死海


世界で一番海抜の低い所。マイナス410mにあるのが死海。
塩分濃度は30パーセントと普通の海のおよそ10倍とか。
見た目は割と綺麗な湖なのに、最近発見された藻の一種以外生物は住めない、まさに死の海です。
そんな死海で、お約束の浮遊体験をしました。
泊まったマリオット・ホテルのプールからすぐにビーチまで行けましたが、結構石がごろごろあって、水の中を歩く時足の裏が気になります。これが、対岸のイスラエル側だと綺麗な砂のビーチが広がっているそうですが、パスポートにシリアの入国スタンプがあると入れてもらえないそうなので、私達はしばらく無理ね。
さて、ちょっと深みにまで進むと自然と体が浮いてしまうからびっくり!
ここで下手に立ち泳ぎなどしようものならひっくり返るので、浮力に身を任せて仰向けに浮いてしまうのが一番です。
下手して水が目に入ると、なにせ塩分30パーセントですから、えらい目にあいます。
ちなみに味見してみると、もう辛いというものでなく、苦くて、舌が痺れました。
浸かっていられるのも10分から15分くらいが限度。
あまり長くつかると、漬物になっちゃう。
実際肌がピリピリしました。傷なんかあったら、たまりませんね。
早々に死海から引き上げ、傍にある綺麗なプールが遊んだ方がいいでしょう。
ちなみに10月23日でも、気温32、3度あって十分泳げました。

ウム・エル・ラッサス


世界遺産に登録されているほどの遺跡なんですが、地震のためにほとんど廃墟となっています。
ここの見所は、聖スティーブン教会の床一面に残された見事なモザイク。
しかし、この教会自体も倒壊して、今はプレハブの建物の中に保護されています。
本当に見た目は地味で、付近には何もなく、気がつけば通り過ぎてしまいそうな遺跡です。
実際、ここの管理人さん、常にいるわけでなく、たまたま行った時に不在で肝心のモザイクが見れないということもままあるそうです。
見る事ができた私達はラッキーだったんですね。



ワディ・ラム



映画『アラビアのロレンス』が撮影された紅い砂漠。
赤レンガ色の砂とごつごつした岩山ばかりの風景は、月や火星のような別世界を思わせます。
岩には所々昔ここに住んでいたベドウィンの文字が残されています。
それにしても、砂漠の日差しは噂どおりにきつく、日当にいるとじりじりと焼かれているような気分でした。
こりゃ、遭難したら死んじゃうかも。そのくせ日陰に入るとひんやりと涼しい。
ここではキャンプすることもできて、夜、砂漠の真ん中で寝袋に包まって満天の星々を眺めるのはさぞロマンチックだろうと思いました。
それにしても、ここに限らず、砂埃の多い土地を旅してきたせいか、買ったばかりのデジカメのシャッターがおかしくなりました。
やばいとは聞いていたので用心していたのですが、結局帰ってすぐに修理に出すことに。
この辺りを旅する方は、くれぐれも砂対策おこたりなく。

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