<楽楽・神戸>練習風景


2011年 8月20日 練習風景
ギターのM.Nさんのレポートです。

<楽楽> 練習風景 2011年8月20日

ここ数週間猛暑日と熱帯夜が続いていましたが
今日は一転秋の気配、
ホッとして六甲の練習会場に参集、
38名といつもより少ないのは
お盆休みお孫さんの相手で
忙しいのでしょうか。

練習風景の当番といえば
前回はちょうど2年前の2009年8月15日でした。
その日は英国の「威風堂々」から
「タイ―スの瞑想曲」
「ドナウ川の漣」を練習、
そして今日はアメリカの「星条旗よ永遠なれ」から
「夢!うつつ!」
「夏の日の恋」
「ゴンドラ漕ぎ手の唄」でした。
威勢良く、そしてかつての甘い恋の思い出、
水辺のおもむき、時は経ても心の楽しみは変わりませんね。

ところがギターパートにとっては
そんな甘い思いにひたっているわけには行かない事態なのです。
「星条旗よ永遠なれ」のコードは難しくないが、
このスピードではコードの移動が完全には出来ない、
EとHの16分音符単音の進行も右指が間に合わない。
「夢!うつつ!」の♭の多いアルベジオは
恋する女性をいざなうどころではなく、
弦ならぬクモの巣に引っ掛かってもがく自分を見るようです。
これは完全に暗譜しないと
セレナータロマンティカにはなりません。
それを感じられたのか、
指揮者のFさんが
「65才以上の人はDiv.して弾いたら?」とのこと。
間もなくギターパート全員が65才を越えるのですが。。。
これに比べてマンドリンパートは
皆優雅に弾いておられるようですね。

2時半からのお知らせタイムでは
新たに入会されたセロパートのT.Tさんの紹介があって、
今日が締め切りのアンケート
(自主コンサート・練習希望曲・訪問演奏について)
に返事を出すようにリマインドがありました。

新しい指揮者Sさんは
練習曲にはいる前に、
Cの和音でmfからffへ、
mfからppへ、
そしてppからffへの移行を
一同に確認されました。
これは大変いい試みで、
各パートがメロディーを弾くときに
それが浮き上がるように
他のパートが音量を調整するようなセンスを
磨くことにもなります。

本日最後の練習曲は
リュートのための古代舞曲とアリアで、
l. イタリアーナ
ll. 宮廷のアリア
lll. シチリアーナ
lV. パッサカリアです。
これはレスピーギが
16〜17世紀のリュート作品を編曲した
バロック音楽の神髄で、
マンドリンアンサンブルでうまく弾けたら、
弾く方も聴く方も「ああ素晴らしい!」と
感銘すること間違いなしの曲です。
しかしこの曲もギターパートにとっては難題です。
いくら暗譜しても
単音のパッセージは早すぎてついて行けないし、
メロディをDiv.で弾くことはできません。
IIとIVのVivaceは殆ど不可能なスピードです。
いい音もでません。
「速くて弾けないためにストレスになるなんて面白くない」
とのつぶやきが聞こえてきました。
この曲はある程度ゆっくり弾いても
その良さを損なわないと思いますが。。。

さて、今日はギターパートの暑気払い、
飲み放題、しゃべり放題で
大いに盛り上がりました。
(M.N.記)



(管理人よりコメント)
 この原稿は頂戴したことに気付かず、掲載が随分遅れました。
 お詫びします。




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