<楽楽・神戸>練習風景


1月10日(木) 「ボレロ」
指揮者福本さんの曲目解説です

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《Bolero》   Maurice Ravel
この曲に関しては詳しい説明は不要でしょうが、
1928年11月初演。
BoleroはBallet音楽ですし、
ベジャールのバレー団のが素晴らしく、
彼の演出によりその評価はさらに高まりました。

単純な旋律とリズムが反復されながら
最弱音から次第にcresc.していくという構造で、
リズムも楽想も変化せず、
展開も変奏もされない
というユニークな構造です。
変化するのは楽器の音色と音量のみです。

340小節にちりばめられた
“Orchestrationの魔術師” Maurice Ravelさんのこの曲を
何とかMn.Orch.で演奏出来ないか
と思いつき
2年位前に編曲に取掛かりました。

Snare DrumによるRhythm問題も、
「宇宙戦艦ヤマト」の冒頭の方式を採用することで解決し、
同色の音色の限られたMn.Orch.で、
単調にならず多様な色彩をどの様に出すか思案の結果、
本当はStringsが指で和音を奏でるpizz.の箇所を入れて
もう少し長くしたかったんですが、
如何せん楽器の種類・音色が足りません、
106小節にまとめました。

原曲は、ABの二つのMelodyがあり、
AABBの組合わせを4回繰返し、
最後にABで終わりますが、
今回はAABBBの組合わせになっています。

Mn.によるAのMelody部分がないので、
少し短くしすぎた気がし、
Stringsが指で和音を奏でるpizz.の箇所も入れて
加譜仕掛けていますが、
もう少し時間が掛かりそうです。

御不満な点もあろうかとは思いますが、
Mn.Orch.ではこんな物だと自己満足しています。
もっと改善点があればHelp願います!




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