乾清花苑  太白廡  略伝引得

村瀬雙石(1823〜1878)
 幕末・明治の画家。文政6年京都生。姓橘、名魚、別号彩雲。通称ははじめ宗太郎のち勘作。京都の人で村瀬五猪の養子。円山・四条派の伝統を守り、同派中の一流の名家として知られる。初め松村景文に就いて画を学ぶ。景文没後に横山清暉の門に入り、約15年間その指導をうけ、遂に一家を成した。小田海僊にも師事。錦小路室町西に於いて画業に精進し、その間松本楓湖、渡辺省亭、菊地容斎等と親しかった。明治10年(1877)歿、56才。

彩雲

雙石
清暉印譜添匏 毬栗圖