乾清花苑  太白廡  

蘭溪 擬作歌
 
誰やこの夜中に大學門をたたき叩ともよこと安けし誠の人しなけれは

 熊澤蕃山の曲に擬て作  蘭溪書
 熊澤蕃山(1619〜1691)は琵琶を極め琴に長じ、また笛にも堪能であり、朝廷の諸名卿が師とあがみ、越天楽にあった今様を作って童子に教えたという歌が民間に残るなど、音楽にたけた人であった(近世立志伝)。
 蘭溪の号を持つ人は多く、あるいは京つながりで古義堂かとも思うが未定。