金時山コース 解説
金時山コースマップ
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冬見れる植物たち
春見れる動物その他 夏見れる動物その他 秋見れる動物その他 冬見れる動物その他
T・ Aコース 金時登山口〜矢倉沢峠〜金時山肩〜金時山コース
仙石バス停から250mほど金時神社方面へ進み、案内板に従って金時山登山口に入ります。道を500m登った右手の標識が登山道の入り口です。
ヒノキの植林帯とハコネダケの間を登り、30分ほどで矢倉沢へ到着。一息入れたい場所です。10分ほど登ったガレ場では、テリハノイバラやクサボタンをはじめ様々な花が出迎えてくれます。
秋にはマツムシソウやオミナエシが可憐な姿を披露します。後方に目をやると明神への尾瀬道がくっきりと続いているのが印象的です。この辺りからは箱庭のような仙石原が遠望でき、その右手には丸岳が見えます。ミズナラ・ヤマボウシ・シバヤナギ等の樹木観察をすることが出来ます。金時神社からの道と
出会ってからの登りはややきつくなりますが、サラサドウダン・ズミ・スノキ・ウラジロナナカマドそしてツノハシバミ・シロヤシオといった自然の樹木園を楽しみながら25分ほどで頂上に到着です。
U・ Bコース
金時神社〜金時山肩〜金時山コース
仙石バス停から金時神社を目指します。道標に従い神社右の林の中を登ると金太郎が遊んだとされる。金時手鞠石があります。金時林道を横切って樹林の中を登り、神社奥の院を右に見送ると巨岩:金太郎宿石が現れます。大きく割れた洞窟にその昔金太郎が姥と住んでいたと言う伝説があります。
この辺りに火山灰のような砂が露出しているのは、富士山の宝永火山の噴出物と考えられます。暗い樹林から抜け出し、左手後方に丸岳、仙石原や芦ノ湖の展望が開けます。やがて矢倉沢峠からの道と合流する手前に素晴らしい眺望が開けます。左中央は箱根最高峰の神山、手前には台ケ岳が、その右には
3000年前に起きた神山崩れによって早川をせき止め、芦ノ湖が誕生した様子がよく分かります。ここから約25分ほどで頂上です。
V・ Cコース
姥ケ茶屋〜乙女峠〜長尾山〜金時山コース
この道は金時山や丸岳から乙女峠を経て下る時によく利用されます。仙石バス停から、金時神社を経て徒歩約15分、大きな案内板のある所から登ります。スギ・ヒノキの植林帯から自然林へ、眺望はありませんが足元の可憐な草花を楽しみましょう。登ること約40分で乙女峠につきます。ここから見える晴れた日の富士山はとても雄大です。
麓は御殿場市です。一休みしたら長尾山に向けて緩やかな登りにかかります。外輪山の尾根歩きでいろいろな樹木と展望を楽しむことができます。4・5月にはコゲラが樹の虫をついばむ音がコーンコンと響きます。4月下旬から夏まで樹の花の盛り。マメザクラ・コイワザクラ、特に群生するシロヤシオツツジは頭上に眼下に見事です。
ブナの大木が林立する景観はこの尾根ならではのものです。登り下りを繰り返して約45分で頂上に着きます。
W・ 金時山頂からの景観
山頂は神奈川県箱根町、南足柄市そして静岡県小山町の境界になっており、それぞれの方向を向いた3つの石の祠が祭られています。頂上からは360度のパノラマが満喫できます。西の富士山、その左南方には古期外輪山の長尾山、丸岳、三国山が続きます。南正面には仙石原と芦ノ湖、やや左に中央火口丘の台ケ岳、冠ケ岳、神山とその麓には大涌谷の噴煙が立ち上ります。
東方には外輪山の明神ケ岳、明星ケ岳、その後方には丹沢山魂、房総半島、三浦半島、遥か遠くに伊豆天城、南アルプス、北アルプス、八ヶ岳の山々が眺望できます。
最新レポートはこちら!( 2024年(令和06年)12月23日更新 ) 毎月第二週の木曜日予定
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