もう最後の日になりました。今日は自分で地下鉄を乗って、オールドカイロにいてみます。
オールドカイロはカイロ発祥の場所で、コブト教徒の町でもあります、コブト教は原始キリスト教の流れを汲むもので、アレクサンダー大王によってエジプトが統治されたときに、キリスト布教がされたものです。ローマ教皇と意見が対立し、451年カルケドン会議で異端とされてします。当時の異端は、征伐の対象とされ多くの人が、命をなくした。
この地域の建物は、半地下構造になっていて、敵の攻撃をしのぐためのものともいわれている。
オールドカイロに行くには、地下鉄ダフリール広場のサダト駅から4つ目の、マリ・キルギス駅に行きます。切符売り場で券を購入して、75Pt(均一料金)1つ目の駅を過ぎたあたりから、線路は地上に出ます。

地下鉄とはいいがたい状況ですが、都心部に入ると地下に潜ります、右上はマリ・キルギス駅です。左側はすでにオールドカイロ地域です。右側がナイル川 ローダー島の先端になります。

セントジョージ修道院です。
この建物は下の部分が地下になっていて、地下二階のような感じですが、周りは掘割がしてあります。
下の写真は上の写真のドーム中の写真です。静かな空間が広がっています。
町は十分歩いて回れる距離です、昨日のタクシードライバーの家は、このオールドカイロにあるといっていました。団体旅行者のちらほらいます。
日本人の姿も久しぶりに見ました。行きの飛行機ルクソールの中にいた人たちもいました。コブト博物館によって、絵葉書などを買って、オールドカイロの地下道に行きます。
通りから少し地下に入ったところに(一段下がった場所)路地がありそこには、多くの教会や修道院があります。

↓車の屋根が見える
  半地下の街

地下にはそれぞれの教会の入り口や
小さなお土産さんもある、石畳でできた地下街は静かな静かな場所です。カイロの喧騒からはなれたのんびりした時間が流れます。
時々鐘の音がなって、教会でお祈りが始まります。その中の教会に入って見ました。子供とお父さんが何か、牧師の人にお祈りを祭壇でしてもらっているようです。

椅子の一番後ろに座ってその様子を眺めてみます。

祭壇の後ろは、コブト教のマークの十字模様のカーテンがあり、中では何か小さな祭壇も周りを牧師が回っているのが、影で見えます。

カーテンが開くと、中は煙だらけでその煙の中から牧師がモワーット出てきます。

手には小さながごのような、網状の物の中に、香ようなものが入って煙を出しています。
それを振ると、余計空気のとおりがよくなり、モワット煙が出ます、祭壇の前で待っていた、親子も包み込むほどの               

昼下がりの下町を抜け、ローダー島に渡るとさらに、人は少なくなり、車のクラクションは遠くに聞こえます。
昨日、船から見たナイロメータはこの島の先端にあります。

ナイロメーターとは、アスワンハイダムが完成する前には、毎年襲ってきた水害を、防止するために
各地に立てられた、水位計です。
ここカイロにはローダー島にたっています。
今は、博物館になっていますが、きれいな装飾がなされたものです。
左の写真は、内側の屋根の装飾を写したものです
トルコのジャーミーのような円形ドームにアラベスク模様がきれいに描かれています。

門の人が、ガチャーーンと鍵を開けてくれて、中に入ります、中は螺旋階段のようになっていて石を削った不安定な階段が下までは15mくらいあります。
その所々に穴が開いていて、水位と連動していたそうです。いまは、水もなく底の部分まで降りていけました。ナイロメーターを見た後は、歩いて駅ひとつ分のイル・マルク・イッサリーフ駅に行きます。ちょうど学生の下校時間で混雑していました。
 まもなくダフリールに着きホテルに荷物をもらいに行きました。とても居心地のよい、サラ・インホステルのみんなと写真をとって、バスターミナルに空港行きのバスを探しに行きます。
昨日確認をしておいたので、すんなり見つかりました。しかし・・・・・・バスはいない時間を聞くと20分くらいで来るよ(エジプト時間)
時間はすでに14時を少し回っている。これはやばい、空港までは小1時間かかるといわれ(渋滞のため)

刻々と近づくチェックイン時間にあせりがではじめ、その辺のタクシーを捕まえて「エアーポート」って言うと、その地元の運転手は、すばやく近くのエジプト博物館の近くに行き、そこにいたタクシードライバーに何かを言っていました、その彼が「どこに行きたいんだ?」と聞いてきます、彼は英語が解らなかったようですが、機転を利かせたのでした。
その後、市内を抜け空港に近づく道路で、渋滞が始まりやきもきしてしながら、国内線・国際線の場所を知らない(空港には着たことがなさそうだ)運転手の変わりに、表示を見て「もう少し向こうだよ」「ここで右、そのゲートを左」と二人羽織のように、国際線に滑り込みました、約束の40LEに5LEの空港進入料金を払い、無事到着。
首都空港にしてはさびしげな空港にて出国手続きをして、中に入ると、居るわ要るわの日本人団体客、いったいどこにこんなに居たのかと思うほどの数です、関空直行便のためすでに、9割以上が日本人のお客です
行きに要一緒の飛行機に乗ってきた、2団体もここに居ました、私と旅行日程が同じだったようです。(笑)
その中で、学生の3人組の人たちは、「トイレでもパクシーンとられた」と言っていました。
「ここのトイレはパクシーン不要だよ」と説明すると、掃除のおばさんが手を出してきたから払わなければいけないと思っていた、と言っていましたが、そのおばさんの後ろの壁には、英語で、「スタッフにパクシーンを払わないでくださいって」書いてあるよ と言うとパクシーンをねだられて払っているのは、日本人だけでした・・・
彼らの旅行代金、178000円くらいで、高級ホテルにとまっていたし、移動もハイデッカーのバス、見るところもソツガない、それを考えると、ツアーもいいかなと思えます。
しかし、飯も食わずに回っていてようやく、希望の旅行ができたのや、危険だからと言われ夜の街には一歩も出ていないということを考えれば、私には不向きかも・・
あと、印象的なのはおじさんたちが、トイレで文句を言っている、「何だよ、エジプトは不親切だな、爪楊枝もないじゃないか」等々とみんなでぶつぶつ、それを聞いて「日本人の団体客はわがままだな」と
飛行機は機体整備で1時間半遅れで出発、ツアコンの人たちは、「ああ、またこれで関空で待っている、バスの運転手に文句を言われるなあ」と大変ですツアコンの人達も・・・・
飛行機は帰りは11時間で無事関空に到着、そのまま、ラピュウターとアーバンライナーを乗り継いで、なつかしい名古屋に到着しました。
実質5日?位ですが長々とした旅行記になってしまいました。
現地の人との出会いは、ありましたが、もう少し時間が合ったらもっと、親密に夜の町にでも繰り出せたかな?
と思えるほど、素朴で控えめで少しちゃっかりしている、愛すべきエジプト人にもう少し濃いふれあいができたら・・・
歩き回った5日間、やっぱり旅行は楽しいですね。一度は行ってみないと と思っていたエジプト旅行 おしまい。

煙です、その中で聖書が読上げれ、祭壇の横スピーカーから、響き渡ります、何か密教のな雰囲気です。
最後は、また牧師が祭壇ののカーテンのところに入っていき終 わりです。「厳かだなー」と席を立ちました
その後、厳かな牧師が絵葉書を売っていた(笑)
ブラブラして地上にもだったこにはもう団体客はいませんでた。もう12時も近いので、どこかのレストランに行って食事の時間でしょう。

私はそのまま歩いて、鉄道の上を小さな地元の人が渡る陸橋で超えて、ローダー島のほうに向かいます。
宿には14時くらいには。帰らなくてはいけません。今日は帰国の日で、17時15分の飛行機に乗ります。
鉄道をわたって、しばらく迷路のような下町を歩き、ローダー島を結ぶ(20mくらいの小さな橋で島がつながっている、 )モナステルリ橋を渡ります。
見た感じ小川を渡っているのですが、これが島と結んでいるもので、この島自体ちょっとしたことで、この境の川を埋めてしまえば、と思えるくらい、境目は小さな川です。 

そして、関西空港について、難波まで南海電鉄のラピートαに乗って、近鉄のアーバンライナーで、夕方19時には名古屋駅についていました。