<楽楽・神戸>練習風景


2008年11月11日(火)
指揮者のFさんの曲目解説です

交響詩「モルダウ」
"The Moldau"Symphonic Poem ,from“My Country”


チェコのの国民的作曲家スメタナ(B.Smetana/1824〜1884)の
連作交響詩「わが祖国」《モルダウ》は、
全6曲からなるこの連作交響詩の中の
二曲目として作られています。

第1曲「ヴィシェフラド(高い城)」
第2曲「モルダウ」Vltava
第3曲「シャールカ」
第4曲「ボヘミアの森と草原より」
第5曲「ターボル」
第6曲「ブラニーク」

ヴルタヴァ川(チェコ語:Vltava, ドイツ語:Moldau)は
チェコ国内最長の川で、
ボヘミア地方を南から北に流れ、
ラベ川(エルベ川)に合流しています

《モルダウ》は、標題音楽ということで、
いくつかの情景が一つになった曲構成で、
モルダウ川の源流からプラハ市内へと続く、
上流から下流への川の情景が
非常に鮮明に描写されています。

今回取り上げた曲は
平吉功樹氏編曲によるDigest版で、
《モルダウ川の源》 → 《モルダウの流れ》 → 《農民の婚礼》 → 《モルダウの流れ》
と言う流れの構成になっています。
最初のフルートの音の細かい動きは
モルダウの水源の様子を描いた
原曲の36小節が4小節に凝縮された《モルダウの源》、
次に、その小さな河の集まりは《モルダウの流れ》となり、
下流へ悠々と流れていく様子が描かれている
あの有名な旋律が歌われます。
次にチェコ民族舞曲のポルカが表れ
《農民の踊り》と記された
強弱のついた抑揚のあるポルカで、
静寂によって曲想を閉じていき、
そして再び《モルダウの流れ》の旋律が
明るく軽快に登場し、
プラハ市内を抜け悠然と
はるか遠くへ流れ続けていきます・・・・・

曲想のさらなる理解のためにも、
皆さんに原曲を聴いていただければと願います♪

(どらむすこからのお知らせ)
指揮者が原曲を聴いて欲しいというので、
是非原曲を聞いてください。
クーベリックの指揮で「モルダウ」を聞いて下さい。
YouTubeの動画です。2回に分かれています。
最初の画面に「Vltava」と表示されますが、
これは解説にあるように
チェコ語で「モルダウ」のことですね。
Smetana Ma Vlast Moldau Kubelik Czech 1990
http://jp.youtube.com/watch?v=LlLPLO90fSk
Smetana Ma Vlast Moldau Kubelik Czech 1990 (2)(上記の演奏の続き)
http://jp.youtube.com/watch?v=k0lPLOeBzyA&feature=related




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