サドル作成

サドルという部品はナットと同様に音をボディーに伝える重要な部品です。

弦があたっている部分が「面」であたっていると胴鳴りはするが音の輪郭が少しはっきりしない、「点」であたっていると胴鳴りはしないが音の輪郭がクッキリとするという内容をネットで見て参考に作成しました。

自分の場合、フィンガー・ピッキング仕様にしたいため、高音1〜3弦を「点あたり」でクッキリ、低音4〜6弦を「面あたり」で甘い輪郭になるような形状を作成しました。形状は下のほうに載せているイラストのような感じです

サドルは Acoustic Guitar @ parts Net で購入しました。400円〜500円くらいで材質は牛の骨です。漂白タイプ、無漂白の牛骨の2種類を1個ずつ買い2台分のサドルを作りました。購入したものはサドルの形になってなく、長方形の状態で、厚みも厚めなので、全て1から作ることになります。

新作サドルの形状は、純正品と重ねて鉛筆か油性マジックの極細などで輪郭をなぞって輪郭線を書く(ケガキをする)。このケガキ線を基準にヤスリで削っていきます。寸法は2mm〜3mmくらい大き目に削っていきます

 

サドルは、布などをかぶせてその上から傷がつかないようにペンチで抜きました。ピックアップ内臓なので溝からピロリと薄いものが出てきます。この部分は音をピックアップするデリケートなものなので丁寧に扱ってください

純正のサドルの厚み・長さ・高さをノギスなどで測定し、部品注文の時に厚みと長さをよくチェックして注文する

純正品の弦があたっている面の断面はアール(R)がついた状態なのでこれは「面」で弦があたっている状態

1〜3弦を「点」あたり、4〜6弦を面あたりになるように作成していきます

卓上バイスで固定してヤスリで加工します。

はじめから寸法ギリギリを狙って加工するのではなく大まかな寸法で純正サドルをもとに作っていきます。

削ったものは元に戻せないので注意