我が玩具人生に一片の悔いなし!

ブルマァク ブルペットZ合金・ジンクロン UFO戦士ダイアポロン

ダイアポロンとは・・・

今は無きブルマァクの合金玩具、ブルペットZ合金・ジンクロン ダイアポロンです。 商品名が長い!と言うかどこまでが商品名なのかよく判りませんが、とにかくUFO戦士ダイアポロンです!
見ての通りボロボロ、約33年の玩具人生を生き抜いてきた正に歴戦の勇士といった風貌です。 片足が大変な事になっていますが気にしない様に。 この製品は非常に合金比率が高い事で知られています。 プラ製の部分は頭部や腕位で殆ど合金という、合金TOY界の子泣き爺。 角や顔のプロテクターまで合金なんだもん凄いよね。

「UFO戦士ダイアポロン」は1976年にエイケンが製作したロボットアニメで結構マイナーな方だと思うんですけど、意外と知られていたりもする不思議な存在。 エイケンは「サザエさん」で知られていますがロボットアニメを製作するのは珍しいですね、それだけ当時はロボットアニメが人気だったと言う事でしょうか。 原作は「美味しんぼ」等で有名な雁屋哲で、これもまた意外な人物が関わっていたりします(原作は「銀河戦士アポロン」)。

「UFO戦士ダイアポロン」はTBS系で放映されましたが、東京12チャンネルで「UFO戦士ダイアポロンU」として再編集されて放映されたそうです。 単なる再放送じゃないところがミステリアス、実際どこがどう違うのか私はよく判りません・・・地方に住んでる私はどっちを見てたんだろう?
似たケースでは円谷プロの特撮ヒーローで「トリプルファイター」と言うのがありましたが、こちらもTBS系で放映された後東京12チャンネルで「戦え!トリプルファイター」と改題されて放映されています。 内容は同じだと思います(多分)。


合身!

左からアポロントラングー・アポロンヘッダー・アポロンレッガーと言うアポロンロボット、ダイアポロンはこの3体が合体して誕生する・・・と言うだけでは終わらないのがこの作品。 3体が合体した後、主人公「タケシ」がダイアポロン(と言うかタケシ自身がダイアポロンなのかな)に合身して誕生するのです。
「合身」、この作品が語られる時、これが必ずの様に槍玉に上げられます。 ダイアポロンの合身とは3体のロボが合体した状態にタケシが一心同体になる事で完了し、そのビジュアルはまるで巨大なダイアポロンの着ぐるみの中でタケシが巨大化している様なものでした。
そもそも、3体が合体する時に各ロボットが「不要部分収納!」と言うあまりに潔いタケシの叫びと共に合体に不要な手足を収納する為、ダイアポロンの中は鮨詰め状態の筈、なのに中が空っぽなのはおかしいと思うのは当然かも知れませんが・・・。 タケシが巨大化(?)するって言うのもロボット物としてはちょっと違和感を感じさせますしね。

そこで私は考え方を変えて、ダイアポロンはエヴァンゲリオンみたいな神経接続によって稼動するのだと思う事で強引に納得し、巨大化している様に見える映像は神経接続をイメージしたものなのだと好意的に解釈! 時代を先取りしていた斬新な作品であったと結論付けます!
こうなったら何としても傑作アニメに仕立て上げてやる!


3体ロボ合体

1976年当時、合体ロボと言えばゲッターロボ・グレンダイザー・ガイキング等幾つか前例が有りましたが、ゲッターロボは合体はするけどどっちかと言うと変身に近い感じだし、グレンダイザーやガイキングは合体には違いないですが、ニュアンス的にはドッキングの域を出ていない印象です。 そこへ颯爽と登場したのがコンバトラーV!、各マシーンがシステマチックに合体するコンバトラーVは合体物の元祖的な存在として今尚高い人気を誇っています。
・・・が、ちょっとまった! コンバトラーVより僅かに早く世に送り出されたダイアポロンを忘れてはいけない! ダイアポロンはロボット同士による合体を初めて採用したロボットなのだ、この事実はもっと評価されて良いと思う(合身に関しては劇中で一度だけ合身出来ず、操縦してダイアポロンを動かした事が有ったので問題無し!立派な合体ロボです!)。

しかし、同期のコンバトラーVが複雑な変形は無かったのに対し、ダイアポロンは最初から難しいものに手を出してしまった。 「ほぼ同じ大きさの3体のロボを合体させて1体のロボにする」っていうのは実は凄く難しいと思います。 なのに稚拙な変形と蔑まれる事が多いのがちょっと悲しいぞ。
同様のコンセプトで作られた作品で「宇宙大帝ゴッドシグマ」(1980年)がありますが、玩具で再現可能にはなりましたがプロポーションには無理がありましたし、ビッグウイングと言うホントにビッグな余剰パーツが存在するのも事実で、3体合体の難しさを感じさせます。 1981年には「最強ロボダイオージャ」が3体合体として登場、これこそがダイアポロンの正統な後継機と思えるほど各機体への分割が似ています。 しかし、ダイオージャでも完全とはいかず「不要部分収納!」的な部分が随所に見られます。 例えばエースレッダー(ダイアポロンで言えばヘッダーに相当する)の腕は正に不要部分収納だし腰から下は背中にまわせ!でしたから。

要するに、いきなりこんな難しい変形・合体に手を出してしまったのだから、ちょっとの無理は目をつぶってよ!って事です(笑)。 話が長くなってしまったのでそろそろ玩具の方を見て行きましょう。

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