<楽楽・神戸>練習風景


2008年10月20日(日)
今回は、ホームカミングデイで二重奏をされた
T.Mさんの原稿です。
HP管理者の都合で掲載が遅くなって申し訳ありません。

[ホームカミングデイ感想.. ]

大西プロとの二重奏   12回生 T.M(ギター)

私は一昨年、
東京でのサラリーマン生活を65歳で終え、
年来の目論見であった生まれた土地・関西への
移転準備に1年余を費やし、
この3月末にやっと引っ越しが終わって
西宮市(甲子園)での新生活を始めたところです。

「楽楽・神戸」には
すぐ4月から入会させていただきました。
東京時代は一貫してギター合奏団で活動し、
マンドリン合奏は、
平成7〜8年、
13回生の下浦氏が横浜で主宰していた
「パストラーレ」に助っ人として在席した程度でした。
楽楽・神戸には過去3回合宿に
参加したことはありましたが、
これで初めて正式のメンバーになったわけです。
今回、早速に第3回神戸大学ホームカミングデイヘの
出演機会が得られ、
同期、先輩、後輩の皆様とともに弾くステージは
実に44年ぶりで、
心高ぶるものがありました。

 さて6月中旬、今崎先輩から、
第U部で大西功造プロ(46回生)のソロのあと
1曲を二重奏にして
中島みゆきの「時代」の伴奏を
弾いてほしいとのご連絡がありました。
この伴奏ギターを務められる人は
今崎さんご自身でも、
パートリーダーでも他に何人もいらっしゃるでしょうと
固辞したのですが、
皆様の一致した声とのことでしたので、
お引き受けしました。
プロの伴奏を弾くなどまったく初めてですし、
マンドリンとの二重奏ステージは、
平成14年に単身赴任で東京に出てきていた
同期の柏木君と出演して以来のことになります。
とにかくそのステージでの1曲なのだから、
私の不出来で台無しになってしまわないよう
心してかからねばとまずは思いましたが、
送られてきた譜面は、
大西プロが楽楽側の誰が弾くのか分からなかったため、
そんなに難しくない無難なものを
選んでおいたということで、
アルペジオ主体の典型的な伴奏型だったので
ほっとしました。

 いよいよ練習開始です。要点を箇条書きで記します。

(1)音源入手(元が歌である曲の場合必ず聴きます。テンポ確認も)
(2)譜面分析
 @編曲者が付した表情記号等の確認と
ギターパートの補充
(往々にして旋律楽器パートのみ書いている譜面が多いので)
 Aマンドリンとギターの縦の線で
音の出が一致しないといけない部分のチェック
 B譜面上表れていないが、
「呼吸」「間」の合わせが必要な箇所のチェック..
 Cアルペジオのパターン分析
(加齢とともに弾きにくいパターンが出てくるので強化練習が必要な場合がある )
 D譜面どおり弾くとあっという間に終わってしまうので
どこかで繰り返しが必要であろう、大西プロに要確認とする。
大西プロとの音合わせの最初は9月6日、
本番会場である六甲台講堂での練習でした。
初対面でしたから、
Iさんに引き合わせてもらい、
1回だけ通して次の点を確認しました。

(1)繰り返して2番も弾くこととする
(2)大西プロのテンポと緩急(アゴーギグ)の感覚を把握
(3)マイクは入れることに決まり、そう気張って弾く必要はないこと
(4)照明はけっこう暗いのでリスク管理として暗譜することとする

なお、マンドリンとギターのバランスを
チェックしてもらって調整することは
特にやりませんでした。

そしていよいよ当日を迎えました。
(1)大西プロが学生会館でのリハ段階から来てくれることになり、
2回目の合わせができました。
かなり安心感が増した感じです。
(2)本番です。第I部を目一杯弾いて指慣らしは十分、
大西プロのソロを楽しんで聴きながら待機、
アナウンスに従ってステージヘ。
瞬間的な音合わせを済ませ、
呼吸を合わせて
大西プロがアウフタクトの入りを弾き始めました。
お!リハよりぐっとゆっくり目です。
.. “本沢さん、落ち着いていきましょう.. “
のサインのようです。
これが効いたのか
いい感じで最後まで弾くことができました。
完璧を期しましたが
アマチュアの場合なかなか実現することはありません。
細かいところではミスはありましたが、
しかし気持ちよく演奏できたと言えます。
大西プロ、どうも有り難うございました。
全体の感想は次のとおりです。
アンサンブルの喜びということを考えたとき、
やはりお互いをよく分かって
気持ちの通い合いがある中で、
音楽を通じて対話するというところまで
本当はいきたいですね。
先輩後輩の関係の中で、
忙しい時間を割いてのプロとしての客演、
双方にそれぞれの遠慮があり、
合わせる回数も極端に少なく、
悪条件が積み重なります。
もし今後こういう企画がまたあるのであれば、
ぜひ工夫して
よりよいアンサンプルが実現するように
したいものです。
お茶を飲んで雑談する時間を設けることは
最低限必要です。
そしてぜひ一杯やりましょう。
最後になりましたが、
大変な役割をこなしていただいた企画委員の皆様、
ご苦労さまでした。



                        写真提供:Hさん(部員のお兄様)




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