物〇シカの食痕(アオキ) |
○観察した主な植物○ 【花を観察したもの】アオヤギソウ、アカショウマ、アキノタムラソウ、イワタバコ、ウスユキソウ、ウツボグサ、オオバギボウシ、オオハンゴンソウ、オカトラノオ、キクムグラ、キツリフネ、ギンリョウソウ、キンレイカ、コウゾリナ、シモツケ、シモツケソウ、シロバナイナモリソウ、タテヤマギク、タマアジサイ、チダケサシ、ツチアケビ、ハエドクソウ、ハコネオトギリ、ハコネギク、バライチゴ、ヒメジョオン、ヒメヤブラン、フジアカショウマ、マメグミ、モミジガサ、ヤブハギ、ヤマアジサイ、ヤマトウバナ、ヤマブキショウマ、ヤマホタルブクロ、ヤマムグラ、ヤマユリ、リョウブ 【蕾を観察したもの】ウバユリ、ウメバチソウ、サンショウバラ、トンボソウ、ハンカイシオガマ、ヤマオダマキ 【実を観察した植物】オトコヨウゾメ、カナウツギ、クルマムグラ、コアジサイ、サルトリイバラ、スノキ、ツクバネウツギ、トチバニンジン、ナルコユリ、ニワトコ、ハナイカダ、フタリシズカ 【その他を観察したもの】アカシデ、アラゲアオダモ、イチヤクソウ、イヌツゲ、ウラハグサ、ウリノキ、オオバウマノスズクサ、オオミヤマガマズミ、オヤマボクチ、カキラン、カマツカ、キブシ、クサボタン、コマユミ、シオガマギク、シバヤナギ、タンザワウマノスズクサ、ツクバネソウ、ドクウツギ、ナワシロイチゴ、ヒメノガリヤス、ブナ、モミジイチゴ、ヤマゼリ 〇観察した昆虫〇エゾハルゼミ、オバボタル、キタキチョウ、コエゾゼミ、ジャノメチョウ、スジグロシロチョウ、タンザワフキバッタ、ヒグラシ ○観察した野鳥類○ ウグイス、ガビチョウ、クロツグミ、センダイムシクイ、ソウシチョウ、ヤマガラ |
2017.05.11(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社(8:40)〜分岐(10:40)〜金時山(11:10)〜長尾山(13:00)〜乙女峠(13:20)〜乙女口(14:30)〜公時神社(14:40) 関東地方25℃以上の夏日で熱中症情報の中、快晴のため富士山の展望を期待し、駐車場は満杯状態。8時半過ぎ、山頂まで50分で毎日登山の高齢男性、トレイルランニングの山ガールなどあり、その中に金時山初挑戦の女性2名が東京から2時間半かけ神社到着するも駐車場なく困っていたため、駐車スペース紹介し、これが縁で最後まで同行することになった。コナラ、ミズナラの薄緑は目に優しくいやされる感じで登山開始した。金時山山頂の三角点横に、山頂標記塔が箱根町側に5月5日から設置された。現行の白い三角塔は静岡県駿河小山町にあり、神奈川県箱根町には山頂標記塔は今までありませんでした。尾根道ではブナ、オオシマザクラなどの新緑の中を登ると、ミツバツツジやシロヤシオ、コイワザクラなど見ることができた。長尾山の山頂で昼食予定したが、日陰なく熱中症の懸念から、手前のブナの木陰で昼食済ませ、長尾山を通過乙女峠に向かう。乙女峠展望台からようやく富士山の山頂を見ることができた。金時山頂から長尾山までの尾根道は、登山者も多く踏圧による樹木根の露出、岩場の支柱倒壊、鎖切れ、階段の段差解消など登山者の安全確保のため早急な補修作業が求められる。同行ビジター女性から下山後、初めての金時山登山であったが2人より10倍楽しめたとの言葉を受け取り神社帰着解散した。 《本日のトップテン》@コイワザクラAミツバツツジBギンリョウソウCフデリンドウDアカバナヒメイワカガミE山頂標記塔(箱根町)FオトメスミレGベニヒラタムシHオトメアオイIオトコヨウゾメ |
○観察した主な植物○ 【花を観察したもの】アカバナヒメイワカガミ、ウワバミソウ、イワキンバイ、オオシマザクラ、オトコヨウゾメ、オトメアオイ、オトメスミレ、カキドオシ、ギンリョウソウ、クサボケ、クロモジ、コイワザクラ、シバヤナギ、ジロボウエンゴサク、スイカズラ、タチツボスミレ、ツボスミレ、ナガバノスミレサイシン、ニワトコ、フデリンドウ、ホウチャクソウ、ホソバテンナンショウ、マユミ、ミツバアケビ、ミツバツツジ、ミヤマカンスゲ、ミツバツチグリ、モミジイチゴ、ヤブツバキ 【蕾を観察したもの】シロヤシオ、シモツケ、ツルリンドウ、トチバニンジン、ナルコユリ、ホトトギス、フタリシズカ、ヤマアジサイ、ヤマシャクヤク、ヤマユリ 【その他を観察したもの】イワタバコ、イヌツゲ、ウバユリ、オヤマボクチ、ガマズミ、コクサギ、コミネカエデ、サンショウ、ツリバナ、トンボソウ、ハコネコメツツジ、ハルジオン 〇その他観察した物〇アオハムシダマシ、シカの食痕(アオキ)、ビロードツリアブ、ベニヒラタムシ(甲虫)、ミヤマセセリ(蝶)、ヤグルマソウ ○観察した野鳥類○ ウグイス、オオルリ、カケス、ガビチョウ、キジ、キビタキ、クロツグミ、コガラ、コゲラ、コルリ、シジュウカラ、センダイムシクイ、ツバメ、ハシブトガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、ミソサザイ、ヤマガラ、ヤブサメ |
2017.04.13(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜乙女口〜公時神社 公時神社から林道までの登山道わきには、ミヤマカンスゲ、ヒメカンスゲが地味な花を付けていました。寒い時期に華が咲くのでカンスゲですが、4月ですので今年の冬の長さを物語っています。しばらくするとナガバノスミレサイシンが咲いていました。長い名前ですが、それなりに意味があるのでしょう。スギ、ヒノキの人工林を過ぎた所で、登山道谷側に生えていたイヌツゲが風により倒れていました。箱根町役場の方と環境省の方がその処理に奮闘されていました。その後、頂上のトイレの保守修理をされていました。本当にご苦労です。今日は4種のスミレを見ることが出来ました。タチツボスミレ、ナガバノスミレサイシン、オトメアオイ、エイザンスミレです。花の咲く時期が例年より遅く感じます。金時山のスミレは出そろいましたが、咲いている花の数は少ないような気がします。金時山、長尾山の頂上でボロボロの翅のヒオドシチョウを見ました。長い冬を成虫で越したのでしょうか、じっとしていました。太陽の光を受けて元気になり、子孫を残すのでしょう。金時山にもやっと春が訪れたと感じられる観察会でした。 |
○観察した主な植物○ 【蕾を観察したもの】ツクバネソウ、ヤマシャクヤク 【花を観察したもの】アセビ、アブラチャン、エイザンスミレ、オトメスミレ、オニシバリ、カキドオシ、カンスゲ、セントウソウ、タチツボスミレ、ナガバノスミレサイシン、ヒメカンスゲ、フキ、マメザクラ、マルバコンロンソウ、ミヤマカンスゲ、ヤブツバキ、ヨゴレネコノメ 【果実を観察したもの】ヤドリギ 〇その他観察した植物〇アカガシ、イヌツゲ、ウバユリ、エゴノキ、キヨスミミツバツツジ、シロヤシオ、ツルリンドウ、トリカブト、ネジキ、ヒメシャラ、フジアカショウマ、ブナ、ミツバツツジ、ヤマゼリ、リュウノウギク ○観察した野鳥類○ ウグイス、エナガ、コガラ、コゲラ、シジュウカラ、ソウシチョウ、トビ、ハシブトガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、メジロ、ヤマガラ ○観察した昆虫類○ ヒオドシチョウ、ビロードツリアブ |
2017.03.09(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜乙女口〜公時神社 晴天に恵まれ、8時には公時神社駐車場は満車に近い状態になっている。すでに下山してくる登山者も多く、いよいよ春の金時山シーズン到来を感じる。8時40分、公時神社を出発した。登り始めるとミソサザイのさえずりが聞こえてくる。登山道を進むとすぐ、アオキのシカの食痕がかなり多く見られた。数年前から公時神社付近でアオキが食べられているのを観察していたが、今日見る限りこの辺のアオキはほとんど食べつくされている。付近の下草もかなり少なくなってきた。シカの被害が急速に進んでいるのを感じる。金時山肩の分岐から先はいつものように霜柱が溶けて泥道となっていた。11時、頂上到着。この日はちょうど仙石原のススキ草原野焼きの日と重なり、頂上からは野焼きの全体が見渡せた。春はすぐそこまで来ている金時山でした。 |
○観察した主な植物○ 【花を観察したもの】オニシバリ 【蕾を観察したもの】アセビ、ミツマタ、ヤマツツジ 【実を観察したもの】ヤドリギ 〇その他観察した物〇シカの食痕(アオキ)、ツルリンドウ(葉) ○観察した野鳥類○ アオゲラ、エナガ、カケス、コゲラ、シジュウカラ、ハシブトガラス、ヤマガラ、ミソサザイ 《本日のトップテン》仙石原の野焼き、シカの食痕(アオキ)、アセビ(蕾)、オニシバリ(花)、ミツマタ(蕾)、ヤドリギ(実)、カケス(野鳥)、ミソサザイ(野鳥) |
2017.01.12(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜乙女口〜公時神社 2017年、初の自然情報は絶好の快晴に恵まれた。駐車場はいつもより車は少ない。登山日和だが先日8日の降雪を考慮してのことだろうか。8時40分出立し、神社に本年初の参拝に向かう。境内はすでに雪に覆われ、傍らの木々からアトリが群立った。アオキの実が目当て思われるヒヨドリとすずしげなヒガラの声の中、自衛隊富士演習場の砲撃音が山中の静寂を破る。奥の院のガレ場はキックで足場をつくり慎重に渡る。宿り石を越えたころアイゼン装着。緑の少ない今の時期、登山道脇のイヌツゲは存在感がある。常緑樹でありながら特殊葉を小さく分厚くし、導管を工夫し冬の乾燥と凍結を凌ぐ。樹幹は固く大きく分岐し無数の葉をつけるその生命力に感心する。尾根筋でノスリのホバリングを見つける。気流を捉え上昇もせず羽を動かさず同じ空中の1か所に留まるその技はすごい。11時10分、山頂到着。登山者は数名しかいない。眺望はすこぶる良い。11時50分下山。乙女峠に向かう尾根は2〜30pぐらいの積雪だがトレースはあった。ブナ、ミズナラ、ヒメシャラ、ヤマボウシなど、葉を落とした後の枝の様子は冬季しか見られない。縦横無尽に光を求め成長しているその様はまことに美しい。群青の虚空に映える姿形は繊細、幾何学的かつ芸術的で感嘆このうえない。光る芦ノ湖を左、右北西に県境の三国山稜、雪面にクマシデの果苞が無数に散乱する尾根を経て下山。庭木のロウバイ、ミツマタは花開き川床のネコヤナギもいくつかの冬芽は芽鱗を脱ぎ白い綿毛を見せていた。 |
○観察した主な植物○ アセビ(蕾)、イヌシデ、イヌツゲ、オオバジャノヒゲ、オオハナワラビ、オニシバリ、カイガラタケ(菌類)、キッコウハグマ、キヨスミミツバツツジ(冬芽)、クマシデ、サルトリイバラ(実)、シバヤナギ(冬芽)、スズダケ、ツノハシバミ(花芽)、ネコヤナギ(冬芽)、ネジキ(冬芽)、マユミ、ミヤマカンスゲ、ミヤマシキミ、ヤマツツジ(冬芽) ○観察した野鳥類○ アオジ、アトリ、ウソ、エナガ、カケス、キジバト、シジュウカラ、ノスリ、ヒガラ、ヒヨドリ、ヤマガラ
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2016.12.08(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社8:45〜宿り石9:05〜矢倉沢分岐10:00〜金時山山頂10:40〜宿り石11:40〜公時神社12:00 8:30分公時神社駐車横に集合したが、年内最後のため駐車場に少し余裕があった。通常のコースと異なり山頂往復として下山後、忘年懇親昼食会を行うこととし神社で安全祈願後8:45分出発した。快晴無風の中、樹木は殆ど葉や実も落ち枝を通して青空も見える。登山道脇のアオキはシカの食痕が痛々しい。宿り石を過ぎヒノキの樹林帯に入ると暗くなり、下草もなくなり見るものもなくなりひたすら上る。人工林を抜けると芦ノ湖、ゴルフ場、台ヶ岳、大涌谷の噴煙の無風のためか真上に吹きあがるのが見えた。矢倉沢峠合流の手前は霜柱が解けて少し泥濘はあったが、歩行に支障はなかった。合流点では埼玉県越谷市からの一行に先行してもらう。山頂までには富士山の山頂や、愛鷹三山、丹沢連山を見ながら山頂には10:40分到着した。山頂では富士山はもちろん、北岳、間ノ岳など3千m級の山々は青空のもと真っ白く輝いていた。年間を通じて金時山山頂から360度の眺望に出会える機会はほとんどないので今日の山行きは幸せな気分となりました。山頂では環境省の登山者カウンターのチェックに登山してきた職員2名と出会い、富士山を背景の写真を撮り、10:50分、いつものコースとは違い来た道を下山し、公時神社には12:00分に到着した。参加者5名で忘年昼食会を行い、14:00分解散した。 |
○観察した主な植物○ イヌシデ、オニシバリ、オヤマボクチ、カマツカ、キッコウハグマ、クサフジ、ノイバラ、マルバウツギ、ミズナラ、ミヤマシキミ、ムラサキシキブ、ヤドリギ、リュウノウギク、リンドウ ○観察した野鳥類○ ウグイス、ウソ、エナガ、カワラヒワ、ハシブトガラス、ミソサザイ、ヤマガラ、ルリビタキ 《本日のトップテン》 富士山展望、オニシバリ、カマツカ、ウソ、イヌシデ、ヤドリギ、ムラサキシキブ、マルバウツギ、キッコウハグマ、オヤマボクチ |
2016.11.10(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜乙女口〜公時神社 ここ数年の寒さで紅葉が一気に進み、公時神社・駐車場周辺は紅葉が美しい。8時40分に公時神社を出発した。公時神社前のケヤキの紅葉(黄葉)が素晴らしい。公時神社からの登り道には、花が終わったサラシナショウマが実をつけている。ミズナラ、トチノキなどの木々が一面に黄色に紅葉しており、この時期の金時山は本当に美しく静寂で心が安らぐ。頂上に近づくにつれてコミネカエデやブナの紅葉が見られた。11時40分下山開始。下山道稜線ではコミネカエデがいたる所で赤く紅葉している。ヤマボウシ、サラサドウダンの紅葉も美しく。乙女峠の休憩場所で休んでいると、アトリと思われる野鳥が50羽以上の群れで下から飛来してきた。思わぬ野鳥の群れが見られて感激。14時15分公時神社駐車場に到着。全山で秋の紅葉がいっぱい、一番紅葉が美しい時期の金時山でした。 《本日のトップテン》コミネカエデ(紅葉)、ブナ、イロハモミジ、ウリハダカエデ、ホソエカエデ、ミズナラ、ヤマボウシ、リンドウ(花)、クサボタン(実)、メギ(実) |
○観察した主な植物○ 【花を観察した植物】 アキノキリンソウ、キッコウハグマ(閉鎖花)、コウゾリナ、シロヨメナ、センブリ、タイアザミ、ノコンギク、モミジガサ、リュウノウギク、リンドウ 【実を観察した植物】 アカショウマ、イワギボウシ、オヤマボクチ、カマツカ、クサボタン、コアジサイ、サラシナショウマ、シモツケ、ツルシキミ、ツルリンドウ、ノイバラ、ノブドウ、ホトトギス、ミヤマイボタ、メギ 【紅葉を観察した植物】 ウラハグサ、ウリカエデ、ウリハダカエデ、オオモミジ、オトコヨウゾメ、コミネカエデ、サラサドウダン、シロヤシオ、トチノキ、ブナ、ホソエカエデ、ミズナラ、ヤマボウシ 【葉を観察した植物】 イワタバコ、エイザンスミレ、ハナイカダ 【その他を観察した植物】 アセビ(花芽) ○観察した野鳥類○ アトリ、イカル、エナガ、キジバト、コガラ、コゲラ、ソウシチョウ、ハシブトガラス、ヤマガラ、メジロ |
2016.10.27(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜乙女口〜公時神社 10月13日の実施予定日が雨で流れ、27日(木)の実施となりました。10月下旬と言うのに寒さを感じる事のない陽気でした。駐車場には地元湘南ナンバー以外の車が多くほぼ満車の状態でした。公時神社の入口に新しい「登山安全祈願」の札が立てられていました。周辺は各樹木とも紅葉の雰囲気ではなく、晩夏の様子でした。神社を出てハイキングコースに入るとトチバニンジンが赤い実を付けていました。橋を渡るとキッコウハグマが閉鎖花が結実し冠毛を付けていました。手鞠石には相変わらずイワタバコが多く付いていました。今日は山頂までの間中央火口丘、外輪山とも見えないほどガスっていました。分岐手前の所でウメバチソウが多く見られすでに実となっている物もありました。ここでのウメバチソウは増えているように感じられました。山頂までの間は落葉もそれほど多くなくブナも本格的な落葉に入っていませんでした。また、今年のブナの果実も不作のようです。山頂はリンドウが見頃で、自衛隊の隊員20ほどが訓練でしょうか登って来るのに会いました。富士山は見えませんでした。長尾山に11時35分に到着、昼食を取ることにしました。乙女峠への下りで登山道補修が実施してくれた新しい階段を快適に下り乙女峠に着きました。乙女峠から12時20分下山、乙女峠口経由公時神社13時20分到着しました。 |
○観察した主な植物○ ○観察した野鳥類○ カケス、ガビチョウ、ソウシチョウ、ヤマガラ |
2016.09.29(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜乙女口〜公時神社 8月9月の定例の観察会日が雨で実施できず、本日の実施となりました。10月7日実施の自然に親しむ運動「金時山自然探勝登山」の下見を兼ねていましたので、箱根町より3名、事務所より1名の参加となり、我々3名を加えて7名で、久しぶりに、にぎやかな観察となりました。「公時宿り石」の付近にはミズナラの実が沢山落ちていました。今年は実りの秋の様で果実が沢山落ちていました。ヤマボウシは熟した状態で登山道のあちこちに落ちていました。アケビの果実は乙女峠からの下りで見つけました。果実の果肉、種子がなく果皮だけでした。多分テンなどの動物が食べたのでしょう。その他にサルナシ、ガマズミ、エゴノキの果実が豊富でした。花は秋の花が盛りでした。白い色の花はシロヨメナ、リュウノウギクなどで野菊です。紫色の花のヤマトリカブト、リンドウが咲いていました。同じ紫色ですが、キントキヒゴタイ、タイアザミは渋い紫色です。黄色い色の花はアキノキリンソウでした。色々な色の花がありましたが金時山の秋の花は紫色が多い気がしました。秋の金時山は紫色が似合うのでしょう。今日は曇りで時々雨が降りましたが、秋の果実、秋の花に堪能した観察会でした。 |
○観察した主な植物○ 【花を観察した植物】 アキノキリンソウ、イヌタデ、ウメバチソウ、オトコエシ、オヤマボクチ、キッコウハグマ(閉鎖花)、キントキヒゴタイ、キンミズヒキ、ゲンノショウコ、シオガマギク、シラヤマギク、シロヨメナ、タイアザミ、ダイモンジソウ、タテヤマギク、ツリフネソウ、ノコンギク、ハナタデ、ベニバナボロギク、ホトトギス、マルバフジバカマ、ミズヒキ、モミジガサ、ヤマトリカブト、リュウノウギク、リンドウ 【実を観察した植物】 アケビ、ウバユリ、エゴノキ、ガマズミ、クサボタン、コバギボウシ、サルナシ、シモツケ、タマアジサイ、ツルシキミ、ノブキ、ホソバシュロソウ、マユミ、ミズナラ、メギ、ヤマボウシ 【その他を観察した植物】 コナラ、サルトリイバラ、ブナ、リョウブ ○観察した野鳥類○ アオゲラ、イカル、エナガ、コガラ、コゲラ、カケス、シジュウカラ、ソウシチョウ、ヒヨドリ、メジロ、ヤマガラ ○観察した昆虫類○ イチモンジセセリ、ベニシジミ、ツチガエル(両生類) 〇その他観察した物〇 シカの食痕(アオキ) |
2016.07.14(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜乙女口〜公時神社 蒸し暑く登山には向かない日だったのでしょうか、登山者が少ない日だったのでしょうか、登山者が少ない日でした。その中で登山者数のカウンターの調査とバッテリー交換のために登られている環境省の方に出会いました。重たいバッテリーを背負っての登山、ご苦労様でした。汗をかきながら登ると、ヤマアジサイ、ヤマホタルブクロが登山道脇に沢山咲いていました。頂上付近では可憐なピンク色の花のシモツケソウが見頃でした。また、イワタバコ、オオバギボウシが咲いていました。アキアカネが頂上付近に集団で飛んでいました。田んぼで孵化して金時山に登ってきたのでしょう。乙女峠からの下山途中にオオルリ、ヤブサメの囀りをたくさん聞きました。繁殖時期が終わりに近づいているためか力強い囀りに聞こえました。花、虫、鳥に初夏を感じた日でした。 |
○観察した主な植物○ 【花を観察した植物】 アカショウマ、イチヤクソウ、イワガラミ、イワタバコ、ウツボグサ、オオバギボウシ、コウゾリナ、シモツケ、シモツケソウ、シロバナイナモリソウ、タケニグサ、ドクダミ、トチバニンジン、ナガバハエドクソウ、ホタルブクロ、ミヤマイボタ、ヤブレガサ、ヤマアジサイ、ヤマホタルブクロ、リョウブ 【実を観察した植物】 オニシバリ、ホウチャクソウ 【その他を観察した植物】 センブリ ○観察した野鳥類○ アオバト、ウグイス、オオルリ、キジバト、キビタキ、クロツグミ、コゲラ、シジュウカラ、ソウシチョウ、トビ、ハシブトガラス、ヒガラ、ホオジロ、ホトトギス、メジロ、ヤブサメ、ヤマガラ ○観察した昆虫類○ アオオサムシ、アカタテハ、アキアカネ、オニヤンマ、オバボタル、コメツキムシの仲間、スジグロシロチョウ、ツマグロヒョウモン、ヒグラシ、ヒョウモンエダシャク、ベニシジミ |
2016.06.11(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜公時神社 6月の実施予定日、9日が雨で流れ、久々の土曜日の実施となりました。案の定、公時神社の無料駐車場は満車状態、周辺の有料駐車場も埋まりつつありました。神社本殿のクマシデは尾状花序を伸ばしていました。オオルリの声を聞きながら手毬石へと、コアジサイも開花し芳香を放っていました。分岐ではヤマボウシが白い花を沢山付けていました。ソバナを保護するためか柵が作られていました。誰がしてくれたのでしょう。10時40分頂上着、富士山は頂上が幽かに見える程度でした。人は多く100名位は確認されました。早めの到着でしたので昼食は先で取ることとし、金太郎小屋で情報を取る。最近登山道のヤマユリが多く折られているとのこと。イチヤクソウ、ノギランも咲いているとのことでした。長尾山に12時に到着、昼食を取ることとした。突然、「オギーオギーオケケ‥」の声、エゾハルゼミの声です。丁度陽が射してきていた時です。乙女峠への下りで登山道補修隊の作業中の現場に出会った。6人で階段の補修に頑張っていました。乙女峠では外国人の登山者もいました。下山後、金時神社への道路沿いで100本以上の開花前のヤマユリが見られました。 |
○観察した主な植物○ 【花を観察した植物】 イタドリ、エゴノキ、ガマズミ、キツネノボタン、ギンリョウソウ、クマシデ、コアジサイ、コゴメウツギ、コマツナギ、サラサドウダン、サルナシ、サンショウバラ、シモツケ、スイカズラ、セイヨウタンポポ、タニギキョウ、ツクバネソウ、ニガナ、ニシキウツギ、ハンショウヅル、フタリシズカ、ホウチャクソウ、ホオノキ、マユミ、ヤマツツジ、ヤマボウシ 【実を観察した植物】 コナシ、サルトリイバラ、ナンキンナナカマド、ヘビイチゴ、モミジイチゴ、ヤマグワ 【その他(葉、樹形)を観察した植物】 イヌツゲ、イワタバコ、ツクバネウツギ、ヒメシャラ、ブナ、メギ、ヤブデマリ ○観察した野鳥類○ ウグイス、オオルリ、カケス、ガビチョウ、キビタキ、コルリ、シジュウカラ、センダイムシクイ、ヒガラ、ヒヨドリ、ホトトギス、ミソサザイ、ヤブサメ、ヤマガラ ○観察した昆虫類○ エゾハルゼミ、キンモンガ、クマバチ、クロアゲハ、クロジョウカイ、コチャバネセセリ、ジャコウアゲハ、シロホシテントウ、スジグロシロチョウ、ダイミョウセセリ、ヒメキマダラヒカゲ、ユウマダラエダシャク |
2016.05.12(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜乙女口〜公時神社 昨日の嵐から一転して朝から晴れ、絶好の観察日和である。8時40分公時神社を出発。木々の新緑がとても美しい。公時神社からの登り道には、ホウチャクソウが咲き始めている。花が終わったナガバノスミレサイシンや、オオバノトンボソウ、ツルリンドウ、が葉を出している。公時神社付近ではアオキにシカの食痕見られた。1年ほど前から毎回痕跡が確認されている。途中、オオルリのさえずりが聞こえる。9時25分、金時宿り石に到着。ミズナラの葉が青空に伸びてとても美しい。金時宿り石の岩からウツギが伸びて白い花を咲かせている。金時山肩までの登山道では、センダイムシクイ、コジュケイ、キビタキの鳴き声が聞こえた。11時20分下山開始。頂上付近にはイワキンバイ咲いている。下山道稜線には、いたるところにシロヤシオが咲いている。清楚でありながら高貴な白い花はとても目立つ。この季節に金時山を訪れる登山者だけが見られる美しさではないだろうか。下山道では、ヤマシャクヤクがちょうど丸い蕾から白い花を出し始めていた。ギンリョウソウも稜線のいろいろな場所で観察できた。14時50分公時神社駐車場に到着。シロヤシオ、ヤマシャクヤク、ギンリョウソウ、ウツギなど多くの白い花と、多くの夏鳥のさえずりにあふれた金時山でした。 《本日のトップテン》 シロヤシオ、ヤマシャクヤク、ギンリョウソウ、ウツギ、イワキンバイ、スノキ、オトコヨウゾメ、オトメスミレ、コルリ、センダイムシクイ |
○観察した主な植物○ 【花を観察した植物】 イワキンバイ、ウツギ、ウマノアシガタ、オトコヨウゾメ、オトメスミレ、クルマムグラ、シロバナイナモリソウ、シロヤシオ、スノキ、タチツボスミレ、ツクバネソウ、ハナイカダ、ホウチャクソウ、ホソバテンナンショウ、マルバスミレ、ミツバツチグリ、ミツバツツジ、ムラサキマムシグサ、ヤマシャクヤク、ヤマツツジ、ヤマミズ 【葉を観察した植物】 アカショウマ、アカネ、イワタバコ、オオバノトンボソウ、オトメアオイ、コクサギ、コミネカエデ、ツルリンドウ、トチバニンジン、ナガバノスミレサイシン、フジアカショウマ、フタリシズカ、ミズナラ、モミジガサ、ヤマユリ 【その他を観察した植物】 アミガサダケ、ギンリョウソウ、アセビ(新芽)、アオキ(シカの食痕) ○観察した野鳥類○ アカゲラ、ウグイス、オオルリ、カケス、キビタキ、コルリ、シジュウカラ、センダイムシクイ、ソウシチョウ、ヒガラ、ヤマガラ |
2016.04.20(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜乙女口〜公時神社 定例の第二木曜日が雨で観察が実施出来なかったため、本日の実施となった。公時神社脇の駐車場に着くと平日なのに満車でした。新緑の金時の魅力でしょうか、この時期は駐車に苦労します。8時40分出発。公時神社の周辺にマメザクラ、オオシマザクラ、ヤマザクラが咲いていました。いずれも植栽でしょうか。マメザクラは最近植えたようで未だ小さい木でした。公時神社から登山道に出ると、ミヤマカンスゲ、ヒメカンスゲが花穂をつけていました。ヒメカンスゲの花穂の特長である模様は、地図の記号の鉄道のように見えます。タチツボスミレ、マルバスミレ、オトメスミレ、ナガバノスミレサイシン等のスミレの出会いが沢山ありました。花弁、距、葉の形と色の違いを観察しました。11時10分に頂上着。小屋にて昼食をとっていると小屋の方が「今年はコイワザクラがもう咲き始めているよ」と教えて頂きました。昼食後見に行くと満開に近い状態でした。頂上付近の群生の他に乙女峠までの稜線で4ケ所、咲いている場所を見つけました。いずれも人を寄せ付けない急峻な岩場に可憐に咲いていました。乙女峠のベンチが新しくなり子供も安心して座れるようになりました。以前のものは地面がえぐられて、大人も座ると足が地面に着かなく危ない状況でした。オオルリ、コマドリ、クロツグミの囀りを聞きました。南の国から渡って来たばかりで旅の疲れでしょうか、囀りに張りがない様に感じました。14時30分、公時神社着。今日はサクラとスミレの花に堪能した日でした。花は咲始め、夏鳥は飛来し、登山者も増え、賑やかな金時山になりました。 |
○観察した主な植物○ 【花を観察した植物】 アセビ、アブラチャン、エイザンスミレ、オオシマザクラ、オトメスミレ、キブシ、コイワザクラ、シバヤナギ、ゼンマイ、タチツボスミレ、ツルシキミ、ナガバノスミレサイシン、ヒメカンスゲ、マメザクラ、マルバスミレ、ミツバアケビ、ミツバツチグリ、ミツバツツジ、ミヤマカンスゲ、モミジイチゴ、ヤブツバキ、ヤマザクラ 【実を観察した植物】 ツルシキミ 【その他を観察した植物 葉・樹皮他】 アラゲアオダモ、イワギボウシ、イワタバコ、ウコギ、ウツギ、ガンクビソウ、コクサギ、タガネソウ、ツルリンドウ、トリカブト、ナルコユリ、ハコネサンショウバラ、ホトトギス、ヤマグルマ ○観察した野鳥類○ 【姿を確認】アカゲラ、エナガ、トビ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、ヤマガラ 【声を聞いた】アオゲラ、ウグイス、オオルリ、カケス、クロツグミ、コゲラ、コジュケイ、コマドリ、シジュウカラ、ソウシチョウ、ヒガラ、ミソサザイ、メジロ ○観察した昆虫類○ イヌツゲメタマフシ(虫こぶ)、マルハナバチの仲間 |
2016.03.10(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜公時神社 桜の開花情報が取りざたされる時期となり、箱根も春めいてきたかと思い出かけました。前日の天気予報と大分違う空模様です。小雨の降る中を公時神社駐車場へと、駐車場には4台の車しかありません。久々の閑散とした様相でした。駐車場周辺の春の兆しは、トイレ横のマンサク、ゴルフ練習場側のミツマタの開花、ヤブツバキの赤い花、アオキの赤い実、数本のケヤキの木に寄生するヤドリギです。神社の社の周りにベニマシコが群れでいました。手毬石の登山道右側にミツマタの蕾がありました。これまで登山道から15m以上離れたところではありましたが、登山道近くで見るのは初めてです。これが落葉した冬場の良いところです。7本は有りました。キツツキのドラミングを聞きながらの観察です。道標No20の所で登山道の水切りを補修している人に会いました。個人ボランティアとのこと、土嚢袋、スコップ、掛け矢などを持参しての補修工事です。ご苦労さんです。分岐手前の岩場で数個のツチグリをみました。小雨降る山頂は人影も見えず閑散としていました。金太郎小屋に入り小屋の夫婦としばし草花の開花等の情報交換をし、11時10分下山しました。長尾山にかけてのコースでは、ブナの木に葉が残っているのがいつもの年より多いのかと感じました。2月の報告(やまぼうし322号)であった雨氷による枝折れが金時山から乙女登山口の間に多く確認されました。昨日(9日)の仙石原すすき草原野焼きは雨のため延期となり黄色になった草原を曝(さら)していました。春らしさを感じることができたのは乙女口沢のネコヤナギの白い綿毛の花を見た時でした。乙女峠の木製のベンチが、2つ新調されていました。 |
○観察した主な植物○ 【花を観察した植物】 セントウソウ、ネコヤナギ、マンサク、ミツマタ、ヤブツバキ 【実を観察した植物】 アオキ 【その他を観察した植物】 ヤドリギ、ブナ、マユミ ○観察した野鳥類○ アオゲラ、ツグミ、ヒヨドリ、ベニマシコ、ホオジロ、ヤマガラ |
2016.02.11(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜公時神社 建国記念日の祝日、駐車場付近の路上には登山に来たと思われる多くの車が駐車していた。公時神社駐車場に着いた時には気温0度とかなり冷え込んでいた。道路脇のケヤキにはヤドリギが黄色い実を付けていた。8時40分公時神社駐車場を出発。登山道は雪で凍結していた。公時神社からの登り道両側の、ほぼ全てのアオキにはシカの食痕があった。昨年と比べてシカの被害が急速に進んでいる。シカがササも食べていると思われ、ササも少なくなっている。金時宿り石の手前でアカゲラのドラミングの音が聞こえた。ツルシキミが、蕾と赤い実を一緒につけている。ヒノキ林付近では登山道がきれいに補修されていた。登山道補修隊の皆様に感謝、感謝! 10時40分頂上に到着。頂上は祝日のため多くの登山者でにぎわっていた。富士山や北岳をはじめとする南アルプスが良く見えている。 11時10分アイゼンを装着して下山開始。北側斜面の道路は積雪、ところどころアイスバーン状態になっていた。下り道には多くの落枝があった。枝を見てみると枝に氷が付いた雨氷状態になっている。雨氷の重さで枝が折れたと思われる。長尾山では、コゲラとメジロがマユミの冬芽を食べに来ていた。13時30分、公時神社駐車場到着した。 |
○観察した主な植物○ 【実を観察した植物】 アオキ、ツルシキミ、ヤドリギ 【蕾を観察した植物】 アセビ、オニシバリ、ツルシキミ 【その他を観察した植物】 アオキ シカによる食痕 ○観察した野鳥類○ アオゲラ、アカゲラ、ウソ、エナガ、カケス、コガラ、コゲラ、シロハラ、トビ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、メジロ ≪トップテン≫雨氷、ヤドリギ(実)、オニシバリ(蕾)、ツルシキミ(実、蕾)、オトコヨウゾメ(実)、アセビ(蕾)、シカの食痕(アオキ)、コゲラ |
2016.01.14(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜公時神社 新年初の金時山は好天に恵まれた。神社一帯は東京オリンピックに向けマメザクラが多数植えられ、登山口の橋は新たに整備され、蹴鞠石、宿り石には新しいしめ縄に張り替えられていた。奥の院への脇道ルートは崩れがあり修復が必要。山頂からは北岳、甲斐駒、富士、天城、伊豆半島はじめ全方位の眺望に恵まれた。長尾山への尾根筋には氷雪でスリップし易い箇所があるが二日前の降雪は溶けていた。神社駐車場の車は多くなかったが山中では幾つかの中高年のグループ中に出会い、風もなく穏やかな山行日和を共々に味わった。冬さなか、落葉樹は葉を落とし、その姿を露わにする。尾根筋から仰ぐブナ、ヒメシャラの姿はことのほか見事で、繊細な枝の分岐が蒼天に生えひときわ美しい。ヤマツツジは越冬葉で冬芽を囲み、キヨスミミツバツツジの赤い冬芽がひときわ際立つ。色彩の乏しいこの季節、アセビ、ツルシキミ、オニシバリなど有毒の常緑樹は目立つが、アオキは鹿の好むところとなり首丈の高さでことごとく食べ尽くされている。増大する鹿にともなう植生被害にどう対処すべきか。大涌谷の火山活動は山体膨張は停止したとされ警戒レベル1にした。今回、噴煙は各所から確認できその量、高さ、範囲が従来よりひときわ増大しているように見える。今後の自然活動は如何に。 |
○観察した主な植物○ 【葉を観察した植物】 アセビ、イヌツゲ、オニシバリ、シロヨメナ(根生葉)、ツルシキミ、ツルリンドウ、ミヤマカンスゲ 【花を観察した植物】 ツノハシバミ(雄花)、ロウバイ(植栽) 【果実を観察した植物】 アオキ、イボタノキ、ツルマサキ、マユミ、ヤマグルマ(植栽) 【その他を観察した植物】 アオキ(鹿による食痕)、アズマネザサ、スズダケ ○観察した野鳥類○ アオジ、エナガ、キクイタダキ、コガラ、コゲラ、シジュウカラ、シロハラ、ツグミ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒヨドリ、メジロ、ヤマガラ |
2015.12.10(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜乙女口〜公時神社 (8時45分〜15時00分) 箱根山の火山噴火レベルが1になって1か月過ぎた自然情報日です。小田原から公時神社までの自動車交通状況は5月以前に戻ったような気がしました。公時神社の駐車場も10台以上の駐車状況でした。出発し、まずは公時神社への参詣ですが、驚いたことに木製の鳥居がキツツキによると思われる小穴でいっぱいでした。赤い実のツルリンドウ、ツルシキミ、ノイバラが、また、常緑のツゲやアセビ目立つに代わってきました。分岐点の手前の日だまりでタチツボスミレが1輪咲いているのが見られました。しかし、落葉となって林床が良く見えるようになるとゴミが目立つ季節ともなったのです。頂上近くの所で道に落ちている表面がうぐいす色、裏面が銀色の葉が沢山ありました。グミの葉です。頂上からは高曇りのため富士山は全容をはっきり表し、相模湾のかなたに伊豆の大島を望むことができました。アセビの花芽が赤く目につくのもこの時期です。ふかふかの落ち葉を踏みしめながらの気持ち良い下山でした。駐車場近くのミツマタの蕾が目立つようにもなりました。 |
○観察した主な植物○ 【花芽を観察した植物】アセビ、タチツボスミレ(花) 【実を観察した植物】キッコウハグマ、クサボタン、コボタンヅル、ツルシキミ、ツルウメモドキ、ツルリンドウ、フジイバラ、マユミ 【その他を観察した植物】アオキ(鹿による食痕) ○観察した野鳥類○ イカル、ウソ、コガラ、コゲラ、ツグミ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ホオジロ、ヤマガラ ○その他観察した昆虫類○ イヌツゲメタマフシ(虫こぶ) |
2015.11.12(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜乙女口〜公時神社 (8時40分〜14時10分) 公時神社はイロハモミジ、ケヤキ等の紅葉でいつもより際立って見えました。8時45分出発。公時神社から林道までの登山道脇には、閉鎖花のキッコウハグマが沢山見られました。ツルリンドウの実も沢山ありました。その中でクロモジにからみついて上に伸びたツルリンドウには生命力を感じました。林道から分岐まではリンドウが沢山ありましたが、曇りのためか花は閉じていました。分岐付近にはクサボタンの白くて長い毛の付いた実、フジイバラ、メギ、オトコヨウゾメの赤い実がありました。今回は、レギュラーメンバー以外の参加者もいたためか、山頂到着が30分くらい遅れ、金時山に11時5分着きました。足柄峠から登られたSさんご夫妻はホームステイ中のスイス女性を帯同し、我々の到着を待っておられました。昼食を小屋で共にし、スイスの山などで話が弾みました。11時40分出発。長尾山までの稜線では紅葉は終わりに近づいていましたが登山道には赤や黄色の葉が落ち、まるで絨毯の様でした。赤や黄色の落ち葉で自然が醸し出した絨毯の上で見上げたコミネカエデが深紅に染まり、金時山独特の紅葉を堪能しました。乙女峠からの下山ではマルバウツギ、アワブキの紅葉も見事でした。14時10分着。花の見ごろの春より短い観察時間でしたが、色とりどりの紅葉と赤い実で秋の金時を楽しんだ観察会でした。また、登山道のゴミ拾いを行ったことを付け加えておきます。 |
○観察した主な植物○ 【実を観察した植物】オトコヨウゾメ、カマツカ、キッコウハグマ、クサボタン、クマヤナギ、コマユミ、サラシナショウマ、ツルウメモドキ、ツルシキミ、ツルリンドウ、ノササゲ、フジイバラ、ヘクソカズラ、ホトトギス、マユミ、メギ、ヤマゼリ 【紅葉(黄)を観察した植物】アワブキ、イタヤカエデ、イロハモミジ、ウリカエデ、ウリハダカエデ、オオモミジ、コアジサイ、コハウチワカエデ、コミネカエデ、サラサドウダン、ブナ、マルバウツギ、ヤマボウシ 【その他を観察した植物(葉、樹皮他)】 アカシデ、アセビ(花芽)、イワタバコ、ウリカエデ、ウリノキ、オニシバリ、オヤマボクチ、クマシデ、クロモジ、ケヤキ、コナラ、サルトリイバラ、サルナシ、サンショウ、ミヤマハハソ、ヤドリギ ○観察した野鳥類○ ウグイス(声)、ウソ(声)、エナガ、メジロ(声)、コガラ、シジュウカラ、ソウシチョウ(声)、ハシブトガラス、ヤマガラ ○その他観察した物○ テンの糞、鳥(キビタキ)の巣、シカの食痕 |
2015.10.08(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜乙女口〜公時神社 駐車場入口付近の小高い丘には、サラシナショウマ、ホトトギス、シロヨメナ、ナギナタコウジュなど秋の野草が一面に咲き始めていた。箱根パークボランティアOBの男性1名がビジターとして参加された。 8時45分、駐車場出発。公時神社からの登り道両側にはシロヨメナがたくさん咲いている。金時手毬石の岩にはイワタバコの葉、そしてホトトギスの花が咲いている。ここから登りの道にはドングリがいっぱい落ちていた。今年はドングリが豊作なのかもしれない。タイアザミ、ヤマトリカブト、ヤマハッカ、アキノキリンソウも咲いている。明神ケ岳〜金時山分岐手前では、今年もウメバチソウがたくさん咲いていた。リンドウ、センブリも美しい。仙人のひげのような毛をつけたクサボタンが終わりかけていた。10時50分山頂到着。11時30分下山開始。山頂からすぐ下の岩場にはリュウノウギクが群生していた。下山途中の道沿いの岩ではダイモンジソウも見ることができた。ブナの木1本だけ黄葉が始まっていた。長尾山から乙女峠への下山道には、リュウノウギク、アキノキリンソウが咲いていた。今年のサルナシは、蔓はあるが実はまったくついていない。13時40分乙女口に到着した。素晴らしい快晴にめぐまれ、秋の気配を感じながらゆっくり観察ができた1日であった。 本日のトップテン ウメバチソウ、ホトトギス、ヤマトリカブト、リュウノウギク、ダイモンジソウ、シロヨメナ、リンドウ、センブリ、アキノキリンソウヤマハッカ |
○観察した主な植物○ 【実を観察した植物】オトコヨウゾメ、キッコウハグマ、クサボタン、ミヤマシキミ、モミジガサ 【その他を観察した植物】 イワタバコ、サルナシ |
2015.09.10(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠 大雨の影響で、公時神社の駐車場には沢音が大きく響き、通常登山道に水が浸かる箇所はないが、今日は何箇所も石伝い歩くほどだ。公時手毬石には咲き終えたイワタバコが群生し、林道沿いにはツリフネソウが赤い花をつけている。公時宿り石の基部には湧水があり、岩の上部には薄桃色のイワギボウシがひっそりと咲いていた。針葉樹林帯の登山道はオーバーユースにより裸地化した斜面が拡がり林床植生はほとんど見かけないのが何か寂しい感じがする。分岐まで、アキノキリンソウ、アキノタムラソウ、キンミズヒキ、ヒメキンミズヒキなど秋の花が見頃だった。分岐から山頂まで、最近下草刈りが行われたようで、見頃のタテヤマギクが多く切られて横たわった姿が痛々しい。山頂からの展望は全くなく、岩場にはシラヒゲソウ、イワキンバイがひっそりと咲いていた。長尾山への稜線ではハンカイシオガマやタマゴタケ、ニカワホウキタケ、クチベニタケ等のキノコも盛期を迎えている。乙女峠から大涌谷の噴煙も曇り空で見えない中、歩き易くなった岩礫の道を下った。 本日のトップテン 植物:キントキシロヨメナ、クサボタン、シラヒゲソウ、ツリフネソウ、トモエシオガマ、ハンカイシオガマ、オトコヨウゾメ 菌類:クチベニタケ、タマゴタケ、ニカワホウキタケ |
○観察した主な植物○ 【その他を観察した植物】 アカショウマ、イワヒバ、エイザンスミレ、センブリ 【その他を観察した植物】アカタケ、カイガラタケ、クチベニタケ、タマゴタケ、ニカワホウキタケ、ヒロハアンズタケ ○ 観察した野鳥 ○ ○ 観察した昆虫 ○ |
2015.06.11(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜公時神社 今回は神社の先から金太郎手毬石を抜け明神林道まで、通常コースを大きく離れた初めてのルートを散策した。 |
○観察した主な植物○ 【その他を観察した植物】 アラゲアオダモ、イワアカショウマ、イワタバコ、ウマノミツバ、ウラハグサ、ウリハダカエデ、オカウコギ、ケイワタバコ、コアカソ、シバヤナギ、タガネソウ、タンナサワフタギ、フジアザミ、フジイバラ、フジテンニンソウ、ホウチャクソウ、メギ、モミジガサ、ヤブガラシ、ヤブハギ ○ 観察した野鳥 ○ ○ 観察した昆虫 ○ |
2015.05.14(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜公時神社 駐車場でイヌザクラの小さな白い花を観察し、8時50分に登り始めました。今日は白い花が見頃でした。イヌザクラ、ギンラン、オトコヨウゾメ、ヤマシャクヤク、シロヤシオ、ギンリョウソウ等です。特に本日の目玉はシロヤシオです。金時山から乙女峠に下る稜線で沢山咲いていました。青空を背景にして咲いている姿は目立って誇らしく感じます。ギンリョウソウも沢山見られました。別名はユウレイタケです。この白さが何となく地味で不気味に見えたのでしょうか。黄色い花も見頃でした。キジムシロ、ウマノアシガタ、ミツバツチグリが競って咲いていました。ピンク色の花はコイワザクラです。この時期はいつも沢山咲いていますが、今日は数輪咲いている程度でした。その年の気候によって咲き方が違ってくるのでしょうか。麓ではキビタキ、金時山頂上周辺ではコルリが囀っていました。キビタキは新緑の陰で、コルリは笹薮に隠れているので姿を見つけることは難しいです。捕食者に見つからない様に自分のテリトリーを主張しているのかもしれません。今日は沢山の花を観察しながらゆっくり歩きました。いつもより遅く4時前に公時神社に着きました。「みん参」のためか普段より女性が多く、わいわいがやがやで楽しい観察会でした。 ○ 観察した主な鳥類 ○ 姿を確認:シジュウカラ、トビ、ハシブトガラス、ヒガラ、ヒヨドリ 声を聞いた:アオゲラ、ウグイス、エナガ、オオルリ、カケス、ガビチョウ、キビタキ、クロツグミ、ゴジュウガラ、コゲラ、コルリ、ジュウイチ、センダイムシクイ、ソウシチョウ、ツツドリ、ミソサザイ、ヤブサメ、ヤマガラ ○観察した昆虫○ オナガアゲハ、カミキリモドキの仲間、キンモンガ、クロオオアリ、クロジョウカイ、コマルハナバチ、ハネカクシの仲間、ヒラズネヒゲボソゾウムシ、ヤマキマダラヒカゲ、ユウマダラエダシャク |
○観察した主な植物○ 【蕾を観察した植物】 カマツカ、コアジサイ、コバノガマズミ、トチバニンジン、ナンキンナナカマド、ミツバウツギ 【実を観察した植物】 シバヤナギ、バッコヤナギ 【その他を観察した植物】 アカショウマ、アカネ、アミガサタケ、イヌシデ、イワガラミ、イワギボウシ、イワタバコ、ウシミツバ、ウバユリ、エイザンスミレ、オオバウマノスズクサ、オオバギボウシ、オオバノトンボソウ、オトメアオイ、オヤマボクチ、カナウツギ、カンスゲ、キクバドコロ、キッコウハグマ、クマヤナギ、クロモジ、コアジサイ、コナラ、コハウチワカエデ、コボタンヅル、サンショウ、シモツケソウ、タガネソウ、タテヤマギク、ツノハシバミ、ツルニンジン、ツルリンドウ、テンニンソウ、トリカブト、トンボソウ、ナガバノスミレサイシン、ナルコユリ、ハリギリ、ハンカイシオガマ、ハンショウヅル、ヒメウツギ、ブナ、マルバスミレ、マユミ、ミズナラ、モミジイチゴ、モミジガサ、ヤマアジサイ、ヤマボウシ、ヤマユリ
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2015.04.09(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜公時神社 春の登山シーズンであるが、ここ数日の雨と肌寒い天候のためか、いつもであれば満杯になる車が少ない。8時40分駐車場を出発した。公時神社への参拝道と境内にはマメザクラが70本植えられていた。公時神社境内のマメザクラの花が凍りついている。登山道のアブラチャンは、花の上に氷ができてイルミネーションのようになっている。道端にはタチツボスミレが咲き始めている。夏鳥のセンダイムシクイの鳴き声が聞こえる。エイザンスミレもあったが、まだ花は咲いていない。金時宿り石の手前にはナガバノスミレサイシンが多く咲いていた。10時45分山頂到着。夕日の滝から登山してきたSさんと山頂で合流。Sさんによると、標高500m付近ではマメザクラとソメイヨシノが満開、950m付近ではマメザクラが数輪咲いており、キブシも花を広げ始めていたとの情報でした。12時下山開始。山頂付近では多くの木が樹氷状態になっていた。樹氷は、風上に向って羽毛のように成長し、これを「エビの尻尾」とも呼ぶとの解説があった。長尾山までの稜線のほとんどの場所が樹氷になっていた。登山道は凍結していない。12時45分長尾山着、マユミの新芽が出ている。12時30分乙女峠着。ここから仙石原方面を見ると、いくつもの樹氷になった樹木がまるで白い花をつけているように美しい。14時30分、公時神社駐車場到着。金時山は、春にはまだ遠く、ガラスの森のような冬山でした。 |
○観察した主な植物○ 【新芽を観察した植物】 シバヤナギ、スノキ、ニワトコ、マユミ 【その他を観察した植物】 エイザンスミレ、ツチグリ、ツルリンドウ、ヤマトリカブト ○ 観察した主な鳥類 ○ 《本日のトップ10》 樹氷、マメザクラ、ナガバノスミレサイシン、タチツボスミレ、オニシバリ、キブシ、アブラチャン、アセビ、ウグイス、ミソサザイ |
2015.03.12(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜公時神社 今日は、駐車場での外気温3℃と寒い中で、7期の研修生2人も参加しての情報収集でした。幸いに2日前の雪も解けており雪の問題はありませんが、長さ5p位の霜柱が頭に土を乗せ登山道の両脇にいっぱいでした。神社のお参りを済ませ登山道に入ったところ(道路管理杭bQ)から「アオキ」の木が無残に散らかっていました。どうも鹿による食べ残しの後みたいです。これまでの情報収集では見られなかったことで、公時神社周辺での鹿の確認情報は得ていたのですがまさかこれほどアオキが食べられるとは思いもよりませんでした。コース上ではこのあたりだけでした。金時蹴落石付近のミツマタは未だ花を咲かせていませんでした。奥の院のヒノキの皮が剥がされており鹿の食害と思われました。宿石には40pを超えるツララがぶら下がり、その上部(道路管理杭bP3)ではヤドリギが20の塊で目立ちました。山頂直下の沢筋に2mを超すであろう巨大ツララを見て登っていくとアトリの100羽近い群れに合いました。山頂では豊橋から来たという幼稚園年長組12人の元気な集団と会い元気を貰いました。風が強く山頂から長尾山までの間も林のざわめきが絶えませんでした。下山口近くで棕櫚縄がヒノキの幹に食い込んでいる光景を見、棕櫚縄の針金みたいな強さに驚いたところです。当然のことながら棕櫚縄は切っておきました。金時山には春の訪れがまだ先かなと感じました。また、仙石原の野焼きも風の影響で今日は延期のようでした。 |
○観察した主な植物○ ○ 観察した主な鳥類 ○ |
2015.02.12(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜矢倉沢分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜乙女口〜公時神社 昨年の2月14日大雪のため孤立した箱根を思い出すような天気予報で、12日も心配しながら、立春を過ぎたとはいえ春は名のみの神社駐車場に集合した。予報に反し冬晴れの好天に恵まれ女性3人を含む8名もの参加者があり厳冬期でありながら久しぶりににぎやかな山行きとなった。 |
○観察した主な植物○ ○ 観察した鳥類 ○ |
2015.01.08(木) 金時山生情報 ★ コース 公時神社〜分岐〜金時山〜長尾山〜乙女峠〜乙女口〜公時神社 今年初めての金時山観察会は風もなく快晴で絶好の観察会日和にめぐまれた。さすがにこの季節、公時神社駐車場の車は少ない。8時50分公時神社駐車場を出発。登り道の両側には霜柱が多くついている。金時宿り石には先月より小さめの15cm程度のツララが垂れ下がっていた。ヒノキ林を過ぎたあたりでサルナシの冬芽を観察した。サルナシは葉痕上部のふくらみに冬芽が埋もれて隠芽となっている。ヤドリギも観察され、オレンジや赤い実がついていた。 |
○観察した主な植物○ ○ 観察した鳥類 ○ *本日のトップ10* |