2012年12月 1日 練習風景
ギターのH.Kさんのレポートです。
12月1日 練習風景
今年もはや12月、
加齢とともに月日も加速度を増して過ぎていきます。
その年の世相を表す「今年の漢字」は何にきまるのでしょう。
「領」、「尖」、「争」などの応募が多いとか。
例会は合宿以来ギターパートが真ん中の位置という
イレギュラーな席順で開始、
ギターパートにとっては落ち着かない気分です。
<S氏指揮>
1曲目「Era de Maggio 5月だった」
この曲はS氏が「ナポリマンドリンオーケストラ」のCDを聴いて、
5thコンサートの候補曲として楽譜を探すも入手できず、
直接このオーケストラの指揮者に連絡を取って
入手されたとのこと。
今回配布された<楽楽>仕様になったパート譜には、
CDに倣いピッキングとトレモロの指示や
強弱記号などが追加されています。
また今回配布された歌詞に添えられたコメントによると、
当時のイタリアは政治が貧困で
多くの国民は出稼ぎに行ったり
アメリカに移民しなければならなかったとか。
そういう時代背景を考えると
この曲は異国で祖国を思う男の物悲しい気持ちや、
待っている女心の切なさが歌われているとも解釈できそうです。
106小節の「時は過ぎ、世が移っても、
真の愛は変わることはない」が
一番盛り上げるところでしょうか。
YOU TUBEを聴いてみました。
ANTONELLO RONDIの高らかに歌っている
カンツォーネもいいですが、
ギターの響きが効いている
Robert Muroloがしみじみとしていて
心に残りました。
<楽楽>ではどんな感じに仕上がるでしょう。
2曲目は「メリアの平原にて」、
どのパートにとっても難曲のようです。
ギターは曲の速さに特に和音がついていけません。
それで高音部の和音は無視して低音だけ弾いてみました。
低音だけだと合奏に参加でき弾けた気分になって気持ちいいです。
134小節からのアルペジオのところも問題です。
6番の手前2小節でいつもつまずいています。
そして6番の速いこと!
アルペジオ自体は難しくないのに速さに指がもつれます。
アルペジオが微妙に変化するところが綺麗なのですが、
1拍目はまともに弾いて2拍目から6拍目は頭だけ弾く・・と
いうような対応で切り抜けるしかないでしょうか。
10分間の休憩のあと、3曲目はナポリの風景「ポリシポ地方の唄」
ギターは冒頭部分の16分音符のフレーズは、
高音部と低音部を綺麗に揃えて響かせたいところ。
この曲はテンポがゆっくりで高齢者向きで嬉しい!
こういうテンポの曲だとほっとします。
中間部のギターのアルペジオはappassionatoして
ナポリの風景を醸し出したいものです。
そして次の曲はリュートのための古代舞曲とアリア」から
「イタリアーナ」と「シチリアーナ」
さすがコンサートのコンセプトだけあって
イタリアにどっぷりつかります。
「イタリアーナ」はギターにとっては速度が重要問題。
速いと音を押えるのに忙しく
せっかくの美しい旋律が乱れて台無しです。
最近はギターにもほどよい速さに指揮者も配慮してくれます。
「4小節ごとのフレーズになっているので、
5小節目を弾く前にどのパートも揃えて息継ぎを」という
指揮者の指示によりピッタリ気持ちよく合いました。
せっかく身についた呼吸も高齢のためか、
次に弾くときにはすっかり忘れてしまうのです。
すみません!
「シチリアーナ」はギターにとっては
中間部のフレーズが大問題!
最初の音だけ右手で弾いて
次の音からは左指の打撃で音を出す「はじき弦」で
私はトライしているのですが、
最後のところがなかなかうまくいきません。
指揮者の「遅れたと思ったら、
頭だけ音を出してあとは弾かないで・・・」という
指示に従うしかないでしょうが、
できれば、最後の32分音符だけはバッチリ弾きたい気分です。
ドラやセロパートからその32分音符がバッチリ聞こえてきて、
素晴らしい!
さぞかし気持ちの良いことでしょう!
<お知らせと休憩の時間>
介護のため休部されていたS.Kさんが、
引き続き介護をされながら復帰されることになりました。
事務局から
これからの5thコンサートに向けての会場について
方針説明がありました。
広い会場は確保が難しく、
また打楽器禁止などという状況もあり、
駅から近いうえ確保もしやすい
六甲道勤労センター音楽室を
引き続き使用していくとのことです。
楽器ケースなどは隅にまとめて片付けて、
できるだけスペースを確保して
利用していきましょう。
会場係りの方いつもお世話さまです。
Kさんよりコンサートのお知らせが2件ありました。
・12月16日(日)兵庫県立考古学博物館
マンドリンアンサンブル「リーラ」(大西功造氏率いるアンサンブル)
13:30〜と14:30〜の2回公演
・1月5日(土)ロッコウマン 大西功造氏と竹間久枝さんのコンサート
14:00〜
<F氏指揮>
まずコンサートのオープニングの曲の「渚のアデリーヌ」
最初の2小節はギターパートのみで、
オープニングの緊張のなか責任重大です。
16分音符の刻む速度をしっかり頭にインプットしておかねば・・!!
最近「この曲の成否はギターにかかってる」というのが多い!
(嬉しいような迷惑なような!)
指揮者から「オープニングなので大きな音はいらない、
強弱記号はすべてワンランク落として演奏するように」という指示あり。
2曲目は「城ヶ島の雨」
「130小節からはセカンドがメロディを奏でるので
その他のパートはピアノで・・」と
いう指揮者の指示があり、
ピアノで弾いたおかげで、
セカンドの音が小雨模様に聞こえてきました。
3曲目は「Yesterday on Bach」最初の6小節はギターパートのみ。
また、また緊張します。ギターパートはソロに不慣れです。
4曲目「Hey Jude」はメドレーとは違い
ほどよい速さなので軽快に弾けます。
聴衆に参加いただいて歌っていただくよう
最後の部分に付け足すそうで、楽譜をいま、準備中だとか。
残り時間が少なくなったので、「ビートルズメドレー」はパスして
最後に「藤娘繚乱」
ギターの冒頭部分の32分音符をどう弾くかでちょっともめる。
後半のギターのリズムを揃えることなど含めて
パート練習での課題となり、例会は終了しました。
ギターパートははやばやと年内にパート練習です。
やる気満々は、実は、飲む気満々だったりするので
あまり成果は期待しないでください。
ギターパート H.K
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