<楽楽・神戸>練習風景


2009年 8月15日 練習風景
ギターパートのM.Nさんの原稿です。

<楽楽・神戸> 練習風景
暑気払い第2の国歌談義
2009年8月15日

本日の練習は
先ず「ドナウ河の漣」からでした。
その小気味よいテンポの変化と
リズムを楽しんでから
「タイースの瞑想曲」へ。
ギターパートは
ソロの部分が多いので
ここで少し午睡を楽しめます。
そして「威風堂々」で
気分よく目を覚ますのです。
この行進曲は
いつもテレビで見せつけられる
北朝鮮の足を振り上げるスタイルではなく、
バッキンガム宮殿の近衛連隊のしずしずとした摺り足、
それでいて重厚なイメージ、
やはり英国ならではの作品ですね。

その「威風堂々」が
Home Coming Dayコンサートの打ち上げ曲です。
この曲は歌詞をつけて
「Land of Hope and Glory」と改題され、
今や英国民の第2の国歌となっていると
7月29日練習風景欄で
K.Fさんが解説されています。
正式な国歌は「God Save the Queen」ですが、
これは何時でも何処でも
気楽に歌っていいものではありませんから、
普段は「威風堂々」で気勢をあげることになります。

一方、英連邦のひとつである
オーストラリアの国歌はご存知ですか。
もはや「God Save the Queen」ではなく
「Advance Australia Fair」と言って、
南十字星の新天地で
あくなき前進を鼓舞する歌詞がついています。
そしてその国章は
カンガルーとエミューが向かい合っている構図です。
聞いた話ではカンガルーもエミューも
前進(Advance)しか出来ないからだそうです。
これもオーストラリアならではの
ユーモアセンスですね。
所で、オーストラリアにも
有名な第二の国歌があります。
「Waltzing Matilda」で、
これは我々の学生時代の名画
「渚にて」の主題歌として使われた曲です。
核戦争で人類が滅びるという
衝撃的な映画でしたが、
この曲がそれを和らげるトーンで
流れていました。
そう云えば今日は終戦記念日でした。

日本の国歌は「君が代」ですが、
第二の国歌として選ぶとすれば
何でしょう。
うさぎ追いし「ふるさと」かな。
あまり威勢はよくありませんが、
オバマ大統領も
地球環境を守るGreen New Dealを
唱導する時代ですから、
時代の価値観にフィットして
いいかも知れませんね。
ついでに、
アメリカの国歌は
「The Star-Spangled Banner 星条旗」ですが、
その第二の国歌は何でしょう。
雰囲気としてはジェームス・ディーンが主演した
「ジャイアンツ」の主題歌でしょうか。
誰かご存知でしたら教えてください。

ともあれ、国民に人気があって
第二の国歌といわれる歌曲は、
それぞれの風土と歴史に深く根ざしたものでしょう。
いつの日か楽楽コンサートで
世界の「第二の国歌」シリーズとして
ワンステージを組むアイデアはどうでしょうか。
(ギターパート M.N)




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