<楽楽・神戸>練習風景


7月12日(木) 2ndコンサートのCDを聴いて
J.Sさんから原稿を頂きました。

7月7日の例会で2ndコンサートのCDを手にすることが出来た私は、
早速その夜に、怖いもの聴きたさの心境で一気に通して聴きました。
2ndコンサートから早2か月がたち、
その興奮も収まり冷静な気持ちでの感想を主観を交えながら、
聴衆の側からというか、
一つの聴きものとしての音楽に対する感想として
書き連ねてみました。

全体を通しての感想は、
弾く側にとっては大変ハードな選曲であったけれども
聴く側にとっては、
和洋満載のフルコースメニューであったと思います。
手前味噌ではありますが、
企画委員として、
この選曲は正解であったと信じていましたし、
そのことが結果としても出ているように思いました。

さて、個別の曲の話に移りましょう。
最もまとまっていたのは、「山の印象」ではないでしょうか。
楽楽・神戸にピッタリの曲と難易度であり、
特に第3楽章はテンポもリズムもよく、
秀逸な出来栄えであったと思います。
ちなみに私の後輩
(彼は卒業後も欠かさずKUMCの演奏会を聴いているそうです)が、
ベスト演奏は「山の印象」だと言っていました。
次に、最も気迫があったのは「パストラルファンタジー」でしょう。
途中の迷走はありましたが、
見事?に元に戻ったのは、
皆の気合が入っていたからに他なりません。
立ち直った後の演奏は、
この曲の良さも手伝って、
迫力がひしひしと伝わる快演であったと思います。
楽楽・神戸の力を120%発揮させたのは、
指揮者K氏の意気込みと、
それについていった楽員の心意気ではないでしょうか。
またまた手前味噌ですが、
2ndマンドリンはよく頑張ったと思います。
ちなみに私の同期は、
「パストラルファンタジー」が一番よかったと言っておりました。
彼はこの曲を弾いた経験がないので、
迷走の部分はわからなかったそうです・・・。

次にミュージカルメドレーです。
ベストはやはり、
指揮者F氏の思い入れの強い「オペラ座の怪人」でしょう。
乗りの良さと、
キーボード効果もあり、
〆にふさわしい演奏でした。
「メモリー」も美しく響いていたと思います。

「祈り」は弾き込み不足が否めません。
良い曲なのでまたの機会があれば・・・。
「エンマ・イゾッタ」は、それなりでしたが、
CDではパーカッションの音を拾い過ぎているので、
耳障りなのが惜しいです。
玄人好みの佳曲であると思います。
大西氏のソロと協奏曲は、別格であり、
素晴らしいの一言に尽きます。
「マルチアーレ」の伴奏は楽楽・神戸とは思えないほどの出来だと思います。
さて、最後の楽楽の名曲クラッシックメドレーですが、
これが一番コメントしづらい演奏でありました。
元々、弾いて楽しむことと、
指揮者I氏の強い思い入れにより始まったこのクラッシックメドレーですから、
コンサートで聴いていただくことは考えていなかったであろうし、
そういう意味では音楽的評価とは無縁の存在であると私は思っています。
世界一遅い「運命」でも全く意に介せず、
これは3000歳の楽しい学芸会であったと思います。
お客様もそういった感じで聴いていただけたのではないでしょうか。

ああ、お腹一杯。
指揮者、パートチーフの皆さんご苦労様でした。
今回の新体制で交代された方々には、
この2ndコンサートが記念すべき節目であり、
また、輝かしい花道であったであろうと推し量っています。

3rdコンサートに向けて、新しい一歩が始まりました。
回を重ねる毎にその歴史が刻まれ、
それぞれの記憶に残る演奏会をこれからも目指していこうではありませんか。

                2007年7月8日 前2ndマンドリン J.S
    




このページの先頭    表紙   練習風景目次

All Rights Reserved Copyright, ©<楽楽・神戸> 2007