パルミラ


2世紀頃、シルクロードの交易で栄えたパルミラ王国の遺跡です。
ローマ帝国の戦いに敗れ、以後ローマの属州となりました。
ローマ帝国の都市には珍しく、道路が舗装されていないのは、ラクダの足を石畳で傷めないためとのこと。



上に乗っかってるピラミッドみたいな装飾はエジプトの影響だそうです。


墓の谷には、二世紀頃の墓がたくさんあります。
遺体はミイラのように布に巻かれ、石の棺に入れられて埋葬されました。
それらは、民族文化博物館の2階に展示されています。
ツアーでは1階だけしか回らないかもしれないので、時間があったらさっと2階に上がって展示を見てください。
係の人が傍にいて、ライトをつけてくれます。



遺跡は夜ライトアップされています。
列柱道路の辺りまで入れるので見に行く価値あり。
月光に照らされた遺跡という何とも風情のある眺めを堪能しました。
町外れから、だだっ広い平原を貫く舗装もされてない道路をとぼとぼと15〜20分くらい歩きます。
灯りもほとんどないので、あんまり1人で行くことお勧めできませんが…。


パルミラの町自体はとても小さな町です。端から端まで30分くらい。
別に危険なことはないんですが、小さな子供が寄って来て「ペンくれ」とか「バクシーシ」とか付きまとうのにはいささかうんざり。
一緒に歩いていた父なんか、腕時計はずされそうになったし。
観光客がむやみにものあげたりした結果なんだろうな…。
喜ぶと思ってしたことが、普通の子供達を物乞いみたいにさせてしまう。
ちょっと考えさせられる出来事でした。


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