阿蘇郡南小国町といえば、全国に名を馳せた 黒川温泉 が余りにも有名です。 その黒川温泉街から少し離れた、瀬の本高原 や すずめ地獄 のすぐ近くにある、日帰りの施設です。 黒川温泉街からは離れているので、徒歩で行くのは無理です。「奥黒川温泉」「東奥黒川温泉」と呼ばれる事もあります。

日帰り入浴は内風呂と家族風呂があります。 お食事処もあり、自家製の野菜を使った田舎料理が頂けます。 敷地内には古民家風な建物が点在していて、食事処や入浴受付、家族風呂など別々の建物になっています。 敷地内で車を降りると、もうその時点で硫黄の匂いが漂っています。

今回は家族風呂を利用しました。 料金は、2人1400円、3人1800円、4人2000円と、人数によって変わります。 受付で料金を払い、受付の隣にある家族風呂の建物へと向かいます。 家族風呂の中にはトイレはありませんので、受付の裏側(家族風呂の正面に当たる)にあるトイレを利用します。

家族風呂は3部屋あり、それぞれ独立した建物です。 入口にスリッパが用意されているのは、トイレに行く為でしょうか。 入口から狭い階段を数段降りると、脱衣スペースと浴室が一緒になった広い空間です。
半露天の造りで、横には清流が流れています。 清流と森林を眺め、森林浴をしながら温泉に浸かれる情緒たっぷりの家族風呂です。 しかし清流側は全く壁がありませんので、子供連れの方は注意して下さい。

浴槽は大人4人はゆっくり入れるくらいの広さがありますので、ゆったりと手足を伸ばして浸かれます。 浴槽の中には白い湯の花が舞い、少し青白くも見えるお湯です。 最初は恐らく湯の花が沈殿していて“少し白濁”程度でしたが、 入浴後に見ると湯の花がかき回されてかなり白いお湯になっていました。

湯口に蓄積された湯の花は、厚さが0.5cm程度積もっています。 蓄積して固まっているのだろうと思いきや、触ってみるとホロホロと崩れてしまいました。 見た目は豆腐みたいですが、とてもとても柔らかく、ふんわり積もっている湯の花でした。

お湯の温度は熱すぎず温すぎず、快適な温度でした。 泉質は単純硫黄温泉です。はっきりとした硫黄の匂いに包まれます。
川のせせらぎと鳥の鳴き声が聞こえ、日ごろの喧騒を忘れた静かな時間が流れました。

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