<楽楽・神戸>練習風景


5月 8日(火) 5月5日2ndコンサート
指揮者柏木さんのレポートです

指揮者としての感想を簡単に書くようにとの依頼が管理人からあったが、簡単になるかどうか、自信はない。

演奏会後、昨日は1日ゆっくり休養し、今日は会社へ出社して演奏会を聴きに来てくれた人にお礼を言うなどするなかで、徐々に疲れがとれてきた。身体の手・背中・腰の筋肉が痛くてまるでマラソンか何かした後のようであったが、それも消えてきた。本番前日まで、メロディーを追いながらシャドートレーニングを何回繰り返したか、その影響のようである。

今回2曲の指揮の内、「山の印象」は、3楽章 195小節と比較的短いこともあり、昔の記憶もあって早くにバトンテクニックが固まり、譜面もかなり暗譜できた。メロディーも親しみやすく覚えやすく、当楽団に相応しい曲であった。

それに比して、「パストラルファンタジー」は、バトンテクニックは同じく早めに固まったが、500小節と長いことから、なかなか暗譜できず、特に中間部の解釈が遅れ、またAllegroの早さ設定に最後までてこずった。「星空のコンツエルト」がB評価(普通)に対して、C(難)評価であることの意味が少しわかってきた。

練習での録音を聴いて、その出来の不十分さに指揮者としての力量不足を痛感した。時間が足らないと思った。中間部の早さが緩んで、早さ設定がままならないのである。1日前のリハでもそのことを皆に伝えられず、当日のリハでやっと口頭で皆にお願いした。間際になって、左手が使えだし、各パートへの入りの指示が出来出した。本番では開き直って、思い切って身体を動かした結果、ほぼ満足できるバトンテクニックで演奏を終えることができたのはまことに幸いであった。

打ち上げで、ベースの大石氏から、「最後柏木さんの指揮がよくわかるようになってきた。最初はベースは無視していたように思う。」という、まことに的を得た評価を聞いてそのとおりだなと思った。

1日前のリハでは、Allegro開始直後のパート間のずれが気になり演奏を止めてしまったが、家で聴いてみると思ったほどずれてはいない。これは、指揮者の踏ん張りどころと腹を括って本番に臨んだのが巧を奏したようである。本番で途中ずれたが、うまくたて直った。指揮ゼミの教師の「本番で2小節のずれを直した。」という言葉を思い出した。

指揮は、何とかうまくこなした可能性がある。しかし、その分、1stマンドリントップとしての演奏は80%くらいだったかもしれない。例えば、満を持した「マルチアーレ」の7連音の1回目はうまく入れなかったように思う。できれば、コンマスは後輩に任せ、指揮に専念したい、という気持ちはある。

このような大曲2曲を指揮させていたき、「楽楽神戸」及びメンバー全員に感謝・ 感謝。

以上 第2回演奏会を終えて
2007年5月7日 柏木良雄

リハーサルの風景   写真の提供はF.Mさんです。




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