また、サイゴンにもどって気来ました。空港を少し離れると、モトバイがいました。
20000XNでファングラーオのホテルに行ってくれ交渉しました。今回はすんなり行きました。
無事、ヴィエントンホテルに戻って着ました、フロントに行き預かってもらっていた、荷物をとりに行きました。
今度の部屋はチョット安くなった代わりに窓がなく息苦しい感じです。
早速荷物をまとめて、夕食に行くことにしました。
しばらく南に歩いていき、モトバイを拾いグエンタットタイン通りに行ってみました。ガイドブックに下町の屋台のある町と書いてあるんです。
言ってみると港に近く、通りはトレーラーが走り回り、観光客は皆無で、観光客が来る意味も無い街でした。屋台でもモトバイもぜんぜん英語が通用しなくて、困りました。
今度は何とか、高級ホテルやレストランのあるドンコイに行きました。モトバイのゴッツイおじさんが「ワン・ダラー」しか言わないけれど、乗ってドンコイって言うと、ウンウンといいながら、サイゴン川のほうに行きます、きれいなレストランもあるのですが、治安が余りよくないと聞いていたので、それよりドンコイに行ってと言うと、ウンウンと言いながら、公園をぐるぐる回るだけで、終いには「もうここでいい」と止めました。多分、おじさんは1ドルもくれるので少し市内観光がてらグルグル周ったのでしょう、私はおじさんに悪気はなさそうだったので(言葉が通じなかった)20000vn(約180円)を渡そうとすると、「ワン・ダラー」ってチョット怒って言うので「こっちのほうが高いんだよ」と言っても、レートがわからないのか・ノオー」って怒ります。おかしいな?と思いつつ1ドルだけ渡してみると、ニコっと笑って、去っていきました(120円=$1)ドルならモット価値があると思っているのでしょう(多分下町の観光客も来ないところで乗ったので、1ドルの価値が分からなかったのだと思います)
降りた場所はどこかわからなかったので、また、モトバイに乗りました、デプットしたおじさんで人相が悪いおじさんです、チョット調子のよさそうなのが気になりました。ドンコイまで着くと、最初「ドンコイまで幾らだ」と聞いたのに、着くと20ドル言い出す始末、やっぱりかこのおやじ!とおもい何で20ドルだ、と聞くとい1分1ドルだ!と言う出す始末です。誰が20分も乗ったんだ!と怒鳴ってやり、結局5ドルとられました。
クソ!これがうわさに聞いた「1分1ドル」商売か、と思いましたが、夜遅く知らない町をブラブラしている自分も悪いと思い、ファングラーオに帰るため、歩いていた、しばらく何台かのモトバイをやり過ごして、青年の感じのよさそうな、バイクに乗りました、これが悲劇の始まりでした。
乗って、ファングラーオと言って、OK10000vnでと言うことで仕方なく了解しました。ドルでなくドンで言ってきたため安心したのですが、彼は途中の公園の「ストリート・ガール」らしき女性を調子に乗ってからかって走ります(ベトナム語で言っているため、最初は知り合いかと思っていた)、そうしたら、2台位のバイクが追っかけてきて、何か言い合いをしています。こちらの彼の方も最初は威勢がよかったのですが、あと2〜3台のバイクが来て何かを言った途端急におとなしくなりました私は、後ろに乗っていて「?」って感じだったけど、バイクの彼が「ギャング!ギャング」とおびえた様子でささやきます。バイクは止められて彼は、5〜6人の兄ちゃんに ボコボコにされています、何じゃこれはと思っていると、金を出せ!とその中の一人が言ってきます、「あんたは誰だ?」と聞くとギャングのボスだ!と言います。
なんでお前に金をださなきゃいかんのだ?と言うと、このバイクの運転手が、うちのガールに向かって「屈辱的な言葉を浴びせ続けた」と言います。最初はこいつらグルか?とも思いましたが、バイクは壊されるは、ボコボコにされるは、これはまずいな!と思っていると、バイクの彼は自分のバイクを押し押し逃げていってしまった。
むこうはこちらには一切手をあげては来ないが、「とにかくドルを全部出せ!」と言ってきます。自分は通常10ドルくらいしか持ち歩かないのですが、今回は最終日でドンコイの高級レストランに行こうと思っていたので、多めの100ドルチョット持っていました。
その後も、何で俺が払うんだ! お前が雇ったバイクの運転手の責任を取れ! と10分以上やり取りしていました、そのうちボスの奴が胸ポケットからピストルを出しました、
ソビエト軍用拳銃のマカレフです、銃の握りの木の部分が鈍く光っています、こちらには銃口を向けては来なかったけど、こいつら2万3万の金でも人を殺しそうだったので、「やばい!」と思いました。周りは人通りの少ない通りで夜の10時を過ぎて、やばさ3倍増です。
細かいドルばかりだったので100ドルでも束になっています。最初はそれでも20ドルくらい出すと、「ノーノー」って財布の中を見せろと言ってきます。「全部だ!」と7人くらいのギャングに囲まれて、地面にドルを放り投げると
そのまま、後ろを向いて歩いて行きました。「背中から撃たれないように」と思いながら、「ここで走ると反射的に撃たれることもある」と聞いたことがあるので、そのまま普通に歩き、後ろから「ゴーバック・ホテール」と言う声を聞きました。やれやれとんだ災難だったと胸をなでおろしましたが、1区画離れたところに、モトバイのおじさんが2人いましたが、「あいつらに金を盗られた、警察は近くにあるか?」と聞くと、彼らはギャングだから私達は協力できないし、警察も何もしてくれないので、やめておいたほうがいい と言われました。
ファングラーオまで乗せてくれと言うと、「ソーリ・アイ・キャント」「出来ない」と言われました、協力して報復が怖いからと言うことで、歩いて少し離れた通りまで出て、モトバイでファングラーをにかえりました。
行き付けになった屋外レストランでようやくビールにありついたのですが、ホットするとともに、「クッソー!何で俺が払わないいかんのだ!」との思いがこみ上げてきましたが、自分の行動を過信してあんな時間に知らない土地をうろうろして、リスクを考えなかった結果かな、とも思い反省しました。
よく注意して行動しなければ、簡単に殺されることもある「何年かまえにタイのミャンマー国境に近いところで、地元で知り合った人間に、安くミャンマーハイキングのガイドを頼んだ日本の2人の学生が3万くらいの所持金を盗られて、山道の脇で殺されていたとの、報道を見いたことがあります。
気を取り直しビールと食事をとり、ヨーロッパに人でにぎやかなファングラオーのくつろぎました(このときVDは1200000位持っていた)確かにこの人たちは、用のないところには行かないし、地元民しかいないところは、バックパッカーでも行かない、リスク管理をしているんですね。
歩いてすぐのホテルに着くと「アレッ」シャッターが閉まっている、ここは治安の関係で夜は入り口のシャッターを閉めてしまうホテルもあるが、どうしよう。
忘れているんだ!重そうなシャッターを「オリャー」って開けて、そのままくぐって入ると、フロントにいた人がビックリしていた。(寝ていた)
部屋番を行って、かぎを貰い、部屋に帰った「やれやれ、最後の日にえらい災難だったな」
3月19日
今日は早くに荷造りをして、朝食をとり朝9時過ぎまでには行きたい、朝食でフルーツジュースをガブガブ飲んで、チェックアウトします。
ここのホテルはどうでしたか?「なかなかよかったよ、なた来るよ」「でも昨日ギャングにあって大変なめに
あったよ」と話していると、玄関のタクシーの運転手やモトバイの運転手6人くらいが集まってきて、「どこで?」「ドンコイ」「あそこのモトバイはたちが悪いし」このごろギャングもいるので夜はタクシーのほうが安心だ」「何人位居た?」「7人くらい」「ボスは何歳くらいだった」と自分達にも降りかかるかもしれないので、いろいろ聞いてきた。
ホテルのボーイの人も「夜はドンコイあたりはこの頃危険だ、観光客でなくても行かないほうがいい」と言っていた「でもベトナムを嫌いにならないで、」とも言っていました、「もちろん好きな国だよ」と言うとニコニコしていました。空港まで、渋滞に巻き込まれながら裏道を通り、飛行機に乗りました。それまでどんな環境でもOKだったのですが、残金両替をしたり、出国審査をしているときに、腹のグワイが悪くなってきました。おまけに吐き気のする。飛行機に乗ったころには熱までで出てきて、これは多分今朝ガブガブ飲んだフルーツジュースの氷か?+帰国による安堵感で隙が出来た(病は気から)ブランケット2枚もらってもしまいには、震えがきて、ベトナムに来て食あたり・水アタリした人の症状にぴったりで彼ら彼女らは結局病院へ入院した人が多く(脱水症状)自分は機内食のジュースを飲んでもトイレに行く状態で、香港人のフライトアテンダントの人に症状を伝えて薬をもらったが、一向に直る気配が無い(これはコレラにでもなったこと思うくらいの、つらさです)何とか香港空港について、朝から水気の飲めずのどはカラカラになり、大きなリックは、直接日本に送ったため、まだ荷物は少ないのですが、歩くのが精一杯の状態でした(熱は出るが、気持ちは悪いわ)
そこからの飛行機でまた、ブランケット2枚もらい食事はキャンセルしひたすら熱病の状態で無事、夜9時に名古屋に着きました、まだまだ3月の名古屋は寒く、少しは回復した体に30キロ以上に重さのリックを抱えて、入国審査をしました、顔色が悪く不審者と思われたのか、どこに行ったのか、何か変なものは持ってきていないか、当然個人旅行なので、疑いは大きい「中を自由に見てください、どうも食あたりで私は気分が悪いので」と言うと、鞄を開けて「薬入れ、に入っているビタミン剤や、胃腸薬、をしげしげと眺め」どうぞと言われ入国審査完了。
駐車場までふらふらしながら、バックパックを背負って行きました。やれやれようやく着いたが、最後にダブルパンチの結末でした
長い旅行でしたが、次回行くときはもう少し地域を限定してのんびり回ろうと思います。
今回はその下見的な要素が大きいだろうと当初から思っていました。
長い旅行記を読んでいただいて、ありがとうございました。私は、今回のことにもめげず、それ以上の楽しい出会いや、目にしたのでまた、カンボジア&ベトナムを訪れてみたいと思います。
また、カンボジア・ベトナムについて個別に質問等がありましたら、ドンドン掲示板に書き込んでください。
まだ見ぬ土地にまた行くつもりです。皆さんに興味を持っていただいたら、幸いと思います。そして、一度訪れてみてください、世界の片隅に、いいところ、いい人がいっぱい、いる気がしてまた旅立ちます。
ベトナム&カンボジア2003 終わり!