<楽楽・神戸>練習風景


2月13日(火) 音楽の三大天才


作曲家の池辺晋一郎氏があげる音楽の三大天才とは、モーツアルト、メンデルスゾーン、ビゼーの3人だそうです。
クラシックの有名な作曲家は皆天才だけど、その中でも超天才なのは、この3人だと音楽好きの友人と意見が一致したそうです。

意外ですね。
バッハやベートーベン、ワーグナー達が「音楽の三大天才」に入らないのですね。
ベートーベンが天才から外れているとは納得出来ませんが、彼は努力型に分類されるのかも知れません。
俗っぽい作品を作ったと思われるビゼーやメンデルスゾーンが三大天才ですか、ちょっと認識を改めなければなりません。
しかし、考えてみると私が密かに好きだった交響曲「イタリア」の作曲者はメンデルスゾーンなの です。
素直に考えて最も私が聞きたいという曲は、「イタリア」なのです。
これを聞くと元気が出てきます。
ですから、彼が超天才だという評価を聞いて、成る程なあ、と再認識した次第です。
メンデルスゾ−ンなんて俗っぽい曲を作っているから、彼の曲が好きだなんて言うとセンスがないと思われるのではないか、と思っていました。
それで、交響曲「イタリア」が好きな曲だとは他人にあまり話をしたことがなかったのです。
メンデルスゾーンに対して申し訳ないことしました。

所で、昨年の朝日新聞の記事によれば、日本でモーツアルトが高く評価されたのは小林秀雄の「モーツアルト」からであって、それまでは、それほど評価が高くは無かったのこと。
ン・・・・、やっぱり小林秀雄は天才?
実は、私は高校の頃、受験勉強などそっちのけで、小林秀雄の作品を読みふけっていました。全く理解出来なかったけど。
しかし、振り返ると、すごく影響を受けています。
私が小説家で最も好きだったのは三島由紀夫ですが、三島由紀夫からよりも、小林秀雄からの影響の方が遥かに強かったように思われます。
三島由紀夫の文章は、他のどの小説家の文章よりも遥かに明晰で美しかったと思われるのだけども。
思えば、小林秀雄は凄い人だったのですね。
なにしろ、突然、頭の中でト短調のシンフォニーが鳴り響く人ですからね。
私は思いもかけず、2ndコンサートでモーツアルトの40番を演奏することになりました。
今枝さんの指揮でモーツアルトの優雅な旋律が流れ出します。ああ、シアワセ!




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