仙石原コース 解説



仙石原コースマップ

春見れる植物たち     夏見れる植物たち    秋見れる植物たち    冬見れる植物たち 

春見れる動物その他   夏見れる動物その他   秋見れる動物その他  冬見れる動物その他 


T・ 仙石原ハイキングコース
 このコースは、中央火口丘と外輪山に囲まれたのどかなカルデラの平原をながめながら、樹々 や野草の織りなす季節の変化を存分に楽しめる散策路です。歩道は非常によく整備されてアップダウンが少なく、道幅も広く、外輪山内側沿いのコースであるため晩秋〜冬季も北風が遮られており、年中家族連れでも楽しめるコースです

U・ パノラマ
 数々の草花や湿原植物・鳥・蝶・トンボ等 四季を通じて箱根らしさの見られる自然観察路でもあります。 中間地点の耕牧舎跡から少し先へ進むと、大涌谷の噴煙や台ケ岳を正面に見る雄大なパノラマが広がります。

V・ 温湯
 この場所(ぬくゆ)には、小さな池が四つあります。この池の温度は通年20℃前後で冬には湯気が立ちます。これは大涌谷辺りの地下水が通じているためではないかと言われています。 ここには、ハヤ・フナ・ドジョウ等が生息しており、これらを採餌する鳥の観察にもよい場所です。

W・ 仙石原の形成
 鍋底状のカルデラに駒ヶ岳、神山などの中央火口丘が隆起し、外輪山との間に早川が流れ始めたのは今から3万年程前のことです。その後、 神山の火砕流は早川を堰止め、古仙石原湖を誕生させました。この湖は芦ノ湖の約2倍の広さであったと推定されています。その後約5千年前に水が流出し 湿原と化したことが植物性プランクトンの化石から判っています。湿原は大涌谷の爆発、天城、富士山の火山灰の堆積などによる破壊と復元を何度も繰り返しました。 腐食土層と 火山噴出物の幾重にもなる地層は70mにも達しています。その中からは神代杉と呼ばれる埋もれ木がみつかっていますが、これは周囲の山の斜面から地滑りで移動してきたものといわれています。

X・ 仙石原湿原
 仙石原湿原は、神奈川県唯一の湿原です。年間3,000ミリの降水量と濃霧で育まれたこの地は、多くの動植物の生育地となっています。江戸初期の入植、明治の牧場−耕牧舎−など開発の歴史名残りもありますが、 仙石原には有史以前からの生い立ちの歴史が現在でも息づいています。

最新レポートはこちら!(2024年(令和06年)12月23更新)  毎月第二週の土曜日予定



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